バ美肉を「とくダネ」が特集し話題に!VR美少女の中の人の世界観とこれまでとこれからについても

10月3日(木)のフジテレビ系「とくダネ!」で、「バ美肉」という単語が取り上げられ、話題となっています。

2次元のキャラクターに声をあてて動画配信するバーチャルYoutuberが話題となっている中でも、特に狭い世界を取り上げた特集でした。

番組では、女性のキャラクターを男性が演じるという「バ美肉」の中の人を、社会学者の古市憲寿さんが取材しています。

バ美肉としてYoutuberの活動する方の生活や世界観、バ美肉に関するこれまでとこれからの主な動きについてまとめました。

「とくダネ!」でバ美肉を特集、視聴者も驚き

10月3日の「とくダネ!」で、新コーナー「古市憲寿の1パーセントの社会学」がスタート、最初に取り上げた特集は「バ美肉」というものでした。

バ美肉とは、「バーチャル美少女受肉」という単語の略です。現実世界では男性でありながら、バーチャルな世界で、アニメーションで描かれた美少女の姿になることを意味しています。

バ美肉では、声をボイスチェンジャーで変えて女性のものにすることができ、キャラクターの動きも、センサーを持つことで自分の動きとリンクさせることができます。

インターネット上で着ぐるみを着るような感じで、現実世界と全く違う姿になることが可能です。

バ美肉をした方は、バーチャルYoutuberなどとして活動します。「とくダネ!」では、そんなバ美肉の世界で活躍する1人、あまおかさんを取材しました。

「とくダネ!」で紹介された「あまおか」さんは変身願望からバ美肉の世界へ

「とくダネ!」で紹介されたあまおかさんは、現実世界では20代の男性です。変身願望からバ美肉をし、美少女の姿でYoutuberとしての活動を始めました。

もちろん、あまおかさんはYoutuberとして活動している時以外は、世間から男性として扱われています。

直接あまおかさんと会って取材をした古市憲寿さんも、あまおかさんの印象を、ごく一般的な男性と話していました。

しかし、バ美肉の活動を続けるうちに、「かわいい」と言われると嬉しくなったと話すあまおかさん。

とうとう、現実の世界でもかわいいと言われたくなる、一人称について「俺」と話すことに違和感があるといった、「女性化」が進んでいるとも述べました。

「バ美肉」、見た目が美少女ならOKという世界観

男性でありながらネット上で女性のフリをする「ネカマ」は以前からいましたが、「バ美肉」は2017年ごろからネット上で市民権を獲得してきた現象です。

2017年、美少女の姿で活躍していたYoutuberが、「魂はおじさん」であることを発表し、「バ美肉おじさん」として話題になりました。

以降、「魂」はおじさんでも、姿や声は美少女ということで、バーチャル上で「受肉」という表現、「バ美肉」が広く使われています。

視聴者側も、中の人(魂)がおじさんでも、見た目がかわいければいいという価値観を前提としているのが、「バ美肉」の世界観です。

性の多様化を示す一例としても考えられる現象で、「とくダネ!」でも、取材した古市憲寿さんはこのバ美肉を「性のグラデーション」という表現でまとめました。

一方、バ美肉というかなり特殊な世界に、否定的な声があることも事実です。

本来は「おじさん」なのに、美少女の姿でワイワイ集まって楽しむ様子は、「地獄」と表現されることもあります。

取材を受けたあまおかさんは、放送後にTwitterで、番組内でバ美肉について取り扱う表現に配慮してくれたことに感謝を示しました。

「多様性を受け入れよう」という伝え方ができ、よかったとツイートしています。

全国ニュースでも取り上げられたバ美肉、市民権を得ることはできるか

映像技術の進歩もあり、バ美肉を含め、現在インターネット上ではVR(仮想現実)がかなりの盛り上がりを見せています。

バ美肉という新しい自己表現方法も登場していて、全国ニュースで取り上げられるほどの勢いも出てきました。

かなり独特な価値観の「バ美肉」ですが、今後さらに多くの方の理解を得て、人気を広げていくのか注目ですね。

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