『なつぞら』亀山蘭子(鈴木杏樹)の人物モデルは?雪次郎との関係もネタバレ考察!

2019年4月より放送中のNHK朝ドラ『なつぞら』。広瀬すずさんがヒロイン・奥原なつを演じています。東京大空襲で両親を亡くし、北海道へやってきたなつが、周囲の暖かい人々に支えられ、夢へと向かっていく物語です。

『なつぞら』は北海道編が終わり、5月21日(火)から東京へと舞台が移りました。この記事では、東京編で登場する亀山蘭子(鈴木杏樹)に関して、調べてみました。亀山蘭子のモデルは誰なのか、時代背景や史実と絡め、今後の展開も含めて考察していきます。(ネタバレあり!)

なつや雪次郎(山田裕貴)との関わりもあるようです。ぜひチェックしておきましょう!

なつぞらの見逃し動画
『なつぞら』の過去の放送回を見たい方はU-NEXTがおすすめ!U-NEXTなら最大1ヶ月間無料でNHKオンデマンド(見放題パック)を利用することができます。!

今すぐ『なつぞら』全話を観たい方はコチラ

亀山蘭子(鈴木杏樹)の人物紹介

新劇ブームの中で生まれた劇団のひとつ「赤い星座」の看板女優。美貌や演技のわりに、なぜか人気はパッとせず、映画出演の機会にも恵まれない。

ある時、漫画映画に声で出演する仕事が巡ってきて、運命が変わる。新劇はヨーロッパ流の近代的な演劇のことです。旧劇が歌舞伎を指します。

鈴木杏樹さんのコメント
お話をいただいたとき、うれしくて興奮しました。錚々(そうそう)たる共演者の皆様とご一緒させていただくのも楽しみでなりません。亀山蘭子という役を通して、芝居・舞台・声優・恋などさまざまな経験をさせていただきます。いろんな一面を楽しんでいただけますよう精いっぱい頑張ります。

亀山蘭子の初登場回はこちら

亀山蘭子の役柄

劇団女優から、日本初のアニメ声優として活躍!

なつの兄が所属する劇団「赤い星座」の女優・亀山蘭子は、『白蛇姫』の声を演じることになります。当時は声だけの出演は珍しく、映画スターが降りてしまったために参加することとなったそうで、渋々劇団の活動資金作りとして参加します。

亀山蘭子のモデルは宮城まり子?

宮城まり子さん略歴を抜粋します。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

  • 戦時中の1944年10月、宮城千鶴子の芸名で15歳で大阪花月劇場(吉本興業直営)にて初舞台を踏む。
  • その後、自らの一座を率いて九州を巡業し、終戦を迎える。戦後の1948年、父親、弟の八郎と上京、浅草の舞台に立つ。翌年、菊田一夫の推薦で日劇の舞台に主役として迎えられる。
  • 1955年には、後のレコード大賞作詞家・宮川哲夫の手による『ガード下の靴みがき』を大ヒットさせる。
  • 1958年、日本初のカラー長編アニメ映画『白蛇伝』で森繁久彌とともに、声優を務める。
  • その後、女優業に進出し、1958年、『12月のあいつ』で芸術祭賞、1959年、『まり子自叙伝』でテアトロン賞を受賞。

※『ガード下の靴磨き』という歌は、『なつぞら』で煙カスミ(戸田恵子)が歌っていた歌ですね。この歌は靴磨きをして生活していた、幼少期のなつの境遇と重なります。

宮城まり子は声優の道へは進んでいない

宮城まり子さんは「白蛇伝」のあと、女優として活躍することになります。なので、宮城まり子さんがモデルではない、もしくは、その後は別の人がモデルとされている可能性があります。

演劇の道から声優もしていた人には、大山のぶ代さん(1933~)、市原悦子さん(1936~2019)などいますが、当時は映画・演劇俳優の方が声優を引き受けるのが基本で、声優という仕事は確立していませんでした。ラジオドラマから声優に転身した人もいたようです。

1963年、手塚治虫を中心に作られた日本初の連続テレビアニメーション「鉄腕アトム」の大成功により、次々とテレビアニメが作られるようになりました。 声優という仕事が一つの独立した職業として注目されるようになったのは、これ以降のことであるといわれています。

現在のジブリが俳優を好んで起用しているのは、この流れを汲んでいるからかもしれませんね。市原悦子さん(1936~2019)は、東映動画の『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)に声優として出演されています。日本昔ばなしのナレーションを担当したことでもお馴染みですね。

第2のモデルを考察…初代「桜の園」主演の山川浦路?

