漫画『約束のネバーランド』の面白さや魅力を1巻から最新刊まで全巻ネタバレ紹介!

『約束のネバーランド』は、2016年の週刊少年ジャンプ35号から連載が始まった白井カイウ先生(原作)と出水ぽすか先生(作画)による大人気の漫画です。

ある孤児院でママと呼ばれる大人に育てられてる子供達が、鬼と呼ばれる者に食用児として献上する為に育てられていることを知り、孤児院から脱出する脱獄ファンタジーです。

強力な鬼に立ち向かい、孤児院の外にいるミネルヴァさんという味方に会う為に、1つひとつみんなで協力しながら謎を解いていきます。

真実がわかり立ち止まりそうになりながらも、食用児ではなく人間として生きていく為に強く成長していくのが魅力の漫画です。

この記事では、漫画『約束のネバーランド』の面白さや魅力をはじめ、1巻から最新刊までのネタバレあらすじ情報をまとめています。

目次

キャラクター紹介

エマ

グレイス=フィールドハウス出身の少女。

ノーマンやレイに比べると、知識量・冷静さを欠きますが、運動能力と行動力は随一です。

「全ての仲間を助ける」事を目標に掲げており、それを綺麗事だと貶される事もありますが、仲間からは、厚い信頼を寄せられています。

ノーマン

グレイス=フィールドハウス史上最高の秀才。

冷静な判断力と知識量は元より、相手の心理すら読み切った、策の立案に長けており、エマとレイが誰よりも頼りにする人物です。

エマと共に、最初に「ハウスの真実」を目の当たりにしました。

レイ

グレイス=フィールド出身。エマとレイと同じ、ハウスの最年長組で、どこか斜に構えた印象のある少年です。

誰よりも読書を嗜み、その知識量はハウスでも随一。

エマとノーマンが、「ハウスの真実」を目の当たりにした現場には、居合わせませんでしたが、のちに、レイを必要とした2人の判断で、脱獄計画に加わりました。

マム・イザベラ

グレイス=フィールドハウスの「ママ」。

愛情たっぷりに、孤児であるエマたちを育て、里親に送り出していましたが、その正体は、ハウスの外にいる「鬼」たちに、育てた食用児を「出荷」し続ける、「飼育監」でした。

ハウスの子供の誰かが、「真実」に気付いたことを、目敏く察知しますが、子供たちを育ちきった状態で送り出す、「満期出荷」にこだわり、エマたちを泳がせます。

シスター・クローネ

エマたちの「計画」に気付いたイザベラが、新たにハウスに迎え、己の補佐に据えた、「飼育監候補」の女性。

表向きイザベラには従順に、子供たちには優しく接しますが、腹の内では、イザベラの失脚と、その立場の簒奪を目論んでいました。

彼女もまた、訓練を受けた優秀な「飼育監」であり、運動能力・頭脳、共に非常に優秀。

ウィリアム・ミネルヴァ

グレイス=フィールドハウスに寄贈した、数多の書物を通じ、食用児たちに「反逆」のきっかけを与えんとする、謎の人物です。

ハウスからの脱出後、エマたちは、彼の元を目指し、旅を続けて行く事になります。

ムジカ

ハウスからの追手の鬼たちから、エマたちを助けてくれた、謎の少女。

その正体もまた「鬼」ですが、いわく「宗教上の理由」から、人間を食べる事をしていないとの事です。

体格、精神年齢共にエマたちに近く、ハウスの子供たちともすぐに打ち解けました。

大柄な男性の鬼「ソンジュ」と共に、旅をしています。

ソンジュ

ムジカと行動を共にする、大柄な男性の鬼。ムジカと同じく、食人はしていないとの事です。

威圧的な見た目に加え、粗暴な言動が目立ちますが、「生きる術」を学びとろうとするエマたちには、好意的な反応を示し、狩りの技術などを指導しました。

エマたちに迫っていた、「警備員」程度の鬼くらいならば、多数を相手取っても問題ないほどの、高い戦闘能力を持ちます。

オジサン

ハウスからの脱出に成功したエマたちが、ミネルヴァの導きに従い、辿り着いたシェルターに住んでいた、髭面の青年男性です。

エマたちと同じ、「脱走者」であり、「グローリー=ベル」という農園の出身。

どうやら過去に仲間を喪っているらしく、また、シェルターの資源の枯渇を嫌い、エマたちを追い出そうとします。本名を明かそうとしません。

ルーカス

「オジサン」の元仲間であったらしき、青年男性。エマがミネルヴァを追って辿り着いた、「ゴールディ・ポンド」にて、鬼たちへの反逆の機会を狙い、子供たちをまとめ上げていました。

「ミネルヴァのペン」を持って現れた、エマと共に、「ミネルヴァの記録」に、触れる事になります。

オリバー

グランド=ヴァレー農園出身の少年。

鬼たちの「猟場(かりにわ)」である、「ゴールディ・ポンド」にて、反逆を目論む、子供たちのリーダー格で、ルーカスを父や兄のように慕っています。

勢力に新たに加わった、エマと共に、「猟場」へやって来る鬼たちの殲滅と、脱出を目指します。

バイヨン卿

グランド=ヴァレーを始めとする、多数の農園を管理する、鬼の貴族の1人です。

その権限を使い、法外な手段で食用児を、生きたまま出荷、「ゴールディ・ポンド」に送り出し、「猟場」のシステムを作り上げました。

いわく、わざわざ「狩り」を行うのは、「生きた命を食す」という実感が欲しいから。

ただ提供される「肉」を食した際には、「味がしない」と言って、落胆した様子を見せていました。

レウウィス大公

鬼の王家出身で、バイヨンが管理する「猟場」の客の1人。

バイヨン以上に、人間を「狩る」事に喜びを見出しており、特に、自らの命すら危ぶまれるような、瀬戸際の戦いを好んでいます。

この13年ほどは、自分たちを危ぶむような強敵に、巡り会えていなかったとの事で、エマという気概ある難敵の登場を心から喜びました。

極めて高い戦闘能力の持ち主で、万全の状態ならば、マシンガンの弾雨すら捌き切ります。

漫画「約束のネバーランド」が実写化映画に!

