「ストロベリーナイトサーガ」第3話ネタバレあらすじ!姫川痛恨のミス!遺体なき殺人事件の真相は?

2019年4月11日から毎週木曜日のよる10時から放送されているドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」。

第3話は4月25日に放送され、視聴率は6.6%でした。

謎が謎を呼ぶ展開となった「ストロベリーナイト・サーガ」第2話、ソウルケイジ前編が、いよいよ第3話のソウルケイジ後編で完結!

発見された手首から幕を開けた事件は、誰も気づかなかった過去の事件を暴き出し、姫川班を翻弄します。高岡賢一の正体とは?姫川、日下がたどり着いた衝撃の真実とは…?

1人の男が背負った悲しい過去と、守りたいものが描かれた「ソウルケイジ後編」のあらすじネタバレ、そして見どころを紹介します。必ずハンカチを用意してご視聴ください!

「ストロベリーナイト・サーガ」第3話あらすじ・ネタバレ

殺害された高岡賢一は、まったくの別人だった!衝撃の展開となった第2話「ソウルケイジ前編」の真相が、この3話で明らかになりました。

第2話のあらすじネタバレは、ぜひこちらからご覧くださいね。↓

殺された高岡賢一は、本当は何者だったのでしょう?彼が息子のように可愛がっていた三島耕介と、恋人の中川道子の関係とは?そして、行方不明になっている戸部真樹夫の行方とは…?すべての謎が、第3話で明かされます!

事件の底に潜んでいた、切なく悲しい愛情を確かめてみてください。

姫川の推理!高岡賢一の正体は内藤和敏だった?

3話の冒頭、警察の会議に出席した姫川は「河川敷で発見された手首の主・高岡賢一が、別人である可能性」を報告しました。

「じゃあ(高岡賢一だと思われていた人物は)誰なんだよ?」と姫川に迫る管理官・内藤、視聴者の声を代弁してくれたかのようです笑。

姫川は「自分たちが高岡賢一だと思っていた人物は、内藤和敏ではないか?」と推測を立てます。

高岡賢一と思われていた人物は、生命保険の受取人を三島耕介と内藤君江という人物にしていました。

しかも、三島耕介の受取額が1000万円なのに対し、内藤君江の受取額は5000万円。かなりの差がありましたよね。三島耕介を、わが子のように可愛がっていたにも関わらずです。

つまり高岡は、内藤君江に多額の保険金を遺したい理由があったということです。

姫川は、その理由を「ガス爆発事故で重度の障害を負った息子に、保険金を遺したいから」と考えました。高岡賢一が内藤和敏だと考えると、内藤君江に保険金を遺す理由の説明がつきます。

12年前に死亡していた内藤和敏の正体が、本物の高岡賢一だった!

では、本物の高岡賢一はどこに消えたのでしょうか?姫川に促され、菊田が口を開きました。

菊田が調べたところ、内藤和敏は12年前に建設中のビルで首を吊り、自殺。しかもその現場となったビルは、坂林建設のものでした。

菊田は「この時に自殺した内藤和敏こそ、本物の高岡賢一ではないか?」と語りました。

つまり、高岡賢一と思われていた人が内藤和敏。そして、内藤和敏と思われていた人物が、高岡賢一だったわけです。

内藤和敏が高岡賢一になった理由を姫川が推理!!

では、内藤和敏はいつ高岡賢一と入れ替わったのでしょう?そして、なぜ内藤和敏は高岡賢一になる必要があったのでしょうか?

この謎についても、姫川は直感で仮説を立てていました。

姫川は、高岡賢一と内藤和敏が入れ替わったことの背景に、坂林建設の存在があるのではないか?と睨んでいました。

  • 第2話では、「殺害された高岡賢一(内藤和敏)」が、5年半前まで坂林建設で働いていたことが判明しています。
  • そして、今回判明した「本物の高岡賢一」は、坂林建設から地上げという嫌がらせをされていました。さらに坂林建設が建設中だったビルで自殺…。

生まれも育ちもまるで違う2人ですが、2人とも別の理由で坂林建設に関わっています。だからこそ、2人が入れ替わった理由にも、坂林建設が関わっているのでは?と考えたわけですね。

