12日(土)からの連休を襲った台風19号は、降水量が非常に多かったことが特徴となりました。
そのため、各地で川の氾濫が起きる事態となり、住宅の浸水が起きたり、家が川に丸ごと流されたりといった衝撃的な映像も報じられています。
台風の規模が大きかったこともあり、川の氾濫はかなり広いエリアで発生しています。水害は台風が去ったら終わりというものではなく、今後も注意が必要です。
台風19号により氾濫してしまった川や、各地の被害状況、死者や行方不明者についてまとめました。
目次
台風19号の被害、大規模な氾濫は長野・栃木・茨城・埼玉・宮城県など
台風19号で、特に大規模な被害をもたらした氾濫が起きた主な河川をまとめました。
- 千曲川(長野県)
国土地理院の調査により、最大で水害の被害が深さ4mほどに達していると見られています。
水が完全に引くまで2週間はかかる見込みで、特に深刻な被害が出た河川となりました。
- 秋山川(栃木県)
長い歴史でも堤防が決壊したのは初めてという地域で、想定外の氾濫となりました。
1,000軒以上の民家で被害が発生しており、こちらも復旧のめどはまだ立てられません。
- 那珂川、久慈川(茨城県)
茨城県も、各地で堤防の決壊や越水による水害が発生しました。
複数個所で堤防の決壊などが起きているため、かなり広い範囲で住宅などの被害が確認されています。
- 入間川(埼玉県)

出典:https://times.abema.tv/posts/7023691
埼玉県でも、入間川など複数の川で氾濫が発生しています。
越辺川の堤防が決壊した川越市では、現場周辺に特別養護老人施設などもあり、入所者が消防により救助されています。
- 吉田川(宮城県)
宮城県を流れる吉田川は、13日に堤防の決壊が起こりました。住宅や水田に被害が多数生じています。
紹介した以外の川でも、100か所以上で決壊や越水が起きています。住宅はもちろん、田畑などにも被害が多数発生しました。
北陸新幹線も水に浸かっており、最悪の場合は廃車なども必要となるため、運行への影響も懸念されています。
政府は今回の台風を受けて緊急会議を開いており、今後台風19号が激甚災害に指定される可能性も、十分考えられますね。
台風19号による死者は14日朝の時点で30名超、行方不明者も複数
大雨・洪水により多くの被害をもたらした台風19号は、14日朝の時点で死者が30名超と発表されています。
まだ行方不明の方も多数いるため、最終的に犠牲者としてカウントされる方は、残念ながら今後も増えていくことになります。
今回の台風19号は広い範囲で犠牲者が出ており、洪水・土砂崩れ・竜巻と、亡くなられた方を襲った原因も様々です。
それだけ、台風19号が強い台風であったことがわかります。
一方、過去に日本を襲い、1,000人以上の死者を出した狩野川台風(1958年)と比べると、死者の数は激減しています。避難指示や事前の警告などが、しっかり機能していたことが大きいですね。
1つのエリアで数百人が亡くなるような被害が出ていないことは、日本の災害対策の質が向上した結果と言えます。
14日は東京など各地で雨模様の予報、二次災害に要注意
水害は、台風が過ぎ去った後も注意が必要です。14日には、関東など広い範囲で雨が降ると予報が出ています。
本州の南には停滞前線が居座っており、この影響で今後も雨になる地域が出るため、土砂崩れなどの二次災害に注意が必要です。
もちろん、再び川が増水するおそれもあるので、河川の氾濫が起きた付近のエリアでは、特に注意しなければなりません。
台風19号により日本各地で水害、避難・救助面で課題も多く
台風19号は、水害で日本各地の川が氾濫し、流域エリアに多くの被害を残していきました。
犠牲者も数十人出ており、住宅などに被害を受けた方は、少なくとも数万人単位に上ります。
避難したくても高齢のため避難できない方や、介護施設などをどう避難させるか、救助するかといった課題も浮き彫りになった災害でした。
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