朝日新聞アジア総局駐在の女性編集委員、吉岡桂子さんが、台湾での隔離生活を取材として体験している「隔離日記」が炎上しています。
貴重な物資をウキウキと受け取る様子や、滞在先のホテルを旅行のように選ぶ様子が綴られた内容となっています。
現在入境制限が強化されている台湾の様子と、隔離日記の内容についてまとめました。
目次
台湾のコロナ対策が世界的に称賛されている
台湾では、2003年に流行したSARSコロナウイルスの危機対応に当たった人々が現在の政権に多数入っています。
そのため、どこよりも政府内の危機管理能力が高く、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を抑えることができています。
新型コロナウイルスが蔓延し始めた1月下旬には中国人の入国制限を開始し、2月上旬には全面禁止に。
全学校にマスクや体温計、消毒液を配布し、休校中の子供の世話をする保護者には「防疫世話休暇」が認められました。
経済活動についても特別補助を出し、保証を充実させています。
台湾の隔離生活を体験に行った吉岡桂子とは?
国民の82%が政府の対応に満足しているという台湾。
そこに隔離生活を体験しに入国したのが、朝日新聞の吉岡桂子編集委員です。
中国を中心にアジアの情報を追いかけてきた吉岡さんのプロフィールを紹介します。
プロフィール紹介
- 山陽放送から朝日新聞へと転職。
- 2004年~2005年上海特派員
- 2005年~2007年、2010年~2013年北京特派員
- 2017年6月からバンコクにあるアジア総局に駐在中。
中国や日中関係を視座を変えてウォッチします。現場や対話を大事に、時に道草もしながら、テーマを追いかけます。
鉄道を筆頭に、乗り物が好き。バンコクにも北京~ハノイは鉄路で赴任しました。
近著に『人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢』
朝日新聞記者ページより引用
批判が集まる台湾の「隔離日記」とは?
2020年3月18日に台湾入りをしたという吉岡桂子さん。
台湾隔離日記は、朝日新聞アジア・太平洋のFacebookにて公開されています。
吉岡さんが台湾に来ることになったのは、17日の午後にアジア・東欧・アメリカの3州の渡航警戒情報を最高値の赤色に引き上げると宣告されたからだそうです。
鎖国ともいえる強い措置が開始されるにあたり、吉岡さんは急いで入国することにしました。
隔離日記とは別でTwitterでも隔離生活を発信中
台湾では、外国から台湾へ入国した人は症状が無くても14日間隔離生活をしなくてはなりません。
自宅がある人は自宅で、無い人は登録した宿泊先で隔離生活を送ります。
登録した情報に虚偽があれば罰金が日本円で最大約55万円、隔離の規則を破ると日本円で最高約350万円が課せられます。
吉岡さんは、朝日新聞のFacebookとは別に、自身のTwitterでも隔離生活について紹介しています。
昨晩から台湾某所にいます。朝日新聞アジア・太平洋のFBに「台湾『隔離』日記」を書いています。のぞいてみてください。#台湾 #コロナウイルス #隔離 #タピオカミルクティーhttps://t.co/Og52MhaliW pic.twitter.com/5SwsDD2rac
— 吉岡桂子 Yoshioka Keiko (@Yoshioka_keiko) March 19, 2020
桃色の袋に入った差し入れが桃園市から対象者の部屋に届きました。台湾のお菓子を中心にマスク14日分もありました。どうもありがとうございます。 https://t.co/iExAR2sLV9 pic.twitter.com/6py8rw5zFo
— 吉岡桂子 Yoshioka Keiko (@Yoshioka_keiko) March 19, 2020
台湾「隔離」日記、今日は二回目です。コロナ禍でも外国人労働者でごったがえしていた桃園空港で体験した手続きです。「在宅隔離」や「防疫旅館」、なるほどと思う仕組みでした。#台湾 #新型コロナウイルス #隔離 https://t.co/kUDt1C8GLg pic.twitter.com/FkdB3tWDf3
— 吉岡桂子 Yoshioka Keiko (@Yoshioka_keiko) March 20, 2020
隔離中の昼ごはん。泊まっている防疫旅館とよばれる指定のホテルが各部屋に届けてくれます。台湾のお弁当文化を忍びつつ、あまりにもボリューミー… https://t.co/HbFzsY3SNS pic.twitter.com/70w9P4ILdz
— 吉岡桂子 Yoshioka Keiko (@Yoshioka_keiko) March 20, 2020
吉岡桂子はなぜ台湾に急いで入国したのか?
