漫画『病室で念仏を唱えないでください』の面白さや魅力を1巻から最新刊までネタバレ!無料で読めるお得な方法も紹介

病室で念仏を唱えないでください

「病室で念仏を唱えないでください」は、こやす珠世によるビッグコミック増刊(小学館)で連載中の漫画作品です。

僧侶でも救急医である「僧医」の松本照円(まつもとしょうえん)が、救急医療の現場で奮闘するストーリーです。

2020年1月現在、漫画は6巻まで刊行されており、伊藤英明や中谷美紀主演でTBS系列にてテレビドラマ化もされています。

『病室で念仏を唱えないでください』の魅力

「病院で念仏を唱えないでください」は一味違った救急医療ドラマ

いつも病室で念仏を唱えてしまい、患者や同僚に嫌がられてしまう主人公の松本照円。

僧侶としての本分を果たすため、病院にも迷惑をかけてしまうこともしばしば。でも、医療の腕は確かで、死にそうな患者の命を次々に救っていくのです。

この作品の見どころは、僧侶ならではの考え方で救急医療に携わる主人公の姿です。命を救うという点では、他の医療漫画でもよく見る話。

ですが、仏教という視点が医療に入り込んだこの作品は、ひと味違います。仏の教えと医療のあり方で板挟みになる松本の姿勢は、医療における死生観を考えさせられます。

とはいえ、暗い話だけではなく、松本の持ち前の明るさでクスッと笑える落ちになることも。仏教と医療がミックスされた、新しい感覚の医療漫画としておすすめの作品です。

『病室で念仏を唱えないでください』のドラマと原作の違いは?

原作の漫画では、仏教の考え方を諭すシーンが多く、僧医としてコミカルな展開が描かれることが多いこの作品。

方やドラマでは、救急医療の現場で主人公を含む医師たちが奮闘する場面が多く、医療ドラマとしての色が強くなっています。

登場人物の心情を描くシーンも多く、原作漫画に比べるとドラマとして見ごたえありの内容になっています。

また、キャスト面でも、伊藤英明演じる主人公の松本松本や、中谷美紀演じる三宅涼子など、ベテラン俳優で深みのある演技が堪能できます。

心臓外科医の濱田や研修医の田中など、漫画はレギュラーで登場しない人物も、始めから医療メンバーとして登場しているなどの違いも。

原作漫画では始めから登場していない濱田が、ドラマではムロツヨシを起用してかなり大きく登場する人物となっています。

ドラマは2020年1月現在始まったばかりですが、どう絡んでくるのか楽しみな展開です。

漫画も一読しておくとより楽しめる作品ですので、ぜひ読んでみてくださいね。

ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(ねんとな)あらすじネタバレ・感想を最終回まで紹介

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『病室で念仏を唱えないでください』1巻あらすじ(ネタバレ注意)

坊主の医者が働く救急医療

あおば台救命救急センターで働く、坊主で救急医の松本照円。亡くなった患者の枕経を唱えるかたわら、急患にも対応する毎日でした。

坊主の格好をしたまま急患に当たったりもするため、患者には嫌がられ同僚にも煙たがれてしまう松本。

それでも彼は、仏教の智慧を支えに、生きることを考える僧医として命と向き合っていくのでした。

小学生の頃に目の前で友達が溺れて死んだ経験があり、つい主治医ではない患者の面倒を見てしまいます。

その助けを求める人に寄り添う生き方に、同僚の医師たちも少しずつ心を動かされていくのです。

うつになりかけで事故にあった患者、敗血症性ショックの患者など、患者の生死に関係なく救おうとします。

患者の生死と仏の教えの間

僧医として緩和ケア病棟を訪れる松本は、怒った患者に追い出されていました。そんな日常の中、交通事故の患者たちが運び込まれ、対応に追われます。

その中にシングルマザーである谷村さんの回復を、泣きながら待つ中学生の息子。母が同乗していた車に男性が乗っていたことを知り、ショックを受けていたのです。

松本は、仏の教えを説きますが、聞き入れてはもらえず自分の修行不足を痛感します。

そして、緩和ケアにも向かう松本ですが、末期がんの患者には声が届かずキレイ事だと罵られます。

誰にも分かってもらえない松本は、自分のやらなければいけないことが何なのか悩み苦しみます。

その間にも谷村さんは脳死状態になってしまいます。息子たちは母が実の親ではなかったにも関わらず、自分たちを育ててくれたことを知り、誰にも頼らず児童支援施設へ行くことを自ら選びます。

