進撃の巨人3期17話リヴァイ兵長対獣の巨人の激戦の最後、結末は?超大型巨人の倒し方とは?

獣の巨人、超大型巨人、鎧の巨人、といった強敵との激しい決闘が、描かれる3期17話。

前回まで多くの兵士たちの命が、巨人たちの苛烈な攻撃により、費やされていきました。

あまりにも過酷な犠牲を払いながら、それでも前に進もうとした自由の翼達が得たものは、勝利と言えるのか?その激戦の結末が、17話で放送されます。

諫山創原作、週刊少年マガジン連載の世界的ヒット作『進撃の巨人』3期第17話のあらすじ・ネタバレや感想を、ぜひご覧ください。

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『進撃の巨人』3期17話「勇者」のあらすじ

絶体絶命の状況の中、調査兵団の新兵たちは、エルヴィンの指揮のもと決死の覚悟で「獣の巨人」に突撃をする。一方エレンたちもまた、ある作戦を練っていた……。

『進撃の巨人』3期17話「勇者」のネタバレ

エルヴィンは、新兵を平地に広く配置し、全力で馬を駆けさせながら、兵士よ怒れ、叫べ、戦え、と絶叫し、狂騒とも言える最後の覇気を、死滅するために走る隊に与えます。

その只中へ、巨石の礫が無数に飛来し、片端から馬もろとも兵士達の体を粉砕し、遂に、エルヴィンの馬も足元から、流血と共に崩れ落ち、彼自信も腹部に致命傷を負い、バランスを崩しながら、意識を失い、地に転がりました。

そんなエルヴィンの姿を、他の兵士も確認しながら、それでも鬨の声を絶やさず、止まらず、進むしか、できることはありません。

死に直面したマルロと、彼らの役割

獣の巨人は、為す術もないくせに、ただ大声を上げて自分に直進してくる、馬と兵士たちを眺め、哀れだ、と一人、感傷に浸りました。

彼は、歴史の過ちを学んでいない、レイス王によって世界の記憶を奪われた悲劇、など、物語の核心めいた言動のもとに、最後には壁の中の住人を一人残らず特攻させるのだろう、と、彼にとっての愚行を嫌います。

どうせ、誇り高い死がどうとか言いだす、と、彼にしてみれば、理不尽な死を身勝手に正当化する、その考えを真っ向から否定し、また、そんなことにマジにならずに、楽しんで、敵を誇り高い肉片にしてあげようぜ、と自らを悪に仕立てました。

彼は、ちょうどよい塩梅に岩を砕いてから、長大なその腕のしなりを、最大限に使い切って、これまでとは少し違う投げ方で、投石を再度行います。

兵士達は、その姿を目にして、再び緑色の発煙弾を発砲しますが、当然、そんなもので巨人の行動は阻害できず、マルロは荒い行きの中で、何故か静かに、自分を殺す石が来ることを感じます。

これが死か、ヒッチは今頃何をしているだろう、アイツは今頃まだ寝てるか、良いなあと考え、現実から意識が離れている感覚のまま、飛来した巨石を受け入れるように、彼の顔面が砕け散り、他の兵士も一挙に吹き飛ばされました。

ゲームセットと叫び喜ぶ獣の巨人

獣の巨人は、ゲームセット! とこれまでにない喜びようで、分かるか、投げ方を変えてサイドスローにした、と嬉しそうに語ります。

サイドスローを行うことで、巨石の礫は広範囲に広がり、殲滅される人数も、範囲も広大となり、これならイチコロだろうと得意げでしたが、粉塵の向こうからは、止まない鬨の声と、絶望の表情を貼り付けた兵士たちが、尚も迫ってきます。

また、発煙弾を打ち続け、獣の巨人の周りを緑色の雲が走っていき、そんな物を売って何にになる、そんなに叫んで何になる、と、彼らの無謀にイラついた様に、再び無数の礫を兵士たちに向かって投げつけました。

体を粉砕され、馬もろとも粉塵と共に、爆散するように宙へ弾き飛ばされる兵士たちは、つ等々眼の前まで迫っており、かわいそうに、と傍観する獣の巨人の周りは、緑色の発煙弾と、自らが起こした粉塵で、霧に覆われたようになっています。

