夏休みに合わせ、金曜ロードショーは5週連続でアニメ作品を放送しています。
初回放送は京都アニメーションの名作と名高い『聲の形』、そして2週目の8月7日に放送されるのは『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』です。
こちらも2017年に話題となったアニメ映画なので、まだ見ていない方はこの機会に視聴してはいかがでしょうか。
こちらの記事では、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の見どころや見逃した場合の視聴方法や、作品のあらすじ・見どころ・感想を紹介します。
目次
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』見逃し配信動画を無料で視聴する方法とは?
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はレンタルの他、動画配信サービスで視聴することができます。
金曜ロードショーで『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見逃してしまったという場合は以下を参考にしてみて下さい。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』人気VOD動画配信状況
配信サイト | 配信 状況 |
料金 | 無料 期間 |
---|---|---|---|
FODプレミアム | 〇 | 400円 | 2週間 |
U-NEXT | 〇 | 見放題 | 31日 |
Hulu | 〇 | 見放題 | 2週間 |
music.jp | 〇 | 400円 | 30日 |
dTV | 〇 | 300円~ | 31日 |
クランクイン! | 〇 | 400円 | 2週間 |
※上記の情報は2020年8月記事更新時点での情報となります。料金は1作品あたりの金額(税抜)です。
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、複数の配信サービス(VOD)で配信されており、U-NEXT・Huluであれば無料期間中に見放題となっています。
それぞれ無料キャンペーン期間中に解約をすれば料金は一切かかりません。
※配信状況やサービス内容は2020年8月記事更新時点での情報です。詳細は公式サイトでご確認下さい。
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』作品紹介
作品のオリジナルは、1993年に制作されたオムニバスドラマ📺「if もしも」の中の一編。#岩井俊二🎬さんが手掛けた作品は大きな反響を呼び、TVドラマで初となる日本映画監督協会新人賞を受賞🏆その後1995年に劇場で公開されました🤗#金曜ロード #打ち上げ花火#打ち上げ花火下から見るか横から見るか pic.twitter.com/DJ0jLKNEOi
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 7, 2020
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、1990年代に岩井俊二監督が制作した同名のドラマがあります。
ヒロインのナズナ役として、まだ中学生だった女優の奥菜恵さんが出演していました。
その作品を21世紀の現代風にアレンジしたアニメーション作品が本作で、監督は「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズなどで有名な新房昭之氏が担当しています。
タイトルにもある「花火」やプール、海といった夏の風物詩がたくさん出てくる映画なので、この季節にはぴったりの作品と言えますね。
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の見どころは?
豪華俳優陣による声の出演に注目、ひと夏の奇跡を描く青春ストーリー
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、典道と祐介という2人の男の子、そしてなずなという女の子が主役です。
典道と祐介はともになずなのことが好きでしたが、なずなは母親の再婚によって転校することが決まっていました。
なずなは家出をしようとしますが、母親に無理に引き戻されてしまいます。
しかし、なずなが海で拾った石を投げた典道は、時間が巻き戻っていることに気づきます。
そこは典道と祐介がプールで水泳対決をする直前でした。
祐介が「勝ったらなずなに告白する」という宣言をしていた勝負で、時間が巻き戻る前の勝負は祐介が勝利していたものです。
この時間が巻き戻った現象を利用し、典道はなずなに夏の思い出として何を残してあげられるのでしょうか。
昔の甘酸っぱい夏の思い出がある方にとっては、その思い出がよみがえってくるようなどこかノスタルジーな雰囲気を持つアニメ作品です。
一方、映像美や演出は非常に現代的・先進的な部分が多く見られます。
もう1つの見どころは、主人公の2人の声を菅田将暉さん・広瀬すずさんが担当している点です。
宮野真守さんら人気声優が脇を固める中、主演の2人が人気若手俳優であることが大きな話題となりました。


もう1点は、ストーリーとして主人公の典道がなずなにドキドキしながらも、その複雑な状況になんとか応えてあげようとする、幼いようないじらしい、不器用な様がとても素直に描かれている作品であるところ。
なずなのなんとも積極的な発言や言葉に対し、典道はまるで幼い感じが否めない。なずなは背も高く、実際の小学生〜中学生でも背は女子の方が高い時期があるので、懐かしく思いながら観ました。
最新の映像美の中に、古風な恋心とファンタジ〜あふれているところが最高の見所と思います。「次に会えるのはどんな世界かな」最後のなずなのセリフには、物語に色んな最後を思わせるところが面白いと思います。

あとはキャラクターの視線です。目は口程に物を言うとはよく言ったもので視線でキャラクターが物を訴えているので、何を伝えたいのか考えながら見るのも良いかと思いました。

