NiziU紅白出場決定もミイヒとマヤが体調不良!TWICEなどKPOP界に見るアイドルの過酷な裏側

2020年11月16日、第71回紅白歌合戦の出場者にNiziUが選ばれたと発表がありました。

まだCDデビューをしていないNiziUが、紅白に出演するのは異例中の異例。すでにSNSで人気を席巻し、YouTube再生回数が1億回をこえているNiziUを、NHKも放っておくことはできなかったのでしょう。

喜ばしいニュースにファンが湧く一方、メンバーのマヤが体調不良で欠席したことに対し、不安の声が挙がっています。

結成以来、輝かしい道を笑顔で歩んでいるNiziU。しかし一方で、常にファンから心配や不安の声が挙がるグループでもありました。

NiziUに一体何が起きているのでしょう?ファンが彼女たちを心配する理由について、KPOPペンのライターが詳しく解説します。

NiziUミイヒ休業に続きマヤ欠席。ファンが彼女たちを心配し続ける理由とは?

体調不良のため、第71回紅白歌合戦の出場者の会見に現れなかったマヤ。

この日の会見では、リーダーのマコから「マヤが体調不良で欠席する」という発表がされました。

公式からは体調不良の理由は発表されず、ファンからはマヤに対する心配と慰労の声が殺到しています。

寒くなってきたこの時期ですから、風邪やインフルエンザで体調を崩すことは誰にでもあるでしょう。そう解っていてもファンが心配するのは、NiziUが所属するのが韓国芸能事務所だからです。

 
 
 
 
 
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虹プロオーディションを見ても解る通り、韓国芸能事務所が求めるアイドルのレベルは非常に高いです。NiziUが所属するのはJYPエンターテイメントですが、この事務所だけでなくすべての事務所が同じように高いレベルを求めます。

完成された歌やパフォーマンスだけでなく、体型管理や言動に至るまで、すべて完璧を求められるのが韓国芸能界なのです。

レベルの高いパフォーマンスで観客を魅了する一方、アイドルたちは常にストレスと戦い続けており、その過酷さが度々取りざたされてきました。KPOP界に生きるアイドルの苛酷さは、アメリカのニュースが批判したこともあるほどです。

NiziUのファンの多くはKPOPに精通しているため、このような事情にNiziUが巻き込まれないか?メンバーが無理をしてしまうのでは?と心配し続けてきました。

マヤ休業の理由は解りませんが、彼女を心配する声が絶えない背景には、韓国芸能界の過酷さがあるのです。

ミイヒに寄せられていた「痩せた」という声

2020年10月23日には、メンバーのミイヒが「当面の間の芸能活動休止」に入ると発表されました。

 
 
 
 
 
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こちらも理由は明らかになっていませんが、公式発表にて「医師と相談の上、十分な休養が必要と判断」という説明がされたため、メンタル面での辛さがあったのでは?と言われています。

治療を受けて回復に向かっているとの発表もあり、ファンたちはミイヒの回復を願って、「無理しないで」「ゆっくり休んで」という声をSNSに投稿しています。

一方で見過ごせないのが、休業発表がある前から「ミイヒが痩せた」「痩せすぎ」という声が挙がっていたこと。

虹プロオーディション中から散見されていたこの言葉は、デビュー決定以降にさらに多くなりました。

まだ10代半ばの女の子ですから、体型の変化があるのは当たり前のことです。そこをとやかく言うのは良いことではありません。が、短期間でどんどん痩せていく子を見れば、心配になってしまうというのも当然です。特に韓国芸能事務所所属と聞けば、Kポペンはどうしても「無理しているのでは」と考えてしまいます。

彼女が痩せていることは、JYPの社長であるJ.Y.Parkも気にしたようで、デビューメンバーの発表の際に「痩せているから、ごはんをたくさん食べて」と声をかけていました。

ミイヒが痩せたことと休業の関係は不透明ですが、ファンにしてみれば「ずっと心配していたことが現実になってしまった」という心境にもなります。だからファンは、常にNiziUが無理をしていないか、ちゃんと休めているのかを気にしているのです。

