TikTok(ティックトック)の危険性とは?未成年の危ない体験が急増

 若い子たちの間で、人気のコミュニケーションツールとなっている「TikTok」を知っていますか?

手軽に楽しめるアプリである一方、最近は未成年が危ない体験をすることも増え、危険性が指摘されるようになりました。

こちらのサイトでは、TikTokの基本的な知識を紹介するほか、未成年がトラブルに巻き込まれかねない「TikTokの危険性」について紹介します。

「TikTok」って知ってる?TikTokのシステムを解説!

若い子たちの間で、大流行しているTikTok。

でも、ツイッターやインスタグラムなどを主流に使っている人は、まだ馴染みがないかもしれませんね。

まず「TikTokとはどんなものなのか?」について、簡単に解説をしてみましょう。

「TikTok」は動画作成&投稿ができるアプリです

「TikTok」は、音楽に合わせて15秒の動画を作ることができて、さらに投稿して共有することができるアプリのことです。

2016年に中国で誕生したコミュニティツールで、中国で爆発的な人気を得た後は、アジア全体に利用者を広げています。

簡単な操作で誰でも使用できるところ、まるでCMを作るように自分の動画を作れることから、ネットに親しみのある10~20代にはかなり浸透しています。

どんな動画を作れるのかは、こちらの動画をご覧ください。

TikTok公式ツイッターアカウントで公開されている動画です。

このように、音楽に合わせて自分の好きな動画を編集できます。

自分が歌ったり踊ったりしている姿を撮影し、それを編集&投稿してコミュニケーションをとるのが、最近の若い子たちの間では流行しています。

ツイッターやインスタグラムの流行から、今の若い世代では「自分を発信する」ということが当たり前になりました。

自分の動画を簡単な操作で作ることができ、さらに投稿してユーザーとのやりとりができるTikTokは、今の若い子が求めるものがすべて詰まっているアプリです。

しかし、最近ではこのTikTokの使用について、危険性や問題が指摘されるようになりました。

どんな点が問題になっているのか、まとめてみました。

TikTokに年齢制限があるのを知っていますか?

TikTokの年齢制限について、AppStoreでは「12+」としています。

「12+」とは、「乱暴や言葉遣いや暴力表現・成人向けのテーマが含まれる」ということを意味します。

ところが、実際にTikTokの利用規約を読んでみると、「11その他の条項」のeに「13歳以上」と書いてあります。

e.  年齢制限本サービスは、13歳以上の方(特定法域向け補足条項において追加的な制限が課される場合があります。)のみが利用できるものとします。本サービスをご利用いただくことにより、お客様は規定された年齢以上であることを保証したものとします。上記年齢未満の方が本サービスを利用していることがわかった場合、当社は該当するユーザアカウントを終了させます。

引用:https://www.tiktok.com/ja/terms-of-use

つまり、TikTokの年齢制限は13歳以上。13歳から使用できるということです。

TikTokでは、「13歳未満であることが解った場合、アカウントを削除する」という厳しい対応をしていますが、なにせ使用人数が多いためか、厳密な対応はできていないのが現実です。

TikTokはどこが危険?未成年が陥りやすい罠を解説

TikTokの基本的なシステムはお分かりいただけたでしょうか?

では、そのTikTokの何が危険なのか?どこに未成年が陥りやすい罠があるのか?を、解りやすく解説していきます。

TikTokの危険性1:顔をアップしてしまうことの危険性

「ツイッター」「インスタグラム」などのSNSと同じ注意になりますが、不特定多数の人物が見るネットに、自分の顔をアップするというのは怖いことです。

「みんなやっているから」「どうせバレないから」…そんな理由で、気軽に顔をSNSにアップしてしまう子は、決して少なくありません。

自分ではTikTokのみにアップしたつもりでも、今はいくらでも動画保存をする方法があり、実際にユーチューブでは「TikTokまとめ」などのまとめ動画がアップされています。

これらの動画は本人に許可をとっておらず、勝手に編集してアップされていることがほとんど。

TikTokのみにあげたつもりの動画が、自分の知らないところでYouTubeやSNSに広がっていくのは怖くありませんか?

SNSに一度アップした動画&画像は、もう自分で制御することは不可能だと思っておいた方が良いです。

「不特定多数の人に公開せず、鍵付きで楽しめばいい」という意見もありますが、鍵付きで観られる人を限定したとしても、その人は本当に信用できる人たちでしょうか?

SNS上のやりとりは、常に「相手は会ったことのない知らない人だ」という危険性を頭に入れ、個人情報を出しすぎないことが原則です。

顔を出すということは、本当に大きな個人情報を晒していることになりますので、もう一度その行動が正しいのかどうかを考えてみてください。

TikTokの危険性2:動画から住所を特定できる可能性がある

TikTokに動画を投稿している多くのユーザーは、アップした動画から住所を割り出すことができる危険性に無頓着です。

今は、動画に映っている場所の特徴から、その人がどこにいるのか?を簡単に特定できてしまう時代です。

背景にある建物や看板、お店、道路など、よほどシンプルな場所出ない限り、「この動画がどこで撮影されたのか」は簡単に割り出すことができるようになりました。

「だったら部屋の中なら安全でしょう」と思っていませんか?実は、部屋にある窓の景色からも、場所を特定できることが解っています。

人間の活動圏内って、意外と限られると思いませんか?

