日本不買運動がSNSで加速「反日」に同調「nonojapan」「ネイルドン」について

日本と韓国の関係が冷え込む中、韓国の一般国民の反日感情に、新しい動きがみられるようになりました。

多くの人を巻き込んで起こった、日本不買運動です。

日本メーカーの段ボール箱を並べ、その箱を踏みつけるパフォーマンスをするという、衝撃的な写真も出てきました。

過去にも日韓でいさかいがあるたびに、日本製品をボイコットしようという動きはありました。

しかし、今回は今まで以上に激しい不買運動となっています。

今回は韓国内の日本製品不買運動について、現在までに出ている主な動きをまとめました。

新SNS「nonojapan」出現で韓国内の不買運動が加速

今回の韓国内の日本不買運動の大きな特徴が、SNSで加速したことにより、今まで以上の規模で参加者が増えていることにあります。

7月16日にできたサイトが「nonojapan」というサイトです。

このサイトは、消費者にどの商品が日本製品か、代替で購入できる製品は何かを知らせるものになっています。

一般ユーザーも情報を追加して書き込めるようになっているため、どんどん新しい企業や商品が追加されています。

日本旅行コミュニティサイト「ネイルドン」が反日不買運動を支持

もう1つ、ネットの日本不買運動で話題になったのが「ネイルドン」というサイトです。

このサイトは、韓国内で一番の日本旅行コミュニティサイトとして多くの方に利用されてきました。

日本不買運動が続く中、この「ネイルドン」が、一時的に休業すると発表されます。

反日不買運動を支持することを表明した形です。

個人レベルでは、日本に旅行した韓国人が叩かれるという事態も起きるほどで、今回の日本の不買運動は、反日ムードをさらに高めるきっかけにもなっています。

訪日外国人に占める韓国人は25%

日本政府観光局(JNTO)の資料を見ますと、日本に訪れる外国人のうち、韓国人の占める割合はかなり大きいことがわかります。

訪日外国人の割合

2018年訪日外客数
総数:31,191,856人
うち韓国人:7,538,952人(中国人:8,380,034人、台湾人:4,757,258人)

およそ25%が韓国人ということですから、日本不買運動で日本への観光が減ると、観光業ではかなり打撃を受けることになります。

韓国国民の半数以上が参加し広がる、日本不買運動

韓国内の世論調査の結果を見ると、不買運動に「現在参加している」と答えた割合は54.6%という数字が出ています。

回答した方の「不買」参加のレベルに差はあれど、半数以上は不買運動を支持しているということはわかりますね。

「日本に好感があるか」という調査でも、好感を持っていないと答える方が非常に多いです。

韓国一般市民の反日感情は、かなり高いことがうかがえます。

広がる日本不買運動も完全徹底はされず

スーパーで日本製品の取り扱いをやめるところが出ているなど、かなり広がりを見せる韓国の不買運動ですが、100%徹底されているというわけではありません。

韓国内で人気となっている日本製品は多数あります。

日本製ビールやユニクロのファストファッションなどは、売り上げ減とはいえ今も販売されている状況です。

アニメも、韓国内での有名作品の多くは日本が原作のものです。

クレヨンしんちゃん・ワンピースといったアニメが、韓国で全く視聴されなくなるという状況にはなっていません。

国民の多くが参加している不買運動ですが、日本製品・文化を完全にシャットアウトするというところには至っていないわけですね。

徴用工・歴史問題が根底にある韓国の反日感情

韓国の不買運動、直接的なきっかけは日本の半導体輸出制限ですが、根底には強制徴用工など、歴史問題の反日感情があります。

「nonojapan」開設者も、「強制徴用被害者に対する慰めと共感を示す」ためにサイトを作ったとコメントするほどです。

反日姿勢を示すと政権の支持率が上がることもあり、このような不買運動は経済問題だけでない、非常に難しい問題となっています。

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