そんな中、ふと、隣に待機していたはずの大型の巨人が、倒れ伏していることに、獣の巨人となったジークは気づき、何だ? と訝しんでいる、その瞬間、緑色の霧を切り裂いて、立体機動装置のアンカーが飛来しました。

飛び出してきたリヴァイに、一瞬で危機を察知したジークは、腕を突き出しますが、リヴァイは向かってきた腕の上を、刃を突き立てながら転がるように、切り裂きながら走り抜けます。

リヴァイの奮戦

マルロ達、新兵が、自分たちの全ての命を犠牲にした目的は、獣の巨人に近づくリヴァイから注意をそらし、かつ、粉塵と発煙弾で至近距離まで迫った彼を、隠すためでした。

ジークは、ライナーとベルトルトから効いた、危険な兵士の名を思い出し、こいつがリヴァイか! と、切り裂かれた粉々に崩れる腕を眺めながら、確信します。

リヴァイは、腕を切り抜いて背後に回っており、一瞬も止まらず、アンカーをうなじに打ちこみ、そこへ飛び込んでいきますが、ジークも残った手でとっさにガードしました。

しかし、この防御を呼んでいたように、リヴァイは標的を切り替え、両目を切り裂いて、また一瞬で飛び退ります。

どんな攻撃をされたのかすら分からず、何だ、何も見えなくなった、とジークが混乱をきたす隙きに、リヴァイは再度背中へ回り込みながら、巨大な足の健を一瞬で破壊し、股をくぐって飛び退り、また為す術なく、獣の巨人の身体は前のめりに倒れました。

リヴァイの刃がジークに突き刺さる

リヴァイは、獣の巨人の返り血を相貌に浴びながら、さっきは随分楽しそうだったな、と決死の速度でうなじへ飛び込んでいきます。

ジークも、その動きにかろうじて反応して、硬質化をもって防御を図りますが、あまりにもリヴァイの速度が凄まじく、間に合わないことは明白でした。

「もっと楽しんでくれよ!」

心に叫びながら、遮った獣の手を、無数の斬撃で爆散させるように切り刻み、リヴァイはうなじに取り付いて、また縦横無尽に刃を走らせ、ジークが潜んでいるであろう部位を、粉微塵にする勢いで切り倒します。

たまらず、ジークは巨人の体から脱出し、突然背中に生えた様に、リヴァイの前に姿を晒し、一瞬で組み伏せられ、その口の中に刃を突き入れられてしまいました。

リヴァイの油断、四足歩行の巨人

リヴァイは、損耗が激しく回復に徹している間は、すぐには巨人化出来ないことを指摘し、返事をしろよと刃を更に突き入れて、頬を切り裂きます。

リヴァイは、周囲に誰か生きている者がいないか、と声をし、エルヴィンから託された注射で、誰かを巨人かさせ、ジークを食わせて獣の巨人の力を奪う、と逡巡し、脳裏にエルヴィンが生存してる可能性がよぎりました。

その一瞬の隙きに、獣の巨人が倒れて巻き上がった、砂煙の向こうから、大口を開けた四足歩行の巨人が、リヴァイに向かって襲いかかります。

飛び退ったリヴァイでしたが、巨人はジークの体を口にくわえて、獣の巨人から引き剥がし、無情にもリヴァイから遠ざかっていきました。

リヴァイは、声にならない激しい呪詛と共に、おい、何処へ行く、と静かに怒りを顕にしますが、巨人の速度に追いつく事は出来ません。

必死に追いかけるリヴァイ

ジークは、咥えられながら、配下の大型巨人たちに、リヴァイの殺害を命じ、その瞬間、直立不動だった巨人たちが、リヴァイに向かって走り始めました。

ジークは、痛みを繰り返し口にし、リヴァイへの呪詛を連ねますが、それでも、リヴァイの武器も突きた頃だろう、これでアイツラも全滅、かなり危なかったが自分たちの勝ちだ、と安堵を隠しません。

リヴァイは、エルヴィンへの約束を違えてしまうことへの怒りに震え、迫る巨人たちに、残った刃を装填し、むしろ自ら飛び込んで、次々になぎ倒しながら、巨人を伝ってジークを追うのでした。

その頃、死屍累々の新兵たちの中に、自分でも生き残った理由が分から無い兵士が一人、立ち上がり、生き残りを探し、さまよう姿があましたが、何処からも声は上がらず、遠くにリヴァイの倒した巨人が、順に倒れていくのみです。

