「いつまでも美しくいたい」という多くの女性の願いをかなえるために、今までに多くの洗顔方法が産まれました。
重曹洗顔、ジェル洗顔、スクラブ洗顔…たくさんの洗顔方法がありますが、あなたはいくつ知っていますか?
今回は、その洗顔方法の中から「泥洗顔(クレイ洗顔)」の特徴やメリットを詳しく紹介します。
目次
ズバリ!泥洗顔って何?
泥を使った、ちょっと変わった洗顔方法「泥洗顔」。あまりにも有名な洗顔方法ですが、その特徴や効果についてはあまりよく知られていません。
「なんとなく、お肌が綺麗になりそうだから泥洗顔をしている」という人もいるかもしれませんね。
そんな方のために、まずは泥洗顔とはどんな洗顔なのか?みていきましょう。
泥が含まれた洗顔料で顔を洗う=泥洗顔
泥洗顔とは、その名前のとおり「泥を含んだ洗顔料で、顔を洗う」ということです。
泥は「クレイ」とも呼ばれるため、クレイ洗顔と言うこともありますね。泥と言っても、もちろん含まれているのはただの泥ではありません。
使用されている泥は、長い時間をかけて育まれた粘土層から抽出されたもの。
この粘土層には、お肌にいいと言われるミネラルがたくさん含まれていると言います。
天然由来のパワーがたくさん詰まった泥だからこそ、クレイはお肌にいい影響を与えるとされ、こうして洗顔料にも使われるようになりました。
特に「毛穴の汚れにいい」と言われていることから、毛穴を綺麗にしたいという女性に人気があるようです。
毛穴の汚れが落ちると言われれば、それは試したくなるのも当然ですよね!
また、泥の種類も1つではなく色々な種類が確認され、その洗顔料の特性に合った泥が選ばれています。
クレイ洗顔は泡立たないの?
一般的には、泥そのものの色をしていて泡立たないタイプの洗顔料を思い浮かべるでしょう。
しかし、実はモコモコとした泡が立つ洗顔フォームタイプもたくさん販売されています。
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泡立つタイプの洗顔料は、ベースが石鹸でそこに泥が加えられているというタイプのもの。
石鹸が含まれているので、泡立てればもっちりとした泡を作ることができますし、洗いあがりも石鹸で洗った後と同じくさっぱり感があります。
一方で、泥がベースになっているものの場合だと、泡があまりたちません。
洗いあがりもさっぱりとした感覚は少なく、少しぬめりがあるような感覚が残ります。
クレイ洗顔のメリットとは
クレイ洗顔のメリットとは、具体的にどんなものがあるのでしょうか?良いと言われる点をまとめてみました。
- 泡よりも粒子が細かいため、成分が毛穴の奥まで届くと言われている
- クレイがもつ吸着の性質を利用して、汚れを落とすものであること
- 泡洗顔よりも界面活性剤の量が少ない・または不使用である
- 天然由来の保湿成分がお肌のうるおいを守ってくれる
このような点がメリットです。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
泡よりも粒子が細かいため、成分が毛穴の奥まで届くと言われている
クレイ洗顔に使用される泥は、1ミリの100万分の1、「ナノ」というサイズ。
とても小さな粒子なのですが、これは他の洗顔料に使われている成分よりも小さいです。
このため、他の洗顔料を使った時には届かないところまで、成分が届く可能性があります。
毛穴のより奥の方の汚れも取ってくれるかもしれない…そう考えると、使ってみたくなりませんか?