「週刊少年ジャンプ」誌上にて、異色の存在感を放つ、人気漫画「約束のネバーランド」。

壮大なスケールと、どこか透明感すら感じさせる、美しい世界観を持つ作品として、有名な本作が、この度、実写映画化される事が決定し、ネット上を中心に、そのキャストや設定が、話題になっています。

原作である漫画作品、「約束のネバーランド」は、「楽園」とすら形容される孤児院、「グレイス=フィールドハウス」に住む、少年少女たちが、世界に潜む「秘密」を知ってしまった事から始まる、サスペンス・アクションです。

孤児院からの、脱獄を図る、あまりにも現実離れした設定と、人を喰らう「鬼」の存在から、不可能とまで言われていた、本作の実写化は、登場人物の年齢設定を、一部変更する事で、実現しました。

約束のネバーランドの映画監督は平川雄一朗

本作の実写化に際し、監督を務めるのは、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」や、映画「僕だけがいない街」などで有名な、大分県出身の映画監督・平川雄一朗(ひらかわ・ゆういちろう)さん。

そして、脚本を務めるのは、映画「ホームレス中学生」や、「僕だけがいない街」なども担当した、福島県出身の脚本家・後藤法子(ごとう・のりこ)さんです。

約束のネバーランドの実写化キャストは浜辺美波・板垣李光人・城桧吏

また、この映画で、天真爛漫かつ、優秀な頭脳を持つ主人公・エマを、演じるのは、「君の膵臓を食べたい」や、「賭ケグルイ」などで、一躍有名になった、石川県出身の女優・浜辺美波さん。

また、エマと同じく、優秀な成績を修め、物語の展開に、大きな役割を持つ少年・ノーマンとレイを演じるのは、それぞれ、「仮面ライダージオウ」などで名を上げた、山梨県出身の俳優・板垣李光人(いたがき・りひと)さん。

本作と同じく、2020年公開予定の映画、「都会のトム&ソーヤ」にも、出演が決まっている、東京都出身の子役・城桧吏(じょう・かいり)さんです。

そして、本作を語る上で、欠かせないのは、エマたちに愛情を注ぐ、保護者でありながら、その裏で「鬼」と蜜月の関係を築く、「ママ」ことイザベラ、そして、イザベラの部下でありながら、虎視眈々と、その立場の簒奪を狙う、シスター・クローネという、2人の「大人」の存在です。

この2人に関しても、ネット上で、様々な予想がされる中、ついにそのキャストが、公開されました。

イザベラ役に北川景子、シスター・クローネ役には渡辺直美

イザベラ役には、ドラマ「この世界の片隅に」や、映画「君の膵臓を食べたい」などに出演し、数々の受賞歴を持つ、兵庫県出身の女優・北川景子さんが。

シスター・クローネ役には、舞台や映画、声優などにも活躍の場を広げる、お笑い芸人・渡辺直美さんが、起用され、こちらも、大きな話題となりました。

現実とは大きくかけ離れた、世界観を持ち、偽りの「楽園」と、子供たちが食料にされる、という衝撃の「真実」との、ギャップが持ち味である、「約束のネバーランド」。

実写化に際してのハードルは、数多くありましたが、エマたちが「出荷」される年齢を、原作の12歳から、16歳に引き上げる事で、この個性豊かなキャスティングが、実現しました。

キャスト陣にも、漫画原作のファンを公言する人が、多い事から、ハイクオリティな作品に仕上がる事が、期待される、本作の公開日は、2020年12月18日金曜日を、予定しています。

約束のネバーランド1巻あらすじ

約束のネバーランド 1巻

崩れる平穏な生活!衝撃のの外の世界

孤児院グレイス=フィールドハウス(GFハウス)で、38人の子供たちは平和に暮らしていました。

最年長のエマ、ノーマン、レイは学業、運動、知能がずば抜けており、学校の代わりに毎日行われるテストで毎回満点を取るほど優秀でした。

ハウスでは12歳になるまでに里親を手配され巣立っていきます。しかしハウスを出て行った多くの子供達は不思議なことに音信不通になります。

変わり果てたコニーの姿

そんなある日6歳のコニーが里親の元へ行く為にハウスを離れることになりました。

エマは、コニーが大切にしていたウサギのぬいぐるみを忘れていることに気づき、ハウスの外へ通じる門と森の柵の向こう側には近づいてはいけないとママに言われていましたが、ノーマンと一緒にコニーを追いかけます。