アルミンのひらめきと、決心

壁に向かって歩を進める、超大型巨人と、その後を応用に、遠くから迫る、鎧の巨人に、ジャンは、あの野郎、本当に生き返りやがった、と悔しげに歯噛みします。

アイツ、動やったら死ぬんだ、俺達にアレをどうしろと言うんだ、と二つの巨大な敵を前にして、何の手も講じられない絶望に、ジャンだけでなく、コニー、サシャ、そしてミカサまでもが、身動きできずにいました。

アルミンは、一人、遠くに超大型巨人を望みながら、呼びかけたジャンの声に、素っ頓狂な答えを返し、ジャンは訝しむように、え? と 聞き返します。

「……痩せてる」

アルミンは、超大型巨人が少し細くなっている、と確認し、ハンジとの会話を思い出し、超大型巨人が消耗戦に弱い、と断言しました。

15メートルのエレンが続けて巨人化できるのは、3回までと実験で明らかになっており、60メートルのベルトルトでは、更に燃料効率は悪いのです。

熱風を使った攻撃にしても、骨格意外の筋肉や体組織を、全て消費して行っていると確信的に仮定して、アルミンはベルトルトは、自分とエレンで倒してみせる、とはっきり口にしました。

海を見に行くと約束するアルミンとエレン

ミカサとジャンは、アルミンの表情に信頼を持って、おせえよ、本当にもうだめかと思ったぞ、と、詳細も聞かずその立案を採用します。

アルミンは、壁に激突したまま動かず、へばっているエレンのもとに向かいながら、自由を取り返すためなら、力が湧いてくる、といったエレンの言葉を思い出していました。

巨人のまま伸びているエレンの胸元に降り立ち、アルミンは、この作戦がうまく行けば、海を見に行けないな、と逡巡しながら、その首元に刃を突き立て、巨人の体の奥に眠るエレンへ、直接声を届けようとします。

アルミンは、僕は、外の世界のことを考えると、勇気が湧いてくるんだ、と、突き立てた刃に向けた語り、エレン、海を見に行くよ、と呼びかけました。

エレンは、その呼びかけに巨人の中で目を覚まし、その場に身を起こしてアルミンの語る作戦を聞き、ベルトルトを騙す、一世一代の勝負に出ます。

アルミンの嘘

ジャンは、ベルトルトは、アルミンとエレンでなんとかすると信じろ、と、裏付けもなしに盲信するしか無い、この状況でも、はっきりと指示を飛ばしました。

自分たちの役割は、ライナーをエレン達から引き離すことであり、絶妙な距離を飛び回って、注意を引き付けるように司令します。

皆、その提案に即応し、ライナーの方へ立体機動で向かいますが、当のライナーはジャン達を完全に無視し、全速力でベルトルトの方へ駆け抜け、その衝撃波でジャン達は、大きくバランスを崩しました。

その迷いなくエレンに狙いを絞る行動に、ミカサは、殺すしか無い、と鎧の巨人の背に追いすがり、雷槍で片膝を裏から打ち抜き、ライナーの疾走を止めます。

建物を破壊しながら、前のめりに大きく転倒し、更にミカサは追撃をかけんと、ジャン達に、引きつけられないなら、ここで殺すしか無い、と断言し、ジャンもこれに応じました。

雷槍は、残り3本と十分でありませんが、コニーもサシャも、それでもやるしか無い、戦わなければ、勝てないから、と、4人でライナーを仕留める決意を持って、飛び込みます。

困惑するライナー

ライナーは、何が自分を転倒させたのか、分からず困惑し、ベルトルトが、仰向けになって自分の体を守るように言い残したのを最後に、記憶が飛んでいる、と逡巡しました。

力も余り残っておらず、状況は把握しきれませんが、エレンの姿を捉えており、そこへ向かう超大型巨人の姿から、エレンの奪還が目的だということは、変わりないと考えます。

ベルトルトは、力なく壁に腰を下ろし、アルミンと共に自分を睨む、エレンの眼前まで迫り、そんなボロボロのエレンと共に何ができるのか、とそれでも油断はしませんでした。

アルミンは、エレンの肩にのり、この作戦は自分で立案しながら、どれくらい自分が絶えられるかにかかっている、と語ります。

自分は、海を見に行かなきゃいけないから、差し支えないところで切り上げる、余り勇敢じゃないから、後は任せたよ、とエレンに、靄のかかったような表情で伝えます。

しかし、エレンには、それが真実でないことは、すぐに分かりますが、一緒に海に行くって約束しただろ、嘘をついたことがあった? 何があっても、作戦を守ってくれ、と言い残し、肩からおりました。