「赤い星座」の制作部でチェーホフの「桜の園」の演出を手伝っています。亀山蘭子の頭に、桜吹雪を降らせていました。

「桜の園」の日本での初演は、上山草人率いる近代劇協会(1912年結成)が1915年に帝国劇場で演じました。翻訳は伊東六郎のものが使われ、演出は小山内薫があたったとあります。

中心人物の女地主・ラネーフスカヤを演じていたのが、山川浦路です。

文芸協会に参加した夫・草人を助けるために、浦路も入会し、女優修業を始めました。

彼女は後に、「人形の家」という作品にも出演します。『なつぞら』内では、なつと雪次郎が見に行った演劇ですね。

山川浦路は、草人から衣川孔雀と愛人関係になったことを打ち明けられ、三人の共同生活が始まる。衣川が妊娠したことで草人との関係が周囲にばれてスキャンダルになり、劇団脱退者が続出、公演は不発に終わり、資金繰りに窮する。
新劇ブームは1913年をピークに下火になるばかりで、劇団経営は火の車だった。

夫・草人はその後、アメリカで映画俳優として活躍するなど、波瀾万丈な人生の持ち主です。人形の家は、1879年(大正12)に初演され、近代演劇作品の始まりとなった作品です。しかし、なつが東京に来た時代は1956年で、年代が違いますね。さらに、今でも繰り返し上演される定番作品なので、特定は難しそうです。

赤い星座のモデルとなった劇団は俳優座?

戦後3大劇団と呼ばれたのは、俳優座(1944年創立)、文学座(37年)、民芸(50年)でした。この年代に、「桜の園」と「人形の家」を興行していた劇団は見つかりませんでした。

ただ、文学座は新宿信濃町に劇場を構えていたので、一部モデルとされている可能性はあります。杉村春子さんという伝説的女優を輩出し人気がありましたが、1960年の安保闘争を機に、劇団から去る人が増え存続が危ぶまれました。

しかし、黒柳徹子さん、樹木希林さんを始め、テレビ創成期を支える役者さんを育て、今でも一線で活躍する俳優を輩出しています。

亀山蘭子(鈴木杏樹)と雪次郎(山田裕貴)の関係は?

亀山蘭子(鈴木杏樹)は、演劇に興味がある雪次郎(山田裕貴)に影響を与えることがこの先あるのでしょうか。ひょっとすると、恋に落ちる可能性も!?

ノベライズ版を元にしたネタバレありの考察になりますので、この先ネタバレが嫌な方はご注意下さい。

亀山蘭子と雪次郎の出会い

咲太郎(岡田将生)の劇団、赤い星座の4月公演『人形の家』を、なつと雪次郎(山田裕貴)が見に行ったことがきっかけとなります。

ヒロイン・ノラを演じた亀山蘭子の芝居に感動し、2人は興奮が収まりません。

雪次郎との今後の関わりを示すセリフ

観劇が終わった後、咲太郎(岡田将生)の元を訪れた2人は以下のように感想を話します。

なつ「よかった!なんていうか…すごくよかった!」
雪次郎「俺は見ている間、ずっと体が熱かったです」
咲太郎「…かぜでもひいたのか?」

感想にしては独特ですよね。

咲太郎は、蘭子の楽屋へと2人を案内します。咲太郎が雪次郎のことを紹介し、雪次郎は感想を話し始めます。

咲太郎「こいつは、なつの友達で、北海道の農業高校で演劇をやっていたやつなんです」

雪次郎「本物は…普通なんだと思いました。普通というのは…普通の人が、まるでそこに居るみたいというか…そういう…アマチュア精神を感じるというか…」

失礼だと咲太郎が注意し、雪次郎は言い直します。

「あ、いえ、普通の人が言いたい言葉を、代弁するというか伝える力がプロなんだと思ったんです。別にスターとかじゃなくて、普通の人間だから伝わる精神を持っているのが、本当にすごい俳優なんだと思いました。それが新劇なんだと思いました。」

雪次郎の演劇への熱がここで蘭子に伝わりましたね。この感想は好きじゃないと出てきませんよね。そんな演劇に比べて、お菓子への情熱については特に描かれていないのです。

父・雪之助(安田顕)は菓子屋への情熱が強く、菓子の話になると未来の展望まで見据え、語り始めたら止まりません。対して、雪次郎が語り始めたら止まらないのは演劇に関してです。

また、雪次郎は東京行きの送別会で「夕見子ちゃんにおいしいと言ってもらえるお菓子を作りたい」という抱負にとどまっています。夕見子(福地桃子)というのは雪次郎が好きな女の子なので、情熱としては差がありますよね。

これが、雪次郎が俳優の道へと進む伏線だと思うのです・・・。

蘭子と雪次郎たちとの関係は、これっきりではない…

蘭子「あなた今、何をしてらっしゃるの?」

雪次郎は、新宿の川村屋で、お菓子作りの修行をしていることを伝えます。なつは実家が北海道で菓子屋をしていること、雪次郎はお菓子と同じくらい演劇が好きだと紹介します。

