「ルパン三世」作者モンキー・パンチさん死去!死因は?峰不二子などキャラ解説も

2019年4月17日、国民的アニメと言っていい「ルパン三世」の作者、モンキー・パンチさん(本名:加藤一彦さん)が死去したと報道されました。81歳でした。

女好きでお調子者、しかし泥棒としての腕は天下一品のルパン三世や、彼が恋焦がれてやまない峰不二子など、日本人にはおなじみのキャラを生み出したモンキー・パンチ先生。平成が終わる前に、また一人日本の宝が旅立ってしまいました。

このページでは、すでに知らない人はいないといっていい「ルパン三世」のこれまでや、モンキー・パンチさんの死因、作品などについてまとめていきます。

モンキー・パンチさんの死去…死因とこれまでの功績

赤いジャケットがトレードマークの大泥棒、ルパン三世。

世界中のどこにでも現れ、大胆不敵な変装や行動でお宝を狙う彼は、実は優しい心を持つ紳士でもありましたよね。

世界に二人といない、クールさと優しさを持った泥棒・ルパン三世を生んだモンキー・パンチさんは、いったいどのような人物だったのでしょうか。

モンキー・パンチさんの死因は「肺炎」と報道

報道によれば、モンキー・パンチさんは2019年4月11日に、肺炎により亡くなったことが明らかになりました。享年81歳。

葬儀はすでに近親者のみで営まれ、見送りを終えてからの発表となりました。

モンキー・パンチさんは2~3年ほど前から体調を崩されていたそう。晩年は新人育成を手掛け、最後の最期まで漫画のために生きた作家さんでした。

「モンキー・パンチさんを偲ぶ会」が営まれると報道されています

昭和から平成まで、日本中に愛された「ルパン三世」を送りだしてくれた大作家、モンキー・パンチさん。

故郷の北海道厚岸部浜中町で、「ルパン三世フェスティバルin浜中町」が開催されることでもわかる通り、日本中に愛された作家さんです、

そんなモンキー・パンチさんのファンのために、後日「モンキー・パンチさんを偲ぶ会」が行われると報道がありました。まだ詳しい日程は解っていませんが、ファンの方が先生に感謝とお別れを伝えられる場があるのはありがたいですね。

今後、場所や日時が発表されると思われますので、解り次第日程を追記します。

モンキー・パンチさんの経歴

モンキー・パンチさんは、1937年5月26日生まれ。北海道厚岸群浜中町出身。

学生時代から趣味で漫画を描いており、働き先の病院でも漫画で患者さんをよく笑わせていたそうです。

モンキー・パンチさんの人生を変えた手塚治虫先生

そんなモンキー・パンチさんが本格的に漫画への道を歩んだのは、手塚治虫さんの影響でした。「本は買うものではなく、借りるもの」だった当時、モンキー・パンチさんは手塚治虫さんの「新宝島」を貸本屋で借り、作品の自由さに衝撃を受けたのだとか。

その出会いの衝撃から、自らも「貸本屋においてもらえるような漫画」を執筆し、出版社に投稿し始めます。

モンキー・パンチさんは、手塚治虫先生との出会いを「手塚先生がいなければ、漫画家になっていない」と語るほど。「漫画の神様」と言われた手塚先生の存在は、後世に多くの名だたる漫画家を生み出しましたが、モンキー・パンチさんもまたその一人だったのですね。

一時期は手塚先生の新作が出るたびに模写し、手塚治虫さんや赤塚不二夫さんが住んでいた「トキワ壮」に入らなかったことを後年に悔やんだそう。

参考サイト:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/03/news008.html

アメリカの雑誌「MAD」と「モンキー・パンチ」という名前

手塚治虫さんの影響で漫画を描き始めたモンキー・パンチさんは、上京して同人誌を発表するなど精力的に漫画への道を進み始めます。

そのモンキー・パンチさんにとって、もうひとつ大きな転機となったのが、アメリカのコミック雑誌「MAD」でした。ここから作風がアメコミ風になり、「作家がどこの国の人物かわからなくするため」という理由で、当時の編集長から「モンキー・パンチ」と名付けられました。

