『なつぞら』井戸原昇(小手伸也)の役柄や人物モデルは?シンデレラおじさんの多彩な経歴にも注目!

2019年4月から放送されているNHKの朝ドラ『なつぞら』。

ヒロイン・なつ(広瀬すず)がアニメーターになるべく入社試験を受けた東洋動画では、新たな出会いが待っています。その東洋動画のメンバーのひとり、アニメーター・作画監督の井戸原昇(小手伸也)に今回は注目し、役柄や実在するモデルはいるのか調べました。

また、役を演じる小手伸也さんは個性派俳優として様々な作品に出演されており、面白い方でもあるので、小手さんについてもご紹介します。

個性的な役柄!井戸原 昇(いどはら のぼる)とは?

仲とともに作画監督として、アニメーターたちをけん引するツートップのひとり。

芸術家肌の仲とは対照的に、驚異的なスピードで上質な作画を仕上げる実務家肌。

大柄な体格ながらも、繊細な心の持ち主で、個性派アニメーター集団をうまく束ねていく。

ベレー帽は、元々被る予定はありませんでした。衣装スタッフがなんとなく被せたところ、ぴったりで採用されました。似合いすぎてスタッフに爆笑されたそうです。

「コンフィデンスマンJP」の五十嵐もそうですが、ちょっと無理のある扮装がぴったり似合ってしまうのが、小手伸也さんの面白いところですよね。顔の作りが男前だからでしょうか?腰にはタオルを下げて、足元は下駄という珍しい出で立ちです。

なつぞら出演にあたってのコメント

去年からさまざまな媒体で「今後の夢は?」という質問に対し、「ズバリ“朝ドラ”です!」と答えてはいたのですが、まさかこれほど早く実現するとは光栄の至りです!

現場では「真田丸」でお世話になったスタッフさんも多く、初めての朝ドラのわりにはずうずうしくも久々に訪れた親戚の家のようにリラックスさせていただいてます(笑)

見た目も含めかなりインパクトのある役としてやらせていただいています!

どうぞお楽しみに!

井戸原昇(小手伸也)のモデルは、大工原 章(だいくはら あきら)

モデルとなった大工原章は1917年生まれ。創生期の日本のアニメーションを築いた作画監督です。

作品ごとに全く異なるスタイルを打ちたて、持ち前の万能技とスピードで東映動画(現、東映アニメーション株式会社)初期長編の作画監督を歴任した。その柔軟な指導で技術を磨いて巣立っていった後進のスタッフも数多い。

「なつぞら」で東洋動画が「白蛇姫」の作成に挑んでいますが、当時は東映動画で「白蛇伝」が作られていました。作画を出来る技術を持っていたのは、仲努(井浦新)のモデル・森 康二さんと大工原さんの2人のみだったそうです。

キャラクターデザインから、原画までを担当する2人を補佐するため、下山克己(川島明)のモデル・大塚康生さんや大沢麻子(貫地谷しほり)のモデル・中村和子さんなど総勢6名がセカンドとして選ばれました。

なつ(広瀬すず)は白蛇姫で「仕上げ」という、2人の原画をトレースしたものに色をつけるという作業をすることになります。このモデルとなった白蛇伝、Amazonプライムで購入することができます。日本初のカラー長編アニメーション、森さんと大工原さんの作画を実際に見てみてはいかがでしょうか。

大工原さんは、自分で絵を描くだけではなく、人を動かすのも上手で仕事ができると評判だったそうです。ただ、若い頃に結核にかかり死を決意したことがあるなど、体が弱かったそうです。

それもあって、なつ(広瀬すず)のモデル・奥原玲子や、神地航也(染谷翔太)のモデル・宮崎駿など仲間たちが次々と他社へ移籍していくなかで、大工原さんは東映動画に残り会社を支えました。

1980年(昭和55年)66歳のとき、作画を担うスタジオ・カーペンターを設立します。カーペンターは大工という意味で、大工原さんの名前に由来しています。

今後の『なつぞら』

仲努(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)は、実力のある東洋動画のアニメーターです。キャラクターや性格は違いますが、2本柱として今後の東洋動画を引っ張っていく存在です。

小手さんは、「奥原なつという原石を見つけて嬉しそうな仲努(井浦新)を、終始隣でニヤニヤ見てる井戸原昇」を演じるとTwitterでおっしゃっていました。

白蛇伝を完成させた仲努(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)たちは、アニメーターになつや三村茜(渡辺麻友)を迎え、「わんぱく牛若丸」という2作目のアニメーション作りに取り組むことになります。

芸術家肌の仲とは対照的に、井戸原は驚異的なスピードで上質な作画を仕上げる実務家肌ということで、良いコンビになりそうですね。井浦新さんもなんと同じ44歳で、この2人は同い年なんです。体型も対照的で、絶妙なキャスティング!

小手伸也(こてしんや)さんの経歴は?

