集英社のコミック誌「週刊少年ジャンプ」にて、連載中の『約束のネバーランド』は、原作・白井カイウ先生、作画・出水ぽすか先生による大人気作品です。
「この漫画がすごい!2018」オトコ版第1位」「第63回小学館漫画賞(少年向け部門)」など、数多くの受賞歴がありアニメ化も果たしました。
ジャンプ作品の中でも珍しい女の子の主人公ですが、理性と知能が作品のミソとなり、読者を作中に引きずり込むようなダークファンタジーの作品です。
主人公エマとノーマン・レイの三人は、小さな孤児院で幸せな毎日を送っていたのですが、彼らの日常はある日、突然終わりを告げます。
真実を知った彼らを待つ運命とはいったい? 『約束のネバーランド』13巻のあらすじ・ネタバレや感想をご紹介していきます。
目次
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『約束のネバーランド』13巻のあらすじ・ネタバレ

GF(グレイスフィールド)から脱獄したエマとレイ率いる子どもたちは安全に暮らすことのできるシェルターでGB(グローリーベル)からの脱獄者ユウゴと遭遇します。
ユウゴにガイドを頼み、ミネルヴァからの手紙に記されているGP(ゴールデンポンド)へ向かいますが、そこで鬼と戦う人間と共闘し、人を狩る鬼を殲滅してシェルターに戻り、前職幼児を開放する方法を探します。
そこで、1000年前に人間と鬼が交わした約束を再び結ぶ手掛かりを掴みますが、武装したアンドリューたち人間がシェルターを襲います。
107話子供たちを外へ逃がすユウゴとルーカス
シェルターを襲うアンドリュー率いる戦闘員たちに、対抗するべくユウゴとルーカスは、子供たちをシェルターの外へ逃がし、対峙します。
「たとえ刺し違えてもあいつらには手が出させねえ」ユウゴとルーカスは、そう誓い自身の死を覚悟する姿勢を見せます。
二人の息を合わせ、戦闘員を次々に倒していきます。かつて失った仲間のように、もう一度手に入れた幸せを奪われないために、侵入してきたアンドリューと銃撃戦になります。
108話子どもたちのために命をなげうつユウゴとルーカス
銃撃戦になった時、アンドリューがユウゴとルーカスの戦闘技術や大人であることから、15年前の脱走者であることを理解します。
しかしその戦闘中にアンドリューが、敵がユウゴとルーカス2人だけであることがわかり、残りの戦闘員でユウゴとルーカスに囲い込ませます。
二人は銃を持ち戦闘員に撃って立ち向かいますが、アンドリューが手りゅう弾を投げ込み、一気に殲滅しようと試みますが、二人の息はありとどめを刺そうとした戦闘員を撃ちその場から逃走します。
「僕はもうだめだ」手りゅう弾でダメージを受けたルーカスは、ユウゴに自分を置いていくよう言いますが、「生きるにも死ぬにも俺たちは最期まで一緒だ」と話します。
15年前、ユウゴが仲間を置いて行ってしまったことへの後悔を胸に、ルーカスと最期までともに戦うことを決意するのです。そのまま武器庫まで逃げ込んだ二人でしたが、アンドリューに追い付かれてしまいす。
「馬鹿な奴だ」「バカはてめぇらだ」アンドリューが投げかけた言葉に、ユウゴはエマ達子どもたちへの想いを熱く語ります。「あいつらは今に世界を変える」
ユウゴとルーカスは最期の力を振り絞り、可燃ガスを部屋中に充満させ銃の摩擦で引火させ、大爆発を起こしました。
109話ルーカスとともに仲間の元へ
シェルターから逃げてきた子どもたちは、森にたどり着きます。
敵にも知られていないと判断したレイが、休息をとるよう促す中、エマはユウゴとルーカスの安否を心配しています。
「全部私のせいだ」ユウゴとルーカスに、何かあったらと自分自身の判断にミスがあったのかと自問自答します。
そのエマの目の前に、突如ユウゴが現れます。「お前のせいじゃない」そうエマに伝えるユウゴ。
