大維志くん(たいしくん)が通う麹町中学の校長、工藤勇一とは?公立中が起こした教育革命に注目!

以前から公立の名門校として知られる千代田区立麹町中学校ですが、現在ジャガー横田の息子・木下大維志くんが通う中学校として注目を浴びています。

かつては積み木崩しの舞台ともなった中学校ですが、現在は私立のような公立として入学希望者が増え、越境入学する生徒も少なくありません。

革命が難しいとされた公立を変えたのは工藤勇一校長です。

今回は工藤校長のプロフィールと彼の起こした教育革命についてまとめました。

工藤勇一校長とは?どんな経歴・人物?

1960年山形県出身の工藤校長は、東京理科大学を卒業後教職につきました。

山形県と東京都の公立中学の教員を経て、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などの職員を経験しました。

千代田区立麹町中学校の校長になったのは2014年からです。

この他にも教育再生実行会議委員、経済産業省Ed Tech研究会委員も歴任しています。

工藤校長が改革を巻き起こしたのは麹町中学が始まりではありません。

新宿区教育委員会に在籍していた時にも行政を巻き込んでの大改革を行っていました。

新宿区でのICT環境大改革?

新宿区では2009年にICT(情報通信技術)環境を公立中学に整備しようという動きがありました。

そこで統括指導主事に抜擢されたのは、ICTに全く詳しくない工藤校長でした。

工藤校長は、まずICT環境を整えてから教育方針を合わせていこうとする動きに異議を唱え、使用する教師が使いやすい環境が大前提であるとしました。

そこで、使用する教師が授業を構想し、必要なコンテンツも教師が作れるようにし、それを後押しするICT環境の提案をしたのです。

『お役所仕事』と揶揄されることの多い環境での大改革はすんなりできたわけではありません。

「検討します」と教職員組合が席を立とうとすると、「もっと話をしましょう」と呼びかけ、子供達のためにという熱意を真摯に伝え続けて改革を進めました。

3年間で新宿区の公立小中学校全40校のシステムを変えた

現在、工藤校長の提案により「もう以前の環境には戻れない」とベテラン教師に言わしめるほどの環境が整いました。

それは、新宿区が独自にメーカーと開発したIT教卓です。

新宿区教育委員会ホームページより引用

黒板を廃止してホワイトボードに変更し、そこにプロジェクターで画像を投影できるようにしました。

画像は教師と生徒が使用しているタブレットPCから転送され、映した映像をベースにしてホワイトボードに書き込みができるように工夫されています。

また、実物投影機も配置し、教科書や教師の手元をホワイトボードに投影できるようにもなっています。

麹町中学に赴任後、なんと170の項目について問題点を解決!?

工藤校長が赴任した2014年時の麹町中学は、いい設備と環境が整った公立中学というだけでした。

以前はエリート校として有名で、越境通学者を数えると1700人を超える生徒が通っていたそうですが、赴任当時は340人弱の生徒だったそうです。

自由な校風の私立中学を選択する生徒が増えたことと、区の越境通学者に対する規定が厳しくなったのが理由だそうです。

そんな学校を改革しようと立ち上がった工藤校長は、まず教師に学校の課題や不満点を全教職員から集め、優先順位をつけて事業計画を立てました。

生徒と保護者にとって最も質の高い教育体制を実現するという目的を最優先にし、自らが先頭に立ち年度末には340項目あった問題点のうち170項目の改善を実現しました。

ビジネスを意識した改革?

無駄を省き、効率化を図るというのはビジネスの世界でよく行われることですが、教育現場となると異なります。

教育現場の問題点

毎朝の職員会議は、会議と言う名の報告発表会であり議題がない。

副校長が雑務係になっていて他の教員があまり手伝わない。

テストをすることや宿題をすることが目的になってしまい、本来の目的である学力向上が伴っていない。

興味がない生徒にも無理矢理話を聞かせる授業。

これを改革した結果

改善された現場

職員会議の報告・発表はホワイトボードに記載し、各自が確認。議題がない場合会議は終了。最短10秒の職員会議に。

ビジネスマナー研修を全教員が受講し、雑務はできるものがやるスタイルに。

学力向上を目的にする為、定期テストと宿題を廃止し、範囲を決めない実力テストを年5回と単元ごとの小テストを実施。

誰でも興味が持てる授業になるよう教師が「聞きたくなる授業」を工夫し実施。

また、生徒にもビジネス手帳を持たせて自己管理能力をつけさせたり、授業の効率化を図るためのノート指導を外部から講師を招いて受講させています。

公立校でも進学校と同レベル?学びの自由度は上げられる

公立校は国の定めたカリキュラムで授業を行うことが義務付けられており、もっと学びたいと思った生徒は塾や専門の教室に通って補うしかありませんでした。

しかし工藤校長は放課後を利用し、サークル活動として生徒の学びの場を広げることに成功しました。

「麹中塾」と呼ばれる活動は外部からの講師を招いて、授業では扱わない高度な授業や実験、討論を行います。

「アナウンス塾」では現役アナウンサーを講師に招いて話し方やプレゼンの仕方、朗読のコツなどを学びます。

この他にもその道のプロに来てもらい講演会を行ったり、期間限定のサークル活動などが幅広く行われています。

工藤校長の改革は続く

赴任した当初、工藤校長が感じた学校の改善点は340項目ありました。

5年目に入った今も尚、改善点を見つけて改革に取り組んでいます。

「人と人とがつながり、社会とつながることができるようにする」という教育を掲げる工藤校長は、生徒が社会への期待感を抱き羽ばたくことができるように日々邁進しています。

今後も工藤校長が打ち出す新たな取り組みに注目です。

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