「より深いところまで汚れを落としてくれるなら、使ってみたい」という人が多いからこそ、クレイ洗顔は人気があります。
クレイが持つ吸着の性質を利用して、汚れを落とすものであること
クレイ洗顔の最大の特徴といえば、クレイが持つ吸着力でしょう。
「洗顔」といえば「洗って流す」という方法を連想しますよね。でも、クレイ洗顔の場合は「お肌の汚れを吸着させて落とす」という言い方の方がしっくりきます。
お肌には、様々な汚れが付着しています。
メイクをした時のファンデーション、ニキビの原因になる菌・雑菌、垢の原因となる汚れ、そして、毛穴の汚れのいちばんの原因と言われる古い角質(角栓)、汗による汚れ。
このように、お肌についている汚れをあげればキリがありません。
これらの汚れを、擦って落とすのではなく吸着させて落とすのがクレイ洗顔です。
ただし、泡立つ洗顔料の中にクレイを含ませたものもあり、こちらの場合は「泡とクレイの両方の力を使って汚れを落とす」というものになるため、洗い方次第では指で擦ることもあります。
指でお肌を擦ると傷をつけてしまうこともありますので、クレイ入りの泡洗顔料で顔を洗う場合は、しっかりと泡を立ててから使用しましょう。
また、クレイ洗顔も落とすときは指を使うことになるため、強い力で擦りすぎないようにすることが重要です。
泡洗顔よりも界面活性剤の量が少ない、または不使用である
まず、洗顔料の仕組みからお話ししましょう。
私たちが使用している洗顔料の多くには、界面活性剤というものが含まれています。界面活性剤と言うと「悪いもの」という印象がありますよね。
でも、それは少しだけ誤解されていて、実は界面活性剤がないと物を洗うことはできません。
大抵の洗剤や洗顔料には界面活性剤が含まれていて、それは「無添加」と書かれているものでも同じです。
界面活性剤の役割は、簡単に言えば「水と油を混ぜ合わせる」というもの。
コップの中に油を注ぎ、その上から水を注いでみてください。
どんなに混ぜ合わせても、しばらくたてば水と油はハッキリと分離します。水と油は混ぜることができない、これは多くの人がご存じのはずです。
その水と油を混ぜ合わせる役割を果たすのが、界面活性剤。
スキンケアの美容液も、水と油を混ぜ合わせるために界面活性剤を使用しています。
では、どうしてそんな界面活性剤が悪く言われてしまうのでしょう?
あらゆるところに使用されている界面活性剤ですが、以下のようなデメリットがあります。
界面活性剤の問題点
- 長く使い続けていると、肌や髪にダメージが出ることが多い
- 成分が強すぎると、お肌に必要な皮脂まで奪ってしまい乾燥を招く
- 現在は肌への刺激が少ない界面活性剤も開発されているが、そういうものは価格が高いために、商品の値段を安くするために従来のものが使われ続けている
洗顔料や洗剤を作るために必要なものであっても、このような問題があるわけです。
この事実あるために、界面活性剤は「悪いもの」というイメージが定着してしまっています。
確かに刺激が強いものが出回っていますが、そうせざるを得ない理由があることを考えると、あまり悪く言うのも気の毒なような気がしますよね。
でも、安くて成分の強すぎる界面活性剤が多く出回っていることを考えると、「いいもの」とも言い難いのです。
その点、クレイ洗顔は「泥が持つ吸着力を利用して汚れを落とす」という性質を持っています。
泥が持つパワーを使って洗顔をするため、界面活性剤が含まれていないものもありますし、含まれていたとしても量が少ない可能性もあります。
界面活性剤は必ずしも悪いものであるとは限りませんが、少しでも使う量を減らしたいという人に、クレイ洗顔はぴったりです。
天然由来の保湿成分がお肌を守ってくれる
クレイ洗顔に使用されている泥は、長い時間をかけて育まれたミネラルを蓄えているものばかり。
ご存じのとおり、ミネラルには私たちの肌を保湿してくれるパワーがあります。
ミネラルをふんだんに使ったクレイ洗顔料を使うことで、お肌の保湿をよりしやすくなるはず。
スキンケアをしていない状態でも、ある程度の保湿ができるというのは心強いです。
泡洗顔のような、洗った後のさっぱりとした感じはありませんが、それでも自然のバリア機能がアップすると言われているので、保湿のパワーをアップさせたい人は試してみる価値アリ。
すこしまとめただけでも、クレイ洗顔にはこんなにたくさんのメリットがあります。
とっても簡単!クレイ洗顔の方法とは
たくさんのメリットがあるクレイ洗顔。お肌の保湿に悩む女性なら、できるだけ保湿力をアップさせるために色々な方法を試してみたくなるはず。
ここで、クレイ洗顔の基本的なやり方を学んでみましょう。
クレイ洗顔は、誰でも簡単にできる方法です。
蒸しタオルを使って、顔の毛穴を開く
※これはやらなくてもいいですが、やった方が毛穴の汚れが落ちやすくなるため、できるだけ取り入れましょう。
濡れたタオルを電子レンジで30秒くらい温めたあとに、そのタオルを顔に当てます。当てる時に、全体をしっかりと包むようにすることがポイント。
そのまま30秒から1分くらい温めると、顔の毛穴が開いて汚れが取れやすくなります。
また、前髪は洗顔の邪魔になるので、タオルやピンでとめておくことをお勧めします。
水もしくはぬるま湯で顔を洗います。こうすることで、顔についた雑菌や汚れをある程度落とすことができます。
いよいよクレイの出番!クレイ洗顔料を両手にとり、顔の全体に塗っていきましょう。
なでるように、優しく馴染ませるように塗ってください。ここでの注意ポイントは決して強い力で擦らないこと!
