新型コロナウイルスの感染者が多数出ており、イタリアは中国に次ぎ世界第二位の感染者数になっています。
死者数は2020年3月25日の時点で1万8000人とされており、イタリアは最多の7000人に迫る勢いだということです。
イタリア国内では感染拡大防止のために行動制限を行っていますが、それでも外出をする市民に対し、市長が怒りをあらわにしています。
3月10日から原則外出禁止に
イタリアでは、新型コロナウイルスの死者数の増加により、2020年3月10日から全国で原則外出禁止となりました。
外出が許可されているのは、食料品、医薬品、郵便、金融機関、公共交通機関などの生活に必要最低限な経済活動のみです。
公共交通機関は動いているとはいえ、別の自治体への移動は禁止。
食料品を購入する場合でも、並んでいる人は1メートル以上間隔をあけるなどの規制があります。
それでも不要な外出をする人がいるため、イタリア政府24日に違反者への罰金を最大35万円に引き上げると表明しました。
イタリアの市長たちが強い言葉で外出する市民を牽制
外出禁止令を出しても不要不急の外出をする市民に対し、各都市の市長が強い口調で警告メッセージを出しています。
「家へ帰れ!」 イタリアの市長、ロックダウン無視の人々に怒り(字幕・25日) pic.twitter.com/7CBNbcggVZ
— ロイター (@ReutersJapan) March 25, 2020
「警察を呼び強制的に帰らせるぞ」
「家にいろ。人が死んでいるのがわからないのか」
という一般的な注意もあれば
「卒業パーティーをやっている者がいるという知らせを受けた。火炎放射器を持った国家治安警察隊を送る」
「いくらへアスタイルがきれいになっても棺に入っていたら誰も見やしないぞ」
と言った過激な内容のメッセージもあります。
中でもユニークなのが
「くたびれた犬を連れて、のんびりジョギングしている市民がいた。私は彼を呼び止めてこう言った。
これは映画じゃない。君は『アイ・アム・レジェンド』でウィル・スミスが演じた、唯一の生存者じゃない。家に帰れ。」
というものです。
市長たちも様々な角度から警鐘を鳴らし、感染拡大を食い止めようとしています。
市長たちの強気の発言に称賛の声
危機的状況にあるイタリアの市長の呼びかけに、日本では「これくらい強い発言する人が必要」「日本の政治家も見習うべき」と好意的な意見が寄せられています。
また、映画や火炎放射器などを挙げた市長の声に関しては「イタリア語の生の罵詈雑言が学べる」や「圧倒的強者感」といった声も上がっています。
この、イタリア各市の市長の叫びを日本人も真に受けるべき。
最後のひと、静かに「これから卒業シーズンだけど、パーティーに行くだと?武装警官送ってやる、火炎放射器持たせて」 https://t.co/AADUoUIRbo
— masanorinaito (@masanorinaito) March 25, 2020
日本の知事や市長、議員や総理に
言わせてみたい
痛快だろうな— tallatta (@kasakaIe) March 26, 2020
イタリアの市長達の各手法を駆使した呼びかけに責任感の強さを感じる。日本では倒産やその他色々コロナが落ち着いた後の歪みに対して責められることを恐れて要請しか言わないのだろうか。
— ???? (@jSN7CF0pwqbaoXA) March 26, 2020
千葉・神奈川・埼玉でも外出自粛要請
日本でも、25日に発表された都内の外出自粛要請に合わせ、千葉・神奈川・埼玉でも外出自粛要請が発表されました。
千葉・神奈川・埼玉では週末の都内への移動を自粛するようにということです。
都内では25日に過去最大ともいえる40人以上のコロナ陽性患者が出ており、小池都知事が緊急記者会見を開きました。
ロックダウン間近とされており、日本でも不要不急の外出を控えるように要請する動きが活発化しています。
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