首都高で、パトカーがバイクのかなりそばまで「幅寄せ」して止まるよう命じる動画が話題になっています。
動画は、幅寄せされた側につけられたバイクのドライブレコーダーで撮影されたものでした。
特に恐ろしいのが、パトカーとバイクの距離。
高速道路走行中に、1つ間違えば大きな人身事故になりかねない近さで、かなり批判が上がっています。
話題のパトカー幅寄せ動画について、続報で出てきた「ルーレット族」というものを含め、その経緯と捜査状況をまとめました。
目次
パトカー幅寄せは、「ルーレット族」への通報から
バイクに幅寄せパトカー「ルーレット族」と勘違いか。警視庁「1時間半前に通報があった」「速度を落とさせようと」 https://t.co/ZGFDIxJ0Yh pic.twitter.com/ODW3mLLqqs
— ちまたの噂 (@timatanouwasa) 2019年7月15日
なぜ今回、パトカーがバイクに幅寄せをしたかということですが、発端は警察が「ルーレット族」がいるという通報を受けたことだという説明がなされました。
ルーレット族を取り締まろうと出動したところ、法定速度で走っていたパトカーを追い抜いたバイクと遭遇したという話です。
「ルーレット族」と勘違いしたバイクを、速度違反で取り締まるために停車させる目的の行為だったという可能性が高いわけですね。
首都高速周回で速度を競う「ルーレット族」
今回説明のあった「ルーレット族」は、環状になっている首都高を周回する走り屋です。
危険な速度超過をしながら走る、非常に危険な存在といえます。
過去には、かなり悲惨な事故も起きています。もちろん、ルーレット族とは関係ない他車両を巻き込む危険性もあります。
このルーレット族が、厳しい取り締まり対象となるのは必然です。
ただ、動画投稿者の方は、自分はルーレット族ではないと説明しています。
ルーレット族の通報があった時間帯は、「家にいた」ということです。
かなりきわどいパトカー幅寄せに、厳しい意見が続出
パトカー 首都高でバイクに幅寄せ 1/2#モーニングショー pic.twitter.com/d6orclhe1J
— fabdata (@fabdata) 2019年7月12日
今回、特に多くの方から批判されているのが、警察の取り締まりの手法についてです。
この問題を大きく取り上げた、テレビ朝日「モーニングショー」の検証では、パトカーとバイクの距離が、40cmとされています。
首都高でかなりの速度が出ている中、この行為は「あおり運転」と同じく、事故の危険性が高い、かなり危険な運転と批判されるのも納得です。
本来は「後方から」停止を命じる
本来、警察が速度超過の車を取り締まる際は、後方から赤色灯をつけ、安全な停止を命じる手順となります。
停車させるために前に出たということですが、このような強引な方法で違反車を停車させるのは、通常の方法ではありません。
さらに、高速を降りるように命じられ動画投稿者が高速を降りたところ、逆にパトカーは高速を降りずにそのまま走り去っていく様子が確認できます。
威圧的な命令口調にも批判
もう1点、警察が批判されているのはその態度・口調についてです。
動画を確認すると、「てめえナメてんじゃねえぞ」「高速降りるまで抜かせねえ」という、警察のかなり威圧的な言葉がはっきりと確認できます。
このような威圧的な態度も、取り締まるべき相手に恐怖を抱かせ、いらぬ事故を引き起こす誘因となりえるという意見が多く見られました。
パトカー幅寄せについて、具体的な捜査状況はいまだ不明
今回のパトカー幅寄せについて、「ルーレット族」への通報がきっかけという続報が出ました。
しかし、それ以上の捜査状況については、まだ捜査中ということです。
また、この行為が間違っていたという、謝罪などの発表もまだありません。
なぜ「前に出る」という、通常とは違う行為になったのか、本当に正当性があったのか、危険性についてどう認識していたのか、しっかりした警察内部の聴取が望まれています。
パトカー幅寄せ動画で警察への目も厳しく
今回のバイクへのパトカー幅寄せ動画は、初出の金曜日から週をまたぎ、月曜日にもう一度ニュースで取り上げられるほど大きな関心を集めました。
多くの車やバイクにドライブレコーダーがついたことで、警察の交通取り締まりの方法に問題があると、このようにすぐに明らかになります。
今後詳しい状況が解明され、同様の事態が起きないよう徹底してもらうよう願うしかありません。
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