鏡を見たときに、ぱっと目がいきやすい「鼻」。顔の真ん中にあるだけに、鼻の毛穴が開いていたり黒ずんでいたりするとすごく目立ちますよね。
自分が見たときに注目しがちな部位は、他人の視線が集中しやすい場所でもあり、それだけに鼻の毛穴の開きや汚れがあると憂鬱な気分になりがちです。
女性にとって、お肌の美しさは内面の前向きさにもつながるもの。小鼻の目立つ毛穴を改善して、綺麗な小鼻で自信を取り戻しましょう!
目次
なぜ小鼻にある毛穴の開き・黒ずみは目立つのでしょう?
毛穴の開きや黒ずみは頬やおでこにも出ますが、中でもとりわけ目立つのが鼻の毛穴です。
小鼻や鼻の上の毛穴が開いてしまい、そこに黒い汚れがたくさん詰まっているのは嫌でも目につきやすく、女性にとって大きな悩みの種になっていることも少なくありません。
鼻の毛穴開きと黒ずみを取り除くためには、まず「原因」を知る必要があります。
毛穴の開きの原因は「乾燥」
毛穴が大きく開いてしまうことの原因は、「乾燥」にあります。
水分を十分に蓄えたお肌には、ふわっとした張りがありますよね。健康なお肌であれば、この張りが毛穴を小さくしているため目立つことはありません。
しかし、肌が水分を喪って乾燥した状態になってしまうと、肌は空気が抜けた風船のようにしぼんでしまい、お肌の毛穴も広がって見えてしまいます。
つまり、毛穴が広がって見えるのは「乾燥によってお肌がダメージを受けてしまっている状態である」ということです。
乾燥はさらに毛穴の黒ずみも生み出す
毛穴の開きはお肌の乾燥によって起きるものだと上述しましたが、乾燥が招く怖いものはそれだけではありません。
毛穴の中にある黒い汚れのようなもの…黒ずみの原因にも、お肌の乾燥が関わっています。
なぜ乾燥がお肌の黒ずみの原因になるのでしょう?
そこには、お肌のターンオーバーが関係していました。私たちのお肌は、「角質」という細胞が守ってくれています。でも、細胞はずっと同じものではありません。
古くなった角質は自然と肌から剥がれ落ちてゆき、代わりに新しい角質が産まれてお肌を守るようにできています。このお肌の新陳代謝のことをターンオーバーと呼んでいます。
健康なお肌の場合は、このターンオーバーの時に古くなった皮膚が細かくなって剥がれ、新しい皮膚に生まれ変わっていきます。
この状態であれば、剥がれた角質はごく自然な形で毛穴から排出され、そこに残ることはありません。
しかし、お肌が荒れた状態だとターンオーバーも上手くいかなくなります。
お肌が荒れていると、本来なら細かくなって剥がれていくはずの角質が、大きな塊のまま剥がれることになります。
細かくなった角質なら毛穴から自然に落ちていきますが、大きな塊のものだと上手に排出をすることができません。
さらに毛穴から分泌された皮脂が角質とまじりあい、毛穴の中にどんどん溜まっていき、それが「角栓」という黒ずみになってしまうのです。
毛穴の汚れって、原因は皮脂だと紹介されることが多いですよね。
もちろんそれは間違っていないのですが、角栓の成分を調べると7割がたんぱく質・残りの3割が皮脂であることが解っています。
たんぱく質は肌の角質のことなので、黒ずみのより多くの原因は「上手く剥がれ落ちなかった角質」ということになりますね。
毛穴の開き・黒ずみのもう一つの原因・皮脂
毛穴の開きや黒ずみの原因はターンオーバーが大きく関係していますが、皮脂の分泌の仕組みも多く関わっています。
お肌のことをよりよく理解するために、皮脂と毛穴の開き・黒ずみの関係も覚えておきましょう。
鼻周辺の毛穴は皮脂線が多い
ひとことで「毛穴」と言っても、その役割は千差万別。毛穴の役割を、簡単にまとめて紹介しましょう。
髪の毛やムダ毛を生産する毛包組織
汗を出して体温を調節したり、雑菌が増えることを抑えたりする役割
肌のほどよい潤いをたもつため、皮脂を分泌する皮脂腺
生活している中で毛穴から毛が生えてくるのを見ることもあれば、汗が流れるのを感じることもあるはず。
これらはすべて毛穴が行っていることです。体にたくさんある毛穴ですが、多くの役割を持っていることがわかります。
この中でも、鼻付近にある毛穴は皮脂腺が多く、他の部位に比べて皮脂の分泌が多いことが解っています。
鼻の部分って、他の部位に比べてベタベタしがちだと思いませんか?