  • オフィスPSC所属
  • 1973年12月25日生まれ(45歳)
  • 神奈川県出身
  • 身長177cm
  • 血液型B型
  • 特技/アイスホッケー・HPデザイン
  • 早稲田大学出身

1998年創立の劇団Innerchild(インナーチャイルド)を主宰している作家・演出家でもあります。心理学や神話(古事記)の知識が豊富で、精神世界や神話を題材とする、壮大なスケールの演目が魅力です。テレビドラマで見るポップな小手さんとは全く違う一面が見れると話題です。

過去の舞台出演作品

  • 劇団Innerchild全作品
  • ナイロン100℃「カメラ≠万年筆」
  • 東京グローブ座「どぼんど~ヴェニスで溺れて」
  • 劇団☆新感線「直撃!ドラゴンロック3曇天対エイリアン」
  • 美輪明宏演出主演「黒蜻蛉」

過去のテレビ出演作品

  • 2001年フジテレビ「HERO」第1話現場リポーター役
  • 2005年TBS「タイガー&ドラゴン」第10話
  • 2016年NHK「真田丸」塙団右衛門役
  • NHK「チェイス~国税査察官」
  • テレビ東京「ゴッドタン~第6回キス我慢選手権」
  • フジテレビ「コンフィデンスマンJP」五十嵐役
  • フジテレビ「SUITS/スーツ」蟹江貢役
  • TBS「集団左遷!!」鮫島正義役

出典:http://www.office-psc.com/profile/kote_shinya/index.html

長く舞台・映画、ミュージカルでも活躍されており、2016年の「真田丸」、2018年の月9「コンフィデンスマンJP」の五十嵐役でテレビでブレイクしました。44歳でのブレイクが「シンデレラストーリー」と表現され、おじさんに夢を与える存在だと話題になりました。

出演作品は幅広く、ご本人も「劇団innerchild主宰・作家・演出家・俳優・声優の何でも屋」と名乗っているほどです。なんとテレビ東京のお笑い番組・ゴッドタンにも出演されています。このゴッドタンの佐久間宣行プロデューサーは人材発掘に定評があり、窪田正孝さんや斎藤工さんが、ブレイク前に同じ企画に出演されているんです。

そしてなんと、『なつぞら』FFJの歌でお馴染みの番長・門倉努役の板橋駿谷さんも、ストイック暗記王という企画でこの番組に出演されているんですよ。

ちなみに、この佐久間Pが担当するコメディ番組「ウレロ☆」では、これに出演した女優は朝ドラに出るというジンクスが広まりました。高畑充希さん(とと姉ちゃん)、清水富美加さん(まれ)、松岡茉優さん(あまちゃん)、早見あかりさん(マッサン)とそうそうたるメンバーを輩出しています。

井戸原昇(小手伸也)念願の朝ドラ初登場!!

『なつぞら』での井戸原昇(小手伸也)の初登場は、5月27日第49話からです。仲努(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)がアニメーター試験の採点をしています。仲が勧めたなつの絵を、向かいの机で受け取り、井戸原は「いいんじゃないの、絵はヘタだけどキャラクターが立ってる」となつの絵を高く評価してくれました。

小手伸也は良い声!ナレーション業でも人気!

ここの小手さんのセリフ、落ち着いた良い声でした。小手伸也さんといえば、ナレーションも務めるほどの良い声が魅力なんですよね。綾野剛主演のテレビ朝日系「ハゲタカ」では、ナレーションを務めています。

小手さんは2019年4月末までコールセンターのアルバイトをされていました。小手さんの声で対応されるとは、なんて贅沢でしょうか!対応する方は年齢層が高いため、電話で名乗ってもバレたことがないんだとか。社内では恥ずかしく顔を隠されていたそうですが、隣に座った同僚にバレてしまい「…本物だ」と言われたそうです。

小手さんはアニメ声優も務めているんです。テレビ東京「ジュエルペット」サンタ役、テレビ東京「遊☆戯☆王5D´s」レクス・ゴドウィン役等、アニメ業界でもお仕事をされています。ご存知でしたか?

仮面ライダーにも出演!

仮面ライダー・エグゼイドにも出演されています。幻夢コーポレーションという何やら怪しい会社の社長・天ヶ崎恋という役を演じられていました。「世界中にI LOVE YOU」というのが座右の銘だそうで、コンフィデンスマン五十嵐の片鱗を感じますね。

小手伸也のTwitterも面白い!フォロワー数3万人!

第49話で井戸原昇(小手伸也)が初登場したとき、「小手さん」がTwitterのトレンド入りしたと喜びのツイートをされていました。出演番組を毎回紹介していますし、一言加えられていて面白い情報が見られますよ。

ヘッダーの写真に注目すると、今までの演じた役柄が格闘ゲーム風にデザインされています。フォローのついでに是非ご覧ください!趣味はHPデザインということで、ご自分で作られたのかもしれません。

このアカウントは2011年から開設されており、ブレイク前のツイートや出演作品を遡るのもオススメです。早い時期からTwitterをされていたんですね。最近では、音楽と俳優など2足3足のわらじを履く人が多いですよね、小手さんは作家・演出家・俳優・声優の4足・・・先見の明がある方なんでしょうか。

シンデレラおじさんを今後も注目したい!

小手伸也さんについて、簡単にですが調べてみました。小手さん念願の朝ドラへの出演が叶って良かったですね。月9から日曜劇場に朝ドラと、まさにシンデレラの階段をかけあがっていくような活躍ですよね。

古事記研究、ミュージカル、声優、劇作家、劇団運営に加え、最近はしゃべくり7やアウト・デラックス等バラエティへの出演もこなし、調べれば調べるほど多彩な経歴をお持ちでした。

コメディからシリアスまで演じ分け、脇役でも異様な存在感を放つ小手伸也さん、これからも注目ですね。「なつぞら」でどのように井戸原を演じるのか、期待しかないですね!

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