教員いじめが大きな問題となっている神戸市立東須磨小学校で、2回目の保護者説明会が開かれました。
この中で説明された事項の中で、特に話題になったことが2点あります。1点は、加害者教諭4名の謝罪コメントが代読されたことでした。
そしてもう1つが、児童の心のケアの対策を学校側が説明した部分です。その対策は、家庭科室の改修と、給食のカレーをしばらく中止するというものでした。
給食でカレーを中止するという理由や、この件に関する保護者や世間の声についてまとめました。
目次
神戸市立東須磨小学校の保護者会、カレー動画を見てショックを受けた児童のため給食でカレーを一時やめると説明
教員いじめのあった東須磨小学校で2回目に開かれた保護者会で、学校側から給食でカレーを提供するのを一時中止すると説明がありました。
いじめの被害教諭が激辛カレーを食べさせられている動画を見て、ショックを受けた児童への対応が理由です。
同様の理由で、事件現場となった家庭科室を改修する予定があるということも発表されています。
このほか、加害者教諭の謝罪コメントが読み上げられましたが、出席した保護者の反応はあまり良いものではありませんでした。
給食カレー中止の東須磨小学校で保護者会は紛糾、直接謝罪を求める声多数
給食のカレー中止が発表された東須磨小学校の保護者会で、特に多くの保護者から上げられた声が、加害者教諭4名の直接の謝罪でした。
保護者会では謝罪のコメントこそ読み上げられましたが、代読であり、4名の教師は「療養中」として保護者会に出席をしていません。
まだ調査中であるという学校側に対し、「かばっているように見える」との声もあります。
加害教諭が直接謝罪するのが筋ではないかという意見が、かなり多く出ました。
給食でカレーを中止するという発表にも、世間から疑問の声が上がっています。
もちろん、「カレー動画」が、児童にとって大きなショックであったことは間違いありません。
しかし、カレーも家庭科室も、中止したり改修したりでいじめがなくなるということがないことも事実です。
第一に発表する対策として、カレーの中止、家庭科室改修が出てくる学校側の姿勢は、批判の対象となりました。
東須磨小学校では不登校児童も
東須磨小学校で、給食のカレー中止を発表するほどの事態となっている裏には、実際に事件後に不登校になっている児童がいる事実があります。
報道によると、4名の児童が不登校であり、まだ学校に通えない児童もいるということです。
もちろん、不登校になっている児童以外も、自分たちを教えていた教諭がいじめをしていた、いじめられていたということは非常にショックなことに変わりありません。
フラッシュバックなどが起きないよう、繊細なケアをできる特別な気配りが求められます。
東須磨小学校の教員いじめ、給食でカレー中止の決定にカレーばかり取り上げるメディアが悪質という意見も
東須磨小学校の教員いじめで、児童の心のケアの一環として発表された給食のカレー中止。
学校側の説明・対策がおかしいという声も多く上がっていますが、メディアの取り上げ方が悪質であるという世間の声もあります。
今回の教員いじめは、激辛カレーを無理やり食べさせる以外にも、いろいろな形でいじめ、パワハラが起きていることがわかっています。
そんな中、カレーを食べさせる動画ばかりが繰り返し報道され、東須磨小学校の児童にも目に留まってしまったことが良くないという意見です。
教員いじめ後の児童のケア、窮余の策でカレー中止も保護者納得せず、児童のために何ができるか
東須磨小学校の教員いじめでは、加害者教師の処分や市教委・学校の管理体制の改革が大きな焦点となっています。
しかし、一番大切なことは被害者教諭の回復・復職や、ショックを受けた児童の心のケアであるのは、間違いありません。
給食カレーの中止以外に、どんな対策がとれるか、建設的な話し合いが持たれるといいですね。
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