映画『万引き家族』は是枝裕和監督2018年公開作品です。第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを獲得しました。
監督が血縁でつながっていない「共同体」というモチーフを追いかけてきた作った作品の一つです。
実際にあった、親の死亡届を出さずに年金を不正にもらい続けていたある家族の事件をモチーフに10年近くかけて作った映画です。
母親役の安藤サクラの最後の泣きの演技の凄さを、絶望的な演技と表現されました。
審査員長で女優のケイト・ブランシェットも、今後の映画で、あの泣きの演技をしたら、マネをしたと思ってくださいと言わしめたほどです。
こちらの記事では、映画『万引き家族』の動画を無料視聴する方法や配信サービスをはじめ、気になる『万引き家族』のあらすじネタバレや感想・評価についても紹介します。
目次
映画『万引き家族』動画を無料視聴する方法とは?
映画『万引き家族』を配信している動画配信サービスは以下の通りとなります。
『万引き家族』人気VOD動画配信状況
配信サイト | 配信 状況 |
料金 | 無料 期間 |
---|---|---|---|
FODプレミアム | 〇 | 見放題 | 2週間 |
U-NEXT | 〇 | 見放題 | 31日 |
Hulu | × | 未配信 | 2週間 |
music.jp | 〇 | 330円~ | 30日 |
dTV | × | 未配信 | 31日 |
※上記の情報は2022年6月記事更新時点での情報となります。料金は1作品あたりの金額(税込)です。
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映画『万引き家族』作品詳細
「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。
2018年・第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる最高賞のパルムドールを受賞したほか、第91回アカデミー賞では日本映画では10年ぶりとなる外国語映画賞ノミネートを果たすなど、海外でも高い評価を獲得。
第42回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む8部門で最優秀賞を受賞した。
東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。
彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。
そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。
そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。
息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。
映画『万引き家族』作品データ
- 製作年/2018年
- 製作国/日本
- 配給/ギャガ
- 上映時間/120分
映画『万引き家族』キャスト一覧
- 治/リリー・フランキー
- 信代/安藤サクラ
- 初枝/樹木希林
- 亜紀/松岡茉優
- 4番さん/池松壮亮
- 祥太/城桧吏
- ゆり/佐々木みゆ
映画『万引き家族』のネタバレあらすじ
ここからは映画『万引き家族』の詳しい内容やネタバレを含みます。これから映画を楽しみたい!と思っている方はご注意下さい。
拾われた女の子
父と息子が万引きすることから物語は始まります。万引きをした帰りの、寒空の中、アパートのベランダに追い出されている少女を見つけます。
放っておけない父は、女の子を連れて帰ります。「さすがにまずいでしょ?」と詰め寄る母親。夕飯を一緒に食べていると女の子には体中に痣が。
次の日女の子を元の家に返そうとするが、実の両親は荒れている様子で外まで声が漏れ聞こえてきます。返すことをやめ、女の子を家族として向かい入れます。
血の繋がりとは
女の子目線で家族(六人)の内情が語られます。お金のない家族、祖母の年金、両親の仕事、長女の仕事、それでも楽しく生きている家族。そして女の子自身も万引きのレクチャーを受けます。
それは何も役に立っていないと仕事をしていないと、女の子自身が一緒に生活するのに気を使うし、何より気まずいだろうという父親の気遣いからでした。女の子も少しづつ家族になじんでいきます。
絆をもとめて
ある日女の子の捜索願いがテレビで放送されます。帰るか、このまま一緒に暮らすか、選択を迫られた女の子。このまま一緒に暮らす事を選び、髪を切り、新しい名前をもらい、過去との訣別するために着ていた服を燃やします。
ここら辺から母と父から、家族と言うものを語る場面がしばしば表れます。花火の音をききながら、女の子を抱きしめる母「親っていうのは子供をこうやるんだよ(抱きしめる)」
家族の思い出作り「海」
仕事が無くなってしまう父と母。これでお金の便りは祖母の年金のみとなります。貧乏だった生活はさらに厳しくなります。ここで長女の恋模様を通して、両親の出会いが語られます。家族六人で海に出かけます。
はしゃぐ家族の様子をみながら、母が祖母に「血の繋がってないほうがいいでしょ?」すると祖母が言います「期待しないだけね」
祖母の死と家族の崩壊の兆し
ある朝祖母が布団の上で死んでいます。葬式を上げるお金など到底用意できない家族は、祖母の死体を埋める事に。そしてこの死体遺棄の経験が母と父にとって初めてでない事がわかります。
そのまま祖母の年金を受けとって生活する家族。父と男の子が車上荒らしをしている際に(男の子はパチンコ屋の駐車場の車内で発見されて父親に助けられた)自分は盗みの最中についでに助けられたのでは?と疑います。
さらに両親のお金に対する執着を目の当たりにして、男の子は今の家族ごっこに疑問を持ち始めます。そしてワザと万引きを気づかせるように盗み、店員から追いかけられ、逃げるときに大ケガをしてしまいます。
とうとう警察沙汰にまでになってしまい、病院に呼ばれた両親。二人は警察を見て病院を逃げるように出ていき、男の子を置いて夜逃げを企てますが、すぐに警察に捕まってしまいます。
偽りの家族、それでも
ここから警察官による事情聴取という形で物語は語られていきます。母親と父親の関係がここで初めて語られ、誰一人も血の繋がりの一切ない、偽りのかぞくであることも分かります。
「いいですか?子供には母親が必要なんですよ?」と問い詰められた母親はこう言います「子供を産んだら母親になれるんですか?」でも「産まないとなれないでしょ?」と確信を突かれます。
なんで誘拐したのか?との問いに母親が憎かったからと答えます。そしてバラバラになる元家族たち、それぞれ別々の思いを抱きながら生きていきます。
映画『万引き家族』の感想・評価
観終わって思ったことは、家族の定義とは血の繋がりではない、という事。そしてお金というものの残酷さが伝わる作品だと思いました。印象的だったのは偽物の家族に対する両親の思いです。
父親は、子供に教えてやれることが万引きやり方しか教えることがなかったという切なさ。そしてなにより、安藤サクラの演技力に脱帽します。
母親が子供に何と呼ばれていたのかと問われたときに、母親が「なんだろうね?」というフレーズを二回繰り返します。でもそのフレーズに含まれた意味合いが全く違うことがわかります。
この作品は全体的に登場人物はあまり多くを語りません。そして家族のシーンがリアルに淡々と表現されています。
それが見るほうの想像力をかき立てられて、セリフの節々や表情一つに観客それぞれのとらえ方が生まれて、物語に広がりと深みを与えています。
素晴らしい日本映画です。じっくり集中してみてほしい作品のひとつです。
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