アイヌ語を紹介するYouTuber関根摩耶とは?しとちゃんねるで消滅の危機のアイヌ語を救う

同じ趣味を持つ方と交流したい、収益を上げたいなど、Youtuberをされている方の目的はさまざまです。

そんな中、独自の目標を掲げてYoutuberをしている大学生が注目されています。

「しとちゃんねる」というYoutubeチャンネルを開設している関根摩耶さんです。

関根さんのチャンネルでは、アイヌ語の日常会話やアイヌ文化、アイヌ料理などを紹介する動画を投稿し、話題を呼んでいます。

開設者の関根さんや、関根さんがYoutubeで伝えたい思いなどについて紹介します。

アイヌの日常会話や文化を紹介するの関根摩耶「しとちゃんねる」とは?

関根摩耶さんがYoutubeに開設した「しとちゃんねる」は、アイヌ語の簡単な日常会話などを紹介する、ユニークなチャンネルです。

まや(関根)さんとよーぴんさんのコンビで、現在も定期的に動画を投稿し続けています。

2019年4月に開設したチャンネルは順調に広がりを見せており、今後も楽しい動画制作に期待したいですね。

アイヌ語Youtuber関根摩耶は北海道二風谷生まれ、現在は慶応大学SFCで学ぶ

アイヌ語のYoutubeチャンネルを開設した関根摩耶さんは、北海道の二風谷という場所で生まれ、アイヌの血を引いている方です。

高校は札幌市の私立、札幌第一高校を卒業し、慶応義塾大学に進学しました。

現在は同大学、湘南藤沢キャンパス(SFC)で学んでいます。

SFCは慶大の中でも、一年生から研究室に入り、縛りのない自由な学科選択ができるといった、先進的な取り組みが特徴のキャンパスです。

関根さんもこのSFCで学んでいることが、多くの方と出会い、Youtuber活動などをしながら大学で学べる大きな理由となっています。

現在はアイヌ文化を知らないアイヌも

関根さんによると、祖先がアイヌである人、アイヌの方が多く暮らす地域で生まれた人でも、現在はアイヌ文化を知らずに育つケースが少なくないということです。

現代日本の文化に溶け込み、普通の暮らしを送りやすくすることを第一に考え、子どものために「アイヌ」というアイデンティティを強く植え付けない選択をするのも理解できます。

関根さんの場合は、父親がアイヌではなく、母親がアイヌという家庭で生まれています。

母親の家系がアイヌ文化の継承に熱心だったため、アイヌについて学ぶことを親が喜んでくれ、アイヌ文化が非常に身近な存在でした。

関根摩耶の目標は大学生だからこそできるアイヌ文化発信

「しとちゃんねる」で関根摩耶さんが目指したいところは、大学生だからこそできるアイヌ語・アイヌ文化の発信です。

政府や研究者などではできない、新しい形でアイヌ文化に興味を持ってもらいたいと、バラエティ豊かな動画投稿を続けています。

アイヌ文化の積極的な発信と相互理解は、世界の多様性を実現する一環にもつながる活動です。

来年に延期となりましたが、東京オリンピックで日本は世界から注目されやすい時期でもあります。

若い方にも「面白い」いい感じ」と思われる、「差別」といったマイナスイメージのない形の情報発信をする関根さんの活動は、非常に有意義なものです。

関根さんの活動によって、地元で暮らすアイヌを祖先に持つ方が、自分のアイデンティティにさらに誇りを持てるようになることも、大きな貢献と言えます。

Youtube以外の活動も模索している関根さんが、今後どのような形でアイヌ文化を発信していくかも楽しみですね。

新しい形で受け継がれるアイヌ文化、関根摩耶ら若者たちも新しい旗手に

人気漫画「ゴールデンカムイ」などの影響もあり、現在北海道の先住民族、アイヌの言語や文化は、昔とは違った形で若い方に伝えられています。

Youtubeで活動する関根摩耶さんのような方がさらに有名になれば、日本のみならず世界にアイヌ文化が発信される可能性も広がりますね。

地元北海道でも「民族共生象徴空間」ウポポイという施設がオープンし、注目されているアイヌ文化の若手継承者として、さらなる関根さんの活動に期待がかかります。

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