いつもは閉まっている外へ通じる門が開いていて、中へ入るとそこには変わり果てたコニーの姿があったのです。

約束のネバーランド2巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド2巻

脱出のための協力者。隠されたメッセージ

ハウスの外へ繋がる門の中で、変わり果てたコニーを目撃したエマとノーマン。

人間を食らう異形の怪物「鬼」を目撃し、孤児院にいる子供達が、鬼の食用として飼育されていることを知り、孤児院の全ての子供達を連れて脱走することを決意します。

計画を進める3人は、ママのお手伝いとしてやってきた、シスター・クローネとママの監視に注意を払いながら、少しずつ計画を進めていきます。

ママに情報を流している内通者の存在

計画を進めている中で、子供たちの中にママに情報を流している内通者がいる可能性があることがわかりました。

脱獄計画を10日後に決めた3人は、同じ最年長のドンとギルダにハウスの真実を伏せて、協力も得て計画を進めていきます。

そんな中、レイがママの内通者だったことを知るのです。しかし、レイはママに情報を流しながら、何年も前から脱獄の準備をしてきました。

5人で計画を進めていく中、ママの秘密の部屋があることを知り、ドンとギルダは手がかりを探すために秘密の部屋に忍び込みます。

その時、エマたちは図書館でウィリアム・ミネルヴァの本を調べていました。

本にはモールス符号が記されていて、ミネルヴァさんから食用児に向けてのメッセージだということに気づくのです。

約束のネバーランド3巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド3巻

驚愕の内通者の正体

ミネルヴァさんのメッセージにはハウスの真実を表しているような言葉も記されていました。

真実を知り、驚愕する一方で外に協力者がいるかもしれないという希望が出ました。

ドンとギルダは秘密の部屋で孤児院の子供達が既に亡くなっている事を知ります。

エマたちに騙されていると思い怒りをあらわにします。

エマから鬼のことやレイがママのスパイだった事全てを聞き言葉を失うドンとギルダは全てを知り改めて5人での脱獄計画をたてます。

脱出の為の意外な協力者

塀の外を下見する為にママにレイが偽の情報を流して塀に向かいますがシスターに待ち伏せされてしまいます。

シスターは脱獄するとママは罪問われママの座を奪えるので、脱獄を加担するというのです。

しかしママは全てお見通しでシスターを陥れて、シスターは命を落としてしまいます。

シスターが亡くなったことを知らないエマたちは、塀の外の下見を続けるのですがママにバレて、エマは逃げられないように足を折られてしまいます。

約束のネバーランド4巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド4巻

脱獄のための「下見」の最中、イザベラによって、足を折られたエマと、即時の「出荷」を告げられたノーマン。

それを受けた、エマとレイは策を練り、ノーマンを、「脱出したと見せかけて森の潜ませる」計画を、立てます。

そしてその翌日、「胎児の頃からの記憶がある」事を、明かしたレイによって、グレイス・フィールド農園の構造が、ある程度明らかになる中。

ハウスを出たノーマンは、予定通り、農園を囲う「壁」へと到着。しかしその日の夕方、どういう訳かノーマンは、通常通り、ハウスへと、戻ってきてしまいました。

「壁」を伝い、崖に囲まれた農園の構造と、脱出路の情報を掴んで来るも、「全員の脱出」のため、最初から身を隠す気は、無かった事を明かすノーマン。

エマとレイは、どうにかノーマンを出荷させない道を、探りますが、結局その翌日、ノーマンは、イザベラに連れられ、グレイス・フィールド農園を後にしました。

ノーマンが「出荷」され、気を落とすエマとレイ。

エマは、イザベラの、「全てを諦めろ」という言葉には、反発するも、何か新しい行動に出る事もなく、そのまま無為に、2か月もの時間を消費してしまいます。

そしてついに、レイの誕生日、つまりは「出荷」の前夜が、やって来てしまいました。

しかし。出荷前夜、食堂でレイと出会った、エマは、自分が本当は、何も諦めてなどおらず、この2か月間、「諦めたフリ」をしていた事を、明かします。

そして、同様に脱獄の準備を進めてきた、レイと共に、計画の最後の詰めを相談。

その中でレイは、自分ごとハウスに火を付ける事で、イザベラの目を背け、その隙に皆を脱出させる案を出し、それを実行に移します。

ハウスが激しい炎に包まれる中、イザベラは、「出荷」予定のレイを助けるため、火を消し止めにかかります。

しかし実はエマは、ノーマンから、「出荷」前に授けられた策により、レイの犠牲を間一髪で阻止しており、イザベラは、燃えるレイのダミーによって、まんまと出し抜かれてしまいました。

総員での脱出を図る、エマたちを、追おうとするイザベラ。

しかしその時、イザベラは、エマたちと共に脱出したはずの、4歳児・フィルが、ハウスに残っている事に、気が付きます。

約束のネバーランド5巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド5巻

ハウスを脱出し、「壁」に登るレイは、脱出する一行の中に、4歳以下の子供たちが、いない事に気が付きます。

実は、「4歳以下」の家族を連れていく事に、無理を感じたエマは、その中で最も成績優秀な、フィルだけに真実を話し、フィルたちを、農園に置いて行く事を決意。

エマは、フィルたちが「出荷」されるであろう、2年後までに、彼らを助け、更には、他の農園の子供たちをも、救い出す事を、誓います。

イザベラの発した警報により、動き出す、「鬼」を含めた、農園の警備員たち。

その中でエマたちは、唯一の「橋」からの脱出ではなく、途中の崖から、対岸へと渡る計画を、実行に移します。

その、不可能と思われていた、「全員での脱出」を成し遂げようとするエマを見て、自身の考えを改めるレイ。

そうしてエマたちは、イザベラの目を欺き、遂に農園の外へと、脱出する事に、成功しました。

イザベラが、子供たちを逃した罪によって、「グランマ」から、糾弾を受ける一方。脱出したエマたちは、恐ろしく高い木々の連なる、原生林の中を、歩いていました。

シスター・クローネの残した、「ウィリアム・ミネルヴァの仕掛けペン」によって、示された地点を目指し、悪路を進む一行。

しかしエマとレイ、そして7歳の少年・トーマは、休憩中、周囲の子供たちが、一瞬にして姿を消してしまった事に、気が付きます。

子供たちを探すうち、地面を覆う太い根の間から、地面の下へと落下してしまうエマたち。

程なくして一行は、その先の地下空洞が、肉食植物の罠である事に、気が付きます。

ウィリアム・ミネルヴァの残した、「ウーゴ冒険記」からヒントを得て、肉食植物の脅威を逃れる一行。

しかしエマたちは、それから一息吐く暇もなく、今度は、十数メートルはあろうかという、巨大な「鬼」に、襲われます。

「鬼」に多様な形態がある事を、知る中、2手に分かれて逃げる事を、選択するエマたち。

その中でレイは、自身が囮になって、「鬼」を引きつける策を、実行します。

しかしその途中、グレイス・フィールドから追ってきた、知性ある「鬼」の追手により、巨大な「鬼」は死亡。

レイは、難を逃れるも、新たな「鬼」の一団に、追い詰められる事と、なりました。

一方、年少者たちを率い、逃げていたエマたち。しかしその途中、エマは、発信器を切除した耳の傷が原因で、昏倒してしまいます。

レイもおらず、途方に暮れる、ドンとギルダたち。その時、一行の前に、フードを被った謎の少女が現れ、皆をいずこかへと、導きました。

約束のネバーランド6巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド6巻

謎の人物を不審に思い、警戒を強めるギルダたち。

一方、追手から逃れるレイは、長い逃亡の末、追い詰められるも、ギルダたちの元に現れた少女と、同じようなフードを被った、謎の男に、救い出されます。

フードの男を不審に思いながら、気を失った末、洞窟の中で目を覚ましたレイ。

状況を訝しみながらもレイは、近くにエマの姿を見つけ、胸を撫で下ろします。

状況に困惑する、エマとレイに、フードの男女・ムジカとソンジュは、友好的な態度を取りますが、言葉を重ねるうち、その正体が、「人間を食べない鬼」である事が、露見します。

他の子供たちと共に、ムジカたちから、食事を振る舞われるエマとレイ。

皆が寝静まった後、エマとレイは、ソンジュから、世界の成り立ちについて、話を聞きます。

ソンジュいわく、かつて「人間」と「鬼」は、激しい争いを繰り返していた、との事。

そんな中で交わされた、「争いを止め世界を棲み分ける」という、「約束」の結果、「食料」として、「鬼の世界」に残されたのが、エマたち、「農園」の人間たちなのだと、ソンジュは語ります。

「人間の世界」が実在すると知り、歓喜するエマとレイ。

一行は、件の「ウィリアム・ミネルヴァ」が、人間と鬼の世界を、行き来出来るのだとあたりを付け、ペンの示す地点、「B06-32」を目指すという、目的意識を強めます。

そうして、ムジカとソンジュから、狩りやサバイバルの知識を教わりながら、一行はようやく、森を脱出。

エマたちは、「鬼が近寄らない」という、荒野に出ると、ムジカたちと別れ、ウィリアム・ミネルヴァの元を目指し、再出発しました。

「“七つの壁”を探せ」という、ムジカの言葉を疑問に思いつつも、荒野を歩くエマたち。

そうするうち、エマたちは、遂にウィリアム・ミネルヴァが示した、「B06-32」へと、辿り着きます。そして、岩と土しかない、何の変哲もない荒野から、地下施設への入り口を、見つけ出した一行。