姫川が立てた仮説とは?
  • 姫川は本物の高岡賢一が「坂林建設の地上げに苦しんでいた」という事実を指摘。おそらく高岡は、それを苦に坂林建設のビルで自殺をしたのでしょう。
  • 物件の持ち主だった高岡賢一が死ねば、坂林建設はその土地を手に入れることができません。坂林建設は困っていました。
  • そして当時、坂林建設で働いていた内藤和敏は、ビルの爆発で障害を負った息子のための治療費を必要としていました。
  • そこで坂林は内藤和敏に目を付け、高岡賢一と戸籍を交換することを持ち掛けます。
  • ビルで自殺した高岡賢一の死を、内藤和敏の死に偽装すれば、内藤和敏は自分にかけた生命保険金を受け取ることができます。
  • そのかわり坂林建設は、内藤和敏に「高岡賢一として、土地の立ち退きを承諾させる」という条件を出しました。
  • この仮説が正しければ、内藤和敏と高岡賢一は12年前に入れ替わったことになります。ガス爆発が起きたのが13年前ですから、辻褄は合いますね。

しかしこれでも、今回の事件で高岡賢一(実際には内藤和敏)を殺したのは誰なのか?という謎は残ります。そこに日下が手を挙げます…。

浮上する坂林建設社員・戸部真樹夫の存在…

三島耕介の父と交際相手・中川美津子の父は、坂林建設の下請け企業・鴨下総業で働く建設作業員でした。

鴨下創業を調べた日下は、「鴨下総業の従業員の保険を担当するのは、坂林建設から出向している戸部真樹夫という社員である」という事実を掴んでいました。

戸部は、高岡賢一(本当は内藤和敏)が殺された12月3日から行方不明になっています。

ここで日下は、珍しく仮説を語ります。

日下の推理まとめ
  • 姫川の言う通りに、高岡賢一と内藤和敏が本当に入れ替わっていたとしたら、入れ替わりの理由には保険金が関わっています。
  • 高岡賢一にも内藤和敏にも関わっているのが、坂林建設。戸部はその坂林建設の社員です。
  • また戸部は、三島耕介・中川美津子の父が働いていた「鴨下総業」に出向し、保険金関連の担当をしていました。
  • 内藤和敏と高岡賢一の入れ替わり、そして三島耕介・中環が美津子の父の死に戸部が関わっているなら、高岡賢一(実際には内藤和敏)には、戸部をゆすれるネタがある。
  • 殺された高岡賢一(内藤和敏)は、戸部真樹夫をゆすろうとして返り討ちにされ、殺害されたのではないか?
  • または、戸部に保険金を受け取らせるために自身を殺させた可能性もある。

この日下の推理に、姫川もある程度の共感を覚えた様子。

高岡賢一と内藤和敏の入れ替わり、そして死、さらに三島耕介と中川美津子の父の死…一連の事件に、戸部が関わっている可能性は十分にあります。

では、その戸部はどこに消えてしまったのでしょうか?

三島耕介と中川美津子の本当の関係が発覚!

第3話では、三島耕介の回想から中川美津子との関係が明らかになりました。

父の死の真相を知った三島耕介は、ある日の夜に中川美津子のアパートを訪れました。

そのとき、中川美津子の家から戸部真樹夫が出てくるのを目撃します。裸体にジャケットを羽織り、戸部に塩をかける美津子…。2人の間に何があったのか、中川美津子がどんな目に遭ったのか、すぐにわかるシーンです。

三島耕介は、戸部の顔に見覚えがありました。父が亡くなった当時の幼い耕介に、「香典代だ」と金を握らせた社員こそが、戸部真樹夫でした。

耕介は美津子のそばへ行き、おびえた表情の彼女にこう話しかけました。

三島耕介「中川美津子さん、君のお父さんのことで話したいことがあるんだ。俺も、君と一緒だから」

その言葉に、ハッとした表情で顔を上げる美津子…。2人はやはり、父の死をきっかけに知り合っていました。

天性のクズ男・戸部真樹夫の正体

耕介のただならぬ言葉に心を動かされ、美津子は耕介をアパートに招き入れます。そして、自身の身にあったことを耕介に打ち明けました。

中川美津子「最初は、仕事中の事故で(美津子の父が)亡くなったんだから、君の面倒はすべて会社がみるって言われた」

中川美津子「でも急にあいつの態度が変わって、保険金はすべてお父さんがしてた借金の返済に充てたからって。(それでも返済額が足りないから)お前の名義で借金しろって、書類を並べられて、署名しろって怒鳴られて」

