進撃の巨人3期│獣の巨人VSエルヴィン!強敵ジーク戦士長に猛反撃?エレン達の運命はどうなる?

進撃の巨人3期16話「完全試合(パーフェクトゲーム)」では、壁の中へと徐々に迫りくる獣の巨人への恐怖へ、エルヴィンや新兵たちは猛然と立ち向かいます。

さらには、ベルトルトの超大型巨人まで押し寄せてきて、人類は絶体絶命の大ピンチに!

特に獣の巨人からの投擲攻撃は、あまりにも凄まじく、エルヴィンたちは為す術もなく、崩れ去っていきます。

諫山創原作、週刊少年マガジン連載の世界的ヒット作『進撃の巨人』3期第16話のあらすじ・ネタバレや感想を、ぜひご覧ください。

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『進撃の巨人』3期16話「完全試合(パーフェクトゲーム)」のあらすじ・ネタバレ

戦況が大きく動いたウォール・マリア奪還作戦では、出現した超大型巨人の家を燃やしながらぶん投げる、という破壊行動が続いています。

あまりに厳しい状況で、少しおかしくなったコニーが、あの中にエレンの家があるかも知れないと大笑いを始め、ジャンがサシャにコニーを少し殴る様に指示し、事なきを得ました。

アルミンが必要な理由

アルミンは、シガンシナ区全体を火の海にして、調査兵団の動きを封じる意図を読み取り、エレンは数年前に、故郷に大惨事を招いたベルトルトが、今度は火をつけやがった、と悔しげに歯噛みします。

火が彼らの目の前にも迫ってきて、混乱で少し口調のおかしいコニーとサシャが、速く指示を、とアルミンを急かしました。

アルミンは、ベルトルトと対峙した時の、彼の言葉を逡巡し、自分にはどうすれば良いか分からないから、ジャンに指揮権を譲りたいと言い出します。

アルミンは、ベルトルトはライナーを自分の攻撃で、傷つける可能性を捨てきれずに、爆発を起こさないと読んでいましたが、それは外れて現状を招いていました。

その事を挙げて、ジャンに指示を託し、うなだれた彼を見たジャンは、瞬時に川へ移動することを提案し、全員にエレンの体へ乗り移るよう支持します。

ジャンはアルミンに語りかけ、自分は戦況は読めるが、現状を打開する様な策は何も思いつかない、最終的にはアルミンに頼る、という意思を正直にぶつけました。

動き出した獣の巨人

数名の仲間とともに、小さめの巨人を掃討していたリヴァイ達は、前方の巨人を残すのみという状況でしたが、依然として、獣の巨人までの距離は果てしなく、そこへたどり着く手段も見いだせません。

軽口を叩きながら、とりあえず小さいのを全部片付ける、とリヴァイを休息に残し、仲間は飛び出していきました。

さっきの爆発は、当然彼らからも確認できており、ハンジ達は回避出来たのか、と後方の壁の向こうを意識します。

休息など頭にないリヴァイは、速く壁の向こうへ加勢しようと身構えますが、その視界に小さな、しかし明らかな岩石の欠片が通り過ぎるのを、目にしました。

その一瞬、スローモーションに感じたリヴァイでしたが、実際は凄まじい速度と威力で飛来する岩石は、爆風にも似た衝撃とをもたらし、周囲を破壊していきます。

前方では激しく砂煙が、広範囲に舞い上がり、兵士隊達の悲鳴が鳴り止まない、大惨事になっていました。

土煙は急速にリヴァイの方へも迫り、その立ち上がった後には吹き飛ばされた兵士の体が、血煙を挙げて霧散していきます。

目を見張ったリヴァイは、遠方で何かを投擲した様な姿で静止する、獣の巨人が写り、巨人は、ボール一個分高かったか、とゲームでもしているかのような口ぶりで、傍らに、ちょうどボールのように丸い岩石を、四足歩行の巨人が運んで来ます。

獣の巨人は、無造作にその一つを掴み上げると、まず半分に割り、手の中ですりつぶして粒上にし、目指すはパーフェクトゲーム、などと言いながら、野球のピッチャーよろしく振りかぶりました。