しかし、施設の中で、エマたちを待っていた、「ウィリアム・ミネルヴァ」であると思しき人物は、机に足を投げ出し、髭をたくわえた、柄の悪い、青年男性でした。

約束のネバーランド7巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド7巻

見つけた地下シェルターにて、謎の青年男性と、邂逅したエマたち。

自身を「ミネルヴァではない」とする男性は、自分が、「グローリー=ベル」という、高級農園から逃げ出してきた、エマたちと同じ「脱走者」だと、名乗ります。

エマたちと同じく、ミネルヴァを頼って来るも、仲間全てと死別した、と言う青年男性。

13年をこのシェルターで過ごしてきた、男性は、限られた資源惜しさに、一行を追い出すべく、エマに拳銃を向けます。

しかしエマは、一瞬の機転により、男性の腕から脱出。逆に男性を拘束し、エマたちは、シェルターの中で、生活環境を整え始めました。

快適な生活の中、ここを拠点として、ミネルヴァ探しを続行しようとする、エマたち。そのためのヒントとして、書庫を漁っていた一行は、ミネルヴァからのメッセージと、新たな目標地点である、「A08-63」という座標を、手に入れます。

そして、新たな目的地へと達するために、エマとレイは、自力で拘束を解いてきた、シェルターの先住男性へと、取引を持ちかけました。

シェルターの緊急破壊装置を手に、男性へと、脅迫じみた取引を迫るエマ。その結果として、男性は、渋々ながらも、新たな目的地への同行を、承諾します。

そうして、家族たちが、シェルターでの生活基盤を盤石とする中、エマとレイ、そして、本名を明かそうとない、通称「オジサン」は、ミネルヴァの示した「A08-63」、すなわち「ゴールディ・ポンド」へと出発。

「シェルターを取り戻すためエマ・レイを殺したい」オジサンと、「ミネルヴァに会いたい」エマとレイの、互いを出し抜かんとする、長旅が、始りました。

荒野を抜け、巨大「野良鬼」のうろつく、森林地帯へと入ったエマ、レイ、オジサンの3人。

順調に道程を進みますが、やはりそのうちに、3人は「野良鬼」に見つかってしまいます。

「仲間を呼ぶ」習性があるという、野良鬼に襲われるも、オジサンの銃撃によって、助けられるエマ。

しかし、半端な攻撃を受け、すぐさま再生してしまった野良鬼は、仲間と共に、エマとレイに、郡をなして、襲いかかって来ました。

約束のネバーランド8巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド8巻

エマとレイが野良鬼に襲われる中、「生き残った方を助ける」と言って、2人から離れていくオジサン。

絶体絶命の危機の中、エマとレイは、鬼の弱点が、顔中心部にある、「目」である事を看破。どうにかその場を切り抜け、オジサンと合流を果たします。

その後も、幾度となく鬼に襲われる中、エマとレイは、驚異的な成長を遂げ、生き残る術を、獲得して行きます。

そして、目的地に着くまで、あと1日程度、という所まで辿り着いた時、エマは、オジサンとの、話し合いに臨む事を決意。

13年もの間、1人だったオジサンを、エマが、共に人間の世界を目指す、仲間に誘った事で、オジサンは、心を開こうとします。

しかし、その瞬間。エマの体が、ワイヤーのようなものに、巻き取られ、それと同時に、エマの意識は暗転。

次にエマが目を覚ました時、その体は、小さな家々が立ち並ぶ、見知らぬ町の中に、ありました。

オジサンが、レイに語ったところによると、エマは、「密猟者」と呼ばれる者たちに、捕まり、「ゴールディ・ポンド」へと、連れ去られたのだとの事。

一方、「ゴールディ・ポンド」の探索をしていた、エマの耳に、拡声機から放たれる、賑やかな音楽が、唐突に届いてきました。

オジサンいわく、その音楽と共に、放たれた子供たちを、鬼たちが秘密裏に「狩る」ための、狩場こそが、「ゴールディ・ポンド」なのだとの事です。

「ゴールディ・ポンド」にて知り合った、少年と共に、鬼たちから逃げて行くエマ。

その中で、「鬼」を攻撃し、他の子供たちを救った事で、エマは「レウウィス」と呼ばれる、貴族と思しき鬼に、目を付けられます。こうしてエマは、鬼たちの目を逸らさせ、子供たちを救うべく、行動を開始。

しかし、エマの目を、自身に引きつけるべく行動する、レウウィスにより、複数の子供たちが、犠牲になってしまいます。

非道な鬼たちの行いに、絶望し、憤慨するエマ。ですがそんな中、エマは、「ゴールディ・ポンド」にて、秘密裏に「鬼」たちへの反逆を目論む、9人の子供たち、そして子供たちを率いるオジサンの仲間の生き残り、「ルーカス」に出会います。

そしてルーカスは、ウィリアム・ミネルヴァが残したという、「扉」の元へと、エマを案内。一方のレイとオジサンは、エマを追い、ついに「ゴールディ・ポンドへの、入り口に、辿り着いていました。

約束のネバーランド9巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド 9巻

ルーカスに案内され、ミネルヴァの「扉」と呼ばれる、施設へと辿り着いたエマ。

その先にあったのは、多種多様な設備、そして、一台のエレベーターでした。

その横にある電話から聞こえた、ミネルヴァの録音音声から、エレベーターが、本来であれば、人間の世界へと通じていた事、そして、ミネルヴァの正体が、「約束」を結んだ一族の末裔だと知ったエマ。

更にエマは、ミネルヴァがもう生きてはいない事、グレイス・フィールドを始めとする、高級農園にも、人間世界への「道」がある事を、知らされ、人間の世界への渡航手段、という「希望」を手にします。

エマが、新たな仲間と共に、「猟場」からの、脱出を謀る中。

「出荷」されたはずのノーマンは、どことも知れない、施設にて、グレイス・フィールドのものよりも、レベルの高い、テストを受けさせられていました。

ミネルヴァの実弟である、「ピーター・ラートリー」という男に連れられ、施設へと来たのだというノーマン。

ノーマンは、この「Λ(ラムダ)7214」から脱出し、エマたちと再会するため、誓いを新たにします。

一方、仲間たちと共に、「鬼」への反逆の、準備を進めるエマ。

そんな中、再び町に音楽が鳴り響き、レウウィスを始めとする「鬼」たちが、狩りを始めんとやってきます。しかし、今回に限り、入念な準備を整え、鬼たちを待ち構えていたエマたち。

