近年の夏は「灼熱」と言っていいほどの暑さ。
夏のエアコンはぜいたく品ではなく「生命維持装置」としての意味を持つようになりました。
短い秋が過ぎれば冬の寒さがやってきて、今度は温かさを求めてエアコンを使うようになります。
意識して考えてみれば、エアコンは私たちの暮らしに欠かせないものになっていますよね。
でも、一方でエアコンは「乾燥を招く」という問題も。
特にオフィスは、朝から夕方までずっとエアコンがついている状態のため、お肌の乾燥を招きやすいです。
お肌がカピカピしたり、ニキビが増えたり…エアコンによる乾燥に悩んでいる女性に、オフィスで簡単に実践できる乾燥肌対策を紹介します。
目次
オフィスのエアコンが乾燥肌を作りやすい理由
「家にいるときもエアコンを使っているのに、オフィスの方が乾燥しやすい…」と思ったことはありませんか?
室内で毎日のようにエアコンを使っているという条件は同じなのに、どうしてオフィスの方が乾燥するのでしょう。
そこには、オフィスならではの環境が関係していました。
オフィスは換気をする機会が少ない

昔の建物は今のほど気密性が高くなく、あちこちに小さな隙間がありました。
空気の入れ替えをしなくても、この隙間から風が入ってきて自然と室内の換気ができていたのです。
しかし、建築技術の向上とともに隙間は減り、今ではしっかりと風を遮断することができる建物がほとんどです。それにより「温かい(冷たい)空気を外に逃がさない」というメリットが生まれましたが、逆に「自分で窓を開けないとなかなか換気ができない」というデメリットもできてしまいました。
オフィスは住居よりも気密性が高く、かつ温度を一定に保つために空気の入れ替えをしないことも多いため、同じ空気が留まりやすいです。その点が、自分で窓を開ければ換気ができる自宅とは違います。
換気をしない状態でエアコンを使えば、風がどんどん空気中の水分を蒸発させてしまい、どうしても空気が乾燥した状態に…。
また、エアコンのリモコンで温度の調整は行っても湿度調整はされないことも多く、これが乾燥に拍車をかけています。
仕事に使うパソコンや書類も乾燥のもとに

乾燥は、意外なもの原因で酷くなることがあります。
最近のオフィスにはパソコンが必ず置いてあり、書類や何やら紙類もたくさんありますよね。
このふたつが、オフィスの感想を悪化させる原因になっています。
オフィスで使っているパソコンに触れてみてください。熱くなっていることはありませんか?
パソコンはずっと使っていると熱を発し、これが周囲の空気を乾燥させてしまいます。パソコンがたくさんあればあるほど乾燥しやすくなります。
また、紙は湿気を吸うのでこちらの乾燥の原因に。
オフィスに欠かせないパソコンと紙も、乾燥を誘発する原因になってしまっているのです。
会社によっては加湿器が設置できない

換気ができなかったとしても、加湿器をつけて乾燥対策をすればいいのですが、会社によっては「加湿器をつけたくてもつけることができない」という事情を抱えていることも…。
加湿器をつければ部屋の湿度は保たれますが、紙が湿気を吸ってシワになることもありますし、パソコンやタブレットと言った精密機械には良くありません。
特にパソコンをたくさん使う職場の場合は、機器への影響を気にして加湿器がつけられないということがあるようです。
このような状態では、どうしても乾燥が進みやすくなります。
水を使える場所がないことが多い

自宅であれば、料理をするときやお風呂に入るときに必ずお水を使いますよね。
このときの水分や湯気が家の中に適度な湿度を与え、乾燥のし過ぎを防いでくれています。
生活する空間の中に水場があると言うことは、乾燥を防いで体の健康を守ることにもつながります。こうして考えてみると、人の家がとても合理的に作られていることが解るでしょう。
その水場が、オフィスにはありません。
あったとしても小さなものだったり、給湯室は別のところに設置されていたりして、湿度を得る機会が十分ではありません。水場のなさもまた、オフィスが乾燥しやすい原因になっています。
オフィスの乾燥からお肌を守れ!ちょっとの工夫で簡単保湿力アップ

乾燥しやすいオフィスの中では、もちろんお肌の水分も蒸発しがち。
乾燥肌はお肌の生まれ変わりであるターンオーバーを狂わせ、ニキビや肌のつっぱりなどのトラブルを引き起こします。
メイクののりも悪くなりますし、良いことはひとつもありません。
でも、少しの工夫をするだけで乾燥からお肌を守ることができます。
誰でもできる簡単な乾燥対策を実践しましょう!
メイク直しには化粧水だけでなく乳液をプラス

