2020年東京オリンピックの聖火ランナーの一般公募が発表されました。
世界遺産や被災地、話題のスポットなどを中心に聖火リレーのコースが発表され、ゆかりのある道を走りたいランナーさんも大勢いると思います。
そこで、具体的な募集開始日時や応募条件、聖火ランナーの選定についてまとめました。
目次
聖火リレーのコースは?離島も対象に!
聖火ランナーに選ばれたら走るコースを紹介します。

今回のスタートは福島県から。
福島、栃木、群馬と関東地方の内陸部を通り、中部地方からは太平洋側の県を走ります。
大阪からは四国、九州地方、沖縄を走りますが、その際には奄美大島や宮古島、石垣島などの離島もコースに入ります。
そして本州に戻ってからは日本海側の県を走って北海道、岩手、宮城で一度ルートは終わります。
次はそこから静岡に飛び、山梨、神奈川、千葉、茨木、埼玉と関東沿岸の県を走って最後に東京にたどり着きます。
聖火リレーで走るのは、どの県も2~3日ですが最後の東京だけは14日間走るという日程になっています。
東京都内をぐるっと一周するルートが取られており、三宅島や八丈島、小笠原諸島も入る壮大な行程です。
各都道府県別の詳しい内容については東京2020オリンピックリレー聖火コース情報をご確認下さい。
募集される聖火ランナーの数は?応募条件をチェック
聖火リレーは121日間、47都道府県の857市区町村を通過します。
1人当たりの走行距離は約200mと短いので、その分多くのランナーが走ることができます!その数はなんと1万人!
また、ペース配分についても自身の速度で大丈夫なので「私は足が遅いから…」と気にする必要はありません。
誰でも応募できるめったにないチャンスなので、気になる人はぜひ応募条件を確認してください。
聖火ランナーの応募条件
- 2008年4月1日以前に生まれた方とします。原則として、走行を希望する各都道府県にゆかりがある方(現時点または過去に居住していたことがある方、現時点で所属している職場や学校がある方、家族や親戚が居住している方、過去に活動したことがある方など)とします。
- 国籍・性別は問いません。
- 自らの意思で火を安全に運ぶことができる方とします。ただし、介添えスタッフ(介添者)のサポートは必要に応じて可能です。
- 政治的・宗教的メッセージを伝えることを目的とする方は、聖火ランナーになることはできません。
- 公職選挙法に規定する公職にある方(国会議員、地方公共団体の議員・首長)、公職の候補者や候補者となろうとする方、政党や政治団体の党首及びこれに準ずる方は、聖火ランナーになることはできません。
- 宗教家が、宗教上の実績で評価されて聖火ランナーになることはできません。
また、車いすの人や障がいのある人の応募も可能です。 必要であれば、1名の介助者や身体障がい者補助犬と共に走行もできます。
聖火ランナー応募にあたっての注意事項
- 2020年3月1日時点で、18歳未満の方は応募の際に保護者の同意が必要です。
- 連名での応募ができないので、希望者は1名ごとに応募してください。
- 聖火ランナーに選ばれた人は、走行場所や距離、日時はオリンピックの組織委員会が決定します。離島を指定されることも踏まえたうえで応募して下さい。
- 車いすなどの走行に必要な装備はご自身でご用意ください。なお、聖火リレーのトーチを接続するアタッチメントなどはオリンピックの組織委員会が準備します。
- 私的な宣伝やPR行為は禁止されています。
- 参加費は無料ですが、走行場所までの交通費や宿泊費は自己負担です。
- 応募に際し国籍は不問ですが、事前連絡や当日のコミュニケーションは日本語か英語のみで行います。
聖火ランナーの募集先は?募集開始日時についても

聖火ランナーの募集は、東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーになっている4社と、各都道府県の実行委員会で行います。
日本コカ・コーラ株式会社募集開始6月17日~8月31日
豊田自動車株式会社募集開始6月24日~
日本生命保険相互会社募集開始6月24日~
NTT募集開始6月24日~8月31日
コカ・コーラは全国で聖火リレーの体験イベントが予定され、どこよりも早く応募が開始されます。
その他の企業についてはまだ詳しい詳細が発表されていないので、今後の情報に注目です。
また、各都道府県の実行委員会は7月1日から募集開始になっています。
応募専用ページなどが開設されていないので、オリンピック聖火ランナー募集にて詳細の発表を待ちましょう。
聖火ランナーの選定基準とは?くまモンが落選危機!
聖火ランナーに選ばれる人は、地域で活動している人を中心に幅広い分野から選定されるそうです。
日本人として恥じない振る舞いができることはもちろん、選定において3つの考え方が提示されています。
これらのうち、どれか1つでも当てはまる人、もしくは複数当てはまる人が選ばれる可能性が高い人だと思います。 ただし、具体的に何か活動をしていないといけないわけではないと思います。
自分の中に誇れるものがあるならば、堂々と応募して下さい。
復興・不屈の精神(支えあう心)
これは、震災からの復興の精神と何事に対しても諦めない心を持つ人のことです。
聖火ルートが福島県をスタートにしていたり、岩手県の奇跡の一本松や熊本県の熊本城などの震災被害にあった場所がルートに設定されているなど、今回のオリンピックでは復興が大きなテーマになっています。
- 復興支援などで活躍をした方
- 地域の再生などで貢献をした方
- 日々の生活の中で困難に負けずに立ち向かっている方
などに当てはまる人が選考の対象になります。
ちなみに、くまもんが聖火ランナーに立候補予定だそうですが外される可能性があるようです。
そもそも2008年以降の生まれなのかどうかも曖昧ですし、人間かどうかも怪しいとのこと。
被災地熊本の復興シンボルとして現在活躍中なので、どこかで活躍の場を作ってほしいですね。
違いを認め合う包容力(認め合う心)
オリンピックは多民族がそれぞれの文化を持つ中で一つの競技を競い合う大会です。
各々の文化、習慣、個性を尊重しあい、互いに認め合う精神を大切にしている大会なので認め合う心を持つ人が選考の対象になります。
- 多くの個性を持つ人たちを活かした活動をしている人
- 地域と移住者を繋げる活動をしている人
- 様々な年齢層の人たちが集う場所を作り上げた人
- 地域のコミュニティ活動に積極的に取り組んでいる人
など、この他にも人と人とを繋げる活動をしている方が対象になります。
祝祭による一体感(高めあう心)
ランナーが走ることでその町の人々の気持ちが高まることはもちろん、世界に対しても地域の特色をアピールできることが狙いになっています。
そのため選定される人は
- 地域の伝統工芸などに携わる人
- 地域の伝統芸能などに携わる人
- 地域の一体感を高められる人
などです。
誰でも応募ができるのでチャレンジしよう
聖火ランナーの選定条件を見ると、厳しいと思うかもしれません。
何かで活躍をしていないと選ばれないのかと思いがちですが、これはあくまでも基準であり、該当していなくても選ばれる可能性は十分にあります。
応募対象は「13歳以上のすべての人」となっているので、ぜひ1万分の1を目指して応募してみましょう。
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