ジャガー横田の息子大維志(たいし)君の中学受験本を読んだ感想や本の内容を紹介

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2018年9月から2019年2月まで、日テレ系朝の情報番組『スッキリ』(毎週月曜から金曜朝8時~放送中)でジャガー横田の息子大維志くんの中学受験密着ドキュメントが放送されていました。

小学校6年生の夏の時点で偏差値は40、目標とするのは偏差値71の難関校『広尾学園』。

家庭教師のトライが全面バックアップをした内容は、中学受験経験者や予定者のみでなく、多くの視聴者からの関心を集めて大反響を受けました。

そして、番組が密着をするのと同時進行で、執筆が行われていたジャガー横田さん執筆の『父と息子VS.母のお受験バトル』が2019年3月1日に発売されました。

早速購入し、スッキリでは放送されなかったジャガー一家の裏話や家族への思いについて真実をまとめます。『父と息子VS.母のお受験バトル』のネタバレ部分もあるので、まだ読んでいない方は注意して下さい。

『父と息子VS.母のお受験バトル』の概要

  • はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・ジャガー横田と木下先生の出会いから大維志くん誕生
  • 第1章 中学受験を目指す・・・・・・・・中学受験を決めてからテレビ出演決定まで
  • 第2章 偏差値40台からのスタート ・・・・インターナショナル時代からトライさんに出会うまで
  • 第3章 合格を勝ち取るための勉強法・・・トライの性格診断・ダイアログ学習法・記号式読解法など
  • 第4章 合格を導くためにできること・・・親が受験生に対してできること~手料理・誉め言葉など~
  • 第5章 親子バトル・・・・・・・・・・・思春期の息子への接し方や母親の悩み、家族のかたち
  • 第6章 受験当日まで・・・・・・・・・・併願校決定から受験当日、受験を終えて

ジャガー横田一家のプロフィール

父・木下博勝

1968年生まれの51歳。

北海道出身で杏林大学を卒業後東京大学大学院に入り医学系研究科博士課程を修了。

専門は消化器外科。

リングドクターを務めていた際にジャガーと出会い、2回目に会った時にプロポーズをして結婚。

出会いからわずか1年半の電撃結婚で話題になりました。

現在は鎌倉女子大学で教授を務めるほか、全国各地の病院で医師として活躍。 タレントとしてテレビ出演や講演活動も行っています。

母・ジャガー横田

1961年生まれの57歳。 東京都出身で4姉妹の末っ子。

家庭の経済的負担を考え、卓球での推薦入学が内定していたものの中卒でプロレスの世界へ。

WWWA世界シングル王者の他多くのタイトルを所有する現役女子プロレスラー。

2004年に医師の木下博勝と家族や親せきからの反対もありながら結婚。

子宮筋腫や不妊治療、流産を体験し、44歳の時に自然妊娠で長男大維志くんを授かりました。

出産は夫婦が大好きな場所ハワイで。

現在は最古参のプロレスラーとして生涯現役を掲げながらタレント活動も行う。

息子・木下大維志

2006年11月ハワイで生まれた12歳。

現在アメリカとハワイの二重国籍を持つ。

そのため両親は英語教育に力をいれており2歳から9歳までインターナショナルスクール(男子校)に通う。

将来の夢が医師のため、中学受験を考えて4年生から地元の公立小学校に編入。

6年生の夏に偏差値40から偏差値71の広尾学園合格に向けて猛勉強を開始。

大維志くんの教育環境

父は幼いころから英才教育を受け医師に、母は中卒でプロレスラーに。

全く生活環境の違った夫婦の元に生まれた大維志くんは、英語教育には力を注いでもらってはいたもののそれ以外の勉強については父と母のギャップに挟まれて育ちました。

のびのびと育てばいい、4年生にとって中学受験は先の話だしと思う母。

時間のある限りスパルタ指導で勉強を教える父。

中学受験を見据えて公立小学校に編入したものの、日本語の読解力が同学年の子に比べて劣っており、学校の勉強にすらついていけない状態でした。

小学校の低学年の時に4~5歳レベルの日本語を話していたそうです。

集団指導塾に通ってみるものの授業のスピードについていけず、先生に質問をすることもうまくいかず、取り残されていました。

個別指導塾に変えてみるものの、マンツーマンで教えてくれる父の指導法が合っていた大維志くんは先生をランク付けし、父と比較していました。

思い立ったことは教科関係なく質問をするので、先生が答えられない場合は評価が下がる。

結果、先生を尊敬できない。

塾を変えたり先生を変えたりしても大維志くんに合う先生はなかなか見つけられず、八方ふさがりになっていました。

トライさんと二人三脚で挑んだ受験

番組からオファーがあり母は「これまでなかった情報を自ら先頭に立って提供することの意義」を感じ、父は息子の判断に任せました。

そして息子大維志くんは「プレッシャーがかかるな。そのプレッシャーを励みにすればいいのか、出るわ」と即決しました。

番組が紹介したのは家庭教師のトライ。

そこで教育プランナーの宝田亮祐さんが性格診断テストで導き出された大維志くんのタイプとぴったりの家庭教師澤寛高先生を紹介しました。 6年生の時に偏差値30台だったが東大に合格したという経歴をもつ澤先生は、大維志くんから圧倒的評価を得て心から信頼される先生になりました。

