闇営業の意味とは?税金は払ってる?止まらないお笑い芸人の事務所離れを調査

吉本興業所属の11名を中心に、お笑い芸人13名が反社会的集団(詐欺グループ)の忘年会に出席していたことで、謹慎処分を受けました。

中には雨上がり決死隊・宮迫博之さんや、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんといった、一線級で活躍するお笑い芸人もいて、影響が大きい事件です。

当初の弁明では、先に契約解除処分を受けた、カラテカの入江慎也に依頼を受けて、忘年会にノーギャラで出席していたという話でした。

しかし、実際には金銭を受け取っていたことが明るみに出た形です。

今回の事件話題となったのが、事務所を通さない「闇営業」という単語。この闇営業がどういうものなのか、今回の事件から見てとれる、お笑い芸人の事務所離れを調べました。

お笑い芸人が闇営業をするワケとは?

「闇営業」と聞くと、非常に悪いイメージが避けられませんね。今回の事件が、詐欺グループの忘年会であったことも、闇営業にダーティーなイメージを与えています。

しかし、本来の「闇営業」の意味は、芸人が事務所を通さずに仕事をすることです。芸人としては、事務所にマージンを取られずにギャラがもらえます。

もちろん、ギャラを払う側も、芸能事務所に払うよりも出演料を抑えらるメリットがあります。

芸人としてはおいしい話ですし、付き合いのある芸人仲間から誘いがかかると、なかなか断りにくいですね。上下関係のある世界だけに、先輩からの斡旋となると、さらに断りにくいことが想像できます。

処分の理由は「闇」営業以外の部分が関係

今回13人の芸人が謹慎処分となったのは、もちろん「闇」で営業していたこと自体も問題です。しかし、処分がここまで大きくなったのは闇営業以外の部分も関係しています。

処分理由ははっきり説明されていませんが、ギャラをもらっていないと嘘をついていたことも、罰が重くなる理由として妥当です。

一番の大問題が、出席していたのは詐欺グループの集まりというところ。ギャラの出所が詐欺で儲けたお金だったというのは、イメージの悪化が避けられませんね。

吉本など事務所の芸人への対応が闇営業の一因に?

今回大きく取り上げられた芸人の闇営業問題。今回発覚したのは、氷山の一角だという声もあります。

ギャラの少ない若手では闇営業がたくさんあり、吉本ではある程度「黙認」しているという証言も出ているほどです。

ほとんどが事務所側に取られてしまい、芸人の手元にはギャラガほとんど渡らない。このような芸能界の搾取構造が、闇営業の背景にあるという声は少なくありません。

特に若手には十分なギャラを払う余裕がないので、事務所側も芸人が事務所離れをして、ある程度自力で「稼いでもらう」ことを見逃していたというなら、納得できる話です。

闇営業の税金はどうなる?謹慎芸人に脱税疑惑も

もう1つ、闇営業問題で浮上しているのが、税金についての話です。お笑い芸人はサラリーマンではないので、確定申告をして税金を払います。

事務所を通してもらった報酬は記録が残りますが、闇営業のギャラは記録が残りません。

逆に、事務所から受けとったギャラ以上に収入を申告すると、事務所からその副収入について問いただされるはずです。

そのため、闇営業で受け取ったギャラを申告せず、そのまま懐に収めていた可能性が高いとされています。これは「脱税」の罪に該当する行為で、芸人としての処分だけで話が終わるとは考えにくい問題です。

もちろん、これは「闇営業」全体に言える話です。闇営業を経験した芸能人の多くが、実は脱税に手を染めていたという話にもなりかねません。

「間接的に」金銭を受領したという不透明さ

今回の闇営業、脱税疑惑でキーとなるのは、報酬の受け取り方です。宮迫博之さんの話だと、「間接的に」金銭を受け取ったということで、ここに不透明さが残ります。

元締めとされるカラテカの入江さんから、お礼に食事をごちそうしてもらったという話もありました。「間接的」なギャラがこれだけなら、確かに脱税の問題には発展しません。

しかし、カラテカ入江さんには300万円という金額が振り込まれていて、これを出演芸人で分配していたという報道もあります。これも確かに「間接的」な金銭の受領ですね。

実際、有名な芸人がノーギャラで忘年会の仕事をするメリットは薄いので、この方法で処分を受けた芸人がギャラをもらっていた可能性は高いです。そうなると、脱税疑惑から逃れるのは難しくなります。

芸能界に大きな波紋を投げかけた闇営業問題、業界全体で改善が望まれる

今回、入江さんの契約解除に始まり、大物も含めさらに13人もの無期限謹慎処分を出した闇営業問題。影響も大きく、このまま放置するわけにはいきません。

芸能人ともなれば、それだけその知名度を利用しようとする人も増えます。

事務所側で芸能人をどう指導するかだけでなく、ギャラの適正な支払いなど、業界全体のクリーン化を望む声も多く上がっています。

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