様子を伺っているベルトルトの前で、エレンは、急に足を踏み外し、壁の下まで落下してしまい、開いたままの穴の眼の前に、無様な姿で着地します。

その姿に、重度の脳震盪で、まともに立ち上がることも出来ないのだろう、とベルトルトは分析し、アルミンにとどめを刺すべく、長大な腕を振りかざしました。

アルミンは、それを回避すると、巨大な超大型巨人の相貌の、真正面に飛び出して、中にいるベルトルトとにらみ合うように、決意を持って対峙し、ベルトルトは決着を付けるべく、赤い発光とともに蒸気を発しました。

ライナーとの最後の攻防

壁を前に、光とともに蒸気を発する超大型巨人を望み、ミカサはエレンとアルミン名を口にし、助けに行きたい気持ちを押さえつけ、ライナーの打倒を誓いました。

ジャンは、3本の雷槍でライナーを倒す策を練り上げており、一発勝負を仕掛けるべく、不退転の決意でライナーに飛びかかり、囮としてうなじへの攻撃を刊行します。

その攻撃を鎧の巨人が回避する隙きに、コニーとサシャは、左右からライナーの顎へ雷槍を打ち込みますが、サシャの雷装は無情にも、直撃を得られません。

作戦は、顎を吹き飛ばされて開いたライナーの口の中へ、ミカサが飛び込み、最後の雷槍で、内側から外へ向けてうなじを破壊する、というものでした。

しかし、現実は片方の顎を破壊したにとどまり、ライナーの口は半開き、ミカサが飛び込むスペースはなく、もし強行すれば、ミカサは食いちぎられてしまう事は明白です。

アルミンの無謀な作戦

アルミンは、超大型巨人の発する、激しい熱と蒸気に煽られながら、今まで用意に吹き飛ばされてきた兵士たちと違い、その場に留まることに成功していました。

それは、ベルトルトにも何故、吹き飛ばされないのか、と不思議に思えるほどのことでしたが、炎の中に留まるようなもので、当然、そこに居る以外にできることなどありません。

アルミンは、自分を焼く無情な蒸気の只中で、やっぱり、骨は蒸気をはしても消費されない! と自分の仮説を立証します。

アルミンの放ったアンカーは、超大型巨人の歯に食い込んで、蒸気を発していても、肉に刺さっていない限りは、吹き飛ばされない事を、物語っていました。

しかし、ベルトルトは、ただ炙られるだけが、アルミンの限界なのか、とその真意を探ろうとしますが、アルミンは、ただただ腕で顔を隠しながら、熱に耐えるばかりで、壁の下で伸びているエレンにも、動きは有りません。

アルミンに落胆するベルトルト

少しの落胆を伴って、これで本当にアルミンの打つ手は最後と悟ったベルトルトは、蒸気の勢いと熱量を跳ね上げました。

アルミンは、かろうじて顔を防いでいた体制を保てず、アンカーにつながったまま、ただ風に煽られる旗のように、無抵抗に焼かれるだけになってしまいます。

それでも、立体機動装置のアクセルを離そうとはせず、耐えろ、まだ時間を稼げ、と自分に言い聞かせ、エレンに語ったこととは裏腹に、自分が捨てられるものなんて、これしか無い、と、明らかに命を削られながら、その場に留まります。

既に、服は焼け落ち、毛髪も消え失せて、アルミンは遠のく意識の中で、きっとエレンなら、海にたどり着く、と、自分の希望を託し、それでも、アクセルを離すことなく、遂には装置が燃え尽きて、自らの身体も青い炎を発しながら、壁の方へ吹き飛ばされたのでした。

思いもかけない助力と決着

最後の一手を、打つ前に無力化されたミカサは、ライナーの眼前で立ち尽くしますが、やおら、絶望の表情を隠せないコニーの背後から、一つの影が飛び込んで、無事であったライナーの片方の顎に、雷槍を打ち込みます。