多忙を極めるNiziU、求められるメンタル&体調のケア

デビュー決定以降、NiziUは様々な媒体に登場し続けており、はた目にも忙しい日々を送っていることが解ります。

テレビ出演の機会も増え、メンバーを番組で見ることも当たり前になりつつあります。NiziUの知名度&人気が上がるのは、本人たちにとっても喜ばしいことでしょう。しかし彼女たちの仕事が増えていくにつれ、体調管理やメンタル管理をしてほしいという声も上がり始めています。

日ごろのレッスンに加え、取材や撮影の仕事が多くなれば、それは心や体の負担になりかねません。身体や心が疲れていると、普段ならプラスに考えられるようなことでも、マイナスに考えてしまうことがあります。このような心の不健康は、しっかり休むことでしか解決できないのです。

また、NiziUの激しいダンスは体を酷使するため、ちゃんと休まないとダメージが蓄積されてしまいます。Kポアイドルの中には、体の不調と戦いながら活動をするアイドルも多くいます。

身体の痛みと戦いながらパフォーマンスを続ける辛さは、ただ見ている私たちには想像もできないでしょう。「なぜこうなる前に、事務所は休ませてくれなかったのか」。そんな口惜しさを抱いたファンも少なくないのです。

負担が大きければ大きいほど、休養に必要な時間も長くなります。彼女たちが健康にパフォーマンスを続けるためにも、心身を守るためのケアがされることを願っています。

 
 
 
 
 
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TWICEが泣いたことも。アイドル酷使が社会問題化している韓国芸能事情

NiziUが所属するJYPエンターテイメントは、ミイヒの前にも活動休止を選択したアイドルがいます。

所属アイドルのスケジュールのハードさも指摘されており、そのこともファンがNiziUの活動を不安視する一因です。これまでに前例があったからこそ、心配せずにはいられないわけですね。

JYPのアイドルにどんなことがあったのか、TWICEの例を挙げてみました。

ジョンヨンが健康上の理由で活動休止に

2020年10月17日、JYPエンターテイメントはTWICEメンバーのジョンヨンについて、「心理的に強い緊張と不安を抱えており、休養と医療的な措置が必要と判断」と発表しました。

 
 
 
 
 
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TWICEは10月26日にアルバム『Eyes wide open』でカムバック。メンバーで話し合った結果、ジョンヨンはこのアルバムでの活動には参加せず、休養をとることになったそうです。

ジョンヨンは過去に椎間板ヘルニアの手術を受け、その後の番組収録などを欠席。ファンが体調を案じていました。心の不安がヘルニアからくるものなのか、そうでないのかは発表されていません。

しかし、TWICEは2019年にもミナが精神面の辛さから休業しているため(2020年2月に復帰)、ファンからは事務所の管理体制に対して、厳しい声が寄せられています。

過去にはハードスケジュールの辛さを訴えていたジョンヨン

2018年12月のこと。日本のTWICEアリーナツアーに参加していたジョンヨンは、動画サイトVLIVEで突然涙を見せ、ハードスケジュールの辛さを吐露しました。

正確に言うと、「辛さを語ったうえでメンバーを思う気持ちを語る動画」だったのですが、ファンの多くは「スケジュールの辛さの吐露」に衝撃を受け、多くの議論を呼びました。

  • 日本でアリーナツアーをしているが、終わったらすぐに韓国に戻り、カムバ準備をしなくてはならない。
  • やることが多くて、メンバー全員が大変な思いをしている。
  • メンバーの力になりたいのに、助けになれているかどうか不安だ。
  • どんなに辛くても笑顔を見せなければいけないのに、辛い姿を隠しきることができず申し訳ない。

スケジュールの辛さを語る部分だけ要約すると、このような感じです。

ジョンヨンの言葉から、韓国芸能界のアイドルを酷使する現実が浮き彫りとなりました。

JYPの稼ぎ頭でもあるTWICEは、そのスケジュールのハードさが度々議論の的になりました。ファンの多くは、ジョンヨンの気持ちに寄り添い、彼女を励ます温かい言葉を送っています。が、この動画のことをニュースで知った人の中には、「贅沢だ」「あなたと同年齢の女性は、低賃金で辛い思いをしているのに」などと、辛辣な言葉を投稿した人もいたとか。

