人気バンド「UVERworld」が、今年の12月に開催する予定の男性限定ライブ「男祭り」を開催します。
が、その告知を行ったトークイベントにて、公正さに欠ける抽選があったのでは?という問題が浮上し、炎上しました。
「女性差別ではないか?」と言われた抽選方法の経緯や、SNSにあるファンの反応などを検証しました。
目次
UVERworldの「男祭り」ってどんなイベント?
まず、今回の炎上の発端となったUVERworldの「男祭り」について、解説していきます。
このイベントの趣旨自体は、他のバンドでも良く見られるものでした。
UVERworldの「男祭り」がどんなイベントなのかを解説
「男祭り」とは、簡単に言えば「男性のファンだけを集めて開催するイベント」のこと。
報道によれば、4月1日から公式サイトでカウントダウンが行われ、4月11日に「男祭り」を開催すると発表したそう。ライブは、12月に東京ドームで行われるそうです。
「6 vs 45000」
男祭り東京ドーム公演決定!
2011年 滋賀B-FLAT(230人)より始まったUVERworldの「男祭り」
2019年12月20日(金)東京ドームにて開催決定!「6 vs 45000」日本最大動員数更新へ!#UVERworld男祭りhttps://t.co/cuF8IDiMii pic.twitter.com/iVx1tBJCEw— UVERworld_Staff_ (@UVERworld_dR2) 2019年4月11日
バンドのファンは、やはり女の子が多めです。その中で、男性のファンだけでイベントができると言うことは「同性の支持が大きい」ということになります。
女の子アイドルの中に、「同じ女の子から応援されると嬉しい」という子がいるように、バンドをやっている男性にも「同じ男性に共感してもらえると嬉しい」という人がいます。
この場合は「女性より男性に応援されることが嬉しい」ということではなく、「男性のファンがつきにくいと言われる世界で、男性にも応援してもらえるのは光栄だ」という意味ですね。
また単純に「男だけでイベントをやってみたい!」という気持ちもあるようで、実際にやってきたバンドもたくさんあります。それ自体は別に悪いことでもありません。他にも「ファミリー限定イベント」などがあり、イベントの1つの形として「男性限定イベント」は認められています。
UVERworldは過去にも「男祭り」を開催していますし、その時は何のトラブルもクレームもありませんでした。
4/30 21:00からはWOWOWで男祭りが放送!
女祭りに続きご視聴の準備を!#UVERworld #男祭り #WOWOW #女祭り pic.twitter.com/jET7o1poNu— UVERworld_Staff_ (@UVERworld_dR2) 2019年3月27日
ではどうして、今回の「男祭り」の発表が炎上してしまったのでしょうか?
※記事内で「初東京ドーム公演」と紹介していましたが、2010年にすでに公演を行っていました。問題の個所は削除いたしました。
UVERworldの「男祭り」が炎上した理由を時列でまとめてみた
これまでにも開催されたことがある「男祭り」が、どうして今回はこんなに炎上してしまったのでしょう。
経緯を調べてみると、「これは女性ファンが怒っても仕方ない」と思える理由がありました。
炎上したのは「男祭り」そのものではなく、男祭りの開催を発表した4月11日のイベントだったようです。
UVERworldの「男祭り」が炎上してしまった経緯
SNSより、UVERworldの「男祭り」がどんな形で炎上したのかを時列系でまとめました。
2019年4月1日 UVERworldのFCよりカウントダウンが始まる
2019年4月1日、UVERworldの公式サイトにて詳細が知らされないカウントダウンが始まりました。
そのカウントダウンが何のものかは知らされておらず、ファンたちは「一体なんの発表だろう」と期待に胸を膨らませていたとのことです。
カウントダウンは4月11日のトークイベントのものだと発表される
UVERworldは、2019年4月11日にトークイベントを行うことを発表します。4月1日から行われていたカウントダウンは、このトークイベントのためのものだったのですね。
運営が告知したイベントの概要は、以下のとおり。
- 今年はツアーを減らすと告知していたため、わずかな時間でもファンの方と過ごせる時間を作った
- トークイベントは非常に短い時間であり、演奏なども行われない
- もしかしたら、何か重要な発表があるかも…?