「今だ! ミカサ!」

ハンジは、決死の攻撃を見事に決めて、遂にライナーの口は支える筋肉を失い、開け放たれ、ミカサが、誰にも捉えられない、美しい回転を伴った機動で、その中に飛び込みました。

「ライナー、出て」

短く言い切って、下の付け根辺り、喉の壁に向かい雷槍を打ち込むと、激しい爆発とともに、ライナーがうなじの外へはじき出されます。

アルミンの真意とベルトルトの敗北

ベルトルトは、アルミンが吹き飛ぶと、蒸気を収め、辺りを虚しい表情で見渡し、徐々に自分が起こした蒸気が晴れて、エレンと馬を処理しようと、壁の下を見下ろしました。

そこにあったのは、体全体を硬質化し、穴を埋め、兵力としては無力化した、エレンの巨人の姿でしたが、その姿から、ある可能性をベルトルトは直感します。

そして、明らかな敵意と、殺意を感じ、表情を強張らせますが、時既に遅く、立体機動装置で超大型巨人のうなじを、完璧に捉えたエレンが叫びました。

「獲った!」

見事に、エレンはそのうなじを切り裂き、中からベルトルトを引きずり出し、巨人の無力化に成功し、ベルトルトは、最初にエレンの脳震盪を演出したのも、決死の時間稼ぎも、エレンの巨人でカカシを作るための、アルミンの作戦だったと悟ります。

超大型巨人への勝利

地響きとともに、巨大な建造物が崩壊するように、超大型巨人が、大量の砂煙と共に倒壊していき、苛烈な戦いは、決着を迎えました。

エレンは、辛うじて残っていた家屋の屋根の上を、ベルトルトを引きずりながら、アルミンの、嘘をつかないだろ、という言葉を思い返し、くそ、分かっていたのに、と無感情に逡巡します。

幼い頃、いじめられながら逃げず、僕は負けていない、僕は逃げていない、と目に光を絶やさなかった、初めて会ったアルミンを思い出していました。

彼が、屋根の上で見つけたアルミンの姿は、全身を真っ黒に焼かれ、明らかに、既に命を宿していないと感じられる、悲惨な姿でした。

「分かってた……お前が誰よりも……勇敢なことぐらい」

『進撃の巨人』3期17話感想

このエピソードでは、様々な形で勇者の姿が描かれていますが、前回の、ベルトルトやライナーの信念に比較して、とりわけ、調査兵団側の正義、信念が燃えています。

愚策としても、命を落としながら馬を駆り続けた、脆弱な新兵たち、その代表として、マルロは死の直前まで、感情を描写されました。

エルヴィンが冒頭に叫ぶ、ここで死んで、次の生者に意味を託す、という言葉を、実直に体現した、マルロの死は、粉微塵に砕かれた、数多の勇者の真実を物語ります。

少数精鋭で、今できることの中から最も、必要なことだけを削り出し、一人の落伍者もなく窮地を切り抜けた、ジャンやミカサ達、そして、颯爽と美味しい所を持っていくハンジ、圧倒的な戦闘力を、余すところなく見せつけるリヴァイ、誰もが勇者といえる姿でした。

しかし、やはり誰を差し置いても、アルミンの、自らの愚かな作戦に賭けた勇姿は、矜持と、信念と、自らの夢を信じるものに託そうとする、希望に向けた、勇者の姿なのです。

ジークは、辛くもリヴァイの猛攻から脱出し、四足歩行の巨人と共に戦線を離れましたが、彼の言うように、手放しに巨人側の勝利とは、言えない状況となりました。

ライナー、ベルトルトが捕獲されたことで、生き残りの誰かを、注射を使って巨人化し、超大型巨人、もしくは鎧の巨人の力を、獲得する事を、リヴァイ達は考えます。

何よりも、巨人側の第一目的である、エレンの奪還が達成されないまま、その兵力は実質的に壊滅したのですから、戦略的には調査兵団の勝利と言える味方もありました。

しかし、リヴァイたちにしても、あの、エルヴィンを失ったことで、生き残った兵士達は、調査兵団という看板を見失い、その上、辛うじてエルヴィンに存在として迫る可能性を感じた、ブレインである、アルミンまでも、炭になっているのです。

果たして、この戦場で本当は誰が生き残り、誰が命を落としたか、そして、人類と巨人の戦局、その裏にある海の向こうの世界は、どの様に物語を彩るのか、来週を楽しみにします。

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