レウウィスと、それ以外の鬼たちを切り離し、各個撃破するための、エマたちの作戦が、開始されました。

エマを振りをした、9人の子供のうちの2人、ジリアンとナイジェルによって、おびき寄せられた、鬼の貴族の1人・ルーチェ。

子供たちを嘲る、その慢心と、迂闊さによって、ルーチェは、数多いた手下たちを、ことごとく殲滅されてしまいます。

そして、残されたルーチェ自身も、怒りに燃える、ジリアンとナイジェルによって、とどめを刺され死亡。

子供たちは、この戦いにおける、初の白星を上げる事となりました。

一方、同じように、鬼の「ノウス」と「ノウマ」をおびき寄せていた、サンディとソーニャ。

ルーチェと違い、強者である2人の鬼を倒すため、一行は、鬼の仮面を砕く、特殊な銃を用意していました。

特殊銃によって、2人の仮面を砕くも、捕らえられてしまうソーニャ。

しかし、控えていた狙撃手が、弱点を貫いた事で、ノウマは死亡。一行は、2つ目の勝ち星を、上げる事に成功しました。

約束のネバーランド10巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド10巻

残るノウスを仕留めるべく、警戒を強める、サンディとソーニャ。

一方、ルーチェを仕留めた、ジリアンとナイジェルは、他の仲間が引き止めているはずの、猟場の管理者・バイヨンが、側をうろついている事を知り、計画の破綻を予感します。

計画を保つため、バイヨンととの戦いを決意する、ジリアンとナイジェル。

バイヨンから逃げる最中、ジリアンが重症を、負わされるも、合流してきたペペの協力で、一行は、バイヨンから距離を取る事に、成功します。

ナイジェルたちを追い、子供たちの拠点へと、入り込んで行くバイヨン。しかし、その追跡の最中、バイヨンは脇道からの奇襲により、弱点を守っていた仮面を、砕かれ、攻撃を叩き込まれます。

かつて、「狩り」をする事でしか、生きている事の実感を、保つ事が出来なかったのだと言うバイヨン。

バイヨンは、一行の総攻撃により、討ち果たされますが、その死に際の一撃で、子供たちのリーダー格・オリバーが、重症を負わされてしまいました。

順調に鬼たちを倒して行くも、重症者も多く出し、レウウィスを倒す戦力を、失いつつある一行。

一方、ノウスと戦っていた、サンディ・ソーニャ・ポーラ・ヴァイオレットの4人は、ヴァイオレットを残し、全滅の危機に瀕していました。

しかしその時、ようやく「猟場」へと辿り着いた、レイとオジサンが、ヴァイオレットと合流。

オジサンの、卓越した狙撃技術によって、ノウスは、無事に討ち果たされました。

レウウィス以外の鬼を倒し、有利に事を進める子供たち。しかし、レウウィスを引き付ける、エマの元には、ナイジェル以外の仲間は、到着しておらず、エマは作戦の破綻を感じとります。

しかし、レウウィスが「待つ」と約束した、10分が経過した事により、エマは止むを得ず、作戦を強行。

ペペの合流もあり、数多張り巡らせた罠が、レウウィスを追い詰めますが、レウウィスは、そのどれをもいなし切り、ナイジェルの、特殊弾による仮面の破壊も、失敗してしまました。

しかし、その時。ノウスを倒し、エマの元へと向かってきていた、オジサンが、レイと共に、戦いに合流。

ヴァイオレットたちが持っていた、特殊弾を、レウウィスへと叩き込み、その仮面を、砕く事に、成功しました。

約束のネバーランド11巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド11巻

面を割られ、自らの窮地を感じ取るも、油断なくエマたちと向かい合うレウウィス。

加え、ペペが放った、閃光弾により、レウウィスは視覚を封じられ、エマたちは、そこに総攻撃を仕掛けます。

しかしレウウィスは、それらの攻撃を防ぐばかりか、笑い声さえ上げながら、苛烈な反撃を開始。重症者も出し、万策尽きかける中、エマたちは、最後の攻撃へと打って出ます。

ダメージを負った、レウウィスの様子から、その再生に何かしらの、「制限」があるのでは、との、仮説を立てた一行。その穴を突くべく、エマたちは、レウウィスが視覚を取り戻す前に、ありったけ手段を使った、総攻撃を仕掛けます。

一方のレウウィスは、的を射たその策に、内心で称賛を送りながらも、自身の劣勢を自覚。そんな中、レウウィスの視覚が、ついに復活し、エマが重症を、負わされてしまいました。

エマの死亡により、万策尽きたかと、思われたその時。驚異的な精神力で、エマが復活し、それを機に、再びの総攻撃が、始まります。

そしてそんな中、エマが放った閃光弾が、レウウィスの虚を突く形で、その視覚を、再び奪う事に成功。

レウウィスの許容を超える、ダメージを叩き込んだのち、オジサンの狙撃が、弱点の「目」を貫き、長い戦いに、終止符が打たれました。

しかし、喜びも束の間。エマを含む、多数の重傷者が出た事で、備蓄していた薬の量では、全員を助けられない事が判明します。

そこで一行は、全員を助けるため、最も重症なエマを連れた、オジサンが先行する形で、シェルターへと帰還する事を決定。

「猟場」としての、ゴールディ・ポンドは、緊急破壊装置によって、永遠に封印される事になりました。

エマを連れ、一足先にシェルターへと戻った、オジサン。

その懸命の治療の甲斐もあり、エマは、無事に一命を取り止めました。そして、後発して来た、レイ率いる、残りの「猟場」の子供たちも、無事シェルターへと到着。

こうしてエマは、当初の目的でもあった、「ミネルヴァの情報」を、生きて持ち帰る事に、成功しました。

ミネルヴァの情報から、「人間世界へと渡る方法」を得た、エマたち一行。

しかしエマは、単に脱出するだけではなく、全ての食用児を解放する事を、一行へと提案します。

どうあっても、茨の道にしかならない、その方針に、しかし仲間たちは、快く賛同。

一方、ミネルヴァの弟・ピーター・ラートリーは、「猟場」崩壊の報せを聞き、それがエマたち、「脱走者」によるものだと察知。その対応を、始めていました。

約束のネバーランド12巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド12巻

かつて、「約束」に反した、一族の裏切り者たちを、非道な手段で断罪していた、ピーター・ラートリー。

エマたちが暮らす、シェルターには、まだその魔の手は、迫っていませんでしたが、ピーターは、ミネルヴァが用意した、ダミーのシェルターを、いくつも潰し始めていました。

一方、63人もの大所帯となった、エマたち一行は、「人間の世界」へと案内してくれる、という「支援者」に、連絡を取る事を試みます。

そうして送られてきた、メッセージの内容は、「今は会えない」、そして「敵はピーター・ラートリー」という、2つの情報。

結果、今は「支援者」の連絡を待つしかない、という結論に至ったエマたちは、「約束」を結び直すための、鍵になる、「7つの壁」を探すため、「クヴィティダラの竜の目」を、目指す事になります。

グレイス・フィールドに残してきた、フィルの元に、ピーターの手の者・アンドリューが迫る中。

エマ・レイ・ドン・ギルダ、そして「猟場」で合流した、ザックとヴァイオレットの、計6人は、3か月をかけ、「クヴィティダラ」であると思しき、遺跡へと辿り着いていました。