花火が打ち上がる場面はとてもきれいです。上から見たり水面から見たり、普段なら見られない角度から花火を見ることができます。今年は花火を見ることができないので花火鑑賞ができます。

特にプールの水しぶきや、ガラスの破片といったキラキラ光る感じが美しくて見入ってしまいます。現実世界と空想の世界が映像技術で上手く表現されており、ファンタジー要素があって面白いです。
電車のシーンでの広瀬すずさんの歌声が耳に残ります。

また打上花火の曲とともに、今までのシーンを振り返るところも見どころです。映像と歌のコラボが良かったです。背景の花火や海が大変美しくて見入ってしまいました。

映像表現が素晴らしかったということもありますが、主人公の少年が感じた今更どうにもできないという後悔が共感できすぎてしまいました。
恋愛だけじゃなく誰しも「あの時ああしていれば」という経験があると思うのですが、作品の中でうまく心に刺さるように表現されていると思います。心がぎゅーっとなる瞬間で、見どころでもあると思います。

もしもの世界のおかげで、主人公がなずなに積極的に行動できるようになっていくのが、見どころです。最後まで観て、題名の意味を色々と考察していくのも面白いと思います。

2人で灯台からみた横から見た花火は幻想的で映像美が素晴らしかったです。花火をバックに主人公たちが落ちるシーンも、落ちながらも花火や水の表現が美しかったです。

今回の主人公らはまだ中学生とまだ幼さが残る2人だったのですが、それを凌駕する大人っぽさがこのシーンではありました。そして「もしも」を使いすぎた典道たちは、最後にどこへ行ったんだろうとのミステリーも見どころです。
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を視聴した方の感想


典道はごく普通の中学生、幼さがのこるそしてまだ自分の意志とかを決められないまだまだ子供、一方なずなは非常に大人びており、背も高く高校生ぐらいに見えます。複雑な家庭環境化で生まれ育ったからか、生きるためにか決断力と行動力がある少女。
2人が周りを振り切って駆け落ちをして何度も何度も捕まるところは、やはりな〜と思うんですが、それでも不思議なガラス玉を投げて今を変える、「もしも」の世界に飛んで新しい未来を切り開いていく典道がみどころです。
人生そんなに何度もやり直すことはできないんだよと。教えてあげたいと思いました。人間の「もしもこうだったら」が具現化したような作品でした。

主人公が好きな女の子なずなと一緒にいたいと願う気持ち、そしてその瞬間を何度も繰り返すことにきゅんとなります。不思議な硝子玉と意味深な風車にひきごれます。

色々な描写があり複雑な感じでしたが、思春期の妄想や夢の中を描いていて、青春の映画かなと思いました。
感動することも驚くこともなく、最後は元の世界に戻るだろうと思いながら、とりあえずどうなっていくのか気になったので最後まで観ました。

SHAFTが製作していると言うこともあって、映像がとても綺麗だと感じました。無理に実写っぽいリアルさを出すのではなく、アニメーションとしてのクオリティが高くその世界観に吸い込まれるようでした。

ラストのなずなと典道が席にいないシーン、ただ単に休んでいただけなのか、それとも2人だけの時間を過ごしているのか考えさせられました。2人の時間が素敵でした。

中学生の恋愛は簡単そうにみえても、周囲の環境や友人関係といった自分達では思い通りにならないこともあり、中学生なりに悩むことが沢山あるんだなと昔を思い出しました。

タイムループで主人公の典道となずなが繰り返し、もしも〜だったらを繰り返す中、互いの存在に気づいていく。情景やシチュエーションは現代なのに、どこか未来的で、面白いという表現も些か違うような感覚になる作品でした。
タイトルがどこにリンクしてくるのか謎めいていましたが、最初から最後まで少年たちが議論している「花火は丸いか、横長か」という問に対するものなのかなというところで、納得いくようないかないような。
最後に2人がどうなるのかも、正直見る人の想像に任せている感じも今風なのでしょうか…個人的には現代に戻るということを期待していたのですが、それも当てが外れたようで意外性を楽しませていただきました。

ちょっと幼馴染との駆け引き?みたいなのは昼ドラみたいで少しドロドロしていますが、まだ許容範囲内でした。しかし、後半になるにつれて私はなぜか恐怖を感じました。何故なら、あの投げた球(ガラス玉?)は結局のところ持ち主を取り込み、自分の中で夢を見せ取り込んでいくって感じに見えてたのです。
日本アカデミー賞優秀賞受賞のヒット作が地上波初放送!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は2017年に日本アカデミー賞優秀賞を受賞し、大きな話題を呼びました。
DAOKO × 米津玄師の主題歌「打上花火」も人気を博しています。
青春もののアニメ作品ですが、大人の方からも評価の高かった作品なので、今回の金曜ロードショーでの地上波初放送をお見逃しなく!