東須磨小の前校長はプチヒトラー!全125項目のハラスメント行為が書かれた調査報告書を紹介

2019年に問題になった、神戸市東須磨小学校の教員いじめについて、第三者委員会が調査報告書を公開しました。

125項目中、123項目が女帝と言われる40代教員と3人の男性教員によるもの、2項目がプチヒトラーと言われた前校長のものです。

前校長の威圧的行為と125項目のハラスメント行為についてまとめました。

東須磨小の教員いじめ

激辛カレー動画が流出し、教員間でのひどすぎるいじめが明らかになった神戸市東須磨小学校。

学校という閉鎖的な空間で、児童を指導する立場にある教員が行った行為はハラスメントという言葉では足りない行為ばかりでした。

2019年に報道されただけでも以下の行為が明らかになっています。

  • 被害者の男性教員の車の上に乗り、車内に飲み物をこぼす
  • コピー用紙の芯で腫れるほど尻をたたく
  • LINEで他の女性教員にわいせつなメッセージを送るよう強要する
  • 身動きが取れないように羽交い絞めにし、激辛カレーを目にこすりつける
  • 性行為の強要

公開された125項目のハラスメント行為とは?

2020年2月21日に、神戸市教育委員会の外部調査委員会が教員間いじめに関する調査報告書を発表しました。

「いじめを防ぐ立場の教育者間で起きたことは極めて重い」

と批判される内容は、とてもひどいものばかりでした。

被害者となる25歳の男性教員へのいじめは実際は200以上にも上りましたが、加害者教員が認めなかった内容も多々あり、報告書にまとめられたのは125項目となりました。

この行為は現在療養中の教員に行われたものだけではなく、20代の男性教員1名と女性教員2名を含む計4名への行為です。

一部ではありますが、被害教員が4人の加害教員と前校長からされた内容を紹介します。

125項目のハラスメント行為を一部紹介

  1. 模造紙の芯を振り回し、尻を3回たたき、あざやみみず腫れができる
  2. プロレス技をかける
  3. 車内でたばこの吸い殻を含んだ水を撒く
  4. 首をボールペンで突く
  5. 養生テープで拘束し、教室に放置
  6. プールの清掃時に複数回石を投げたり、バケツで泥水をかける
  7. プールの清掃時に手足を持ってプールに放り投げた
  8. 運動会の準備中、金づちで釘を打っている時にわざと被害教員の指を金づちで打つ
  9. 職員室で放置されていた使用済み雑巾を頭の上に乗せる
  10. 机の上にごみや氷を置く
  11. コーヒーを粉のまま飲ませる
  12. 職員室などで肩をたたいたり、わき腹をつつく
  13. 書類を乱暴に置き、パソコンのキーボードを壊す
  14. 鎖骨に力を込めて指を入れる
  15. 足を踏む、肘で背中を強く押す、頭をはたく、プロレス技をかけるなどの暴力行為
  16. 「カス」「クズ」「消えろ」「うんこ」「はげ」などの暴言
  17. 飲み会で飲酒を強要
  18. 激辛カレーを食べさせる
  19. 校舎の物置に閉じ込める
  20. 犬扱いして「ポチ」などと侮辱的な呼び方で呼ぶ
  21. 激辛ラーメンの会と言われるものも存在しており、激辛カレーと同様に強要した
  22. 「お前に話しかけたらパワハラになる。謝るんやったらなんぼでも謝ったるが、一切近寄らんからな」と言った
  23. 児童の前で「キモイねん」と言ったり、おしりを蹴ったりお腹を殴った
  24. 自宅で焼き肉のたれやキムチ鍋の元を飲むように求め「これを飲まないとLINEグループに入れない」と言った

前校長はプチヒトラー「死ね」「つぶす」など威圧的態度

教員間におけるいじめは3年間の長期におよび、見過ごされてきました。

その理由は、前校長の威圧的な態度も関係していると言われています。

プチヒトラーとも言われる前校長の態度は、被害状況を上司に報告しづらい雰囲気を作り、いじめが容認されていく実態が出来上がるきっかけになったのではということです。

被害教員が赴任してきた2017年、前校長は当時教頭という立場にありました。

その夏の懇親会を欠席したいと被害教員が申告すると

「おまえ、俺を敵にまわしていいんか。

泥を塗るのか。

これに行かんということは、俺のメンツを潰すっていうことや」

と出席を事実上強要しました。

その後も「死ね」「つぶす」「俺を怒らせたらどうなるか」など恫喝的な言動で教員をコントロールしてきました。

いじめには気づかなかったと答える前校長

前校長は、いじめ発覚の翌月にテレビの取材で以下のように語っています。

「(被害教員が)いじめられていると思ってなかったので、そんな圧力かける必要もないし、信じられない気持ちでいっぱいです」

「当時職員室での冗談の言い合いだったのか、もっと聞いておけばこういうことにはならなかったっていうのは、いまだから考えられること」

「もっと気に掛けるべきでした」

前校長は自身は無関係であり、何も知らなかったという態度でインタビューに答えています。

しかし、いじめ発覚当時から前校長のパワハラとも取れる態度は問題視されており、被害教員との食い違いについても疑問視されていました。

東須磨小の戻りたいという被害教員

被害教員は、2019年9月から精神的に不安定となり現在も療養中です。

しかし、児童からの励ましのメッセージを受け取り、また東須磨小学校に戻りたいと意欲を見せてくれました。

まだ、加害教員に会った場所に行くとしんどくなるということで、完全復帰をするには時間がかかりますが、元気な姿で学校に戻るという意欲はあるということです。

児童からのメッセージが立ち上がる勇気をくれたということで、こんなにも児童に慕われ、思いやることができる教員が追い詰められていたのは大きな損失だと感じます。

ぜひ、また笑顔で教壇に戻ることができるよう、応援したいと思います。

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