6月4日(火)に放送のNHKの朝ドラ『なつぞら』の第56話。
なつは、東洋動画の仕上げ課で働くようになりました。仲に連れられ作画課を見学していると、そこで男女が口論をしている場面を目の当たりにします。
その女性の方である大沢麻子（貫地谷しほり）は、今後なつにどのように絡んでくるのでしょうか。
こちらの記事では『なつぞら』第56話のあらすじ・ネタバレを含む、感想や見どころをご紹介します。
前回のお話はこちらから。
目次
『なつぞら』第56話あらすじ・ネタバレ
なつ大沢麻子（貫地谷しほり）に怒られる！落語心中とのコラボ！
なつ（広瀬すず）は東洋動画へと初出勤し、作画課を訪れることになります。下山克己（川島明）から作画課の状況について教えられます。捨てられた絵を拾い、練習すると良いと勧められたなつは、風車へと帰り練習を始めます。
作画課を訪ねる
初出勤の日の夕方、なつ（広瀬すず）は作画課を訪ねることになります。手前では背景画、奥では動画を描くアニメーターたちが作業をしていました。仲努（井浦新）は書き損じが入っている護美箱という箱を指し、いくらでも持って行って良いと言ってくれます。
なつは箱に入っている書き損じの絵を目の前に広げて、嬉しそうに眺めます。なつは、下山が作業をするのを見させてもらうことにしました。下山は、仲と井戸原（小手伸也）が描いた原画をきれいにして、動画を描く人に渡す作業をしていました。原画を描ける本物のアニメーターと呼ばれる人はまだ仲と井戸原の2人しかいないのだと教えてくれます。
アニメーションはまず原画が描かれ、その原画と原画の間をつなぐ「中割」と呼ばれる動画が描かれることで、シーンが完成します。これらを描く人をアニメーターと呼びます。下山をはじめとした6人が、原画担当と動画担当の間にセカンドという立場で立ち、制作を指導する形をとっているといいます。
下山克己（川島明）は「つまり、ここでは新人が新人を育ててるようなもんだよ」と説明していると、大沢麻子（貫地谷しほり）の声が響いてきます。堀内幸正（田村健太郎）という動画担当と意見をぶつけ合っているようです。
大沢は人物の気持ちが伝わってこないと訴えますが、堀内は具体的にどこが悪いのかがわからないと言います。大沢はもう一度考え直すように堀内に指示をしたあと、なつのことを睨んで、去っていきました。
初めての出勤を終えて風車へと帰る
風車に帰ってきたなつは亜矢美（山口智子）に出迎えられます。店に来ていた客（柳家喬太郎）は、咲太郎（岡田将生）のことを知っていて、「落語なんかやんねえかなと思ってんだよ」と言います。「抜け雀」という落語を例に出し、「一流の芸術てえもんはね、魂がこもって書いた絵が動き出すんですよ」と、弟子と亜矢美に話しました。
部屋で夕食を食べたなつは、作画課で拾った絵を真似して練習をしている間に、机に突っ伏して眠ってしまいます。亜矢美と咲太郎はなつを布団に寝かせてあげました。ふとなつが練習していた絵を見た咲太郎が目にします。見たこともないパンダの絵を見て、「タヌキか？」と疑問に思いました。
2日目の朝、亜矢美が選んだ服装が派手でなつは戸惑います。亜矢美は「おしゃれは最初が肝心なんだから。今日からこれが私よ！ビラビラビラって行かなくちゃ！」指を羽ばたかせて言われます。案の定、派手な格好と新宿に住んでいることで、遊び人だと勘違いされます。なつは弁明に必死でした。
なつの生い立ちを聞いた森田桃代（伊原立花）は、「ここは割とお嬢さんがそろってるからね」と話し、「まるで会社が、良い花嫁になりそうな人を選んで集めているみたい」と小声で言います。給料が安くても文句を言われない、実際みんな遊びに来ているようなところがあると桃代は言います。
白蛇姫のストーリーを知る
なつは昼食を食べる時間も惜しんで、絵コンテを眺めていました。白蛇姫のストーリーは、以下のような物語でした。 中国の杭州西（こうしゅうせい）湖のほとりに住む若者・許仙（しゅうせん）は胡弓を弾いて生活しながら、子分のパンダと楽しく暮らしていました。
ある日、市場で見世物にされていた白蛇を買って、逃がしてやりました。許仙に恋をした白蛇は嵐の晩に、美しい人間の娘・白娘（パイニャン）に変身し、戦で滅んだ城を蘇らせて許仙を招き、2人はお互いに恋に落ちます。 白蛇が戦で滅んだ城の姫の生まれ変わりだと知った僧・法海は、許仙が殺されるのではないかと考え、王に進言して兵を差し向けます。
白蛇は兵を退けますが、その罪で許仙が捕まってしまい、蘇州という場所へ流されてしまいました。白蛇は許仙に会いたい一心で蘇州へ向かおうとするのです。報われない恋の話だと知ったなつは、目を潤ませます。
下山克己（川島明）の作業場に向かうと、悲しい恋の話だからこそ戦うシーンを面白くしたいと張り切っていました。なつが描いてみたいと夢を話すと、下山はよく先輩の絵をゴミ箱から拾って模写していると話し、自分なりに描いてみると良いとアドバイスをしてくれます。
大沢麻子に怒られるなつ