「自分の判断を信じろ」「そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め」ユウゴがエマに伝えますが、エマはここで目の前にいるユウゴが夢の中の存在であることに、気づくのです。
ユウゴは仲間を失い生きることへの絶望感に浸りながら、自決しようとした最中にエマ達と出会い希望を持たせてくれたことを、思い出しました。
「生きててよかった」そう思い残されたエマ達に希望を託し、ルーカスとともに仲間の元へ行きました。
110話オリバーがエマに渡した数字の意味
脱走してユウゴとルーカスを待つエマ達ですが、その日の夜になっても二人が帰ってこないことに異変があったと感じた子どもたちは、助けに行こうとしますが、レイに止められます。
子どもたちに不安が走る中、エマは言います「まずは食べよう!」エマはユウゴとルーカスが命がけで守ってくれた命を、みんなで守ることを決意します。
そんな中でオリバーがエマに一つのメモを渡します。
そのメモはオリバーがルーカスから手渡されたメモで、中身はシェルター襲撃の直前にシェルター内にあった電話で受けた内容が、記されているというものでした。
「7・3・59・4・110・10・713・11・221・8・・・」
電話の差出人はW・ミネルヴァからでした。電話から聞こえたのは反旗を翻す意思を示す内容と数字の羅列でした。
エマは電話からミネルヴァが生きていることを確信しましたが、初めにミネルヴァの存在を知った時の雰囲気が違うことに違和感を持ちながらも、“敵ではない”ことに判断をつけます。
その中で、ドミニクとアリシアがユウゴとルーカスの安否を知りたく情報を手に入れるため、シェルター付近まで偵察に行きますが、影から負傷を負ったアンドリューが子どもたちを発見するのです。
111話ドミニクとアリシア絶体絶命のピンチ
オリバーがエマにメモを渡したことで、エマ自身の気持ちが聞けたことに安堵している最中、ギルダが慌ててエマに声をかけます。
「ドミニクとアリシアがいない!」
荷物や武器までないことに、ユウゴとルーカスを探しに行ったとわかった子どもたちが、急いで連れ戻そうとしますが森の中で銃声が聞こえます。
銃声の先に向かうとドミニクを見つけますが、ドミニクは顔面蒼白で叫びます。
「逃げて!来ちゃだめ!」その瞬間はじける銃声とともに一人撃たれ、ドミニクの足にも銃弾が飛びます。
森から出てきたのは、アリシアを抱えて負傷を負っているアンドリューでした。
最後の爆撃で大きな負傷を負ったアンドリューの姿に、生きているのかさえ疑わしいほどのものですが、その場にアンドリューがいることでエマはユウゴとルーカスが、どこへ行ったのかと感じます。
アリシアを人質にするアンドリューが跪くよう促し、子どもたちは銃を置いて膝を付けますが、周りに潜んでいたオリバーたちがアンドリューを撃退すべく回り込みますが気づかれてしまいます。
足に負傷を負ったドミニクを踏みにじり、アリシアに銃を向けるアンドリューにエマ達は銃を手に取りアンドリューに向けます。
「君には打てない」アンドリューは、銃を向けるエマにこう言い放ちます。
さらにアンドリューはドミニクとアリシアと一緒にいた3人が、アンドリューという人間を撃てなかったことで死んだこと、ユウゴとルーカスが死んでしまったことを言います。
「撃てないよ」絶対的な自信を持つアンドリューにエマ達は絶体絶命の危機に晒されます。
112話捕食されるアンドリュー
アンドリューは自身が生きていることに、天が味方をいていると高笑いします。そのアンドリューにオリバーが数発撃ちました。その隙を逃すことなく手から離れたアリシアを助けます。
オリバーはアンドリューの手や肩、関節を狙い打ちました。ユウゴとルーカスに教えてもらった銃の技を活かし、アンドリューを仕留めようとします。アンドリューは負傷し倒れこんでいるドミニクを踏み殺そうとします。