蘭子「そう・・・それでよく芝居をやめられたわね」

一見ちぐはぐな出会いをした蘭子と雪次朗たちの関係は、これっきりではない。だが、それはまた後の話となる・・・。

咲太郎は、雪次郎のことを詳細に説明しています。蘭子は、雪次郎が高校演劇をしてきたことも、菓子屋の修行を川村屋でしていることも、ここで全て知ることになりました。

今後の関わりがないと、ここまで説明はされないと思います。蘭子は雪次郎が演劇に強い興味があると知り、今後雪次郎に会いにいくことができるということです。

そして、これっきりではないという一文は、そのままノベライズに描かれています。のちの話については、まだ分かりませんが、関わりがあることをはっきりと示しています。そして、なつではなく、雪次郎を挙げているところが、意味深ですよね・・・。

雪次郎と亀山蘭子が出会う第62話はこちら

雪次郎は演劇の世界へ飛び込むのでは?

雪次郎は高校生の時から、演劇の世界へ強い憧れを持ち、真剣に向き合ってきた姿が描かれてきました。北海道で雪次郎は、なつの演劇へ関わるきっかけを作り、柴田家でなつと夕見子と3人で、熱い演劇論を交わしたこともありました。

その情熱はなつの比ではありません。咲太郎の知識に並ぶほど、演劇に関しての知識は豊富です。東京に来たあと、なつがアニメーターは演じる仕事と話したとき、雪次郎は演劇が役に立つと喜ぶシーンも描かれています。伏線は十二分に引かれています。

雪次郎は亀山蘭子と恋に落ちるか?

雪次郎が果たして、亀山蘭子と恋愛関係になるか!ここが気になるところです。雪次郎を演じる山田裕貴さんは、NHK『ごごナマ』という番組で「雪次郎は夕見子のことが好きなんでしょ?」と聞かれたとき、「でも人生は、色々ありますからね、東京に行ってからはどうなるんでしょうか?」と意味深な回答をしています。

夕見子の出番があまり多くないことも明かされているため、この2人がくっつくことは東京編ではないと思われます。その後はあるかもしれませんが!

そして、その先の雪次郎の人生には、「ふた山さん山、波瀾万丈な人生が待っている」と紹介されていました。亀山蘭子と浮いた話があっても、おかしくないと思います。または、お菓子屋か、俳優かという狭間で波瀾万丈が起こるという意味かもしれません。

ヒロイン・なつ(広瀬すず)の人生にも注目してほしいですが、横にいる雪次郎の人生も絡まっていきそうです。可能性があると知っていると、些細なセリフも意味深に聞こえてきて、わくわくしてしまいます。今後の『なつぞら』も見逃せませんね!!

新劇・赤い星座については、下記で詳しく解説しています。

なつぞら第1話から最新話まで、あらすじ・ネタバレをまとめていますので気になる方はご覧ください。

おすすめ!『なつぞら』ノベライズ!

この記事を読んでくださるような『なつぞら』クラスタの方は、ノベライズ本(小説)をぜひ読んでみてください!

私自身初めてノベライズを読んでから、ドラマを見始めたのですが、さらに面白くなりました。今までネタバレを敬遠してきましたが、細かな心理描写はドラマ内では分からないところが多いです!ノベライズは、セリフの繋がりや背景がスムーズに入ってきます!

現在『なつぞら』ノベライズ版は、上巻が絶賛発売中です。今なら、お得なキャンペーンを行っているeBookJapanでの購入がおすすめです!

『なつぞら』上

NHK連続テレビ小説『なつぞら』上をお得に購入する。

ノベライズ版では、ドラマとは違う展開の重要シーンがあり、セリフも更に詳しいです。ドラマを見ている人よりも2倍3倍も楽しめますよ!とってもオススメです。

※キャンペーン内容や料金は、2019年5月24日時点の情報です。詳細はサイトにてご確認下さい。

『なつぞら』の放送時間は?再放送はある?

『なつぞら』は、月曜日から土曜日の朝8:00~8:15にNHK総合で放送されています。

朝見逃してしまった場合は、その日のお昼12:45~13:00に再放送があります。

また、まとめてダイジェストで見たい方は、NHK総合で以下のダイジェスト番組が放送されますので、チェックしてみて下さい。

なつぞらダイジェスト版

「なつぞら一週間」日曜日 あさ11:00~11:20

「5分で『なつぞら』」日曜日 あさ5:45~5:50 夕方5:55~6:00

見逃し配信はU-NEXTがオススメです!


なつぞらの動画を見る

U-NEXTの無料トライアルに登録すると、最大1ヶ月間無料でNHKオンデマンド(見放題パック)を利用することができます。合わせてU-NEXTで配信されている映画やドラマ等の見放題コンテンツも31日間無料でお楽しみ頂けます。この機会にぜひ!

※本ページの月額料金やキャンペーン情報は、2019年5月現在のものです。最新の配信状況は、U-NEXTサイトにてご確認ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です