その姿を目にしたエルヴィンは、前方からの砲弾を警告し、兵士全員に物陰に隠れるよう支持を出しますが、状況を飲み込めない彼らは、すぐさまには動けません。

リヴァイは大ダメージを被った兵士たちの下へ、一人でも助けようと飛び立ちますが、なんとか命をとりとめた兵士も、再度投擲を始めた獣の巨人を目にして、絶望を瞳に広げていきました。

獣の巨人の蹂躙

再度行われた、獣の巨人の散弾投擲は、兵士の体を片っ端から粉々に打ち砕き、吹き飛ばしながら、街を尋常ならざる威力で破壊していきます。

血と、土と、木片の混じった煙が街全体を覆うように立ち込め、その惨状は、エルヴィンをすら驚愕させ、指示を忘れて言葉を飲む程でした。

馬から落馬した新兵の集団は、その攻撃の威力を推し量るのに十分な、爆音を耳にして、100門は砲塔があるはずだ、と混乱が広がります。

なんとかマルロが落ち着けようと声を上げた時、リヴァイが、巨人からの砲撃だと報告に訪れ、壁側に全員で交代するように指示しました。

その間にも、次の砲弾が飛来し、被害は広がるばかりで、撤退すら尋常ならざる状況に追い込まれていきます。

どうにか、物陰に隠れながら、恐怖で立ち上がれない兵士を引きずりながら、後退を続ける一団の下へ、エルヴィンがやってきました。

エルヴィンは、投石の殺傷力だけでなく、前方の家屋を根こそぎ吹き飛ばし、更地にしてしまった物理制圧力をリヴァイに伝えました。

自分たちが立っているその場所も、すぐに更地にされてしまい、身を隠す場所さえ確保できなくなるだろうと言うのです。

壁の向こう側に逃げられないか、とのリヴァイの提案にも、超大型巨人が迫ってきており、馬を連れていける状態ではなく、逃げた先に勝利はないだろう、と語りました。

八方塞がりで見出した作戦

ハンジ達を案じるリヴァイでしたが、エルヴィンから聞かれたのは、その状況も定かでなく、爆発に大半の兵士が巻き込まれたということだけです。

小型の巨人たちも、一箇所に兵士が集まるように、獣の巨人が配置していたようで、その掃討に乗り出した複数の班が、投石により一蹴されたとエルヴィンは語りました。

つまり、新兵達と、リヴァイ、そしてエルヴィンだけが、今確認できる全ての兵力ということになったのです。

投石が、背後の壁まで届く中で、新兵たちの悲鳴は鳴り止まず、それでも、リヴァイはエルヴィンになにか策はあるのか、訪ねます。

エレン達とベルトルトの攻防

ウォール・ローゼに目前まで迫った、超大型巨人でしたが、ジャンはこちらに引き付ける為に、エルヴィンに雄叫びを上げさせます。

この声に気づいた超大型巨人は、一瞬エレンを振り返り、何かを逡巡した後、また壁へ突き進み、完全にエレン達を無視してしまいました。

ジャンは、悪態をつきなあら、強行突破でも、とにかく超大型巨人に攻撃を仕掛けて、弱点を見出すしか無い、と判断します。

ミカサが雷槍を使って、コニーと共に仕掛け、アルミンは離れたところからベルトルトを観察し、弱点を探る作戦に打って出ました。

ベルトルトの進行方向へ走って回り込んだエレンの体から、ジャンの号令一下、全員が飛び出していきます。

足元に走り込みながら、エレンは、見下してんじゃねぇよ、気合を入れてその右足に組み付き、押し込んでいきました。

一見、エレンの力がベルトルトに勝って、押し返している様に見えましたが、実際は超大型巨人が、靴に張り付いた泥を飛ばす様な動作をしていただけで、軽く蹴りだした足から勢いよくエレンは吹き飛ばされ、壁の一番上の方にめり込んでしまいます。

全く勝負にならないエレンと、動きもしない彼に動揺を隠せない仲間たちですが、ジャンは死んじゃいない、と気を貼って、ベルトルトに集中するよう指示を飛ばしました。

ジャンは、アルミンに一発逆転の策を期待しますが、流石にすぐに湧いて出る雰囲気でもなく、ベルトルトが雷装の存在を知らない事に一縷の望みを掛け、止めの一撃をミカサに預けて、攻撃に転じます。

