過度なダイエットで無月経に!『スッキリ!』で紹介された女子中高生の8割にリスクがある無月経の体験を紹介

順天堂大学女性スポーツ研究センターが、スポーツ庁からの依頼で女子中高生を対象に日ごろの生活習慣を調査しました。

すると、回答をした1214人のうち約8割が無月経であるということがわかりました。

無月経とはいったいどういうことなのか? 実際に無月経になった人の体験とともに、リスクについても紹介します。

女子中高生を襲う無月経とは?

無月経とは、一般的に3ヶ月以上月経がないことをいいます。

主な原因とされているのが、過度なダイエットやストレス、女性ホルモンのバランスの乱れです。

初潮から数年はバランスがまだ整っておらず、不安定な周期になることはあります。

それでも、3ヶ月以上月経がないということは何か体に問題が起きているということです。

以前より増加傾向にある無月経女子

昔から、過度なダイエットやスポーツと無月経の関係について言われることはありました。

しかし、実際どのくらいの人が無月経になっているのかを調べたことはありません。

そこで、今回スポーツ庁が調査をし、判明したのは対象の女子中高生の約8割が無月経であるということです。

調査の対象となったのは、関東甲信越地方と東海地方の中学校、高校計9校です。

運動部に所属する生徒と運動習慣のない生徒にアンケートを実施しました。

実際に診療をする産婦人科医も、以前に比べて無月経での受信患者が増えているということは認識していました。

なぜ、無月経が増加する傾向にあるのでしょうか?

無月経のきっかけである過度なダイエットはSNSから

今回の調査でわかった、無月経の一番の原因と言われているのが過度なダイエットです。

極端にカロリー制限した食事にしたり、ハードな運動を繰り返すことで必要なエネルギーが足りなくなり、女性ホルモンのバランスも崩れ、無月経になってしまいます。

SNSの普及により、一般の人がダイエットに成功した体験を紹介し、それを目にする機会が増えました。

Befor→Afterがわかりやすく表示されていると自分でもできそうな気がして、チャレンジしてしまいます。

確かに短期間で痩せるかもしれませんが、その結果体のバランスが崩れてしまう危険性があります。

無月経の体験を紹介

『スッキリ!』では、29歳の女性が無月経の体験について語ってくれました。

この女性は18歳の時に過度な食事制限と、水泳1時間半とランニングを3ヶ月間行いました。

その後、生理が来ていないことに気が付きましたが、病院に行けばいいというくらいの軽い気持ちでいました。

しかし、診断されたのは自発的に生理が来ない体になっているということでした。

ホルモン治療を受け、自発的に生理が来るようになったのは、11年後の29歳になってからでした。

このほかにも、ネットは自身の無月経体験を伝えている人がいます。

生理が来ないということを気軽に考えてしまうと、将来子供が望めない体になったり、子宮体ガンのリスクが上がる危険があります。

娘の無月経に気づくには?

未成年の娘を持つ保護者にとっても、無月経というのはとても心配なことだと思います。

デリケートなことではありますが、家族で話し合える環境を作ることも大切です。

無月経かどうか知る目安の一つとして、ナプキンの消費量の確認をしましょう。

娘がどの時期になったら使用しているのか。

減りの具合はどうなのか。

これだけでも無月経を知る大きな手掛かりになります。

例え今無月経だとしても、早めの治療で回復することはできますし、無月経がきっかけで、別の病気が判明した人もいます。

ぜひ、保護者の人も娘の体調には注意をしてあげてください。

体が出来上がれば自然に痩せる

10代のうちは、体の成長段階としてぽっちゃりしやすくなります。

一部には体質として太らない人もいますが、そういう人だけを見て、細くならないとと思うことは違います。

中高生はまだまだ体が未成熟なので、この時期に無理をすると大人になってからも影響が強く残ります。

目先の今だけを考えず、将来のことを考え、大人から適切なアドバイスをもらいながらダイエットや運動を行いましょう。

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