連日の猛暑が続くなか様々な暑さ対策がとられていますが、油断しがちなのが紫外線対策です。
夏や晴れの日だけ気をつければいいと思ったら大間違い!
紫外線は年中振り注いでおり、5月には夏並みの量になっていますし、曇りの日でもその量は晴れの日と大差ありません。
そこで、紫外線対策として一番利用される日焼け止めの特徴と使い方についてまとめてみました。
目次
5月が一番肌が荒れやすい時期

実は、1年の中で一番5月が肌荒れしやすい時期だと言われています。
冬に乾燥でダメージを受けた肌が、春の花粉によってさらに敏感になり、5月は紫外線…。
畳みかけるようにお肌を襲う自然環境!
気候も落ち着きフッと気を抜いてしまう5月はケアも怠りがちになってしまうので、余計に紫外線の餌食になりやすいんです。
実はあまり知らない日焼け止めの機能

日焼け止めの本当の効果を知っていますか?
実は、日焼け止めは日焼けを防ぐものではなく、紫外線による肌ダメージを遅らせるものなんです。
よく表記してあるSPFの数字は、何も塗らなかった時に比べてどのくらい遅らせることができるかという目安の数字です。
SPF1につき約20分遅らせる効果があり、SPF50の場合は20分×50=17時間効果が持続します。
ただし、この数字をうのみにしてはいけません。
汗をかいたり、肌を擦ったり、水辺のレジャーなどで日焼け止めの効果は薄らぎます。
あくまでも目安とし、継続した効果を求める場合は小まめな塗り直しが必須です。
SPFとPAの違いとは?

SPFは日焼けやシミなどを作る紫外線B波を防ぐ効果があります。
紫外線B波(UV-B)は肌の表皮に届き、表面的な日焼けを作る紫外線のことで、レジャー紫外線とも呼ばれます。
横に書いてある数字はB波を防ぐ効果指数のことで、数字が高いほど効果が高くなります。
日常使いであれば10~20、屋外での活動ならば20~30、レジャーやスポーツ時には30~50が推奨されています。
また50+は50以上という意味で、海外では100や200などと表記されているものがありますが、日本では50以上はすべて50+として表記されます。
PAは表皮や真皮にまで届く紫外線A波(UV-A)を防ぎます。
A波は季節を問わず降り注いでおり、雲やガラスも透過して届く紫外線で、別名日常紫外線と呼ばれます。
地表に届く紫外線の9割がA波だと言われており、肌の奥のコラーゲンを破壊し、しわやたるみの原因を作る光老化の原因ともされます。
PAの表記は+(プラス)の数で効果が示されており、「+」~「++++」までの4段階で表記されます。
日焼け止めの選び方のポイントとは?タイプ別特徴も紹介

日焼け止めに含まれる有効成分は『紫外線散乱剤』と『紫外線吸収剤』の2種類があります。
『紫外線吸収剤』は紫外線のエネルギーを吸着させて肌に浸透させない効果があります。
化学物質でできており、敏感肌の人には刺激になるので向いていません。
『紫外線散乱剤』はノンケミカル、ケミカルフリーと表記された日焼け止めに配合されている成分です。
紫外線を散乱させる効果があるので肌にベールを作って跳ね返す作用があります。
UVカット効果は『紫外線吸収剤』の方が高く、お肌に優しいのは『紫外線散乱剤』と覚えておくといいでしょう。
SPFもPAも高ければ高い方がいいという考えの人も多いと思いますが、どちらも数値が高い方が『紫外線吸収剤』の配合が高く肌にかける負担も大きくなるので、シーンに合わせて使いこなすのがお勧めです。
日焼け止めのタイプ別特徴を教えて!
日焼け止めと一口に言ってもその形状が様々あって、何がどう違うのかわからない人も多いと思います。
そこで、現在販売されている6つの形状のメリットとデメリットをまとめてみました。
日焼け止めは顔・ボディ用と表記されているものは、どの形状のものであっても気にせず使用できます。
ボディ用と表記されているものは刺激が強くなっている場合が多いので、顔に塗るのはやめて下さい。
塗り心地やシーンごとによって自分の好きなタイプで使い分ければ大丈夫です。
クリームタイプ
メリット
- 一番歴史があるのがクリームタイプ。
- うるおい成分が多く入ってるので保湿効果がある。
- 肌に密着して崩れにくいので、水のレジャー向き。
デメリット
- 落とすときはクレンジングが必要。
- 伸びが悪いので白浮きしやすい。
ジェルタイプ
メリット
- 見た目はクリームタイプと似ていますが、塗ると水っぽく肌なじみがいい。
- べたつき感があまりないので、普段塗り慣れていない人や、日焼け止めが苦手な人でも抵抗があまりない。
デメリット
- 紫外線吸収剤が入っているので敏感肌の人には向かない。
- 水や汗で落ちやすい。
ローションタイプ
メリット
- 化粧水のようにサラッとした使い心地。
- 伸びがいいので全身に使用しやすい。
デメリット
- 紫外線カット成分があまり配合できないので、レジャーには向かず日常向き。
- 汗などで落ちやすいので長時間の使用には塗り直しが必須。
ミルクタイプ
メリット
- スキンケアの乳液に近いタイプなので日常使いしやすい。
- 汗や水に強いタイプで、しっかりと肌に密着できる。
デメリット
- 石鹸やクレンジングで落とす必要がある。
スプレータイプ
メリット
- シュッとスプレーで吹きかけるだけの手軽さで人気。
- 顔やボディだけでなく髪にも使える。
デメリット
- ムラになりやすい。
- 大きく広がってしまうので人の多い場所では使えない。
パウダータイプ
メリット
- メイクの上から濡れて、塗り直しもしやすい。
- サラッと軽く、敏感肌の人にも優しい成分が含まれていることが多い。
- 白浮きすることがない。
デメリット
- 軽いので肌なじみがなく落ちやすい。
- 水や汗に弱く、全身に塗るのには向かない。
日焼け止めの正しい塗り方を紹介
- ミルク、ジェル、ローションタイプは中の成分を混ぜるために10回以上振ってから使用する。
- 顔に塗る場合の適量は1円玉程度、首に塗る場合は10円玉程度が適量。
- 額・両頬・鼻・顎につける。
- 肌を優しく包むように広げ、軽くパッティングするように塗る。
- 頬は落ちやすいので重ね付け。
効果を持続させるためには2~3時間を目安に塗り直しをしましょう。
メイクの上から使用する場合はパウダータイプやスプレータイプと併用して使用するのも効果的です。
目からの紫外線にも要注意!

実は、目から入った紫外線によっても日焼けが発生するんです。
目から紫外線が入ると、脳がメラニン色素を作るように体内に指令を出し、皮膚にシミやソバカスが生成されます。
予防するにはサングラスが一番効果的です。
UVカット加工されているサングラスを選ぶのはもちろんですが、紫外線透過率1.0%以下と表示されているものは紫外線を99%カットするので最適です。
また、フレームやツルが太く、目の周囲をカバーできるデザインがお勧めです。
注意として、色の濃いサングラスは瞳孔が開いてしまい、紫外線を吸収しやすくしてしまうので避けましょう。
日ごろのケアが老化を防ぐ
紫外線をたくさん浴びてしまうと、光老化といってシミ・シワ・たるみなどが発生する老化現象が始まってしまいます。
実は、老化の原因の8割がこの光老化だと言われているんです。
日焼け止めを塗って対策することはもちろんですが、UVカットされている上着やアームカバー、日傘などのアイテムも上手に利用することも大切です。
今年の夏は日焼け止め対策を万全にして出かけましょう。
コメントを残す