ジャン、コニー、サシャが、ベルトルトの眼前に飛び込んで、くだらない悪態をつき、眼球を狙っていると見せかけ、背後から首筋に飛び込んだミカサが、雷槍を放ちました。

しかし、発射した瞬間に、超大型巨人の両目が激しく光ったかと思うと、大量の蒸気が発生し、首元に迫っていた雷槍を弾き飛ばしてまいました。

どうにか、熱風の嵐から離脱したジャン達でしたが、コニーは熱風を吸い込み肺をやられ、あのミカサすら、雷装の破片で若干の出血を見せています。

自分を案じる言葉より、反撃の糸口は見えたか、とアルミンに問うミカサでしたが、アルミンには未だ、策略を生むことは出来ていませんでした。

明らかに絶望的な状況で、超大型巨人の足音に混じり、もう一つの足音が彼らのもとに届き、鎧の巨人が歩む姿が、目に飛び込んできます。

エルヴィンの愚策

獣の巨人は投擲を続け、ほとんどの建物を吹き飛ばし、エルヴィン達の位置を予想し、攻撃を重ねていきます。

リヴァイは、反撃の手段がないのであれば、エレンを起こして、乗れるだけ乗って撤退するべきだ、とエルヴィンに進言しました。

新兵たちは馬の管理もままならないほど混乱し、恐怖し、統率は乱れる一方で、マルロがいくら気を張っても、改善は見込ません。

それどころか、死への恐怖で、鼓舞していた自分たちの正義も見えなくなり、無残に死んでいくしか無い現実に捕らわれ、自暴自棄になっていました。

リヴァイがエルヴィンに提案したのは、自分と新兵、そしてハンジ達の生き残りを横に広げて走らせ、囮にし、エルヴィンとエレンを逃がす方法です。

生きて帰ることを半分諦めている、そういう段階にあると考えているリヴァイに、エルヴィンは、何も作戦がなければ、と答えました。

彼の作戦を決行すれば、リヴァイが獣の巨人を打ち倒す可能性が出てくると言いますが、それにはエルヴィンと、そして新兵の命を掛けるしかない、というのです。

エルヴィンの真意

リヴァイの言う通り、どの道、全滅の可能性の方が遥かに高いのなら、玉砕覚悟で可能性のある作戦を行うのが通りでしたが、新兵を詐欺師のように、方便で騙してでも作戦の完遂を鼓舞しなければなりませんでした。

その最低条件として、エルヴィンは自分がおとりの一団の戦闘に断つことにあり、地下室にたどり着くこともなく、真っ先に死ぬと断言します。

あまりに自分勝手な発言に、リヴァイは一瞬、は?と理解が追いつかず聞き返しますが、ため息を着いたエルヴィンは、新兵たちから離れて腰をおろしました。

自分が個々までやってこれたのは、自分の考えの答え合わせが、いつかはできるはずだと考えたからで、父親から連綿と受け継いだ夢想の答えが、すぐそこにあるのに……と、利己的にうなだれます。