あれは、鼻の付近に皮脂腺が多いために、どうしても皮脂の分泌が多くなるためです。
つまり皮脂の分泌がより活発な部位のため、古くなって酸化した皮脂が角栓として残りやすく、それが毛穴の黒ずみになってしまうのです。
また、皮脂の分泌があまりに多すぎると、それは「毛穴が大きく開く」という肌トラブルにもつながります。
これも、毛穴を広げてしまっている大きな原因のひとつです。
しかもTゾーンは他の部位より毛穴が多い!
おでこから目の間→鼻までの部位を「Tゾーン」と呼んでいますが、ここは体の中で非常に毛穴の量が多い場所です。
毛穴が多ければそれだけ皮脂もたくさん分泌されることになり、このためTゾーンは何かと肌のトラブルが発生してしまいがち。
毛穴が多いうえに皮脂の分泌が多くなりやすい鼻は、毛穴が開きやすい。
皮脂や角質・お化粧の汚れがたまりやすく、それが角栓となってお肌の黒ずみになりやすい。
角栓がたまると、さらに毛穴が大きく開いていく→どんどん毛穴が目立つようになる
このようなことから、鼻は体の中でも特に念入りにケアをしていきたい部位です。
さらに、紫外線を浴びやすく皮脂の分泌が促されやすい
顔の中で、鼻はツンと高くなっている部分。
鼻の高さは美人の象徴と言われているため、少しでも高く見せたい!とメイクを頑張る女性もいると思いますが…。
実は「他の部位に比べて高くなっている」ということにも、毛穴の広がりや黒ずみの原因があります。
それはズバリ、高いからこそ紫外線の影響を受けやすいため。
太陽から放たれる紫外線は、顔の中でも高い部分にある鼻にとりわけ当たりやすく、その影響から鼻は日焼けしやすい部位でもあります。
しかも、鼻の皮膚はとても薄くてダメージを受けやすいので、毛穴はお肌を守るためにたくさんの皮脂を分泌します。
この皮脂がベタベタの原因になり、さらに肌の汚れの原因となり、最終的には毛穴の中にある黒い角栓を作る原因にもなってしまうのです。
誤解されやすい「肌のうるおい」と「お肌の皮脂」のこと
お肌に触れたときに、手にベタッという感触を感じたことはないですか?
顔がベタベタしていると、なんとなく気持ち悪く感じて「顔を洗う」「外出中はあぶらとり紙で拭く」といった工夫をしている人も多いはず。
でも、大抵の場合は拭いてもベタベタが収まることはなく、大きな悩みの種になっていることが大半です。
このベタベタの正体は、実は皮脂。
そして、皮脂がたくさん出るということは、お肌が乾燥しているというSOSになります。
そんなにお肌がベタベタしているのに、乾燥しているなんて信じられない女性もいるかもしれませんね。
誤解されやすいのですが、お肌のうるおいというのは水分のことであって、皮脂の分泌量とは別物です。
水分をたくさん含んだ肌は、さらさらとした気持ちのいい手触りの肌。
肌がベタベタしている状況というのは、皮脂の分泌が多すぎるということになるのです。
お肌が乾燥していると、毛穴はその乾燥を防ぐためにたくさん皮脂を出そうとします。
このために顔に皮脂が多くなってしまい、お肌がベタついてしまう…とい仕組みになっているので、皮脂がたくさん出ている人は乾燥の心配をしてあげる必要があります。
小鼻の毛穴の開きを改善するには?