洗い終わったら、ぬるま湯を使ってクレイを落としていきます。ポイントは、あまり指で擦らずにお湯の流れを使って落とすこと。
クレイは、指を使わなくてもお湯だけで十分に落とすことができます。ただし、お肌に残りやすいので、何度もすすいで完全に落とすこと。大体30回程度を目安にしてください。
クレイ洗顔は、泡洗顔の様に洗いあがりのスッキリとした感覚がありません。
落とし終わってもどこかヌルヌルした感覚が残りますが、何度か使っているうちに慣れてくるはず。くれぐれも、「落ちていない」と思ってお肌を指で擦らないようにしてくださいね。
また、注意点として「泥をお肌に塗った後に放置しすぎない」ということがあります。
優しい成分で作られているクレイ洗顔料でも、長くお肌の上で放置をしすぎてしまうと、保湿成分をとりすぎてしまうかもしれません。
その事態を防ぐためには、やはり洗顔料の注意書きをよく読んで使用することが必要です。
天然由来の成分を使った洗顔料でも、油断は大敵!正しく使用して、泥洗顔がもつ保湿パワーをお肌に取り入れましょう。
クレイ洗顔をしていい頻度はどのくらい?
クレイ洗顔料は、毎日使ってもいいように作られています。
1日一回の使用が基本ですが、オイリー肌でお肌のベタベタが気になる人や、季節によっては2度使ってもいいでしょう。
ただし、それでお肌が乾燥しすぎると思ったときは、すぐに使用回数を減らすか中止してください。
クレイ洗顔料は天然由来の成分でできているので、お肌に悪影響を及ぼす可能性は低いと思われますが、それでも使い過ぎは良くありません。
洗顔料には必ず「どのくらいの頻度で使えばいいのか」が書いてありますので、それをきちんと守って使用しましょう。
どんなに良い洗顔料でも、使いすぎるとお肌に悪い影響を与えてしまいます。
使用回数をきちんと守って使うことも、お肌を守ることにつながると意識しておきたいものです。
使ったあとにはきちんとスキンケアで保湿を
クレイ洗顔をすると、お肌に適度なぬめりが残ります。
ヌルヌルとした感触に「保湿ができている」と感じる人も多いと思いますが、やはり洗顔のあとのスキンケアは必須です。
洗顔が終わったら、必ず自分のお肌に合ったスキンケアアイテムを使い、保湿をしてあげましょう。
他の洗顔方法と同じように、顔を洗った後すぐに化粧水や乳液を使ってみて。
開いた毛穴が、お肌にいい成分を吸い込んでくれるはずです。
保湿を強化したいなら一度は試したいクレイ洗顔!一度はチャレンジしてみたい
クレイ洗顔は、自然から生まれた成分を使ってお肌の汚れを落とし、さらに保湿力をアップするパワーに溢れていると言われる洗顔料です。
「自然由来」「保湿のパワーを持っている」といわれると、なんだか心惹かれるものがありますよね。
世の中の女性の多くが悩む「保湿」ができるとなれば、試してみたくなる人が多いのは当然です。が、クレイ洗顔に使用されているクレイ(泥)には多くの種類があるので、自分のお肌に求める効果のものを選ぶ必要があります。
そして、
- クレイをベースにしたもの
- 洗顔フォームにクレイを含ませたもの
のふたつの種類があるので、それぞれの効果や使いやすさを見た上で選ぶことも大事ですね。
自分のお肌に合った保湿方法を知るためにも、いろいろな洗顔方法を試してみましょう。
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