そこでエマは、幻のような不思議な空間と、「約束」に関わったと思しき、威厳放つ謎の「鬼」と遭遇。その、「入り口からおいで」という言葉に従い、エマたちは、エマが幻の中で見た、「寺」と「金の水」を、探し始めます。

グレイス・フィールド脱獄から、1年と8か月。「7つの壁」の手がかりを探し続ける、エマたちは、変装し、鬼の町の中にいました。

そこでエマたちは、無事、エマが見た「寺」を見つけ、その中で、「7つの壁」へと至る、方法まで発見。

その成果を、シェルターへと持ち帰る事に、成功します。

しかし、喜びも束の間。エマたちの帰還を、待っていたかのように、遂にピーターの手の者、アンドリューの一派が、シェルターへと、襲撃をかけてきました。

武装した、大人たちが迫る中、エマたちは、事前に準備していた通り、秘密の「非常口」を使い、脱出を謀ります。

しかし、くだんの「非常口」へと、エマたちが辿り着こうとした、その時。

先行していた、2人の仲間が銃撃され、敵に、「非常口」の存在が、露見していた事が、判明します。

そこでアンドリューが語ったのは、エマたちを助けようとしていた、「支援者」は、既に全員始末されている、という、信じ難き言葉。

加え、アンドリューたちは、非常口へと至る、地下壕にガスを放ち、エマたちを、更に追い詰めて行きます。

絶体絶命の窮地に立たされる、エマたち一行。しかしその時、ルーカスと共にいた、ロッシーが、敵の通信機を携えて、合流して来ます。

その情報から、敵の配置を把握した、エマたちは、敵の包囲網をすり抜け、どうにか、外への脱出に成功。

一行が、更に安全な場所を求め、移動する中、ルーカスとユウゴだけが、敵を食い止めるため、シェルターへと、残りました。

約束のネバーランド13巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド13巻

決死の覚悟で、アンドリューたちへと挑んでいく、ユウゴとルーカス。

2人は、卓越した戦闘力で、順調に敵の数を減らしますが、手榴弾の一撃を受け、遂にルーカスが、負傷してしまいます。

残る敵が、2人だけとなった中、ユウゴは、ルーカスを連れて逃亡。

最終的に、ユウゴとルーカスは、シェルターの緊急破壊装置を起動し、敵を道連れに、自爆しました。

一方、森の中の、地下通路へと辿り着き、安全を確保したエマたち。

そこでエマは、オリバーから、ルーカスが襲撃前に受けた、「支援者」からの連絡内容を、聞かされます。

その内容は、なんと、死んだはずの、「ウィリアム・ミネルヴァ」本人からの、「君達を待つ」という、メッセージでした。

しかし、その時。エマは、仲間達の中の幾人かが、姿を消している事を、知らされます。

それが、ユウゴとルーカスの安否を、確認しに行ったのだと、あたりをつけたエマたちは、子供たちの捜索を開始。

しかし、そうして外へ出た、エマたちを待っていたのは、爆発によって、顔面の半分を砕かれながら、驚異的な執念で、エマを追ってきた、アンドリューの姿でした。

「人間」であるアンドリューに、銃口を向けるも、尻込みしてしまうエマたち。

しかし、ルーカスの訓練を受けていた、オリバーが、アンドリューの隙を突き、エマたちの、窮地を救います。

アンドリューは、なおも子供たちへと、敵意を向けて来ますが、そこで唐突に現れたのは、森に住まう「野良鬼」。

巨大な野良鬼の牙により、アンドリューは死亡し、エマたち一行は、多大な犠牲を払いながらも、この窮地を、脱しました。

一方、どこかにある量産農園。そこでは、強大な力を持つはずの、鬼たちが、数人の人間たちの襲撃を受け、壊滅的な被害を、受けていました。

そして、その主導に立っていたのは、エマたちにメッセージを寄越した、「ウィリアム・ミネルヴァ」。

そしてエマたちもまた、ミネルヴァのメッセージに従い、「ライオンのあご」と呼ばれる、荒野の一角を目指し、出発していました。

幼い子供たちにも、助けられながら、順調に旅程を、進んでいくエマたち。

そんな中エマたちは、ある地点で、野良鬼たちに襲われる、2人組の少年たちを、発見します。

その正体に、思うところはありつつも、咄嗟に2人の少年を、助け出すエマたち。

少年たちは、自分たちを、「ウィリアム・ミネルヴァの使いの者」と名乗り、エマたちを、「ミネルヴァが作った食用児たちの楽園」へと、案内すると、進言して来ました。

しかし、その時。アンドリュー襲撃の際、手傷を負った、エマ一行の子供・クリスの容体が、唐突に急変。

このままでは、クリスの身が、ミネルヴァの元まで、もたないのだという事が、判明します。

そうして、エマたちが、絶望に表3月情を曇らせる中。

ミネルヴァの使い・ハヤトが提案して来たのは、近くにある、1つの「農園」へと侵入し、薬を手に入れて来る、というものでした。

『約束のネバーランド』13巻ネタバレ見所や感想

約束のネバーランド14巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド14巻

薬を手に入れ、クリスを助けるため、農園へと侵入した、エマ・レイ・アンナ・ハヤトの4人。

ですが、薬を探す間もなく、一行は、警備の鬼に、見つかってしまいます。

そこで一行は、レイとハヤトが、鬼たちを引きつけている間、エマとアンナが、薬を探す、という形に、作戦を変更。エマとアンナは、無事に薬を確保します。

しかし、エマとアンナが薬を見つけ、農園からの脱出を謀った時。

運悪く、出口付近に固まっていた、鬼たちに、エマが捕まってしまいます。あわやエマが、鬼の1人に食べられてしまう、という、その瞬間。

ミネルヴァの元で、農園を襲撃していた、人間の1人・ザジが、驚異的な怪力で鬼を殺し、エマの窮地を、救いました。

薬を手に入れ、クリスの容体も峠を越す中。エマたち一行は、ようやく、ミネルヴァのアジトへと、辿り着きます。

そこでエマたちが見たものは、巨大な木々の中に作られた、1つの町にも匹敵する規模の、人間たちの集落。

そしてエマたちは、遂に、一行をここまで導いた、ハヤトたちの「ボス」、「ウィリアム・ミネルヴァ」と、対面する事に、なります。

そうして、エマたちが案内された部屋。そこで待っていたのは、なんと、グレイス・フィールドで、別れたきりの、エマたちの「兄弟」、ノーマンでした。

喜びに打ち震える、エマとレイをはじめとする、グレイス・フィールド出身の、子供たち。そこで一行は、ノーマンが、「Λ(ラムダ)7214」という農園に送られ、そこから、脱獄してきたのだと聞かされます。