子どもたちが、ありのままを受け入れて希望に向かって歩く姿を目の当たりにし、自分の生き方を見出していきます。

事故にあった妊婦さんも意識不明の重体でしたが、懸命の治療の結果、母子ともに無事に回復。またひとつ仏の教えを実感する松本の姿がありました。

『病室で念仏を唱えないでください』2巻あらすじ(ネタバレ注意)

研修医の存在と、松本の思い

今日も坊主姿のまま、急患に対応する松本。研修医の田中は、若いがゆえに患者の命をもてあそぶような言動をしており、松本は苛立ちを隠せずにいました。

同僚と談笑中、くも膜下出血の患者である長沢さんが運び込まれてきました。その家族に田中のうかつな発言を聞かれてしまい、手術をやめるよう訴えられてしまいます。

松本は、何の覚悟もないのに命の線引をするなと田中を叱ります。そして田中も患者に対して真摯な態度で接するようになり、2人は和解します。

結果的に、長沢さんは無事に目を覚まし、田中もまた2年後戻ってくると約束して去るのでした。

そして、禿げていることを気にして治療を拒否する内村さんや、ハムスターに噛まれたことが原因で倒れた男児など、救急で命を救いながらも、松本は自身の仏教の考え方と向き合う日々を過ごします。

松本の救急へのあり方

そして、松本は過去救えなかったことを思い出しながらも、中学生の溺水の現場に向かいます。

そして、松本は病室の外で、現場をうかがっていた中学生に出会います。

その子は、友達の大事なペンケースを橋の上から投げたと言い、自分の犬が死んでしまったきっかけになった同級生に復讐したかったと伝えます。

目を覚ました同級生と泣きながら謝り合う中学生2人を、優しく見つめる松本がいました。

その後、以前に救急で知り合った小学校の先生から連絡が来ます。虐待を疑っている子どもの判断ができず、松本に助けを求めてきたのでした。

そして、先生が虐待を疑っていた子どもの姉が救急窓口に連れて来ます。継父から性的虐待を受けて、子宮外妊娠をした姉の手術をすることに。しかし、出血多量で姉は亡くなってしまいます。

両親のあまりの発言に、松本はつい気持ちを抑えきれず、継父を殴りつけてしまいました。

『病室で念仏を唱えないでください』3巻あらすじ(ネタバレ注意)

謹慎処分の松本が行く末は

謹慎処分になった松本は、救急を離れ1人滝で修行に。寺で修行する中、生に執着している自分自身に自問自答します。

寺からの依頼で、昔の知り合いをたくさんの家族がいる中一緒に看取ることになります。

これがあるがままの姿だと気づく松本は、自分が救急あってこその自分だと気づいて寺を後にしました。

謹慎終了一日前、医者の同級生と久々に飲んで話す中、仲の良かった小笠原を思い出します。大学院に進んだものの、患者を選んで救急に進んだ彼女。

帰りに交通事故現場で小笠原を見かけ、自信満々な姿に感銘を覚えます。

謹慎明けにアルコール性肝炎の患者が吐血する現場に出会った松本。

酒癖が悪い父を許せない娘に、投げやりな態度を示す患者を諭すなど、変わらず僧医として救急で命を救い続けるのでした。

ライバル医師?濱田の登場

院内で倒れた患者がいるという知らせを聞いた松本は、心臓外科医の濱田(はまだ)に罵倒されながらも緊急手術を始めます。

ホームレスの心臓手術を請け負うことになり、松本は濱田に連絡しますが無下もなく断られます。無心で手術する松本を、隣の部屋で手術していた濱田が様子見に来ます。

言い合いながらも松本の手術を認め、手伝い始める濱田。後日、濱田と松本はあり方の違いに前途多難な気持ちを覚えます。

濱田が女性たちに人気だったり、テレビなどで取り上げられたりする中も、松本は粛々と救急での勤めを果たしていきます。

ある日、整形外科のドクターである藍田が救急で運ばれるアクシデントも。耕運機に巻き込まれて骨折した患者も同時に手術することになります。

その後、藍田はその患者の異変に気づき、松本に伝えます。無事に患者の命を救うことができた松本は、仏教で言う賢明で明敏な仲間の存在について考えるのでした。

4巻に続く

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