中川美津子「あたし、怖くて…、できませんて言ったら、ぬげって。そしたら(美容師学校の)卒業まで面倒みてやってもいいって」

美津子の話を聞いた耕介は、彼女の身に遭ったことを慮り、息を呑みます。そのあと、美津子は微笑みを浮かべながら告げました。

中川美津子「美容師になるの、小さいころからの夢だったの。お父さんも応援してくれてたし、彼氏いるわけじゃないし。誰もあたしのことなんか…」

父が亡くなり、誰も頼ることができなかった美津子は、戸部の卑怯な条件を呑むしかありませんでした。夢を手放さないためには、そうするしかなかったのです。

美津子に「戸部との関係をやめろ」と言っていた耕介

その気持ちを知った耕介は、震える声で美津子に「もうやめなよ」と言いました。

三島耕介「金なら、俺がなんとかする。俺の親代わりみたいな人に相談してみるよ。きっと力になってくれる」

しかしそれを聞いた美津子は、耕介に「偽善」と言い張り、耕介の前で脱ごうとします。その美津子を、耕介は止めました。

三島耕介「やめろよ!…俺には、おやっさんがいた」

三島耕介「おやっさんが、俺を助けてくれた。君に誰もいないんだったら、俺がいるよ。だからあんなやつの言うことなんて聞くな」

自分と同じように、殺されたも同然で父を亡くした耕介の言葉は、美津子の心を動かしました。涙をあふれさせた美津子。こうして2人は、互いを支えあうようになるのです。

戸部の行方を追う日下!強引な手法で家宅捜索へ

そのころ、日下は戸部の行方を追っていました。

ガンテツに接触した日下は、「戸部はすでに田島組(暴力団)や坂林建設から切られている。だから鴨下総業に出向になった」と聞かされます。

ガンテツの言う通りであれば、高岡賢一を名乗っていた内藤和敏の死には、坂林建設は関わっていないことになります。戸部の単独行動の可能性が出てきました。

日下はガンテツの協力を得て、戸部宅の家宅捜索をする口実をもらいました。

菊田たちと戸部宅に乗り込んだ戸部は、家から薬物を押収。そして戸部と共に暮らしていた女性を逮捕します。のちにこの女性が、事件に関する重大なヒントを持つことが発覚します…!

中川美津子と戸部の関係を知った姫川

再び美津子の自宅を訪れた姫川。

姫川はここで、戸部と美津子が会っていたこと、高岡賢一(内藤和敏ですね)が殺害された12月3日の夜に、戸部が美津子の家を訪れたことを確認します。

美津子はたまらず、自分の身に起きたことのすべてを姫川に語りました。

自分も婦女暴行の被害に遭っている姫川は、彼女のつらい思いを察し「美津子のことは警察の会議にも上げない」と井岡に口止めします。彼女を不必要に表に出したくない、という思いからでした。

姫川は井岡を同行させたものの、美津子の部屋に入るときは1人であったことから、彼女の身にあったことを察していたのでしょう。その上で、おそらく井岡のことは外で待たせ、自分だけが部屋に入ったのでしょう。

「犯罪被害者の姫川が、同じ被害者の美津子を守ることを決めた」。彼女の気持ちが伝わるシーンです。

高岡賢一の胴体が発見された!でも…?

そんな姫川のもとに、2つの連絡が入ります。

  • ひとつつは、高岡工務店のガレージから戸部の指紋が見つかったこと。
  • もうひとつは、高岡賢一(内藤和敏です)の胴体が川岸で見つかったことです。

検死場に向かった姫川と井岡。そこにはすでに、姫川班が集結していました。

胴体はすでにDNA鑑定が行われ、先に発見されていた手首とのDNAと一致していました。そこから、高岡賢一(内藤和敏)の遺体であることが判明しました。

発見された胴体は白く肋骨が浮かび上がり、おなかの部分に大きな傷が。

検死結果では、DNA鑑定で「間違いなく高岡賢一(内藤和敏)の遺体であると確定しているのですが、姫川はどうも違和感を捨てきれません。そして違和感を覚えていたのは、姫川班の葉山も同じでした…。

何かが違う、何かが。姫川と葉山が動体写真に感じた違和感は、何なのでしょう?

発見された胴体は戸部真樹夫のものだった!

姫川、菊田、葉山の三人は、高岡賢一(内藤和敏)のもととみられる胴体に、違和感を覚えていました。その違和感の正体をたどる3人。

そして3人は気付きます。

高岡賢一の正体は、内藤和敏だった。内藤和敏は、13年前にビルの爆発事故でケガを負っているはず。なのに、胴体には傷が1つだけ。体が綺麗すぎるのです!