更に、そこでノーマンが語ったのは、「鬼」が、人間を食べ続けなければ、知性を保つ事の出来ない、特殊な生命体なのだという情報。

そして、全ての農園を潰す事で、「鬼」の全てを滅ぼし、絶滅させる、という、全食用児を救うための、ノーマンの壮大な計画でした。

新たな拠点にて、恵まれた生活を、始めるエマたち。

しかし、ノーマンとその腹心たちが、「鬼絶滅計画」を急ぐ中、エマは、その計画に疑問を感じていました。

ムジカとソンジュ、そして当たり前に生活を営む、普通の「鬼」たちの存在を知り、鬼たちへすら、同情の念を抱き始めたエマ。

エマは、「争わない道」を探るため、ノーマンと、話し合いの場を持つ事を、決意します。

しかし、エマが向かった、ノーマンの部屋で待っていたのは、ノーマンが留守にしている、という報せと、ヴィンセント、シスロ、バーバラという、アジトの中でも、選りすぐりの実力者たちの、姿でした。

「ボス」、すなわちノーマンの大ファンだ、という彼らは、エマたちに、ノーマンの思い出話を要求。

しかし、エマが、鬼に同情心を抱いている、と知ると、バーバラたちは、不快感をあらわにしました。

一方、いずこかへと、出かけていた、ノーマン。

ノーマンが、「ウィリアム・ミネルヴァ」として、会いに行き、「同盟」を結ぼうとしていたのは、どういう訳か、「絶滅」させると宣言したはずの相手、すなわち、「鬼」の一派でした。

約束のネバーランド15巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド15巻

ザジを伴い、鬼たちとの会談に、臨んでいたノーマン。そこでノーマンが、会っていたのは、「ギーラン卿」という、700年前、鬼の社会を追放された、元貴族の鬼でした。

ギーランは復讐のため、ノーマンは、食用児に犠牲を出さないため。互いが互いを、利用する腹積りでは、ありましたが、2人は、無事に同盟を結び、決戦を共にする事を、約束しました。

そして、ノーマンの帰還後。アジトでノーマンの帰りを待っていた、エマとレイは、「鬼を絶滅させたくない」という、エマの考えを、ノーマンへと伝えます。

そして、そこで判明したのは、ムジカとソンジュが、「邪血」と呼ばれる、「鬼を人食い無しに生きられるようにする」能力を、持つものたちである、という事実。

そして、ノーマンが、ムジカとソンジュすら、殺してしまおうとしている、その方針でした。

それを受け入れられない、エマは、ノーマンの方針に反発します。

しかし、ノーマンの計画もまた、正しいものである、と解っているエマは、互いの折衷案を提案。

それは、ノーマンが、「鬼」の王と貴族たちを、全滅させる前に、エマが、「鬼たちを絶滅させなくてもいい方法を確立させる」事、つまり、「“7つの壁”の向こうで“約束”を結び直してくる」事でした。

「鬼」たちを使った、生体実験にも手を染めたがゆえ、もはや引き返せない事を、ノーマンが再確認する中。

エマは、仲間たちにも、自身の考え、そして、「7つの壁」へと出発するという、決意を、宣言します。

その方法として、いくつかの材料を、揃えたエマとレイは、自身の血を、「金の水」の中へと投入。

水に浸けた花が、開くと同時、エマとレイは姿を消し、「7つの壁」へと、旅立ちました。

周囲の仲間たちが消え、代わりに巨大な扉が現れた、不思議な空間。その中でエマとレイは、覚悟を新たにし、扉の先へと、歩を進めました。

一方、王都襲撃への準備を、着々と進めるノーマンは、「ある用件」を伝えるため、グレイス・フィールド出身の、ドンとギルダを、呼び出していました。

そして、「7つの壁」を探し、不思議な扉を潜った、エマとレイ。

その先にあったのは、どういう訳か、無人となった、グレイス・フィールド農園でした。それを怪訝に思いながらも、エマとレイは、ハウスの中を探索。

いくつもの扉や、歪んだ空間など、現実とは思えない現象に、数多遭遇する中、エマは、例の「威厳を放つ鬼」の気配を察知し、その導きに従い、歩を進めて行きます。

約束のネバーランド16巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド16巻

エマとレイが、約束を結び直せる「鬼」の声に導かれ、「7つの壁」を目指す中。

グレイス・フィールドハウスの中にいた、エマとレイは、今度は見慣れたシェルターの通路に出ました。

ミネルヴァが残した情報に従い、「壁」へと至る条件を探す、エマとレイ。

しかし、見知ったはずの、シェルターの中は、微妙に構造や形が違っており、「壁」探しは、難航します。

一方、アジトで、ノーマンからの呼び出しを、受けていた、ドンとギルダは、「ソンジュとムジカ捜してほしい」との、依頼を受けていました。

あくまでソンジュとムジカを、「保護」するつもりだ、と言うノーマン。

万が一、「そうでなかった」場合、ソンジュとムジカを守るためにも、ドンとギルダは、ハヤト、そして「鬼に飼われていた」という、特殊な過去を持つ少女・「アイシェ」を、護衛として伴い、アジトを出発します。

そんな中、「7つの壁」を探す、エマとレイは、未だ何の手掛かりも、得られないまま、シェルター「らしき」場所を、延々と彷徨っていました。

そのうちに、「7つの壁」という言葉が、「前後左右上下」に、「時間」を加えた、計7つの要素を指す言葉だと、あたりをつけるレイ。

しかし、それら7つの要素を、「超える」ための手段が、解らず、エマとレイの「7つの壁」探しは、ますます暗礁に乗り上げて行きます。

そうするうち、エマとレイは、広い砂漠という、見覚えのない場所に、初めて辿り着く事が出来ました。

しかし、安堵したのも束の間、唐突にエマが幼児化したり、その逆に、レイの体が、急激に老化するなど、理解の出来ない現象も、また加速。

ですがそんな時、エマが、「自分たちの意識とリンクしている」という、この場所の、法則の1つに、気が付きます。

そうしてエマとレイは、「意識が介入できる」という、この場所の特性を利用し、「時間を巻き戻す」事を、試みます。

そうしてエマとレイが、辿り着いたのは、立方体で構成された、何もない空間でした。

しかし、エマとレイが、そこまで辿り着いたのと、同じ頃。一方の「アジト」では、ノーマンによる、王都への進軍準備が、整いつつありました。

一方、ノーマンからの手掛かりを元に、ついに2人のものらしき、痕跡を発見した、ドンとギルダ。

ですが、ドンとギルダが、ソンジュとムジカを、どう逃がそうか、と話している現場を、護衛の1人・アイシェに、聞かれてしまいます。

しかし、ノーマンたちから、「鬼に飼われていた」と思われていた、アイシェは、実はその鬼を、実の父親のように、慕っていた事が判明。

アイシェは、ノーマンたちと行動を共にしつつも、父親を殺した、アジトのメンバーを、恨んでいる、との事でした。

ついに、「7つの壁」へと辿り着いた、エマとレイ。その先にいる特別な「鬼」と、「約束」を結び直すべく、エマとレイは、目の前に生じた、「穴」に、手を伸ばします。

しかし、次の瞬間、レイの目に飛び込んできたのは、アジトの寝室の風景。

エマの目の前に現れた、「特別な鬼」いわく、レイは、まだ「自らの壁の中に囚われていた」ため、その先には行けなかった、との事です。

エマが望む、新たな約束と、そのために必要な、「特別な鬼」への「ごほうび」。

その始まりは、今より1000年も前に、遡ります。

まだ人間と鬼が、際限のない、争いをしていた時代において、「ラートリー」の先祖と、その仲間たちは、「鬼」の拠点のいくつかを、滅ぼすも、多大な犠牲を前にして、精神的、肉体的な疲労を、蓄積させつつありました。