偏差値はなかなか伸びていきませんでしたが、トライさんが付いた後の大維志くんはまるでスポンジが水を吸収するように知識を吸収していきました。

普通、模試では出題範囲が変わるので多少の偏差値の上下はあります。

しかし大維志くんの場合少しづつではあるが上昇できたこと、これはすごいことなんだと評価されました。

母から見た大維志くんの中学受験

体育会系で礼節を重んじる環境で生活をしてきたジャガーさんは躾にはとても厳しい母親でした。

一人っ子でわがままだということもあり、より厳しく躾ようと思う中、反抗期が始まって耳を傾けてくれないこともしばしば。

受験に集中できるように小言は抑えようと努力をしていたそうですが、木下先生曰く「小言は減っていません」だそうです。

気が強く、ついついあれこれと言ってしまうので自然と父子と母という図式が出来上がったジャガー一家。

二人が勉強をしている時はそっと影をひそめ、食事や洗濯、掃除など過ごしやすい環境を整えるようにサポートしていたそうです。

食事も二人とは別。 二人から少し距離を開けて過ごすことが自分なりの協力の仕方だと語っていました。

口出しをしなかったことで自分で時間の管理ができるようになりましたし、家族のありがたみを再認識できる結果になりました。

また、初めの方の勉強のスケジュールを見てそのハードさにギョッとしたと書いています。

これできるの?と思ったそうですが、木下先生は医学部に合格するために1日8時間勉強したと言っていました。

そんなジャガーさんもプロになる前には1日8時間も練習をしていたそう。

日曜日の大維志くんのスケジュールは1日8時間の勉強。

目標を達成するには8という数字がキーワードなんだねと語っていました。

父から見た大維志くんの中学受験

大学で学生を教えている立場から見て、大維志くんは怒鳴られて初めてわかるタイプなんだと分析をしていました。

基本的にスパルタで、最初のうちは大維志くんは泣きながら勉強をしていたそうです。

4年生から編入し、学校の授業についていけるようになったのは5年生の終わりごろ。

実質受験勉強ができたのは1年程度でした。

勉強面のサポートは父親が、というジャガー一家の役割分担があったので、勉強面について全面的にサポートをしていましたが、男同士として大維志くんに寄り添うこともありました。

思春期を迎えて女の子や性に関しての興味を持った時はオブラートに包まずにはっきりと理解できるように教えたり、モテると思うぞとか、女子高があるぞ、などちょっとしたところで気分を盛り上げてあげたり、リラックスさせたりしていました。

勉強以外では大維志くんと同じ目線に立ってよき理解者であるように心がけていた木下先生。

ぶつかりがちな母子の間に立ち、互いをフォローする役もかっていました。 言霊を信じ、仮定のことでもネガティブな発言はせず、冷静に物事を見てサポートをし続けました。

第一志望に合格はできなかったけれど、一つのことをやり遂げる力や諦めない強さを大維志くんが身に着けてくれ、成長を感じられたので悔いはないと本の中で語っています。

また、第一志望の3回目の不合格がわかった日に木下先生は成功体験を積ませてあげようとある学校の受験を提案しました。 落ち込んでいる中での提案だったので半ば賭けの状態でしたが、大維志くんは受験を決意。