慌てて、当時の高岡賢一(内藤和敏)の主治医を当たる菊田と葉山。

では、この胴体が高岡賢一(内藤和敏)ではないとして、いったい誰の胴体なのでしょうか?この胴体の正体は?

そのころ、日下は戸部と同棲していた女性を取り調べていました。

戸部のおなかに、大きな傷があったと語る女性。それを聞いて、日下の表情が動きます。発見された胴体の写真を、女性に見せる戸部。

女性「これ…どういうこと…?」

写真を見た女性は、明らかにうろたえ、震えだしました。

発見された手首と胴体は、高岡賢一(内藤和敏)のものではなく、戸部真樹夫のものでした。

姫川たちは、戸部真樹夫が高岡賢一(内藤和敏)を殺したと思っていました。が、実は高岡賢一(内藤和敏)が、戸部真樹夫を殺していたのです…。

ねこっち
DNA鑑定で高岡賢一のものと断定されたのに、どうして戸部真樹夫のものだったの?
ぴよっち
科捜研によれば、胴体と手首のDNA鑑定は血液を採取して行われていました。

しかし高岡賢一(内藤和敏)は、自分の血液に戸部真樹夫の胴体と手首を漬け込み、DNA鑑定で自分と判明されるように細工をしていました。

そのために高岡は、自らの手首を切り落して血をガレージにまき散らし、偽装工作を行って、自分が殺されたと見せかけました。

だから、科捜研はのDNA鑑定で「手首と胴体は高岡賢一(内藤和敏)のもの」と確認してしまったのです。

高岡(内藤)が耕介の父替わりとなった本当の理由

行方不明と思われていた戸部は、高岡賢一(内藤和敏)に殺されていました。

姫川と日下は、行方不明になっている高岡賢一(内藤和敏)の行方を捜索するために、三島耕介のもとを訪れました。

自分が慕っていた高岡(内藤)が、戸部を殺したという事実に驚愕する耕介。そんな耕介に、姫川は語りかけます。

高岡賢一として生きていた内藤和敏は、耕介の父が保険金目当てに飛び降りるのを目撃しながら、止めることができませんでした。

彼が耕介の面倒を見ていたのは、その償いの思いもあったのでしょう。でもそれだけでなく、ガス爆発で障害を負った実の子と、耕介を重ねたからだ、と姫川は話します。

保険金のために「内藤和敏」の人生を捨て、高岡賢一として生きた彼は、自分の息子にしてやれなかったことを耕介にすることで、人生の喜びを見出していました。

耕介は「自分はおやっさんに助けられた」と語っていましたが、高岡賢一となった内藤和敏もまた、彼に助けられていたのです。

高岡(内藤)が戸部を殺したのは耕介のためだったことが判明

その話を聞いた耕介は、高岡賢一(内藤和敏)が戸部を殺したのは自分のせいだと言いました。

その発言から、姫川は高岡(内藤)が戸部を殺した理由を察します。

 