動画投稿を繰り返しているうちに、背景に映る様々なヒントから「大体このあたりに住んでいる」と特定されてしまう可能性は非常に高いです。

動画投稿をする際は、室内であれば窓にカーテンをひくこと、外であれば背景をしっかり加工することなど、念入りな配慮が必要になります。

TikTokの危険性3:撮影が迷惑行為に繋がっている

「インスタ映え」という言葉ができたことでもわかるように、今はSNSに投稿するために綺麗な写真を撮ったり、面白い動画撮影をする人が増えています。

それだけなら良いのですが、少しでもいい写真や動画を撮影するために、迷惑行為に走る若者が少なくありません。

あのディズニーランドでも、本来は上ってはいけないところに上ったり、座っては行けないところに座ったりして、写真や動画を撮影する迷惑行為が起きています。

そのせいで、ディズニー側が園内のオブジェを撤去したこともあるほど…。

他にも、飲食店で勝手に撮影を始める人がいたり、SNS関連の迷惑行為は後を絶ちません。

迷惑行為を続け、さらにその様子をSNSにアップすることで、パークや飲食店のルールが厳しくなったり、SNSの方でも規制が強くなる可能性もあります。

TikTokの危険性4:出会い系目的の人間が利用している

TikTokで一番怖いのが、出会い系目的の人間が多く利用していることです。

ツイッターやインスタグラムもそうですが、SNSでは「やたら個人情報を聞いてくる」「会わない?と誘ってくる」というとんでもない輩を目にします。

TikTokは、動画投稿をして楽しむアプリであり、出会いを探すアプリではありません。

こういう輩は狡猾で、いきなり会おうとしてくるのではなく、仲良くなってこちら側の警戒心を解いてから「会いたい」と誘ってくることも多いです。

もちろん、どんなに誘われても個人情報を教えてはいけません。

しかし、ここでどうしても「親しい人だからいいか」と警戒を解いてしまう人がいることが現状です。

未成年が持つ「目立ちたい」という心理の危険性

TikTokに限らず、SNSで起きるトラブルの多くは「目立ちたい」という心理から発生しています。

最初は仲間と交流できればよかったのに、使用しているうちに「もっと注目されたい」「人気のユーザーになりたい」という心理が出てきて、つい過激なことをやってしまうのです。

普通のことをやっていても、人は注目してくれません。かといって、「誰かに注目をしてもらえるような特技もない」となった場合、子供たちは「過激なことをやればいい」という発想になってしまいがちです。

そのあとに炎上してしまい、個人情報が特定される危険性だとか、警察に補導(年齢によっては逮捕)されることは、考えていません。「自分は大丈夫」と過信しがちなのが、中学生や高校生という年齢です。

また、「どこまでなら許されるのか」の判断ができていないことも多く、「やってみたらそれが禁止行為だった」ということも…。あとから気付いても、動画を取り消すことはできません。

一度失敗したら取り返しがつかない、それがTikTokの怖さでもあります。

未成年にTikTokの危険性を伝えるには?

TikTokだけでなく、ツイッターやインスタでも「未成年利用者のトラブル」は後を絶ちません。一度個人情報を特定されれば、それはネット上にずっと残ることになります。

TikTokをはじめ、SNSのトラブルから子供を守るには、どうしたらいいのでしょう?対策をまとめてみました。

まず親がTikTokについて勉強すること

ネット系のトラブルを生む原因のひとつに、親の知識不足があります。

良くあるのが「そもそもTikTokが何なのかを知らない」「SNSの使い方をしらない、使ったことがない」ということ。親世代がネットに疎いため、子供に注意することができないケースです。

今の子供は、ネットと共に成長しているといっても過言ではありません。ツイッター、インスタ、そしてTikTok…これらすべてを使いこなし、楽しんでいます。

しかし、親世代はネットの知識に疎い人が多いです。ツイッターやインスタ、TikTokを使ったことがない、どんなものかを知らない人も多く、そういう場合だと知識で子供に負けてしまいます。そうなると、子供は「知らないくせに言ってる」と、子供も親の発言を軽んじるようになります。

子供にネットの危険性を伝えたいのなら、まず必要なのは「親が勉強して、子供と話し合えるようにする」のがいちばん大事です。

「解らないから」「やったことないから」と逃げ、何かあればサービスのせいにする保護者も少なくありません。「SNSが悪い」「スマホが悪い」「社会がなんとかすべきだ」と言っていても、時代はどんどん進んでいきます。次に炎上の被害に遭うのは、自分の子供かもしれません。

まず、親が勉強して子供と話し合えるようにすること、どういった事例が起きているのかを挙げられるようにしておくこと、これは非常に重要です。

学校や警察の後援会に親子で参加してみる

スマホやSNSに関する事件が後を絶たないため、学校や警察も啓発活動を実施しています。

子供や保護者を対象に、スマホやSNSの怖さを伝える講演会を実施していますので、日程を調べてぜひ参加をしてみてください。

学校や警察が主催する講演会だと、その道の有識者が具体的な例を挙げて話をしてくれます。

スマホによりどんな事件が起きていて、どんな被害があったのか。子供にもわかりやすいように、事例を動画にして紹介したり、具体的な事件数を表にしたりして伝えてくれるため、子供も危険性を認識しやすいでしょう。

特に警察の場合は、実際に事件の捜査をした経験から話をするため、子供にも危険性が伝わりやすいです。

地域の警察だと、その地域内であった事案についてもお話してくれます。身近で起きた事件を知ることで、子供は「ネットや新聞で起きている事件は、他人事ではない」と実感しやすくなるはず。

親世代がネットの危険性を知る意味でも、地域で開催されている講演会はお勧めですよ。

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