吉岡さんが台湾に入ったのは、遊びでも隔離取材のためでもありません。
台湾の防疫措置が世界的に高く評価される中、4月に取材をしようと台湾支局長と相談をしていたそうです。
それとは別なのかはわかりませんが、事前に申し込みをしていた取材が4月に予定されていたそうです。
その矢先に渡航制限が発表されたので、急いで入国をきめたということです。
隔離生活を取材するためという誤解を受けていることは知っており、自身のTwitterや隔離日記内でも、大切な取材のために急いで入国する必要があったと訴えています。
大変貴重な取材の可能性が4月に予定されており、そのためになんとしても台湾来たいと考えました。
ホテルはWi-Fiの繋がりもよく、しっかりと準備したいと思います。
「日本の恥」「暢気すぎる」と批判が集まる
吉岡さんの隔離日記を見た台湾在住の人や、多くの日本人から辛辣なコメントが吉岡さんの元に寄せられています。
貴重な物資をプレゼントと称したり、移動中の飛行機で映画を楽しむ様子など、緊急時とは思えない行動であることも確かです。
朝日新聞の吉岡桂子記者?こんな日記書いて意味あるんかえ?
鎖国前日の台湾へ旅行来ました〜✈️💓みたいなノリでわざわざ隔離されにくるとかよくわからん。金門島のくだりとか非情城市がどうのとかなんなんや…アウトな気がするけど…https://t.co/ofk6a0DPi9 pic.twitter.com/sxtAKh3kuF
— ゆっき台湾🐷でぶ子🐷 (@koyuki_gaogao) March 20, 2020
朝日新聞のバカタレ記者がこのコロナウイルスで世界中がピリピリしとる中わざわざバンコクから台北に飛んで大バカやらかして隔離日記とか書きよるらしい。
ホント消えろよ朝日新聞!https://t.co/cl8p2FmHAt#朝日新聞廃刊 #消えろ朝日新聞 #吉岡桂子— 巨大猫 (@fukuoka_carp) March 21, 2020
tweet⬇︎>あなたが台湾に来たことで、防疫のための人、金、時間資源がどれだけあなたのために消費されているか、想像できますか」「あなたの部屋は(海外から退去してきた台湾人など)本当に必要な人のためにつかえたかもしれません」。→国の足引っ張る吉岡桂子朝日新聞編集員(駐バンコック)❗️ https://t.co/niGe8mx5cb
— maisugar (@maisugar8) March 22, 2020
隔離日記は更新停滞中
不要不急の外出を控えるように世界中で声が上がる中、ギリギリ滑り込みでの訪台をした吉岡さん。
大切な取材があるのかもしれませんが、それはこのご時世に必要なものなのかという批判があふれています。
取材後の記事を見れば納得してもらえるものですとご本人はおっしゃっています。
しかし、マスク14枚や日々の食事など隔離生活で支給される物資は台湾の税金で成り立っているものです。
吉岡さんの取った行動は、被災地に取材で赴きながらも、避難生活を送る人の物資を自分も支給されているようなものです。
もっと別のやり方はなかったのでしょうか?
現在訪台5日目となりますが、多くの批判を受けた影響からか、隔離日記は20日以降の更新がされていません。
今後の動向が気になります。
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