不登校は不幸じゃない!で炎上?10歳YouTuberゆたぼんまとめと動画解説

不登校で10歳の少年Youtuber、ゆたぼんを知っていますか?麦わら帽子がトレードマークで、ハキハキと語る様子が可愛いゆたぼんは、現在沖縄に住みながら「不登校は不幸じゃない」というメッセージを発信し続けている男の子です。

しかしゆたぼんのことがメディアで報じられると、ネットユーザーから彼に対する賛否が寄せられ、炎上状態に。5月6日になっても、炎上が収束する気配がありません。

10歳のYoutuberゆたぼんは、どうして炎上してしまったのでしょう?炎上の理由や、ネット上の意見をまとめてみました。

10歳で不登校のYouTuberゆたぼんとは何者?炎上理由は?

ゆたぼんは、Youtubeの「少年革命家ゆたぼんチャンネル」で活動している10歳の小学生です。彼は不登校という道を選択し、もともと住んでいた大阪から沖縄に移住しました。

5月5日の琉球新報で紹介され、さらにウェブ媒体で取り上げられたことから、彼の存在が広がりました。

誤解のないよう、彼の詳細は上記記事より引用させていただきます。

「俺が自由な世界をつくる」。自由を求めて学校に通わない選択をした中村逞珂(ゆたか)さん(10)=宜野湾市=が「少年革命家 ゆたぼん」と名乗り、ユーチューバーとして活動している。大阪生まれ、沖縄在住のゆたぼんは「ハイサイまいど!」で始まる楽しい動画を提供しつつ、いじめや不登校に悩む子や親に「不登校は不幸じゃない」と強いメッセージを発信している。

 ゆたぼんが学校に通わなくなったのは小学校3年生の時。宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ不満を抱いた。担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え「俺までロボットになってしまう」と、学校に通わないことを決意した。現在も「学校は行きたい時に行く」というスタイルを貫いている。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-ryu-oki

ゆたぼんは「学校に行かない」という選択をしながら、Youtuberとしての活動をしたり、「ゆめのたね放送局」でインターネットパーソナリティをしたり、積極的に活動中。

また、不登校に悩むお子さんや親御さんたちに「不登校は不幸じゃない」という前向きなメッセージを発信しているそう。ツイッターアカウントもあり、様々な媒体に登場しています。

10歳でツイッター利用はできないはずですが、おそらく親御さんの管理でしょうね。動画でもツイッターでも、麦わら帽子がトレードマークになっている様子。動画を観ると、シャキシャキとしゃべるとってもかわいい男の子です。

しかし、彼のニュースが報道されると、一部のネットユーザーから批判が寄せられました。「宿題をやりたくないだけで、不登校になるのは違う」

「ロボットみたいという表現は、周りの子に失礼」

「親御さんの考え方に納得できない」

などの意見があがり、報道された翌日の6日には炎上状態に。トレンドに上がるほど議論が活発化しており、まだ収束の気配がありません。

ゆたぽんに寄せられた意見をまとめてみた

10歳の少年が不登校という選択をし、さらにYouTuberをはじめとしたネットの活動を始めたことに対し、様々な意見が寄せられています。

SNSや掲示板から、どんな意見が上がっているのかをまとめました。

YouTubeの使用が認められていない年齢では?

まず、2019年に改訂されたYouTubeの利用規約には、こう書いてあります。

お客様は、お客様が20歳以上の成人であること、又は法的に効力のある親若しくは後見人の同意を有すること、並びに本サービス条件に定める条項、条件、義務、確約、表明及び保証を締結し、本サービス条件に従い、これを遵守する完全な資格及び能力を有することを確認します。いずれの場合も、本サービスは13歳未満の子供による利用を意図していません。あなたが13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないで下さい。あなたに、より適しているサイトが他にも沢山あります。あなたにそのサイトが適しているか、ご両親に相談してください。

引用:https://www.youtube.com/static?template=terms&hl=ja&gl=JP

利用規約には、「13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないでください」と書いてあります。このため、「ゆたぼんがYouTubeの動画を作ることは、規約違反ではないか?という声が寄せられています。

ただし、ゆたぼんの動画は親御さんが編集・動画投稿をしていると思われるので、「子供を出す動画としてふさわしいかどうか」がカギになってくるのではないでしょうか。

周りの子を見下しているように見える

記事内にあるこの一文も、ゆたほんへの批判を招いています。

宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ不満を抱いた。担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え「俺までロボットになってしまう」と、学校に通わないことを決意した。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-ryu-oki

この「担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え」という部分が、「周りの子を見下しているように見える」と受け止められてしまっているようです。

実際に不登校の子を持つ親御さんの一部からも、「学校に行っている子を下に見るような発言は良くない」という声が上がっており、賛否両論を招いています。

「ロボットに見える人たちが世の中を支えている」という意見

ゆたぼんから見て「ロボットのように見える」という人は、この社会を支える大切な存在であるという指摘も。

少しはみ出す人がいても世が回るのは、ルールや決まり事を守って生きる人がいるからだという意見がありました(ヤフコメより)。

また、ゆたぼんが動画をアップするための電力、ネット環境、著名人に会うための交通機関は、ロボットのように働く人たちが作っていると主張する人も。

みんながみんな好きに生きれば、世の中は成り立たない。我慢してでもルールを守る人、やるべきことをやる人がいるから回っていく…。ゆたぼんの考えに一石を投じる指摘ですね。