そんな中、「1部の人間を差し出す」事で、和平を叶えよう、と提案したのが、ラートリーの先祖・ユリウスでした。

その場では、その言葉は、疲弊からくる、世迷言と受け取られましたが、最終的にユリウスは、独断で和平を、「鬼」側の王へと提案。

共に戦っていた、仲間たちを裏切り、「鬼」たちへと差し出した後、ラートリー家は、2つの世界を分ける、その代償として、永遠に「調停役」となる任を、「特別な鬼」から、課されたのでした。

そして、現代。「特別な鬼」と、遂に対面したエマは、「全食用児の人間世界への渡航」、そして、「2世界間の完全な途絶」を願います。

対する「特別な鬼」は、それを快諾。しかし、「特別な鬼」が求めた、「ごほうび」の内容を聞き、エマは絶句の表情を、その顔に浮かべました。

一方、ソンジュとムジカを探す、ドンとギルダは、その痕跡を辿り、遂にムジカの元へと、辿り着いていました。

しかし、一行が、再会を喜ぶのも束の間、ノーマンから極秘の指令を受けていた、ハヤトが、その一報を、ジン率いる、別働隊へと伝達。

ムジカたちは、武器を持った一団に、取り囲まれてしまいます。

しかし、一団を率いるジンが、「邪血の鬼」の始末を、宣言したと同時。

ジンの背後に、突如として、強力な戦闘能力を持つ鬼・ソンジュが出現。形勢を一瞬にして、逆転させてしまいました。

約束のネバーランド17巻あらすじ(ネタバレ注意)

約束のネバーランド17巻

ドンとギルダが、ムジカの元へと辿り着く前に、一行の気配を、感じ取っていたソンジュ。

しかし、ソンジュが戦うまでもなく、「Λ(ラムダ)」出身の、戦闘員たちは、「実験」の副作用の発作で、倒れてしまいます。

戦闘員たちの治療のため、ハヤトとジンは、ムジカたちに降伏。ドンとギルダは、王都襲撃が差し迫っている、現状をムジカたちに伝え、ノーマンの行いを止めるべく、協力を仰ぎます。

一方、「約束」を結び直す事に、成功したエマは、アジトへともどり、現状の報告を受けていました。

そして、ノーマンが、「約束」の成否に関わらず、「鬼」を殲滅するつもりだ、と聞いたエマは、進軍するノーマンたちを追い、王都へと出発。

ドンとギルダに、懇願されたムジカたちもまた、王都へと向けて、出立していました。

エマたちがアジトを発ってから、約3日後。王都にて行われる、「儀祭(ティファリ)」の当日、先だって王都に、辿り着いていた、ノーマンたちは、「作戦」を決行。

その手始めとして、王都へと至る橋を、全て破壊し、王都を陸の孤島に、仕立て上げました。

混乱する王都の中、ノーマンたちは、攻撃を開始します。その手引きで、くだんの「元貴族」ギーラン家も、王都へと侵入。

ノーマン一行は、策により、事前に数を減らされていた、王都の警備を、次々と突破し、ギーランは遂に、「五摂家」と「女王」の集まる、王城へと、辿り着きました。

かつて、民を思うあまりに、貴族の備蓄を解放すべき、と進言し、非道な手段で、貴族を追われたギーラン。

入念な準備を整えていた事もあり、ギーランは、五摂家の貴族たちを、次々と亡き者に、して行きます。

そうして、争い合う女王たちと、ギーラン一行の、生き残った方を、殺すべく、ノーマンが機を伺う中。

既に王都へと侵入していた、エマとレイは、同じく王都へと辿り着いていた、ムジカ、ソンジュ、ドン、ギルダ、ハヤト、アイシェの6人と、合流を果たしていました。

王都へと辿り着く前、ノーマンたちのアジトを探す、鬼たちの大軍を、目撃していた、エマとレイ。

それを伝えるためにも、エマとレイは、ノーマンの元へと急ぎます。

一方のムジカたちは、城下へと放たれる予定の「毒」へと対処するため、別行動を開始。

そうして、各々の思惑が進む中、王城で復讐を果たさんとする、ギーランは、残る敵、「女王」レグラヴァリマへと、挑みますが、女王の強大な戦闘力を前に、苦戦を強いられていました。

そんな中、自爆という手段をもって、女王の撃破を目論見んだ、ギーランの家臣。

女王はそれを耐え切りますが、家臣の体内に仕込まれていた、粘着性の物質により、動きを封じられます。

その機を逃さず、女王を討ちに行く、ギーラン。しかし、一行の想定を、遥かに超えた力を、持っていた女王は、この窮地すら乗り越え、逆にギーランの体を、細切れに切り裂いてしまいました。

再生をする間もなくとどめを刺され、命を散らすギーラン。

しかし、そのタイミングで、女王の部屋へと入ってきたのは、ノーマンの腹心の1人・ザジでした。

人間の思わぬ登場に、驚く女王へと、ザジは、驚異的な力で攻撃を開始。シスロとバーバラも、攻撃に加わり、一行は女王を、追い詰めて行きます。

ザジたちは、冷静な連携攻撃で、女王へと、攻撃を重ねて行きます。

ですが女王は、一瞬の隙を突き、バーバラへと攻撃を叩き込み、一行の連携を崩してしまいました。

しかし、一行が窮地に追いやれらたとき、唐突に女王、そして女王の側近の、鬼たちの様子が急変。

それは、城下を含め、王都全域へと放たれた、ヴィンセント作の「毒」による、化学攻撃でした。

放たれた毒により、城下町が未曾有の混乱に、陥っていく中。弱った女王へと、ノーマンの腹心たちが、総攻撃を仕掛け、ついにザジの刃が、女王の頭部を砕きます。

こうして、たった1人の貴族・イヴェルクを残し、全ての敵の殲滅に、成功したノーマン。

その数分後、女王の部屋へと、到着するエマでしたが、その目に映ったのは、1人残らず殺され尽くした、「鬼」の女王と、「五摂家」、そしてその、家臣たちの姿でした。

18巻に続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です