病気の人が優先的に利用できるトイレカードとは?高橋メアリージュンが実現を応援!不正な悪用を心配する声も

病気が理由でトイレを優先的に利用した人に向けて、トイレカードの普及が話題になっています。

優先的に使用することをお願いするカードとして、病気に苦しむ人たちの希望として誕生しました。

トイレカードの利用方法や取得方法、懸念される悪用について調べました。

トイレを優先的に使用できるトイレカード

トイレカードは、潰瘍性大腸炎や炎症性超疾患、クローン病、ベーチェット病などの難病を抱えた人が、優先的にトイレを使用できるようにするカードのことです。

駅やお店、高速道路のSAなどでトイレに行列ができていること、ありますよね。

難病を抱えている人は、その行列に並んだとしても順番まで待てないことが多々あります。

彼らはあらかじめ用を済ませておいても、いつ次の波がくるのかわからず、手遅れになってしまう経験もしています。

そのため、病気について理解して貰い、スムーズに譲って貰うために作成したのが「トイレカード」です。

トイレカードの利用方法とは?

どうしてもトイレが我慢できず、間に合わないという時に、前に並ぶ方にカードを見せて、お願いする形で使用します。

このカードを見せらた優先的に利用できるというものではなく、あくまでもお願いするということが前提です。

譲ってもらった後は、サンキューカードを相手に渡し、この病気についての理解とお礼の気持ちを表します。

トイレカードの入手方法は?

トイレカードは神奈川県の潰瘍性大腸炎患者会「かながわコロン」が発行を行います。

9月7日(土)13時~15時まで、横浜駅西口のかながわ県民センター前の歩道にて、希望者にトイレカードを配布するそうです。

遠方の人や県民センターまで来られない人は、以下の住所に切手を貼った返信用封筒を送ってください。

トイレカードとサンキューカードを2枚ずつ貰えます。

〒174-0064

東京都板橋区中台3-27A 1309花岡方 かながわコロン

また、以下のサイトにて詳しい使用方法やアンケート、サンキューカードのサンプルがダウンロードできます。

かながわコロン公式ホームページ

高橋メアリージュンも応援!海外では既に普及

海外では腸疾患のある人達が「Can’t Wait」というカードを持っています。

待てない!と書かれたカードには、助けて下さいという文字も。

そこで、このカードの存在を知った潰瘍性大腸炎に苦しむ女性が、日本でも同じものが作れないかと試行錯誤し、今回のトイレカードが完成しました。

女優の高橋メアリージュンさんも6年前に潰瘍性大腸炎を患っており、罹患当時を振り返り「こういうのがあればいいのに……と何度思ったことか」とトイレカードの普及を応援しています。

トイレカードの悪用を懸念する声も

病気でないにも関わらず、トイレカードを悪用して優先的にトイレを使用する人が出てこないかという心配がされています。

カードを悪用する人が多く出た場合、本当に必要な人への支援がいかなくなる恐れがあります。

カードを出せば優先的に使用できるのではなく、病気を理解し、お願いしやすくするためのツールであることを理解して下さい。

トイレカードは優しさのカードになるように

潰瘍性大腸炎などの病気は外見だけではわかりませんし、切実な問題なのに、邪険にされてしまうこともあります。

そこで、理解を深めるために登場したのがトイレカードです。

ただし、カードの利用者も無言で見せて通るのではなく、言葉も添えて、お願いをすることで気持ちよく譲り合えるようになると思います。

また、カードをどのタイミングで提示して譲ってもらうのがいいのか、まだまだ手探りなところが多くあります。

みんなが優しい気持ちでトイレを譲り合うためのカードとして広まることを願います。

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