そこへ大沢麻子がまた、堀内幸正（田村健太郎）にダメだしをしていました。原画と同じように描いているという堀内に、表情を変えずにキャラクターが泣き崩れても何も伝わってこないと、大沢が反論していました。 堀内はその表情を原画が描くべきだと譲らず、大沢はしびれを切らし自分がやると宣言しました。
堀内が捨てた動画をなつは拾い、中庭で見ていると大沢がやってきます。大沢はなつにここに何をしに来ているのかと尋ねてきます。なつの服装を見て、結婚相手を探しに来ているのかと突っかかり、「将来の旦那に会いたいって気持ちがにじみ出てんのよ、その顔から！」「男探しに来てるだけだったら目障りだから、目の前をうろちょろしないでちょうだい！」と言い放ち、去って行きました。
その酷い言われように、なつは呆然とするしかありませんでした。
『なつぞら』第56話の感想
大沢麻子（貫地谷しほり）と作画課の女の子たちの対比
大森寿美男さんが書かれたノベライズでは、堀内はもっとイヤな人物として描かれているんです。1度目に書き直しを命じられたあと、堀内幸正（田村健太郎）は大沢麻子（貫地谷しほり）に「美人だからもてはやされてるだけの奴が」とイヤミを言い放ちます。
麻子は男社会の中で、情熱を持ってバリバリと働く、当時では珍しい女性です。その時代背景を強調するシーンになっていて、仕上課も含めて女性の働き方について描く章になっているんですよ！
落語家・柳家喬太郎登場！NHKドラマ「昭和元禄落語心中」とのコラボ！
NHKドラマ「昭和元禄落語心中」で主人公を演じた岡田将生、その落語指導をしていたのがこの柳家喬太郎という方です。なんと朝ドラで咲太郎（岡田将生）にまで落語を勧めるとは、粋な演出ですね。
本日の「風車」のお客さまは、ドラマ『昭和元禄落語心中』で岡田将生さんと共演した落語家・柳家喬太郎さん。咲太郎にも落語を教えたい様子でしたね。「朝ドラに出演できるなんて夢のようです！」とコメント頂きました♪#朝ドラ #なつぞら #柳家喬太郎 #山口智子 pic.twitter.com/3W8gcUkU7P
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月4日
『なつぞら』第56話の視聴率は？
6月4日(火)に放送された、第56話の視聴率は21.2％でした。（関東地区、ビデオリサーチ調べ）
- 最高視聴率 23.6％（第15話）
- 最低視聴率 18.7%（第29話）
全話こちらで更新中！
『なつぞら』第57話の予告レビュー（ネタバレ）
以下は、ノベライズ版をもとに、今後の展開を予測したネタバレありの次回以降の展開になります。
内容は、実際の放送とは変わる可能性がございます。
なつは風車へ帰ってくると、亜矢美（山口智子）に怒っているのかと心配されます。
角筈屋書店の社長・茂木は、「男が美人と接した時に冷たく感じてしまうのは、自分がどう思われているかを気になりすぎているからだね。だから怯えて、相手は誤解してしまうんだ」となつに言うので、なつは相手は男でもないし自分は美人でもないと否定します。
相手は女で美人だと聞いた茂木は、きっと同じだと教えてくれます。「自分が男からどう思われているか、君を通して、それを気にしてるだけだね。つまり、自分が誤解をされたくないと怯えてるんだよ」
3日目、中庭にやってきたなつは、スケッチをしている下山克己（川島明）に出会います。スケッチブックに書かれた似顔絵はどれも特徴を捉えており、面白いとなつは驚きました。なつは下山に、大沢麻子（貫地谷しほり）について怖いかと尋ねました。「怖くないよ、ちっとも。熱心なだけで」と返ってきました。
彼女はアニメーションにとって一番大事なことを、初めからわかってる人なんだと話します。それは「命を吹き込むことだよ」と下山は言います。アニメーションはラテン語で魂という意味の「アニマ」という言葉が由来で、「動かないものに魂を与えて動かすこと、つまり命を与えるってことなんだ」と教えてくれました。
そして、「それには、見る人の気持ちをとことん考えなくちゃいけない。アニメーションは初めから命のある役者が演じるよりも、もっと芝居をして、観客と深い関係を築いていかなければならないんだ。どう動かせばどう見えるか、どう感じてもらえるか…本気で命を吹きこもうと思えば、悩まないアニメーターなんていないよ」となつに語りかけます。
『なつぞら』の放送時間は？再放送はある？
『なつぞら』は、月曜日から土曜日の朝8:00～8:15にNHK総合で放送されています。
朝見逃してしまった場合は、その日のお昼12:45～13:00に再放送があります。
また、まとめてダイジェストで見たい方は、NHK総合で以下のダイジェスト番組が放送されますので、チェックしてみて下さい。
「なつぞら一週間」日曜日 あさ11:00～11:20
「5分で『なつぞら』」日曜日 あさ5:45～5:50 夕方5:55～6:00
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