そして運営側は、FC会員の男女全員からトークイベントへの参加を募りました。
FC会員全員から応募を募ったのに、女性全員を落選させていたことが判明
トークイベントを開催すると告知し、参加者を募った時点で、運営側は男性も女性も応募を可能にしていました。
ところが、抽選結果を見ると当選者はすべて男性。女性は落選させられていたことが発覚します。
男性も女性も応募できたのに、当選したのはすべて男性したということですね。
4月11日 トークイベントにて「男祭り」の開催が発表される
そして4月11日のトークイベント当日、UVERworldは集まった男性ファンに対し「12月に東京ドームで『男祭り』を開催する」と発表したのです。
女性の応募者を全員落選させ、男性ファンのみを集めたその場所で「東京ドームで男性限定の『男祭り』をやると宣言したわけですね。
ちなみに、UVERworldの東京ドーム公演はこの男祭りが初とのこと。女性ファンは、UVERworldの初東京ドーム公演からも弾かれてしまったわけです。
「15名のラッキーガール」にも賛否の声
UVERworld側は、12月に行われる「男祭り」東京ドーム公演にて、15名のラッキーガールを招待すると発表しました。
簡単に言えば、男性しか参加することができない「男祭り」に、ラッキーな女性15人が招待されるということですね。
この「ラッキーガール」の募集にも、賛否の声があるようです。初の東京ドーム公演なのに男性しか参加できず、その中で15人だけは女性を招待すると言われても、納得できない女性の気持ちも解ります。
また「男祭り」を発表したトークイベント自体が、女性ファンを理不尽に落選させたものですよね。なのに「男祭り」で女性ファンを招待しますと言われると、女性ファンを下に見ていると捉えられかねません。
女性はUVERworldの「男祭り」開催に怒っているわけではない
間違われやすいのですが、多くの女性ファンは「UVERworldが男限定ライブをやる」ということ自体に怒っているのではありません。
上述した通り、これまでにも男限定ライブは開催されており、それで女性側が怒ったと言うことはありません。
女性ファンが怒ったのは、あくまで「男女共に参加を募ったトークイベントなのに、ふたを開けてみたら当選者は全員男性で、女性は落選させられていた」という事実に対してです。
一部、ファンの方の声を紹介します。
— ***まみ、あるいは平日23時就寝 (@imi_mi) 2019年4月14日
UVERworldが炎上してるのは「男祭り!?なんで女はダメなん!!!!」って話じゃなくて性別関係なく応募できたイベントに「当選対象は男性限定です‼応募された女性は全て落選」って運営が後出ししてさらに数日のカウントダウンの発表が男祭りだったって話。男祭りだから女性ファンが怒ってるわけじゃない。
— にゃぱん@冬眠したい… (@wnnn_777_nnnw) 2019年4月13日
UVERworldの男祭り本当ひどいな!!!
男だけでライブやりたいなら最初からそう言えば良いのに、嘘ついて女にも期待させたことが最悪なんだけど
やり口が不正入試と大して変わらないんだが、それを女がギャーギャー騒いでるみたいに報道するのも悪質— もの (@2mebachi__co) 2019年4月14日
UVERworld、使ったのがぴあかローチケかその他か知らんけどプレイガイドの「厳正なる抽選」という信頼すら揺るがしてるよね。
性別を理由に抽選を操作「できる」のがオープンになってしまった。これ、怖くない?— 柳川 (@87g0841) 2019年4月14日
FC全員から参加を募って実は裏で女だけを落選させる不正をしたことによって今後あらゆるライブの抽選に疑問符が付くようになってしまったUVERworld、公平公正で信頼が担保されてるの分かってない
今回の一度きりと思うか?
気づかずやらかした運営が?
今までも、これからも、だ#UVERworld男祭り— 終電でかえるってば🦉 (@epBUyVvlOD4WgVl) 2019年4月14日
SNSに上がっている声を見ても、女性は「男祭り」の開催そのものに怒っている人は少数です。
問題は女性が参加できないことではなく、「女性も参加できたイベント抽選で、男性のみを当選させた」という公正さに欠くやり方についてです。
UVERworldの抽選方法は詐欺ではないか?という声も
もともとはFC会員全員から応募を募ったのに、女性参加者を全員落選させていたという抽選方法は、詐欺ではないか?という声も挙がっています。
男性しか当選できないのであれば、最初から男性のみの応募にすべきという声が上がるのは当然です。女性は当選率が0パーセントということになりますからね…。
詐欺かどうかについては、専門家の見解を聞きたいところ。しかし、やり方についてファンから批判の声が上がるのは当たり前です。
運営がどうしてこのようなやり方をしたのか、説明が必要ではないでしょうか。
UVERworldはどうしてこの抽選方法を選んでしまったのか
運営側がまだコメントを発表していないので、「どうしてこのような抽選方法を選んでしまったのか」は解っていません。
が、おそらく「この抽選方法で、女性がここまで傷つくことが予想できなかった」ということなのでしょう。
「女性ファンを軽んじているつもりはなかった、しかし結果的に軽んじている結果になってしまった」ということですね。
悪気はなかったのでしょうが、逆に言えば「このような行為が、女性を傷つけると意識していなかった」という運営側の意識について、もう一度考え直す必要がありそうです。
今回の抽選方法は女性に対してのみではなく、「すべての人に対して行われてはいけない抽選方法」です。これが逆に、男性に対して行われていたとしても問題です。
「男性」「女性」という問題で考えるのではなく、すべての人が「抽選が公正に行われていなかった」という事実について、考えなければなりません。
UVERworld運営側はファン全員にきちんとした説明を!
4月16日までに、TAKUYA∞がファンクラブ会員に対してメッセージを送ったようです(ファンクラブ限定メッセージにつき、掲載はいたしません)。
どのアーティストのライブであっても、抽選方法はアーティストの一存で決められるものではなく、運営側が関わって決定しているはずです。今後のためにも、「どうしてこのような抽選方法をとったのか」について、ファンの方々にきちんと説明し、もう二度とこのようなことがないように、再発防止を徹底してほしいです。
アーティストにとってファンはファンであり、男性と女性のどっちが上・どっちが下はないはず。「男祭り」「女祭り」「親子祭り」「子供祭り」どれがあってもいいですが、開催するときは「すべてのファンは平等である」という気持ちが伝わるような抽選方法にしてほしいですね。
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