しかし狙撃されて正気になっていないアンドリューは、後ろから迫る鬼に気づくことなく捕食されてしまうのです。その隙に子供たちはその場から逃走します。
森の中に戻ってからすべての子どもたちに、ルーカスとユウゴが死んでしまったことを伝えます。悲しみに明け暮れている中、レイが森で一匹のフクロウを仕留めます。
しかしそのフクロウはカメラで、アンドリューが追跡できた理由が判明しました。
レイは逃亡先の森の中がすでにばれているとわかり、この場所から離れるようみんなに言います。あてもなくさまようことに不安を抱える子供たちに、オリバーとエマはミネルヴァの電話のメモの存在を伝えます。
子どもたちは安息の生活を手に入れるという目標を胸に、メモに書かれた呼びかけの場所へ向かうのです。
113話ミネルヴァ神話の本の暗号の意味
とある農園で4人組の人間がいとも簡単に鬼を討伐していきます。自分たちを「食用児」というこの4人組はある一人の男に従い、農園を焼き尽くします。
「農園を破壊し全食用児を解放し、この世界を終わらせる」そう言う男に歓声を浴びせる子どもたちは、“ミネルヴァ”そう呼んでいました。
そのころ子どもたちはメモの解読に試んでいました。羅列された数字から、ミネルヴァ神話の本の暗号であることがわかり、「ライオンのあごへ行け」という言葉を導き出しました。
10日ほど歩く道のりをかけ、ミネルヴァのメモのもと進みだすのです。
114話ユウゴとルーカスからの思いを胸に進むエマ
歩き続けて3日目、疲労が蓄積されている子どもたちですが、今まで以上に移動する際の人数が多いことや鬼だけでなく、人間の敵もいることに警戒するなど緊張が取れないことへの疲労も溜まります。
その中で年少者の子どもたちが、ユウゴとルーカスから様々なことを教えてもらったことで、食料調達をいとも簡単にこなします。
「私たち頑張るから」エマは、小さな子供たちの成長を見て、どんな大変な旅でも大丈夫だと勇気づけられます。
8日目に差しかかったころ、気配を感じエマとレイで鬼の警戒に当たると、鬼に襲われている2人の人間を目撃してしまいます。
115話ジンとハヤト
2人を助けるため鬼を殲滅し、警戒心を持ちながら接近するレイに土下座をして、涙を滝のように流して助けてもらったことを感謝します。
この2人組がエマやレイたち子供たちを見て、GFの脱走者であると確信した2人は自分たちが、ミネルヴァの仲間でエマ達を探していたのだと、2人はジンとハヤトと名乗ります。
放送を聞いた場所に向かっているとわかると、ぜひミネルヴァがいるアジト案内したいと申し出ます。
設備もすべてそろっている楽園ともいえるべき場所ですが、ここから2日ほどかかるという状態の中、重傷を負っていたクリスの容態が急変します。緊急を要する栗生にハヤトは農園で薬を盗むことを提案するのです。
『約束のネバーランド』13巻の感想
GFから脱走して子供たちだけで旅を続けている様子を見ると、自分が同じぐらいの年齢の子どもであったら、ここまでたくましく生きることができるのかと自問自答してしまう作品ではないでしょうか。
特に13巻と逃亡生活の年数がたった状態で、子供たちの成長を垣間見えるような光景も感じることができます。
しかしストーリーの中では子供らしさの一面もあり、13巻の中で失ってしまった頼れる大人に対する感情というのは、子どもながらの観点も見出すことができます。
残酷な描写やコマごとの結末がある作品でも、登場人物が一人ひとり細かく再現されています。特に心理戦や戦闘術に関しては、非ファンタジー性はなく現実的な人間の心理を再現していると感じます。
次はどんな展開になるのか、想像が何パターンも膨らんでくるような作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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