どうして小鼻の毛穴が開くのか?についてはお分かりいただけたでしょうか?
原因が解ったら、次は小鼻にある毛穴の汚れを綺麗にして、毛穴の開きを小さくする方法を考えましょう。
毛穴の状態をよくするのは、何よりも洗顔とスキンケアです
毛穴の開きや黒ずみの大きな原因は、お肌の乾燥だと上でお話ししました。
そう考えれば、いちばんお肌の状態を改善してくれる力があるのは「乾燥を改善する洗顔・スキンケア」であることは間違いありません。
日ごろの洗顔とスキンケアを見直して、お肌に必要な保湿がいきわたるようにしましょう。
正しい洗顔と保湿については、こちらを参考にしてみてください。
→洗顔・スキンケアのページにリンク
大切なのは、「黒ずみをとる」「毛穴の開きをなくす」という考えではなく、お肌のターンオーバーが正しい状態になるよう導くことです。
そのためには、肌荒れのもととなっている乾燥の改善が必要です。
紫外線対策を万全に!紫外線は毛穴対策の基本です
最初に意識したいのは、お肌の紫外線対策。
外に出れば必ず紫外線を浴びますので、ここで受けるダメージを最小限に抑えましょう。
日焼け対策の基本は、日焼け止めです。メイクの前にスキンケアアイテムでお肌を整え、そのあとに日焼け止めを塗り、メイクをしましょう。
この時に重要なのは、無理をして強い日焼け止めを使わないこと!
日焼け止めの程度は「+」であらわされていますが、この+が多いほど肌への負担は大きくなるため、肌が弱い人だとトラブルの原因になってしまう可能性があります。
無理をして強い日焼け止めを使い肌が荒れると、別のトラブル対策が必要になるかもしれません。
また、毛穴の開きや汚れの悪化につながることもあるため、プラスの量ではなく肌に合ったものを選ぶことが大事です。
また、こまめな塗りなおしも大事!
外出先では、乳液を一度塗ってから日焼け止めを塗り、その上から下地&ファンデーションを塗ればOKです。
メイク直しのついでに、日焼け止めの塗りなおしもしちゃいましょう。
毛穴パックは基本的に使わない
毛穴の黒ずみ除去と言えば、真っ先に連想するのが毛穴パック。
毛穴パックとは、シートを貼ったりクリームを塗ったりして一定時間を置いたあと、それをはがすことで角栓の除去をするという美容アイテムです。
毛穴パックは手ごろな価格で販売されていることも多く、簡単に毛穴の汚れを除去できるアイテムとしてかなりの人気。でも、この毛穴パックの使用はオススメしません。
というのも、毛穴パックはお肌の潤いや美肌を作るための角質も除去してしまうのです。
これでどうなるかというと、デリケートになったお肌を守るために、毛穴が多くの皮脂を分泌するようになってしまいます。結果は…もうお分かりですよね?
