『魔法使いの嫁』は、WEBコミック配信サイト「MAGCOMI」及び「月刊コミックガーデン」で連載中の、ヤマザキコレさんによるファンタジー漫画です。
本作のジャンルは、「人間」と「非人間」との恋愛模様を描く、「異類婚姻譚」と呼ばれる類のもの。
安定した画力と、舞台であるイギリスの文化・民間伝承を、高いレベルで落とし込んだ内容が、魅力の本作は、2013年の連載開始後、すぐさま好評を博しました。
2017年にはテレビアニメが放映、2019年には舞台化も果たすなど、メディアミックスも盛んに行われている、作品でもあります。
この記事では『魔法使いの嫁』の全巻あらすじネタバレ情報をはじめ面白さや魅力、無料で漫画やアニメを見る方法をお伝えします。
目次
『魔法使いの嫁』の漫画やアニメを無料で見る方法は?
『魔法使いの嫁』は、2019年12月現在で12巻まで発売されています。
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『魔法使いの嫁』の魅力
本作は、魔術的に稀有な価値を持つが故、人身売買にかけられた少女・チセと、チセを買った人外の「魔法使い」・エリアスとの交流を描いた、ファンタジー作品です。
舞台は、現代のイギリス。その魅力は、何といっても、「異類婚姻譚」とも呼ばれる、少女と人外の存在が、絆を育んでいく過程を描いた、濃密なストーリーにあります。
魔術的な価値のあるチセを、自らの弟子兼「お嫁さん」にするつもりなのだとのたまい、家に連れ帰った、人外の魔法使い・エリアス。当初は、その奔放な発言に面食らい、チセは警戒をあらわにします。
しかし、エリアスが抱える闇、そしてその不安定さを、チセが知るにつれ、2人は互いに依存し合うような関係になっていきます。
そうして、使い魔たちなどを含めた彼らが、「家族」のような関係を構築してからが、この作品の真骨頂。あまり人との交流に、慣れていない2人は、不器用ながらも、親睦を深めていきます。
その中で、互いが抱える「闇」をすら許容しながら、絆を育んでいく様子は、得も言われぬカタルシスに、満ちたものになっています。
また、作中で描かれる「魔法」、「魔術」、「隣人」の描写は、しばしば各地に伝わる民間伝承などが、ベースになっています。
綿密な取材と、作者の膨大な知識量に、由来するそれらは、作品に「らしさ」を加えるエッセンスとして、本作の魅力を底上げする、重要な要素となっています。
『魔法使いの嫁』1巻あらすじ(ネタバレ注意)
人身売買にかけられた少女・チセ 買い手は人外の「魔法使い」
己を「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ぶ者たちが参加する、怪しげなオークションにかけられた少女・チセ。
結局チセは、「エリアス」という名の、骸骨の頭部を持った人外の存在によって買い取られ、その住処である、イングランドの郊外へと、連れていかれます。
そこでチセは、エリアスが自分を、魔法使いとしての「弟子」にするつもりなのだと聞き、驚きます。
「魔法使い」エリアス 目的はチセを弟子兼「お嫁さん」にする事
自分を弟子にする、と言うエリアスに従い、生活のための環境を整えていくチセ。
その中でチセは、「魔法使い」が交流するのだという、妖精やモンスター、「隣人」たちにも、触れて行きます。
更にエリアスは、チセを弟子兼「お嫁さん」にするつもりなのだと、事も無げに告白。
エリアスの家に、居心地の良さを感じ始めていたチセですが、その言葉には、流石に衝撃を受けました。
エリアスとの旅 その中でチセは「魔法使い」の世界を知っていく
エリアスを知る人物と、交流する中で、その人となりを知っていくチセ。
そんなある日チセは、エリアスの旧知である、「魔法使い」リンデルが管理する、「竜の国」を訪れます。
そこでチセは、500年の時を生き、もうすぐ大地へと「還る」のだという竜・ネヴィンと交流。
家族や過去に関し、深いトラウマを抱えるチセの心を、少なからず癒したネヴィンは、己の死後に生える大樹の枝を、杖にする約束を、チセと交わし、息を引き取りました。
「猫の国」に生じた「澱み」 そして登場するエリアスの敵対者
竜の国を発った後、「猫の国」と呼ばれる田舎町を訪れた、チセとエリアス。
