梅雨の体調不良・胃腸が弱る原因は食事?吐き気を防ぐ食中毒の予防法やキッチンに潜む危険をご紹介

いよいよ梅雨が到来し、ジメジメムシムシとした日が増えてきました。

暖かくなってくると、気をつけないといけないのが、食中毒!

特に梅雨時期が、一番危険なんです!

知っているようで知らない食中毒の知識と、それを防ぐための方法について、まとめてみました。

体調不良で胃腸が弱る理由とは?食中毒の主な種類は?

なんだかお腹が最近ゆるい・・・なんてお悩みをお持ちの方は、いませんか?

その原因、実は食中毒の可能性があります。食中毒の種類は激しい腹痛を引き起こすものから、ゆるく長くお腹を壊すものまで様々です。

毎年色々なところで報告される食中毒のニュース、酷いときには死者が出たこともあるほど、恐ろしい菌もたくさんあります。

ここではよく耳にする菌について紹介します。

名称 付着しているもの 対応方法
サルモネラ菌 鶏卵や鶏肉に多く付着 少量でも食中毒になるが、熱に弱い
病原性大腸菌 多くの食品に付着 少量でも食中毒になるが、熱と消毒に弱い
カンピロバクター

食肉や飲料水、ペットなどの動物に付着

少量でも食中毒になるが、熱に弱い
ウェルシュ菌 水や土壌、調理品にも付着 熱に強く、空気に弱い
黄色ブドウ球菌 生き物の手指や傷口に付着(常在菌) 熱に強く、消毒に弱い

カンピロバクター?食中毒の原因菌ランキングトップをご紹介

2018年に厚生労働省が発表したデータでは、食中毒になった人の7割が、カンピロバクターにやられていました。

殆どの肉に付着していると言われるカンピロバクターですが、75℃で1分以上加熱していれば死滅する菌なので、調理済み食品には殆どいません。

では、なぜ7割もの人が感染したのでしょうか?

カンピロバクターに感染する原因

カンピロバクターに感染する原因は、鶏肉が一番考えられます。

豚肉や牛肉は薄切り肉が殆どで、固まり肉も煮込み料理に使われるなどして、75℃で1分以上の加熱の条件に当てはまります。

しかし、鶏肉は基本固まり肉となっており、唐揚げや焼き鳥などの料理では中まで火が通らずに、生焼けになってしまう場合があります。

もしもカンピロバクターが潜んでいたお肉を生焼けのまま食べてしまうと、食中毒を起こしてしまうのです。

食中毒の恐ろしい潜伏期間!原因となる食べ物はみんなが大好きなあれだった?

子供が大好きなメニューであるハンバーグやカレーが、食中毒を引き起こす危険があることを、知っていましたか?

ハンバーグはひき肉を使用しますよね。その場合、通常であれば食品の外側にしか付着しないはずの食中毒菌が、中まで入り込んでしまう危険があります。

レア状態で提供するお店などは、衛生管理がしっかりとされていますが、家庭で調理する場合、しっかり中まで火を通さないととても危険です。

また、手に付着している常在菌、黄色ブドウ球菌が食中毒を起こす危険があるので、不安な人は手袋をして捏ねたりするといいでしょう。

カレーに潜む危険

しっかり火を通した煮込み料理であるカレーが食中毒を起こす理由、それは「作り置き」です。

カレーで起きる食中毒の原因菌は、熱に強いウェルシュ菌が原因です。ウェルシュ菌は30~50℃で増殖し、100℃で4時間煮ても死なない菌です。

完成したカレーをコンロの上にそのまま放置してしまうと、30~50℃になったあたりで爆発的に菌が繁殖を始めます。

24時間後には5000倍になってしまいます!

予防するには、作り置き用のカレーはまだ温かいうちに保存容器に移し替え、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。菌の増える30~50℃の時間を短くすることで増殖が抑えられます。

また、温め直すときには鍋底からしっかりと混ぜ、空気に触れるようにしましょう。ウェルシュ菌は空気に弱いので増殖を抑えられます。

食中毒の予防・対処法!キッチンに潜む食中毒菌の多い場所はどこ?

食べ物を扱う場所でもあるキッチンは、食中毒菌が多く発生している場所でもあります。

そこで、注意してほしい場所ベスト5を紹介します。

  1. 排水口
  2. 蛇口の取っ手
  3. スポンジ
  4. 手拭きタオル
  5. まな板

1位の排水溝はぬめりが発生しやすく、不衛生になりやすい場所です。

2位の蛇口の取っ手は、汚れた手で触ることが多いので、そこで菌が発生してしまうというポイントです。

3位のスポンジには、菌の栄養となる細かな食品カスが付着しており、適度な湿り気もあるので菌の温床になってしまいます。

4位の手拭きタオルも、雑菌が付着しやすいのと適度な湿り気が菌の温床になります。

5位のまな板は、包丁でできた細かな傷に菌が入り込みやすくなっています。

また、番外編としてポリ袋のストックも菌が繁殖しやすい場所です。

スーパーなどで食品を購入する時に用いられるポリ袋は、お肉のドリップや食材に付着してきた食中毒菌がそのまま残ってしまっている可能性があります。

ゴミ袋として使用する為に袋を広げた手を、そのまま洗わずに食材を触ってしまうと危険です。

キッチン周りの食中毒予防法

何よりも一番大切なのが、清潔にしておくことです。排水口は週に1度は洗浄し、ゴミ受けも乾燥させましょう。

蛇口の取っ手は、生肉を触った時に直接触れないようにし、手首を使うなどの工夫をしましょう。

毎日使ったら洗うことを心がければ、食中毒を防ぐことができます。スポンジも使った後は水をしっかり切り、天日干しをして中まで乾燥させましょう。

手拭きタオルは小まめに取り換え、できればキッチン専用をいくつか用意するといいでしょう。

週に数回、キッチン専用タオルだけ煮沸消毒や漂白剤に漬け込むだけでも、菌の繁殖が抑えられます。

まな板は肉・魚用と野菜用を分けるのがお勧めです。肉や魚を切ったままのまな板で野菜を切ることは絶対に避けて下さい。

使用後は熱湯をかけるか、除菌用アルコールなどを振っておくと殆どの菌が死滅します。

食中毒の三原則を守って食中毒を予防しましょう!

食中毒の三原則は

  1. つけない
  2. 増やさない
  3. やっつける

です。

手の洗浄や調理道具の洗浄、消毒を行って菌を「つけない」。

調理した食品は冷蔵庫に入れたり、早めに食べきるなどして菌を「増やさない」。

食中毒菌は熱に弱いものが多いので、しっかりと中まで火を通して「やっつける」。

この三原則を守り、食中毒に負けない梅雨を乗り越えましょう!

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