高岡賢一(内藤和敏)が戸部を殺害した理由

12月3日の夜、戸部が中川美津子のもとを訪れました。それを目撃した耕介は、戸部に殴りかかります。

さらに耕介は、自分も美津子と同じく父を殺され、保険金をだまし取られたことを言います。これで戸部に、耕介の父が誰なのかがバレました。

また戸部は、耕介が高岡(内藤)の工務店で働く従業員であることにも気づきます。

耕介に殴られた戸部は、逆恨みの気持ちから高岡(内藤)のもとを訪れました。

高岡(内藤)を殴りつける戸部。高岡(戸部)は黙って耐えますが、ここで戸部は高岡(内藤)を怒らせる決定的なことを言います。

それは、「お前の息子につながってるチューブ、何本か引っこ抜いてやろうか」という一言でした。その一言で、高岡の目に怒りと憎しみが宿ります。

そして高岡(内藤)は、戸部を工具で感電死させたのです。

さらに自分の手首を切り落とし、血液で戸部の死体を自分のものだと偽装して、姿を消したのでした。

高岡賢一(内藤和敏)は耕介を巻き込まないために、そして実の息子に保険金が遺るようにと考え、戸部の遺体を自分に偽装したのでしょう。

高岡賢一(内藤和敏)の行方を問う日下に、耕介は「俺だって会いたい」と言うのみ。耕介もまた、高岡(内藤)の行方を知らなかったのです。

そこでハッとする姫川。

姫川「あたし、本物のバカだ」

姫川「あたし、会ってる」

行方をくらました高岡賢一(内藤和敏)に、会っているという姫川。驚く日下と耕介。

そう…実は姫川は、もうとうの昔に、高岡賢一(内藤和敏)に会っていたのです…、あの場所で。

第2話に出てきたホームレスの正体

河川敷で手首が発見されたとき、姫川班はその場所を捜索していましたよね。

第2話を視聴した方なら、姫川が河川敷のホームレスに話を聞いていたことを覚えているはずです。ホームレスは「具合が悪い」という理由で顔をみせず、姫川も無理に顔を見ようとはしませんでした。

もっと言えば、姫川はそのホームレスをあまり重視していませんでした。だからこそ、彼の顔を確認しなかったのです。

彼のことを思い出した姫川は、あのホームレスこそが高岡賢一こと内藤和敏である、と気付きます。

姫川、日下、耕介の三人は、河川敷のホームレス小屋に向かいます。そして小屋の前で耕介を待たせ、姫川と日下が小屋の中に入りました。

粗末な小屋の中で横になり、すでにこと切れたその遺体の顔は、紛れもなく高岡賢一。いや、内藤和敏でした。

人知れず息を引き取った内藤の手には、最期まで耕介と2人の写真が…。

なぜ自分は気付かなかったのか、という悔恨の表情を見せる姫川。たった一人で子供2人を守ろうとした男の悲しい末路に、日下もやるせなさを隠しきれません。

姫川と日下に促された耕介は、小屋の中で高岡賢一(内藤和敏)の遺体と対面します。

耕介を可愛がり、いつも守ってくれた高岡賢一こと内藤和敏。耕介にとっては、彼が高岡賢一でも内藤和敏でも、どちらでもよかったのでしょう。

「おやっさん…」

「おやっさん!おやっさん!」

耕介の悲しい慟哭が、いつまでも河川敷に響きました…。

悲しい事件の結末ひとつ残された希望の光

手首発見から始まった事件は、終わってみれば何ひとつ救いのない。とても悲しい結末を迎えました。

内藤和敏が選んだ道について、「同情はするが共感はできない」と語る日下。しかし内藤の生き方に、自身も父親として考えるものがあったようです。

その夜、高岡賢一こと内藤和敏の死を確認した三島耕介は、美津子のアパートを訪れていました。

耕介の表情を見て、すべてを悟る美津子。美津子がそっと耕介を抱きしめると、耕介は子供の用に涙をあふれさせ、泣きじゃくります。

父替わりであった高岡(内藤)が自分を守ったように、自分も美津子を守ろうとしてきた耕介。でも今度は、美津子が耕介に寄り添い、彼の心を支えようとしています。

実の父と育ての父、両方を喪った耕介にとって、美津子はかけがえのない人になっていくのでしょう。

悲しい事件の最後に、ひとつの光をのこして、「ソウルケイジ後編」は幕を下ろしました。

姫川痛恨のミス!直感推理の弱点が際立った第3話

第2話から始まった「ソウルケイジ」は、3話の後編をもって完結しました。なんとももの悲しく、やりきれない終わり方になってしまいましたね。

第3話の感想としては、1話で天才性が目立った姫川の粗が見えた展開だったということ。また、慎重派の日下が「なぜそこまで入念に調べるのか」の答えが出た回でもありました。

第2話「ソウルケイジ前編」で、日下は姫川にある指摘をしています。それは姫川が、殺人現場を行き来するホームレスを見逃していたこと。「通った人間すべてを調べないといけないのか」と反発した姫川でしたが、彼女が河川敷で出会ったホームレスこそが、高岡賢一(本当は内藤和敏)でした。

姫川がホームレス小屋を訪ねたとき、内藤はまだ生きていました。姫川がそこでホームレスをきちんと調べていれば、それが内藤であると気付いたはずです。そして彼は、命を落とさずに済みました。

もしここで、ホームレス小屋を捜索したのが日下なら…。きっと、姫川自身も同じことを考えたのではないでしょうか。

また日下も、姫川自身のやり方が気に入らないわけではなく、自身が「誤認逮捕」という苦い過去を背負っているからこそ、彼女に不安を感じていることも解りました。

3話で日下が言った「姫川のミスで、誰かが傷つくのが怖いんだ」というセリフは、今回の事件にかかわるものなのか、それとも今後の事件へのフラグなのか、それも気になりますね。