その中でチセは、かつて猫を殺し回った事で、猫たちによって殺された男が残した、「澱み」と対峙する事になります。
「澱み」を浄化するべく、準備を始めるチセ。
しかしその時、「澱み」に利用価値がある、と言って、2人の邪魔に入ったのは、「レンフレッド」と呼ばれる、エリアスとの間に剣呑な空気を漂わせる男でした。
『魔法使いの嫁』2巻あらすじ(ネタバレ注意)
「澱み」を浄化したチセ しかしその後遺症でチセは眠りに就く
レンフレッドの妨害を退け、再び「澱み」と対峙するチセ。
その中でチセは、かつて猫を殺し回った男が、悪意を持った魔術師に騙され、病弱な妻のために、そのような凶行に走ったのだという、事実を目の当たりにします。
そうしてチセは、男とその妻の魂を浄化する事に成功。
エリアスの知り合いであり、「魔法使い嫌いの魔術師」だという、レンフレッドも、その場を去りますが、魔力を消費したチセは、深い眠りに就いてしまいました。
チセの様子を見に来た「妖精女王」 チセは無事に目を覚ます
チセが眠りに落ちてから2週間。
森の中で、魔力の回復に努めていたチセと、エリアスの前に、「ティターニア」という、妖精たちの女王が現れます。
エリアスと、その伴侶となった「雛」の様子を見に来た、と語るティターニア。
その後、突如として現れた、ティターニアの夫・オベロンから魔力を受け取り、目を覚ましたチセは、ティターニアたちと挨拶を交わしたのち、2週間ぶりにエリアスの家へと帰り着きました。
教会に棲みついた妖精犬 その陰で動く謎の魔術師がチセを襲う
エリアスの元で、本格的に魔法の勉強を始めたチセ。
そんな生活の中、チセとエリアスは、棲みついた「黒妖犬(ブラック・ドッグ)」の、害の有無を調べるという目的で、近くの教会を訪れます。
そこでチセは、己を人間だと信じ、死んだ飼い主の帰りを待つ「黒妖犬」と、その身柄を狙うレンフレッドの弟子・アリスと遭遇。
「レンフレッドを謎の魔術師から守るため黒妖犬を狙った」というアリスは、師匠のため、エリアスに協力を打診します。
ですがその時、件の謎の魔術師が、一行の前に突如として出現。
その攻撃が、チセの体を、貫きました。
『魔法使いの嫁』3巻あらすじ(ネタバレ注意)
傷ついたチセ それを見て暴走するエリアス
チセを襲われた怒りからか、巨大な異形の姿に変貌したエリアス。
半ば暴走気味に、謎の魔術師を襲撃するエリアスですが、その時、起き上がったチセによって、落ち着きを取り戻します。
チセと契約した黒妖犬 ルツはその力でカルタフィルスを退ける
一方、「カルタフィルス」と呼ばれた、謎の魔術師は、アリスを追ってやってきたレンフレッドによって、一旦は倒されます。
しかしカルタフィルスは、墓を暴いて作ったキメラを伴い、尚も一行へと襲いかかって来ました。
その時、己が妖精である、と自覚した黒妖犬は、生前の飼い主と似た雰囲気を持つチセと、「結び」を締結。
チセの「使い魔(ファミリア)」として、「ルツ」という、新たな名を与えられた犬は、「黒妖犬」として覚醒した力で、カルタフィルスを撃退しました。
ルツと共に家に戻ったチセ しかしエリアスが突如として姿を消す
そうして家に帰り着いた、チセとエリアス、そしてルツ。
しかしエリアスは、戦いの後遺症があるのか、部屋に引き篭もったまま、姿を見せなくなってしまいました。
そしてその夜、エリアスの部屋を訪れたチセは、異形の姿のエリアスに、拘束されてしまいます。
「このままでいたい」と言うエリアスを受け入れ、エリアスと朝までを共に過ごすチセ。
しかし、目を覚ましたチセは、エリアスが、家のどこからも姿を消してしまっている事に、気が付きました。
自分の事を語ろうとしないエリアス そしてチセは再び竜の国へ
程なくして、森の中でエリアスを見つけ出し、会話を交わすチセ。
しかし、その体の事など、多くを語ろうとしないエリアスに、チセは憤りを感じます。
その時、「竜の国」に住むエリアスの旧知・リンデルから、「杖を作りに来い」との連絡を持った、使い魔が到着。
1人でリンデルの元を訪れたチセは、魔法使いの杖を作る傍ら、遙か過去の、リンデルとエリアスの出会いの物語を、聞く事になりました。
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