いじめを受けた著者がこども向けに六法を発売!クラウドファンディングで出版も品薄状態に

9月の新学期スタートに向けて、子供を救う本が発売されます。

それは、子供向けに作られた六法の本です。

小学5年生の時にいじめを受けた大学生が出版した、12歳の自分に届けたいという一冊になっています。

大人とは違う、子供に知って欲しい法律についてまとめられた「こども六法」を紹介します。

六法とは?

日本における主要な6つの法律。すなわち、形式的意義における、憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法および刑事訴訟法。
転じて、当該6法典に対応する6つの法分野。すなわち、実質的意義における、憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法および刑事訴訟法。
当該6法典を含むさまざまな法令を収録した書籍である「六法全書」の略、または、一般に法令集のこと。

Wikipediaより引用

法律がたくさんある中でも、より重要な基礎の法律がこの六法です。
民法、商法、刑法、民事訴訟法以外の法律は、この六法を基本軸にして作られた法律であり、一番の基礎の基礎と言われるものです。

こども向けに六法が発売!

毎年、長期休みの終わりや新学期が始まってすぐの時期、こどもの自殺が増加します。

いじめや虐待などを受けている子供が、一人で苦しみ、相談できず、自ら命を絶ってしまうからです。

そんな子供たちの助けになるように、2014年に自費出版で発売された「こども六法」が大幅に作り直されて2019年8月20日に発売されます。

内容は以下の7章から構成されています。

  1. 刑法
  2. 刑事訴訟法
  3. 少年法
  4. 民法
  5. 民事訴訟法
  6. 日本国憲法
  7. いじめ防止対策推進法

一般的な六法に入っている商法の代わりに、少年法が入れられており、7章として「いじめ防止対策推進法」が入っています。

まさに、子供の為の、子供を守るための六法になっています。

こども六法発売の経緯とは?

こども六法を自費出版で発売したのは、一橋大大学院に通う山崎聡一郎さんです。

小学5年の時に同級生からのいじめを経験し、自殺も頭をよぎる日々を過ごしました。

中学受験をすることでいじめから抜け出そうとしましたが、受験前に蹴られたことで手首を骨折し、第一志望は不合格に。

その後通うことになった第二志望の私立中学の図書館で、六法全書に出会い、衝撃を受けました。

「人にけがをさせたら『傷害罪』、けがをさせなくても暴力を振るったら『暴行罪』、バカとかアホとか言ったら『侮辱罪』。

小学校時代、僕がやられていたことは法律違反だった。

本当は、国に止めてもらうことができた。

六法を知っていれば、自分の身を守れたんじゃないか…」

小学生の時の自分が知っていたら……。

その後進学した慶應義塾大学では、法律教育を通じたいじめ問題の解決をテーマに研究をし、12歳の時の後悔を他の子供にもさせないよう、12歳に向けて読み仮名もふり、簡単に翻訳した「こども六法」を完成させました。

始めは印刷版400部と電子版のみの限られた出版でしたが、多くの子供に手に取ってもらいたいとクラウドファンディングを開始。

多くの支援を貰い、弘文堂から無事出版することができました。

教室に1冊の願い

いじめは他人ごとではなく、日常にひそんでいます。

いじめなんて気軽な表現を使われますが、それは犯罪であるということを加害者に対して認識して欲しいですし、被害者も、自分は悪くないんだということを確認してほしい内容になっています。

法律が味方になってくれているということは、被害児童にとってはとても心強いことだと思います。

この本をきっかけに、いじめに対する認識が変わってくれたらと願います。

品薄状態で入荷未定

2019年8月20日に全国の本屋さんで出版となりましたが、初版が既に品薄状態となり、現在入手困難になっています。

元々初版は5000部を予定しており、全国でも一部の本屋さんにしか入荷していません。

それが、朝の情報番組で取り上げられたことにより、出版社に問い合わせが殺到しました。

本を取り扱う問屋さんに在庫がないことはもちろん、出版社も在庫がない状態で、Amazonでも購入できなくなっています。

現在第2版の印刷を急いで行っているとのことで、早くても9月上旬にしか店頭に並ばないそうです。

早く購入したい場合は、店頭に並んでいる分がすべてになるので、気になる人は本屋さんに急いで下さい!

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