UberのAI車が死亡事故が起こした原因や理由は?乗車していた運転者はHuluで動画視聴をしていたことが明らかに!

2018年3月、UberのAI車のテストカーが道路を横断していた人をはねて殺してしまう事故が起きました。

この死亡事故の報告書を米国家運輸安全委員会(NTSB)が公表した所、ありえない状況で起きた事故だったことが明らかになりました。

自動運転車で起きた、初の死亡事故として話題になっており、事故が起きた原因や理由について紹介したいと思います。

Uberの自動運転テストカーが人をはね初の死亡事故に

2018年3月の夜21時58分頃、アリゾナ州にテンピ市で、エレイン・ヘルツバーグさん(49)は自転車を押しながら道路を歩いて渡ろうとしていました。

そこに走って来た試験運転中であった、Uberの自動運転車にはねられてしまったのでした。

ヘルツバーグさんは残念ながら、搬送先の病院で死亡が確認されました。

テストカーの運転手であった、ラファエラ・バスケスさん(44)には、幸い怪我はありませんでした。

Uberの自動運転車が死亡事故を起こした原因や理由は?

自動運転車は、道路を横切っていたヘルツバーグさんを、最初は「人」ではなく「自動車」と認識、距離が近づくにつれて分類不明の「その他」、そして「自動車」と、どちらかわからないという状態でシステム側がはっきりと認識できない状態に。

衝突1.2秒前でようやく衝突する危険性を察知して、作動制御のシステムが始動、その後、車の減速が始まると同時に警報で危険を知らせました。

その時、既に車とヘルツバーグさんの距離は、35メートルにまで迫っていました。

急いで自動運転を終了させましたが、車は時速63キロの状態でヘルツバーグさんに衝突し、実際にブレーキが踏まれたのは衝突から0.7秒後でした。

システムが車道を横切るヘルツバーグさんを歩行者として認識せず

Uber車のシステムでは、最後までヘルツバーグさんは「歩行者」として認識することは出来ませんでした。

その原因は歩行者が横断歩道以外を歩くと言うことを、システム側が想定して開発されていなかったからだったのです。

「自動車」、「その他」、「自転車」で分類がどれか判断が付かない上に、どれも止まっているものとして対象と捉えたために、車道を横切っているヘルツバーグさんに対して衝突する可能性のあるものと認識出来なかったようです。

運転者のバスケスはHuluでネット動画を視聴していた

しかもテストドライバーであるはずの、バスケスさんがハンドル操作の遅れた理由も驚くべきことでした。

車内に搭載されたカメラには、バスケスさんが何度も運転席の下側を見ながら運転する姿が映し出されていました。

その結果、バスケスさんはHuluの動画を見ながら運転していたことが明らかに。

テスト走行中に動画を見ながら運転というのは、通常ありえないですし、未然に防げた事故だったと思います。

システムは改善され実験の走行も再開

システムは改善されており、2018年12月から自動運転車の実験走行は再開されています。

今回の死亡事故に関してはUberに刑事責任はないとされましたが、動画を見ながら運転していたバスケスさんには、刑事告発の可能性が残されているということです。

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