2020年1月期TBS日曜劇場『テセウスの船』が、毎週夜9時から放送されています。
こちらでは、次回第6話を原作漫画から予想し、どのように描かれていくのかを考察していきます。
ドラマ放送後には、原作漫画との違いを追記していきます。
※犯人名などの重要ネタバレは致しませんが、次回予想部分のネタバレがありますのでご注意下さい。
目次
『テセウスの船』第5話のおさらい
2月16日(日)に放送された第5話の内容からご紹介します。
『テセウスの船』第5話のあらすじ
証言台に立ってくれる松尾という人物が見つかり、喜ぶ心(竹内涼真)と鈴(貫地谷しほり)。しかし、松尾は娘から反対されたことで証言をキャンセルします。
松尾は佐々木紀子(芦名星)であり、音臼村にいた長谷川翼(竜星涼)の妻でした。由紀(上野樹里)の協力で紀子の説得に成功したのですが、木村さつき(麻生祐未)が鈴を脅して邪魔をしようと策略し、真犯人の名前を明かさないまま、紀子は命を落としてしまいます。
ドラマ版第5話のラストシーン
オレンジジュースを手にした革靴の男が、木村さつきの病室へ向かうシーン。
詳しくはこちら⇒ドラマ『テセウスの船』5話あらすじネタバレ!芋羊羹を差し出す木村さつきが怖い!松尾の証言が白紙になり絶望する心
『テセウスの船』第6話のあらすじ
田村心(竹内涼真)にとって唯一の希望だった、父・文吾(鈴木亮平)の無罪の証言者・松尾紀子(芦名星)が、木村さつき(麻生祐未)によって殺害された。
姉の村田藍(貫地谷しほり)の話から音臼小事件の真犯人はさつきではないかと疑うが、さつきの元に毒入りのジュースが届く……。
そして、事件を嗅ぎ回るなという警告が!
それでも心は由紀(上野樹里)と協力して、事件の真相へと迫っていく。木村みきお(安藤政信)に渡されたさつきの手帳と、文吾の記憶をヒントに事件の真犯人へと辿り着く手掛かりを得る。
しかし、それは心を陥れる真犯人の罠だった。そして、ついに真犯人から心に招待状が届く! 心は命と引き換えに真犯人に会いにいくことを決意する。
『テセウスの船』第6話の展開を考察!
原作コミックと次週予告を基に、第6話の内容を考察してみました。原作のネタバレがあります。
第6話のスタートは原作7巻第62話から!
ドラマ版では紀子は真犯人の名前を明かさずに亡くなってしまいますが、原作では鈴が紀子から真犯人の名前を聞いています。
原作第7巻のラストへの流れは以下の通りです。
心は病院で、鈴から真犯人の名前を教わります。由紀に鈴を迎えに来てもらえるように連絡をすると、心は犯人に会うと言ってどこかへと向かいます。
その頃、木村さつきの病室を訪れた人物が、オレンジジュースを差し入れます。その人物の顔は明かされませんが、さつきが紀子を刺したことを知っており、仲良さげに会話をしていました。
この人物が音臼小事件の犯人であり、オレンジジュースに入れられた毒でさつきは殺されてしまいます。このあと犯人は、さつきの眼球を手土産に、心と対峙することになります。
真犯人の名前とは?
ドラマのあらすじでは、心のもとに犯人からの招待状が届くことになります。心は命と引き換えに犯人の元へと向かうことになります。
原作では心が木村みきおと木村さつきに会ったとき、みきおから音臼小事件の慰霊祭への招待状が渡されています。
慰霊祭にやってきた元音臼村の住人を、犯人はふたたび毒殺しようとしていました。慰霊祭の前日に音臼村にやってきた心は、犯人が事前準備に来るのを待つことにします。
そこに現れたのは、木村みきおでした。ドラマでは幼少期の加藤みきおを柴崎楓雅くんが演じ、木村みきおを安藤政信さんが演じています。車椅子の男であり、鈴の旦那さんでした。
みきおは被害者として生きるために、車椅子生活を演じていたのでした。
再びのタイムスリップ!
音臼村の跡地で、木村みきおは心にタイムスリップの方法を問いただします。みきおは欲望を抑えきれず、ナイフを取り出して襲い掛かり、2人はもみ合いになります。お腹を刺された心でしたが事前に警察を呼んでおり、木村みきおは逃げていきます。
心もみきおを追いかけようとしたとき、周囲が霧に包まれ、再びタイムスリップしてしまいます。病院で目を覚ました心の前には、若き日の文吾が微笑んでいました。再会を喜ぶも、事件が起こるのが4日後に迫っていました。
文吾に木村さつきとみきおが犯人だと伝え、事件を止めるために2人の家へと向かいます・・・
ラストは第8巻の終わり?