お肌の乾燥を防ぐために、化粧水ミストなどを使って潤いを与えている人も多いでしょう。
化粧水ミストは、シュッと一吹きするだけで水分を与えることができ、とても便利なアイテムです。
でも実は、化粧水を吹きかけるだけでは乾燥対策になりません。
化粧水は水分なので、乾燥したオフィスの中ではすぐに蒸発してしまうからです。
化粧水ミストを使う時は、もうひと手間を加えて水分の蒸発を防いであげましょう。
化粧水を吹きかけたら、乳液やクリームを使って潤いを閉じ込めます。これだけで、オフィスの中でもお肌の水分が蒸発しにくくなりますよ。
お昼休憩のときにやっておけば、より乾燥しやすい午後のお肌を守れます。
あぶらとり紙は使わない!

メイク直しにとっても便利なあぶらとり紙。
ファンデーションが浮いたところをサッと拭けて、手軽にメイクを直せる神アイテムです。
でも、オフィスでのあぶらとり紙の使用はおススメできません。
お肌がべたついたように見えても、それはインナードライによるものである可能性があり、そこにあぶらとり紙を使うと余計に皮脂を奪うことになりかねません。
皮脂はお肌の潤いを守るものですから、それが無くなれば水分は蒸発して乾燥肌を招きます。
メイク直しをするときは、コットンに乳液を含ませたものを使用しましょう。
乳液には油分が含まれているので、お肌の潤いがなくなってしまわないようにカバーしてくれます。
マスクとアイクリームを使って保湿力アップ!

もし可能なら、オフィスで仕事をするときはマスクをつけてみて。
マスクをつけた状態で呼吸をすると、湿った息が充満して口元の乾燥を防げます。
マスクは風邪対策にもいいので、特に冬のオフィスでは大きな力を発揮してくれますよ。
使い捨てのマスクを箱で買って使うと、衛生面でも安心です。
マスクでは目元を覆うことはできませんので、そこはアイクリームを使ってカバーを。
アイクリームが無い場合は、保湿クリームを使ってもOKです。
目元は皮膚が薄く、乾燥によるダメージを受けやすい部位なので、クリームを使って保護をしてあげてください。
コーヒーやお茶は水分不足の原因に!

「喉が渇いたら、コーヒーやお茶を飲む」という癖がついている人はいませんか?
確かにコーヒーやお茶でも喉を潤すことはできますが、それだけでは体の水分が減ってしまいます。
お茶やコーヒーに含まれているカフェインには「利尿作用」があると言われており、飲むことで尿の量が増えてしまいます。つまり、体の大事な水分が尿となって排出されてしまうのです。
オフィスはただでさえ乾燥していて、体の水分が足りなくなってしまいがちなのに、カフェインが入っているものを飲めばますます乾燥が酷くなるかもしれません。
お茶やコーヒーはとても美味しいですが、それは「嗜好」として楽しむことにして、体に水分を取り入れたい場合は水を飲みましょう。
オフィスに観葉植物を~緑の呼吸が肌と心を潤します

オフィスの一角に観葉植物をおいてみませんか?
実は、植物をおくことも大事な乾燥対策。
植物は生きるための必要な水分を根から吸収し、葉を通して蒸発します。
この蒸発した水分が、エアコンで乾燥しがちなオフィスに潤いを与えてくれるのです。
さらに、植物には空気を綺麗にする作用も。
鮮やかな緑色は人の心を癒すパワーもあり、疲れたときに眺めれば元気をくれます。
文字通り「生活に潤いをくれる存在」の観葉植物は、置いて損はありません。
オフィスでの乾燥は必ず防げます!小さな工夫をコツコツ続けていきましょう
一日のうち長い時間を過ごすオフィスでは、常に乾燥との戦いです。
オフィスの乾いた空気からお肌を守るために必要なのは、小さな工夫を毎日続けていくこと。マスクを付けられるときはできるだけつける、メイク直しには乳液を使う…このような誰にでもできる対策を積み上げていくことで、必ず乾燥肌を防ぐことができます。
シーズンを通して潤いあるお肌を保つためにも、オフィスでできる乾燥肌対策を始めてみませんか?
こつこつと続けていくうちに、お肌の様子が変わってきます。エアコンの乾燥から、みずみずしい素肌を守りましょう!
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