使用するにしても月に1~2回程度に抑え、使用した後はお肌を冷やして毛穴を引き締めるなどのケアをしてあげてください。
シートにたくさんの黒ずみがついているのを見ると、どんどん使いたくなる毛穴パックですが、使用しすぎにはご注意を。
あぶらとり紙の使い方も見直してみる
手軽に皮脂を取り除くことができるあぶらとり紙は、肌のテカリに悩む女子の大きな味方。
でも、手軽さが使いすぎに繋がり、却って肌を良くない状態にしてしまっているかもしれません。
あぶらとり紙を何度も使ってしまうと、お肌に必要な分の皮脂まで取り除いてしまいます。
皮脂は、お肌の水分が逃げないように保護をしてくれている存在であり、皮脂があるからこそ肌は適度な潤いときめ細やかな美しさを保つことができます。
余分な皮脂はお肌の天敵ですが、必要な量まで取り除いてしまうとお肌の水分を保てなくなり、やがて乾燥というトラブルを発症するようになります。
毛穴は足りなくなった水分を補うために皮脂を分泌し、お肌はベタベタした不快な状態に…。
皮脂がたくさん分泌されすぎると、それは毛穴の汚れにもつながりますので、なんとかして避けたいところ。
「お肌のべたつきが気になる」という時でも、あぶらとり紙の使用は1回か2回に抑えた方が無難です。
保湿を意識した生活と洗顔を
毛穴の開きと汚れを改善するには、お肌の保湿が必要不可欠。
保湿と言うとスキンケアに頼りがちですが、生活のところどころで心がけておきたいものです。
例えば、洗顔料でも保湿を意識した成分を使用しているものが販売されていますよね。
このような洗顔料だと、顔の皮脂をとりすぎないようにしてくれるばかりでなく、お肌の潤いを保つ手助けをしてくれる可能性があります。
→どろあわわへリンク
保湿成分はいろいろなものがありますが、良く知られているのはコラーゲンやヒアルロン酸。
ヒアルロン酸はお肌の保水をしてくれる成分で、コラーゲンはハリのあるお肌を作るお手伝いをしてくれます。
特に鼻はデリケートな部位ですので、泡をもっちりと作れて擦らずに洗顔できること・保湿成分があるものを選んで使い、お肌の清潔さと潤いを守りましょう。
毛穴の開き・黒ずみ対策にオロナインは絶対にダメ!
女性なら、誰しも美しい肌を手に入れたいものです。
また、できるだけ早くに効果が実感できる方法で試したい!と思うのも当たり前。
一日でも一時間でも早く綺麗になりたいと願うのは、女性なら誰しも考えることではないでしょうか。
そんな女性の切実な思いが、時に間違ったケアの方法を生み出してしまうことがあります。
そのひとつが、「オロナインパック」。
オロナインはドラッグストアで簡単に購入できる軟膏(塗り薬)で、冬にできるしもやけ・あかぎれ・軽度の火傷に対して使用できる薬のことです。
※詳しい効果については、公式サイトでご確認ください。
このオロナインを顔に塗ることで、毛穴がごそっと取れるという美容方法が話題となり、あちこちでオロナインパックを勧める人が増えました。
でも、オロナインを顔に塗っても毛穴の開きを改善することはできませんし、黒ずみをなくすこともできません。
オロナインを顔に塗ると、保湿機能を持った薄皮まで取り除くことになり、乾燥が酷くなって肌荒れが起きます。お肌の乾燥が皮脂の過剰な分泌を招き、ベタベタ肌を作ってしまうのは、こちらでも記述してきた通り。
化粧品には化粧品の、医薬品には医薬品の役割があり、それぞれを名乗っていることにはきちんと理由があります。
医薬品として販売されているオロナインを美容に使うことは、製薬会社が決めた使用目的からも外れる行いになってしまいます。
美容に使うものは、美容を目的として販売されたものを選ぶこと。
そして自分のお肌に合ったものを厳選し、長く続けることが美を手に入れるための正しい方法になるはずです。
オロナインパックをはじめ、美容目的で創られたものではないものをケアに使うのは避けましょう。
美しい小鼻は毎日の習慣から!
つるんとした綺麗な鼻を手に入れるには、やはり毎日のスキンケアや洗顔が大事です。
正しい洗顔と正しいスキンケアで、お肌の保湿と清潔さを保つことが何よりも重要。
誰しも早く美しさを手に入れたいと願いますし、目に見えた結果がすぐに欲しいと考えますが、「美は一日にして成らず」です。
すぐに結果が出るような方法は、お肌への負担も大きくなる可能性があり、あとから別のトラブルとなって肌に出てくるかもしれません。
それを考えれば、毎日正しい方法でコツコツと洗顔・スキンケアを続けていくことが一番なことになるのではないでしょうか。
日々の生活の中で保湿に気を配りながら、鼻の毛穴の広がり・黒ずみの原因となる乾燥を改善していきましょう。
コメントを残す