それでも、死んでいった仲間が、俺たちを見ているのが見えるか? とリヴァイに彼は問い、彼らは、捧げた自分の心臓が、どうなったか彼らは知りたいのだ、と語りました。

自分の考えが、単なる頭の中だけの夢想に過ぎないのか? と問うエルヴィンに、リヴァイは、言います。

「夢を諦めて死んでくれ。獣の巨人は俺が仕留める」

死を覚悟した作戦

その言葉に、決意の微笑みを残して、エルヴィンは新兵を率いて、先頭に立ち、獣の巨人ヘ向かい、鬨の声を挙げながら、突撃を指揮しした。

獣の巨人は、なにかしてくると思ったが、単なる特攻とは、と残念がりながら、その様子を散弾を作りながら、眺めました。

しかし、エルヴィンの作戦は、やはり巧妙で、合図とともに緑色の発煙弾を、3箇所に集中して発泡させます。

そして、投擲モーションに入った獣の巨人を確認すると、すかさず指示を出して、隊列を変形させていきました。

作戦決行前に、エルヴィンは新兵たちに、最終作戦を伝える、と整列を支持し、騎馬突撃を総員で、獣の巨人に仕掛ける事を一喝します。

発煙弾の発砲は、格好の的である自分たちへの命中率を、少しでも下げるためであり、自分たちが囮になっている間に、リヴァイが獣の巨人を刈り取る、と伝えました。

対してリヴァイには、突っ立って動かない大型巨人たちを伝って、更地に居る獣の巨人まで立体機動で迫る事を提案します。

新兵たちは、それが死に直結する行為だと悟り、整列したまま嘔吐する者もありながら、悲壮な表情で命令を聞きます。

すぐに準備かかかれ、と締めくくるエルヴィンでしたが、俺達は今から死ぬんですか、と当然の問が兵士から漏れました。

どうせ死ぬなら、戦って、とはっきり伝えるエルヴィンですが、新兵は、どうせというなら命令に背いて死んでも、意味なんて無いですよね、と考えがまとまりません。

しかし、それにもエルヴィンは、何の躊躇もなく、はっきりと答え、新兵たちの無感情な顔に驚きの表情を呼び戻しました。

「まったくそのとおりだ。まったくもって無意味だ」

幸福に生きても、夢を叶えても、岩に砕かれても、結局同じくいつか死ぬのが人で、だったら人生に意味はないのだろうか?死んだ兵士たちも、無意味だったのだろうか? エルヴィンは続けます。

「いや、違う!彼らに意味を与えるのは、我々だ!」

生きている我々が、哀れな死を、勇敢な兵士の魂を思うことで、意味が生まれ、我々はここで死に、次の生者に意味を託す、それのみがこの世界に抗う術だと、暴論で新兵を鼓舞したのでした。

獣の巨人へ向かう一団の戦闘で、尚もエルヴィンは叫び続け、兵士よ怒れ! 兵士よ戦え!と、一団の勢いを高めますが、砲弾は無情にも彼らに届き、身を砕き、死を与え、遂に、エルヴィンの馬をも捉えます。

『進撃の巨人』3期の概要

進撃の巨人3は、諫山創によるダークファンタジー・アクション漫画を原作としたアニメの、第3基に当たるシリーズで、現在、後半であるPart 2が放送されています。

進撃の巨人は、架空の世界で、突如現れて、人間を襲い始めた謎の巨人達と、人間の闘いを描いた物語です。

このマンガがすごい!2011、全国書店員が選んだおすすめコミック2011第1位など、数々の賞にも取り上げられました。

三次元的なアクションや、感情移入しやすいエピソードと残酷な描写のバランスが、読者の心を強く掴んでいる、社会的評価も高い、大ヒットコミックの映像化作品です。

総監督に荒木哲郎が手腕を振るい、主人公のエレン・イエーガーに梶裕貴、最強の同期生にしてヒロイン、ミカサに石川由依を起用しました。

その他声優陣に、井上麻里奈、細谷佳正、橋詰知久 などを配役しています。

『進撃の巨人』3期16話「完全試合(パーフェクトゲーム)」の感想、レビュー

前回、敵であるベルトルトの信念と矜持が描かれましたが、今回は劣勢にあっても屈せず、わずかな勝利への糸口を手繰り寄せようとする、エルヴィン達、調査兵団の戦いが主軸となりました。

エルヴィンは、真の意味で指揮官で、たとえ他に方法がないとしても、自分の利己的な部分を整理しないまま、新兵の命を使うをよしとせず、

一番信頼を置くリヴァイに、決意の一言を求めます。

常に、共に最前線を戦ってきたリヴァイも、彼の真意を、なんの隔たりもなく、言葉に変換する必要すらいらず、受け取りました。

今回のエピソードで、戦局は完全に、獣の巨人達へ傾きました。

ここから、エルヴィンの策が、どの様な結果を導くのか、そして、まだ見ぬアルミンのアイデアが、何を戦いにもたらすのか、成熟しきった戦場に、一番、熱い時間が訪れるのです。

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