山形県河北町の町営住宅の家賃が800円! 計算ミスにより発覚した不足家賃の徴収に住民は怒りの声

山形県河北町の町営住宅にて、14年以上にわたって家賃の徴収ミスがあったことが発覚しました。

職員が公営住宅に関する法律が改正された時に、誤った計算式で家賃を設定。

本来の家賃の差額を支払うように求める方針ではありますが、住民は不満の声を口にしています。

計算ミスで家賃が月額800円の物件が!

2019年8月23日、山形県河北町の町営住宅で職員の計算ミスによる家賃の不備が発表されました。

現在の担当者が家賃の計算をしていたところ、築51年の2DK(53.08平方メートル)の物件の家賃が800円になりました。

建物の築年数などに応じ、決められた計算式を使って家賃を算出するのですが、このままだと数年後には家賃が無料になってしまいます。

それに気がついた担当者が遡って調べたところ、2005年4月~2019年8月までで1430万1803円も少なく徴収していました。

そこで河北町では、謝罪をし、差額の支払いを住人に求めているのですが、1世帯当たり最大で56万5000円の差額が発生しており、住人は不満を隠せません。

差額分の家賃の徴収対象は93世帯

差額分を徴収する対象になっているのは、東団地と田井住宅、あわせて93世帯です。

現在93世帯中約半数に住人がいるのですが、空室の物件についても、対象期間に居を構えていた場合差額支払いの対象になります。

町営住宅に住んでいるのは高齢者が多く、現在空室となっている物件も既に住人が亡くなられている人もいます。

その場合は相続人から支払いを求めるそうです。

住人は困惑「誰も払わない」

家賃800円の物件には、現在住人がいます。

90歳になる住人の女性は、この物件に30年以上住んでいるそうですが、入居当時から家賃5500円と激安だったそうです。

それもそのはず、入居時からお風呂は壊れていて使用できず、雨漏りもするので息子さんがテープを貼るなどして修理をして使っています。

場所も不便なところにあり、周囲にお店もないので買い物も苦労しています。

そのため、経過年数で家賃が下がっていったことに疑いを持つことはなかったそうです。

しかし、本来であればこの家の家賃は3100円。

ここの住人が支払う差額は40万円近くになります。

ここを追い出されたら行く場所がないと困惑しています。

また、他の町営団地では、9400円の家賃を6900円として徴収していました。

(今後の家賃が毎月2500円上がることは)きっと厳しいな。笑うしかない。

(築年数が)50年たって古くなったから安くしてくれたとみんな思ってるんだよ。

そんなばかなことないべね。

(家賃の差額は)誰も払わねえ。

向こうが「これだけ払ってくれ」っていうのを払ったんだから役場が何とかしないといけないんじゃない?

こっちは何にも悪くない役場が何とかしないといけないんじゃないの?

中には、担当者が来たとしても「私は払わない」と強く主張するという人もいました。

毎年、収入報告書や住民票を出して審査をしてもらっているので、住人側に否はないと怒っています。

全額支払う必要はありません

今回の問題で、住民の多くが不安を感じています。

年金生活者が多く住んでいるので、差額の支払いを求められても、今後の生活に不安が出てくる人もいます。

町側が求める支払いは14年4ヶ月分の差額ですが、実は、民法で家賃の時効が記載されているので、全額払う必要はありません。

民法第169条(定期給付債権の短期消滅時効)

年又はこれにより短い期間によって定めた金銭その他の物の給付を目的とする債権は、5年間行使しないときは、消滅する。

これにより、2014年8月以前の賃料の支払い義務は発生しません。

河北町の担当者はこの民法の説明とともに、個別で訪問をしながら支払いを求めていくそうです。

高齢者に対してどう取り立てていくのか

今回対象になった住宅はすべて、計算しなおしても家賃が1万円にも満たない物件ばかりです。

しかも、数十年住み続けている高齢者が多く、今ごろ言われても……という状況です。

高齢者や福祉に力を入れていくことが求められている世の中で、高額の家賃の差額の支払いをどのように求めていくのでしょうか。

町営団地は税金で運営しているものなので、家賃の問題はクリアにしていく必要がありますが、3000円の値上げでも困ってしまうという高齢者がいるのが現実です。

今後の行政の対応が気になります。

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