8月4日、南米ペルーの北部グアダルピトで、日本人の男性が交通事故にあったと訃報が届きました。
男性は元小学校教員で31歳の佐藤文彦(さとう ふみひこ)さん。
佐藤さんは、「世界の様子を子どもたちに伝えたい」そんな思いで、世界へ飛び出した教育者として有名な方です。
夢を追うために8年間勤めた小学校を辞め、自転車だけで世界一周を目指していた佐藤文彦さんとは、一体どんな人物だったのか、また事故で亡くなった南米ペルーの北部グアダルピトについて紹介します。
目次
佐藤文彦さんが亡くなった事件の概要や原因は?
NHK NEWS WEBによると
世界各国の様子を子どもたちに伝えたいと、小学校の教師を辞めて自転車による世界一周旅行に挑戦していた、31歳の日本人の男性が、南米ペルー北部の町でトラックにはねられ死亡しました。
地元の警察などによりますと、死亡したのは佐藤文彦さん(31)です。佐藤さんは、先月31日にペルーに入国したあと、自転車に乗ってペルーを横断していましたが、今月4日、北部のグアダルピトでトラックにはねられ、頭を強く打って死亡したということです。
現地の報道では、佐藤さんは自転車に乗ってペルーを横断中にトラックと接触し、頭を強く打ったことで病院に搬送されましたが、搬送された病院で8月5日に亡くなったとのことです。
また、地元警察は、トラックの運転手を逮捕し、事故の詳しい原因について調査しています。
「世界科学習」の佐藤文彦さんはどんな人?
元小学校教員である佐藤文彦さんの経歴は大学卒業後、1年間、臨時講師を勤め、2年目に教員採用試験に合格。
その後は7年間小学校の教員をしたとご自身のブログで紹介されています。
佐藤文彦さんの自転車世界一周ブログはこちら
サトウフミヒコの世界科学習~子どもたちに世界を発信!元・教師の自転車世界一周~
ご自身のブログにも、教師とは素晴らしい職業と書いているほどに、本当に教師という職業が好きだったというのがとても伝わってきます。
佐藤さんが自転車で世界一周をはじめたきっかけは?
佐藤さんが大学3年生の時の話になります。佐藤さんは、陸上競技をやっていたそうですが、当時の自転車ブームに感化されて、ご自身でロードバイクを購入しました。
その自転車で北海道まで行き、初めての山に苦戦したりなど色々な苦労があったと言っています。
そんな苦労する自転車ですが、佐藤さんにとって自転車は「全てを自分で決められる」その魅力がわかってから自転車に夢中になったそうです。
その後は、レースやイベントなどに出たりして、自転車の楽しさを堪能していたとのことです。
佐藤さんの夢は「世界をみること」
そんな佐藤さんに転機が訪れます。それは、ある本の表紙のキャッチコピー『行かずに死ねるか』この本に影響されて、世界を見たいと思ったそうです。
それから佐藤さんは夢をいつかは叶えたいという思いが彼を突き進ませ、「世界を見たい」「行かずに死ねるか」と一大決心をし勤めていた小学校を辞めます。
そして、自転車で世界をまわりながら、YouTubeでは「サトウフミヒコの世界科学習」という名前で世界を旅している様子の動画をアップしたり、自身のブログで世界の様子を伝えていました。
ブログでは小学生にも分かりやすくするための工夫がされており、例えば、難しい漢字はすべてひらがなにしたりと、子供のことを第一に考えている本当に素晴らしい先生だと伺えます。
佐藤さん亡くなった南米ペルーグアダルピトはどんな国?
今回佐藤さんが滞在していたグアダルピトは、ペルー共和国ラ・リベルタ県グアダルピトです。ペルーを構成する24県の一つです。
ラ・リベルタはペルー内でも、交通事故が多いと言われている場所なので、今回佐藤さんのような事故は現地では多いと言われています。
また、難病であるギラン・バレー症候群患者が増加している地方でもあるため、あまり治安が良い場所とは言えません。
夢を追い求め世界へ旅立った教師佐藤さんの残念すぎる訃報
大きな夢を持って実際に行動に移し、自転車一つで世界の様子を発信していた佐藤文彦さん。
子どもたちに世界を伝えたいために日本から飛び立ち、自転車で世界を横断している最中でした。
8月4日にペルーのグアダルピトでトラックとの不運な事故で、志半ばでこの世を去った佐藤さんの気持ちを考えると心が痛みます。
佐藤さんの教育者としての理念は、子どもたちや私達に伝わっていると思います。できれば、佐藤さんが残してきたブログなどは、今のまま子供たちがいつでも観覧できるようにし続けてほしいです。
素晴らしい教育者佐藤さんのご冥福をお祈りします。
佐藤先生にはたくさんのことを教えて貰っていました
亡くなってしまいとても寂しいです
先生が安らかに眠ることを願っています