ゆたぼんが不登校になった理由をもう一度検証してみた

まず、ゆたぼんが不登校になった理由について、報道した「琉球新報」では以下のように記載しています。

ゆたぼんが学校に通わなくなったのは小学校3年生の時。宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ不満を抱いた。担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え「俺までロボットになってしまう」と、学校に通わないことを決意した。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-ryu-oki

この「宿題を拒否して、放課後や休み時間にやらされた」「ロボットになってしまう」という気持ちが、不登校につながったと伝えています。

しかし、実際にユーチューブチャンネルでゆたぼんの動画を視聴してみると、報じられていること以外にも、不登校の原因があることが解ります。

ゆたぼんの動画から見えた不登校の理由について

ゆたぼんは、2018年12月3日に投稿した動画の中で、自身が不登校になった理由を語っています。

以下、動画よりゆたぼんの言葉を抜粋してみます。

ゆたぼんが語った不登校になった理由

僕は、3年生の1学期くらいに不登校になりました。

なんで不登校になったかというと、周りの子たちがロボットに見えたからです。

なんでロボットに見えたかというと、親の言うことと、先生の言うことを、ハイハイ黙って聞いていたからです。なんかおかしいなーって思って。

僕は宿題がやりたくなくて、やらんくなりました(やらなくなりました)。

じゃあ先生が「やってきなさい」って言ったけど、僕はやりたくないからやりませんでした。

じゃあ先生が、居残りさせて、それで僕を叩いてきて、それで先生と話し合って、先生は叩いたのに、叩いてないって嘘つくんですよ。で、パパとママも怒って、先生も「宿題はやらなくていいよって言ったから、俺は学校の休み時間にやらされて、「いや話違うやん」ってなって。

で、友達と遊ぶ約束してて、それで遊びに行ったら、「宿題やってないやつとは遊ばへん」とか言ってきて。「いやいや話違うやん、約束してたやん」って言って。

俺はめっちゃ悔しくて悔しくて。宿題と遊びは関係ないやんって言って。でも俺は、そこで宿題をしていたら、俺までロボットになってしまうって思ったから。俺は「もう良い帰る、バイバイ」って言ってかえって、もう遊ばなくなって。

それでパパとママも、「学校に行きたいときにいっていいよ」って言ってくれたから、だから、昼めしだけ食いに行ったら、友達とかに「お前だけすごいな、ズルやん」て言われて。せこいなズルいなっていうなら、お前らもやったらいいやんて言ったって、それで周りがロボットに見えて。

ーー以下略ーー

動画の中で、ゆたぼんは「半年前に大阪から沖縄に移住した」と言っているので、↑の経験は大阪の小学校であったことのようですね。

動画を視聴して感じたことは、記事内容にあるように「宿題をやりたくない」という気持ちだけで、不登校になったわけではないということです。

確かに宿題は不登校のきっかけですが、そのあとにあった以下の出来事も含めて、彼は不登校という道を選択したのではないでしょうか。

  • 先生が叩いてきたのに、叩いてないと嘘をついたこと
  • 学校の友達にも、自分の気持ちを理解してもらえなかったこと(居場所がないと感じてしまったのかな?という感じを受けました)。

これをどう受け止めるかは視聴者によると思いますが、記事として取り上げるならばこのような事情も書いたほうが、彼の気持ちは伝わりやすかったかなと感じます。

というのも、当時のことを語る彼の表情は、どことなく寂しげなのです。もちろん、先生や周囲の子の話も聞いてみないと、公平な判断をすることはできません。が、誰が悪いという話ではなく、彼はつらい思いをしたからこそ、不登校を選んだのではないでしょうか。

Youtubeの利用規約が13歳以上なのはなぜか?を再度考えよう

琉球新報の記事がウェブで拡散されてから、ゆたぼんに対する議論はどんどん広まっていき、親御さんの考え方にまで是非が及んでいます。

今現在、ゆたぼんがこの炎上のことを知っているのかどうか、どう感じているのかはわかりません。が、ここでもう一度「なぜYoutubeは13歳以上の使用としているのか」を考える必要がありそうです。

動画には、おそらく親御さんの編集が入っているでしょう。しかしそれでも、10歳という子供がウェブで考えを発信することには、リスクも伴います。

賛同してくれる人もいれば、厳しい言葉を浴びせてくる人もいるのがネットです。いくら「好きな人だけ観ればいい」「叩いてくる人がバカだ」と言っても、やはり言われた方は傷つきますよね。10歳という年齢で、この様々な意見を彼はどう受け止めているのか、それが非常に気がかりです(できれば、親御さんがシャットアウトしていることを願います)。

新しい動画を観る限り、元気そうでほっとしました。

10歳なら、まだ「ネットの利用の仕方」「ネットの怖さ、危険性」について学んでいく年齢ではないでしょうか?

ともあれ、10歳というまだ幼い年齢の子が、あらゆる意味で傷つくことのないよう、健やかに育っていくことを祈ります。このかわいらしい笑顔は、ずっと変わらないでいてほしいですね。

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