見事に合格ができたので、自信を取り戻すことができました。

最後の最後のファインプレー!大維志くんが得意な英語を最後に生かしてあげられた英断だったと思います。

放送中に見せた大維志くんの一面とその理由

母であるジャガー横田さんは大維志くんのことを「自己主張が強く、普通の子と同じことを言ったりやったりができない」と表現していました。

確かに、ちょっと大人びた言動や変わった考え方をしている子供だなという風に世間では受け止められていました。

しかし、この本を読んでみると大維志くんの行動や言動の理由がわかってきました。

裸族と体調管理

密着が開始されたのは9月のまだ暑い時期。

その頃から大維志くんは上半身裸で登場していました。 元々体温が高く暑がりだったということもあるのですが、実は大維志くんはひどいアトピーだったそうです。

服を着ているとチクチクして痒くなってしまうので、素肌の方が楽なんだとか。

制作スタッフさんからも「大丈夫?」「風邪ひかない?」と声がかかっていたそうですが、冬でも暖房ガンガンにしてTシャツ姿でいました。

ちなみにジャガーさんは「電気代がもったいないから服を着ろっつうの」と思っていたそうです。

変わった言葉遣いや独り言

番組放送中の大維志くんを見ていると、話す言葉の使い方が独特だと感じることが多くありました。

「女の子と交際をしたい」「学問を続けていきたい」など、「つきあいたい」や「勉強」ではなくどうしてこんな言葉選びをしたのでしょうか?

それは、大維志くんがインターナショナルに通っていたころ、父の木下先生が日本語の大切さを忘れないように「論語」を教える教室に通わせていたからなのかもしれません。

日本語がままならないうちに論語を学び、英語漬けの日々から抜けたと思ったら中学受験勉強。

固い日本語になってしまうのも頷ける気がします。

また、本番と同様の条件で過去問にチャレンジするという回で、塾の自習室で独り言を言いながら問題を解くシーンが放送されました。

TVだからのパフォーマンスなのか、真剣味が足りなんじゃないか、などなどネットで多くの書き込みがありました。

本の中でジャガーさんはこれに触れ、謝罪をしています。

独り言は集中するあまり出てしまった癖のようなものだったそう。

父の木下先生も独り言が多いそうですが、「一人っ子はしゃべる相手がいないから独り言が多い」という分析をしています。

しかし周りに迷惑をかけてしまったことは事実であるのでお詫びしています。

TVで放送されなかったありのままの中学受験

第一志望の受験を2週間後に控えた日の夜、寝たはずの大維志くんが起きてきて

「お父さんとお母さんはもちろん、トライの先生たち、スッキリのスタッフの人たち、テレビを見て応援してくれている人たちに支えられて、今の自分があることに気付いた」

と言いました。

「親に頼って生きている自分のことを思い、いつか親がいなくなってしまうことを考えたら怖くて眠れなくなった」と。

人に支えられて自分がいるということを認識し、不安や焦り、これまで抑えてきた感情が爆発したのか、急に不安定になってしまった大維志くん。

母はアトピーの薬を塗ってリラックスさせてあげ、父は時間の合間があれば電話をし、なるべく二人とも仕事を終えると家にいるようにして大維志くんをサポートしました。

強気の部分しか放送されていませんでしたが、先生にポロっと漏らした不安の声、受験が近づき震える足。

この本にはリアルな中学受験生とその家族の戦いが記されています。

巻末には大維志くんのQ&Aが記載されていたり、トライの宝田さんや澤先生から見たジャガー一家や受験生へのアドバイスなども載っています。

放送に関して賛否が分かれていましたが、それに対する気持ちや考え方も書かれており、この本を持って『スッキリtouch 大維志くん難関中学合格への道』は完結していると思います。

死に物狂いで駆け抜けた150日をこの本で知り、今後中学受験を考えている親子の参考になればと思います。

ジャガー横田息子大維志君の中学受験振り返り

スッキリTOUCHにて2018年9月27日(木)から放送開始した「大維志くんの難関中学合格までの道」 難関中学校受験から合格までの道のりまでの情報をまとめています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第1話

スッキリで2018年9月27日(木)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第1話。ジャガー横田さんの息子大維志くんの中学受験にスッキリが密着!志望校や偏差値、講師陣について紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第2話

スッキリで2018年10月25日(木)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第2話。大維志くんの模試の結果やトライ式学習法ダイアログ学習法ややる気をアップする方法について紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第3話

スッキリで2018年11月23日(金)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第3話。記号式読解法と受験生にできる親のサポート方法を紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第4話

スッキリで2018年12月20日(金)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第4話。受験生の5か条と本番前最後の模試の様子を紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第5話

スッキリで2018年12月27日(木)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第5話。初めての過去問チャレンジと志望校の変更、併願校について紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第6話

スッキリで2019年1月14日(月)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第6話。大維志くんが年末年始返上で受験合宿に参加!参加した合宿について紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」第7話

スッキリで2019年1月29日(火)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」第7話。ジャガー横田さんが合格祈願をした神社や、受験生と親の心構えについて紹介しています。

「大維志くんの難関中学合格までの道」最終話

スッキリで2019年2月11日(月)に放送した「大維志くんの難関中学合格までの道」最終話。ついに大維志くんの受験結果が明らかに!大維志くんが受験した中学校や合格した学校の予想を紹介しています。

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