内藤和敏の行動は正義なのか?を考えてほしい

内藤和敏は、実の息子の治療費をねん出するため、それまでの「内藤和敏としての人生」を捨て、高岡賢一として人生を歩みました。

そしてさらに、息子同然にかわいがっていた三島耕介のために、高岡賢一としての人生も捨て、最期は名もなきホームレスとして人生を終えました。

内藤は息子を愛し、同僚の息子である三島耕介を愛し、父としての愛のすべてを2人に注いだと言っても過言ではありません。

しかし、それは本当に正しい愛だったのでしょうか?これから「ストロベリーナイト・サーガの2話・3話」を視聴する方には、それを考えてみてほしいのです。

彼が「内藤和敏としての人生」を手放したとき、彼の息子は実の父を喪いました。重度の障害を負い、意識がないとはいえ、母を亡くした子は父までも喪うことになったのです。

また三島耕介は、実の父を自殺(会社がやったことを思えば殺人に近い)で喪い、さらに父同然に慕っていた内藤和敏さえ喪いました。

3話の中で、日下は内藤のことをこう語ります。「やつは二度も人生を捨てた」「子供を真っすぐに育てたいなら、自分も真っすぐにいきるべきだ」と。

このセリフには「内藤は、自分の人生に関わる人間を二度捨てた」という意味がある気がしてなりません。

内藤の息子、そして三島耕介の今後を思うと、内藤のとった行動はどうだったのか、果たして2人のためになったのか?という疑問も湧いてきます。

あなたは、内藤和敏の行動について、どう考えますか?

ドラマのテーマであった「父性とは何か」について、ぜひ考えてみてください。

前作ストロベリーナイトで放送された「ソウルケイジ」との違いは?

「ストロベリーナイト・サーガ」第2話・第3話の「ソウルケイジ」は、前作の「ストロベリーナイト」の10話と11話でも描かれている内容です。

前作で描かれた「ソウルケイジ」と、今回の「ストロベリーナイト・サーガ」で描かれた「ソウルケイジ」では、少し違う点がありました。

もしこれから前作「ストロベリーナイト」を視聴するなら、「ソウルケイジ」で注目してほしいシーンがありますので、紹介します。

前作では姫川が美津子に自分の過去を語っています

今回の「ストロベリーナイト・サーガ」では描かれませんでしたが、前作の「ストロベリーナイト」では、姫川が美津子に「自分が13年前に性的暴行被害に遭っていること」を告げています。

美津子に戸部との関係を聞くシーンですね。

姫川は自分の過去を告げた上で、美津子に「戦ってほしい」と語りました。

しかし美津子は、泣きながら姫川に言うのです、「私は自分から服を脱いだ」と。「何度も何度も、自分から脱いだのだ」と。

「無理やり性的暴行を受けた姫川と、自ら服を脱いだ自分は違う。自分は被害者を名乗ることはできない」と考える、美津子の苦しみが描写されたシーンです。

美津子が戸部と関係を持ったのは、戸部に脅迫されていたからです。彼女にはなにひとつ非はありません。にも関わらず、美津子はどこかで「自分が悪い」と責めていました。

性犯罪被害者の多くは「自分にも落ち度があった」と考え、自分を責めるといいます。

「自分も悪かったから、落ち度があったからこうなったんだ」と考え、自分を責める。自分は何も悪くないのに、です。

このシーンには、性犯罪被害者がどんな苦しみを背負うのか、その現実が良く描かれていました。被害者は、こんなにも深い傷を負うのだということを、正面から描いています。

今回の「ストロベリーナイト・サーガ」では、性犯罪を具体的に描くのを避けたのでしょう。性犯罪の重さを考えての配慮と思われます。

ここからは、ドラマを視聴した方に考えてみてほしいことです。

前作「ストロベリーナイト」では、美津子の慟哭を聞いた姫川が、美津子に対してとある行動に出ます。おそらく、視聴者が美津子に対してしてあげたいと思う行動です。

「ストロベリーナイト・サーガ」でも、そのシーンが描かれなかっただけで、姫川は美津子に自分の過去を打ち明けているのではないでしょうか?

もしそうであった場合、今回の姫川はどんな言葉を美津子にかけたと思いますか?

ぜひ両作品の「ソウルケイジ」を見比べて、「ストロベリーナイト・サーガ」の姫川の行動を予想してみてください。

前作「ストロベリーナイト」も、FODプレミアムで配信中です!

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