2019年8月5日に発売した週刊少年ジャンプ36号の『Dr.STONE』の最新話116話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話115話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『Dr.STONE』第116話「奇跡はこの掌で」のネタバレ
遂に「硝酸」を手に入れた一行、仲間の復活へ
コハクの活躍、そして何より数十年に渡る百夜の想いを受け取り、千空たちは無事にプラチナを手に入れました。
一行は早速、「石化復活液」を生産するための工作に着手。施設を整え、遂に戦争までして奪い合った「奇跡の水」、すなわち「硝酸」の精製に成功しました。
それに伴い千空は、人類全員復活の確定を宣言。あとに残る問題は、石化光線を操る「始まりの島」の一団との決着をつけるだけです。
一方、コハクがプラチナを取り出した「ソユーズ」の残骸から、ガラス片を見つけ出していた宰相・イバラ。彼もまた島への侵入者、つまりは千空たちの存在に感づき、行動を開始していました。
千空たちは、硝酸精製の成功により、石化された味方たちの順次復活に着手します。
まず欲しいのは、ドローン作りのための職人・カセキ。しかしペルセウスへと戻った千空たちの目に映ったのは、次々と船から海へと捨てられる、石化した仲間たちの姿でした。
それを見ておののく一方で、「船上よりは救出が楽」と考える千空たち。海流を読んで石化した仲間を全て回収するには、海と風のプロフェッショナル・龍水の力が必要、と考えます。
宰相・イバラの卑劣な策略それを見たコハクの行動は?
しかし、ペルセウスを見張っていた千空たちは、石化した龍水だけが、外へと運ばれていく事に気が付きました。
宰相・イバラの元へ運ばれた龍水は、島に集められた女性たちの前に張り付けにされます。
「みんなの中にね」
「侵入者がいるかもしんないの」
「炙り出さなきゃいけなくなっちゃった」
そう言って、集まった女性たちに、石化した龍水を壊すように、イバラは命令を下します。
その言葉に従っていく女性たちですが、それを見たコハクは怒り心頭。
銀狼から「壊されても死ぬわけじゃない」と説得を受けますが、コハクは今にもイバラたちに飛びかかって行きそうな様子を見せます。
その時、コハクの耳に付けられた一方向無線から、何かしらの作戦が千空によって届けられました。
それを聞いたゲンまでもが驚愕に言葉を無くす中、コハクはその作戦を実行。なんとコハクは、己の番が巡ってくると同時、躊躇いなく龍水の石像を攻撃し、完膚なきまでに叩き壊してしまったのです。
それを見た宰相一派は、軽く引きながらも、コハクが侵入者である、という疑いを捨てます。
「ハ! 案ずるな」
「杠がいない今汚く粉々にされては戻せんからな」
「私の手で綺麗に外したのだ」
そう自信ありげに語るコハク。そんな彼女から、千空サイドのスイカの元へ、ネズミニ四駆によって何かしらの荷物が届けられました。
千空の作戦成功、そして遂に完成した人工石化復活液
それを開封したスイカが見たものは、バラバラになった石化龍水のパーツ。
驚きの声をあげるスイカと、顔を青くするゲンをよそに、次々届けられるパーツを見た千空は、「バラバラ脱獄」作戦が成功した事を喜びます。
龍水によって助けられたスイカの前で、復元された石像に、石化復活液がかけられました。そうして龍水は、2度目の石化より、傷一つない復活を果たします。
「感謝するぞ貴様ら」
「おかげで俺は! 人類初の二回復活者というトロフィーを手に入れたぞ」
そう言って相変わらずの様子を見せ、周囲を見渡した龍水。
「今欲しいのはカセキだな違うか!?」
龍水はそう言って、流石の状況把握能力を見せ、仲間としての頼もしさを感じさせました。
『Dr.STONE』第116話を読んだ感想
3700年前の百夜の尽力により、無事プラチナを手に入れた千空。
遂に硝酸精製に成功した事により、一行は遂に、完全人工の「石化復活液」を手に入れました。
思えば、「硝酸」というものは連載開始当初から物語の中心にありました。千空がいち早く復活出来たのは硝酸のおかげ。
他の人物たちを復活出来たのも、硝酸のおかげ。司に対抗するための火薬の材料になったのも、戦争の火種になったのも、そしてその戦争を集結させるためのニトログリセリンの材料になったのも、全て硝酸でした。
それを遂に完全人工で精製可能になった、というのは、なんとも感慨深いものがあります。
また、今回の展開で気になったのは、復活した龍水の体。
3700年前からの復活組には、石化が解けきっていない、あるいは石化時の欠損から、亀裂や傷が残っている事がありました。今回復活した龍水、前回復活時にはあった傷が、全て治ってしまっています。
「石化復活寺の周辺修復力」というものの影響かとも思われますが、だとすると、初回復活寺に治らなかったのも不思議な話。
これ、もしかすると冷凍されて眠る司の治療や、あるいは石化現象自体の謎に迫る、伏線でしょうか?
千空のうなじに残されていた石化部分など、細かな伏線張りに定評のある作者さんの事です。
今後の復活者の修復状況も、注目して見てみる価値はあるでしょう。
このように、決着前へと向けた準備回、とも言うべき今週号でしたが、感覚的には発電機の開発や製鉄の開始に迫る技術革新回でした。
ただ、いろいろと便利な品物は、進行の都合上、何かしらの制約が生まれてしまうのが物語の常。
その意味で宰相イバラ一派の動向には、注視が必要と思われます。
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