韓国では、芸能人に対する過度なバッシングが社会問題になっています。ジョンヨンが心から語った心の辛さが。バッシングの対象になってしまったのは非常に残念なことです。

2019年にはミナも不安障害で活動休止に

TWICEのメンバーが精神的な疲れで休業するのは、ジョンヨンが初めてではありません。

2019年7月には、日本人メンバーのミナが「不安障害」と診断され、世界ツアーへの参加を見合わせました。

 
 
 
 
 
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この発表がある前から、ファンの間では「ミナは体調が悪いのではないか」という声が出ていました。

2019年7月のMステ出演も休んでいましたし、2018年の末にはSBS歌謡大祭典を急遽欠席しています。

SBS歌謡大祭典のときは、モモに支えられながらオープニングのステージを歩くミナの姿が確認できます。しかし、この時点でどう見てもフラフラです……。この直後あたりに急遽お休みとなったようですね。

大きな祭典とは言え、ここまで体調がよくないメンバーをステージに立たせたJYPに対し、批判の声が挙がりました。

ミナは2020年2月に無事ステージ復帰を果たしています。

チャーター機を使って日韓を往復でファンからも心配の声が殺到

2017年の年末は、TWICEが日韓を往復して音楽番組に出たことが話題になりました。

この往復を実現させるため、JYPエンターテイメントはチャーター機を手配。「音楽番組に出るためにチャーター機か」と話題を呼んだものの、ファンからは「いくらなんでも忙しすぎる」「そうまでして音楽番組に出なくちゃいけないのか」と疑問の声が挙がりました。

そのハードなスケジュールは以下の通り。

  • 12月28日 韓国で歌番組出演などの仕事を昇華
  • 12月29日 チャーター機で日本に飛び、紅白歌合戦のリハーサルに参加
  • 12月29日 チャーター機で再び韓国に飛び、この日に放送される音楽番組に出演
  • 12月30日 チャーター機で日本へ行き、紅白歌合戦の総リハーサルに参加
  • 12月31日 紅白歌合戦に初出場

この合間にパフォーマンスの練習もしているわけですから、まさに倒れてもおかしくないハードスケジュールです。

翌年の2018年はチャーター機の手配こそなかったものの、さらに過密な音楽番組出演スケジュールが確認され、ファンが心配していました。上記で紹介したミナのことも、2018年末の出来事です。他のメンバーも疲労困憊だったのではないか、そんな心配が頭をよぎります。

チェヨンが「頑張ること」への疑問を吐露

アジアで大人気となったTWICEですが、そのぶんだけ仕事のスケジュールは過密さを増しています。

その忙しさの中で、彼女たちはパフォーマンスを完璧に仕上げなくてはなりません。分刻みのスケジュールで生きていると言っても、決して言い過ぎではないのです。体調管理が追いつかず、ステージや収録を欠席するのも珍しくありません。

この仕事に忙殺される日々に対し、メンバーのチェヨンはこう語りました。

「やりがいはあるが、忙しくて寝る暇もない。やることがたくさんある、でも時間が足りない。

期待を裏切ることはできない。頑張り続けることへの疑問を持ったことは何度もある」。

※『TWICE:Seize The Light』ドキュメンタリーより。

以前に韓国の俳優さんが、「日本のスケジュールは、ちゃんと寝る時間も入れられている」と明かしたことがありました。それはつまり、韓国のスケジュールでは寝る時間を考えてもらえないということです。

TWICEも例外ではなく、毎日ぎっしり埋まったスケジュールを昇華することに加え、完璧なパフォーマンスを求められてきたのでしょう。このような苛酷な日々の先に、ミナやジョンヨンの休業があったとファンが考えるのは、当然のことではないでしょうか(もちろん、事務所側の言い分もあるでしょうが)。

どうして韓国芸能事務所はアイドルを酷使し続けるのか

では、どうして韓国芸能事務所はアイドルを酷使続けるのでしょうか。

TWICEのスケジュールに関しては、ファンダムであるONCEから何度となく抗議も出ており、事務所もそれを知らないはずがありません。それでも酷使を辞めない事情には、韓国芸能界が抱えるある問題が見え隠れします。

韓国アイドルは短期決戦勝負

実は、日本と韓国のアイドル文化には大きな違いがあります。

日本はアイドルの成長を応援する文化が根付いていますが、韓国は最初から完璧なアイドルしか売れません。「アイドルは完ぺきであるべき」という文化です。だから韓国アイドルは、デビューのときから完璧な歌とダンスで出てくるわけですね。

