岡山県警察学校教官が訓練中に初任科生をナイフで刺し罰金50万円!被害者の巡査は退職後に訴訟を起こす

警察学校で、訓練中の若い警察官がナイフで胸を刺されるという、衝撃的な事件があったことがわかりました。

ナイフは模造のナイフでは本物のサバイバルナイフで、刺された警察官は軽傷であったものの、入院する事態になっています。

「訓練」のはずなのに、なぜ本当のナイフで刺されるまでに至ったのか、事件の経緯を調査しました。

この事件があったのは昨年12月です。その後の経過についても、現在までにわかっていることをまとめておきたいと思います。

岡山県警察学校訓練中に新人巡査がナイフで刺される

今回の事件は、岡山県警の警察学校で、刃物を持った犯人を取り押さえる訓練を実施している中で起きたものです。

教官役の警部補が、刃物を持った犯人役を実演しました。最初は模造刀の日本刀を持っていましたが、その後実際に取り押さえの段になってから、隠し持っていたサバイバルナイフを使います。

このナイフが、驚くべきことに本物のナイフでした。肺の一部にまで達するほど深く刺された巡査は、一時入院するケガを負います。

巡査は依願退職、訴訟も

今回刺された警察官は、まだ19歳という、若い新人巡査でした。事件後被害届を提出し、依願退職もしています。

精神的苦痛を理由に慰謝料を求める裁判も起こしているので、巡査にとって、今回の事件がかなりショックであったことが想像されます。

刑事罰としては、すでに刺した側の警部補は罰金50万円が確定し、これを納付しています。警察内部でも、所属長訓戒処分を受けました。

岡山県警察学校、本物のナイフで訓練は「緊張感を出すため」

訓練で本物のナイフを使用するという、非常に不可解な行為ですが、当の警部補は「緊張感を出すため」と説明しています。

もちろん刺すつもりがあったわけではなく、寸止めにする予定だったとも話していますが、結果的にはかなり大きなケガをさせる結果となってしまいました。

今回事件が起きたのは、本来模造ナイフを使用する訓練です。つまり、本来の決まりを守らず、本物のナイフを使ったために起きた過失傷害事件ということになります。

武道・逮捕術は警察学校必須科目

2019年には、警察官が拳銃を奪われる事件が発生しました。警察官が凶悪な犯人から身を守り、また取り押さえるための訓練は必須となっています。

警視庁のホームページを見ると、警察学校では体力づくりのために早朝の駆け足訓練のほか、武道や逮捕術も教えていることがわかります。これは男性女性問わず、すべての警察官が習います。

犯人を取り押さえる実技が、非常に大切な訓練であることは間違いありません。しかし訓練中の手違いで、まだ実務前の、若い警察官の卵が依願退職にまで至るのは、とても残念な話ですね。

県警は「公表する事案」ではないと判断

今回の岡山県警察学校で発生したナイフ傷害事件ですが、事件が明らかになったのは事件から半年が経過してからになります。

業務上過失傷害罪で、罰金の略式命令まで出されている事件です。しかし、岡山県警としては、「公表する事案」ではなかったと判断し、これまで公表してきませんでした。

現在は精神的苦痛を受けたという理由での、民事訴訟が進行中です。訴訟の中で、事件についてのさらに詳しい経緯や事情が明らかになる可能性もあります。

岡山県警察学校での不祥事で警察の隠ぺい体質が明るみに

今回の岡山県警の傷害事件は昨年12月のもので、県警が公表してこなかったために、翌7月になってはじめて明らかにされました。

警察の内部事情は外部から見えにくく、こうした事件が遅れて公表されると、「隠ぺい体質」と考えられてしまうこともあります。

警察の信頼のためにも、事故や不祥事がないことはもちろん、何かあった時には厳正に対処・公表してほしいと願いたいものです。

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