稀代の名作「ルパン三世」の誕生~アニメ化

1967年8月10日、「ルブラン原作」という表記で「ルパン三世」の連載を開始。2年間の「ルパン三世」の連載は非常に好評で、1971年にはアニメ化もされました。

そこから「ルパン三世」は瞬く間に人気を集め、現在までアニメ・映画・グッズなど幅広い展開を広げるまでに成長したのです。

「ルパン三世」原作と映画のキャラの違い

モンキー・パンチ先生が「大悪党にして大泥棒のルパン三世」を描いたのに対し、アニメ化されたルパン三世は「悪者ではあるが、心優しく紳士な怪盗」として描かれたという違いがあります。

原作の「ルパン三世」はハードボイルド寄りの展開で、ルパンは人を助けるような心の持ち主ではありません。しかも、おなじみのあの姿も「変装」であり。誰もルパンの素顔を知りません。

アニメと原作のキャラの違いを見比べてみると面白そうですね。

知ってる?「ルパン三世」には子供がいた

1975年から76年にかけて、モンキー・パンチ先生は「週刊少年アクション」という雑誌で「ルパン小僧」という漫画を連載しています。

この「ルパン小僧」は、ルパン三世と峰不二子の子供という設定。つまり、ルパンと不二子ちゃんはちゃんと結ばれていたのです!

この話は、以前に放送されていた「トリビアの泉」の放送内で明かされ、視聴者に衝撃を与えました。

番組にはモンキー・パンチ先生がインタビューで出演し、「(ルパン小僧は)自分が書きたいテーマではなかった」と告白。その後に「週刊アクション」が廃刊となったため、18話でお蔵入りになりました。不二子ちゃんには、永遠にルパンを振り回していてほしいですね。

人々を魅了した「ルパン三世」~キャラクターたちの魅力を解説!

昭和に花開いてから平成が終わるまで、そしてきっと令和の時代も人々を魅了する「ルパン三世」。

キャラクターの魅力から作品の面白さまで、ルパンの世界を振り返ります。

男性を虜にして離さない稀代の悪女・峰不二子

「ルパン三世」の物語の中で、絶対的なヒロインとして描かれる峰不二子。美人でパーフェクトなボディの峰不二子は、セクシーさを露わにしてルパンを虜にします。

作品によって不二子の外見はよく変化しますが、やはりこのイメージが強いかも。

時に胸元をあらわにしたドレス姿で、時に体のラインを際立たせるスーツ姿で現れては、ルパンを困らせる彼女。ルパンに甘えるふりをして利用し、自分がピンチになるとあっさり裏切る悪女な不二子は、世の男性たちを大いに惹きつけました。

「裏切りは女のアクセサリーよ」という名台詞は、峰不二子にしか言えないセリフです。

男を翻弄し続ける小悪魔・峰不二子の魅力

峰不二子の魅力は、なんといっても「手に入らない女であること」でしょう。

不二子は困ったことがあるとルパンの前に現れ、セクシーさで誘惑して彼を利用します。でも、用が終わったらアッサリ約束を破って消えますし、作戦が失敗したら見捨てて逃げます。

時には、ルパンを罠にはめて自分だけ得しようとすることも。

不二子のせいでルパンがピンチになることも少なくなく、仲間の次元や五右衛門にもあきれられる始末。それでもルパンは、不二子が来ると言うことを聞いてしまうのです。

どんなに頑張って手に入れようとしても、手に入らない不二子。捕まえたと思ったら、するりと擦り抜けて消える不二子。まるでシャム猫のような彼女は、「いい女に振り回されたい」というルパンと世の男性を虜にしています。

男を手玉に取りつつも、自分もきっちり仕事をして見せる不二子は、女性の憧れでもありますよね。

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