しかし、どんなに才能があるアイドルでも、激しいダンスを完璧に踊りこなせるのは限られた期間です。そのアイドルが年齢を重ねると、人気は若いアイドルに移っていくのが現実。グループを脱退して俳優業に移るアイドルもおり、グループの存続自体が非常に難しいです。あの東方神起が15年に渡って活躍し、いまだに日本でドームツアーを実現している現実は、韓国から見ると夢みたいな話です。

 
 
 
 
 
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このようなアイドル事情を抱える韓国では、短い間にできるだけ多くの収益をあげようとします。新しくデビューしたアイドルがヒットを出せる保障もありませんから、「ヒットを出したアイドルにできるだけ大金を稼いでほしい」のが本音でしょう。

だからアイドルは、「稼げるときに稼げ」と言わんばかりにハードスケジュールとなり、酷使されてしまいがちです。

赤字続きだったJYPの経営難時代

NiziUがいるJYエンターテイメントは、東方神起やEXOを輩出したSMエンターテイメントや、BlackPinkやBIGBANGで有名なUGエンターテイメントと並び、韓国三大芸能事務所と呼ばれる老舗事務所です。現在はここにBTSがいるBigHitも加わり、四大事務所と呼ばれるようになりました。

JYPが有名になったのは、2007年にデビューしたWonderGirlsの成功から。しかしその後は伸び悩みが続き、2013年には「黒字になったのは2010年の一度だけで、常に赤字を出し続けている事務所」という記事が出てしまいました。このような記事が出るほど、JYPの台所事情は厳しいものだったのです。

この苦しい時代のJYPを支えたのは、missAというグループでデビューしたペ・スジ。ドラマの成功で注目を集めたスジは、「国民の初恋」といわれるほどの人気者となり、広告出演料だけでもかなりの金額を稼いだと言います。また、男性グループの2PMも日本デビューで成功を納め、JYPの屋台骨を支えました。2PMは虹プロでマコとリマがカバーしていましたね。

TWICEのヒットで躍進したJYP

JYPが経済苦から脱出できたのは、2015年にデビューしたTWICEのおかげです。オーディションからのデビューという戦略も当たり、TWICEは驚くほどのヒットを連発するようになりました。

 
 
 
 
 
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これでJYPは経済苦を脱し、今やかなりの利益をあげる事務所にまで成長しました。が、変わることのない韓国アイドル人生の短さや、稼げる柱がTWICE一強だった事情もあり、「ハードスケジュールで収益をあげること」を求められたと考えられます。特に経済苦が長かったJYPですから、「稼げるときに稼がなければ」という気持ちは強かったのかもしれません。

今のJYPは、2018年にデビューした男性アイドルグループ「StrayKids」の成功や、2019年にデビューしたITZYの成功にも恵まれ、TWICE一強の色はだいぶ薄まっています。特にITZYはデビューからヒットを出し続け、カムバするたびに冠の常連となっています。

複数のアイドルで収益をあげられるようになった今、アイドルのスケジュールをもう少し見直してもいいのでは?というのが率直な感想です。

特にNiziUは全員が日本人ですから(リマはアメリカ国籍)、日本で長く愛されるアイドルに成長させることの方が、長期的に収益を得ることにもつながるのではないでしょうか。

NiziUが長く活動できるように、ファンに愛されるために必要なこと

NiziUのファンのツイートを見ると、デビュー前に露出が多すぎることへの苦言も目立ちました。一気に露出が増えれば、それだけ飽きられるのも早くなります。それはNiziUだけではなく、どんな芸能人でも同じです。

ファンでも追いきれないほどのハードスケジュールは、ファンダムの疲弊を招きペン卒にもつながります。韓国事務所のJYPからすれば、早期に売って収益化したい事情も分からなくはありません。韓国芸能界はそれほど厳しい業界だからです。

ですが、NiziUは日本人で構成されたアイドルグループです。アイドルを長く愛する土壌が日本にはありますから、NiziUは焦らずに育てて欲しいところです。

とにかく今は、ミイヒやマヤがゆっくりと休息をとれる環境を願います。そしてまた、彼女たちの笑顔に会える日を待ちたいです。

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