これまで1話一巻ずつのペースが多かったので、来週も1巻まるごと描くのではないでしょうか。
予告を見ると、みきお(安藤政信)が車椅子のまま、音臼小の跡地のようなところで心と対峙しているシーンが出ています。これは原作の第8話序盤のシーンなので、ここからどこまで進展するのかが気になります。
あらすじを読むと、原作にはなかった木村さつきの手帳が、みきおに託されることになっていますね。さらに文吾の証言から真実に近づくとあるので、原作とは違うアプローチで犯人にたどり着くため、中盤はオリジナルストーリーが展開しそうです。
毎回気になるところで終わる『テセウスの船』なので、8巻のラストまで描くのではないかと予想しています。ラストは佐野家に“加藤みきおの叔父”が現れるというシーンで、とても次回が気になる終わり方になっています。
ドラマ『テセウスの船』第6話と原作との違いは?
さつきの殺されるシーン
原作:殺されるシーンなし⇒ドラマ:心が発見者
原作ではオレンジジュースを手にしたみきおが、喉が渇いたというさつきに手渡すというシーンがありました。その後、心と会ったみきおはさつきの目玉を手に持っており、さつきを殺したことを告白するという衝撃シーンがあります。
さつきの手帳
原作:なし⇒ドラマ:あり
さつきの手帳はドラマオリジナルで、そこから音臼小事件の被害者宅の訪問が始まりました。心と由紀が一緒に家を巡り、田中正志が殺されるシーンもオリジナルでした。
原作では音臼村で一瞬しか登場しない田中正志が、ドラマでは大きな役柄に躍進しています。田中正志は元々小太りで眼鏡ではなく、ガリガリの体形なので、演じるせいやさんに合わせて脚本が変更されたようですね。
由紀への告白シーン
原作:なし⇒ドラマ:あり
心が由紀を川辺に呼び出し、タイムスリップを特ダネとして告白したシーンがありましたね。原作では由紀は真相を知らないまま、どこかで会ったことがあるという程度でした。
2人の描写があったのは佐々木紀子に会いに行く旅中のみで、ドラマでは一転、2人の距離が大きな軸になっています。
今回は次に会ったら、告白をしようと心は決意していました。もう一度会える日は来るのか、気になりますね。
真犯人との出会い方
原作:慰霊祭の前日⇒ドラマ:奇妙な絵がきっかけ
ドラマでは真犯人に絵で呼び出されましたが、原作では音臼村での慰霊祭の前日に心は犯人と対峙します。ドラマではみきおは最後まで良い人らしく描かれていましたが、漫画では最初からみきおは怪しく、怖い雰囲気をまとっています。
初対面の心にみきおは、慰霊祭に来てほしいと招待状を渡しています。そして、犯人が慰霊祭で大量殺人を行おうとしていることに気付いた心が、準備をするであろう犯人を待ち構えるため、前日に音臼村へと向かうというストーリー展開です。
ボイスレコーダーの存在
原作:なし⇒ドラマ:あり
ドラマ版では最後に、加藤みきお(柴崎楓雅)がボイスレコーダーを手にしていましたが、原作では登場しません。みきおは心の残したノートと、もう一つある手段を利用して、音臼小事件を完遂しようとします。
森刑事の存在
原作:なし⇒ドラマ:あり
金丸 茂雄(ユースケ・サンタマリア)の部下の森刑事ですが、原作では存在しません。ドラマでは現代で亡くなっていることが分かり、心は愕然としていましたね。
原作では長谷川翼が亡くなったあとすぐに、金丸刑事目線で描かれた1話があり、そこで明音の死因について何かに気づいたという描写があります。
ドラマでは森刑事という役柄を追加したことで、過去と現代と繋げることができたんですね。こういう形で描かれるとは驚きで、見事な脚本でした。
カットされたシーン
その鈴が病院で、子供を産みたくないと涙を見せるシーンがカットされています。鈴はドラマ内でも明かされていますが、みきおとの子供を授かっていますよね。
ドラマと原作の大きな違いとして、“佐々木紀子(芦名星)から誰も犯人の名前を聞いていない“ということがあります。原作で真犯人の名前を知った鈴が、心にみきおが犯人だということを告げます。
この時名前は告げずに、涙ながらに「この子を堕ろしたい」と鈴は言います。その言葉で読者も、犯人がみきおではないかと分かってきます。
自分の父親を死刑囚にした人と結婚し、子供まで授かってしまった鈴の気持ちを考えると、とてもいたたまれないシーンです。
鈴が現代でどんな思いでいるのかという描写は、心がタイムスリップしてしまったので、今後も描かれない可能性が高く、残念です。とても印象に残る1シーンでした。
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