2019年2月7日(木)夜9:00から放送された『秘密のケンミンSHOW』は、「全国熱愛汁物祭り!」ということで、新潟のっぺ汁、青森じゃっぱ汁、大分だんご汁の秘密が紹介されました。
それぞれ郷土料理として、どんな特徴がある汁なのか、作り方や味わえるお店、通販で買えるのかも調べてみました。
目次
新潟県「のっぺ汁」とは?

新潟県の「のっぺ汁」は、カラフルで具だくさん。その味付けや具材は家庭によって様々ですが、基本的には根菜や鶏肉などの具材が入り、特に里芋を入れることによる、ねっとりとした汁が特徴的な汁になり、鶏肉入りとシーフード入りの2種類あります。
のっぺ汁の名前の由来
新潟に伝わる由来は、汁にとろみがついた状態を表す「ぬっぺい」から来ているとのこと
「のっぺ汁」と「のっぺい汁」の違いについて
新潟の「のっぺ汁」とよく似た料理に、「のっぺい汁」という汁料理があります。
のっぺ汁との違いは、のっぺ汁は里芋で自然なとろみをつける煮物料理に対して、のっぺい汁は片栗粉でとろみがつける汁物料理。
のっぺい汁は漢字では「濃餅汁」と書き、名前の由来は「餅」から来ているとされています。一方、新潟に伝わる「のっぺ汁」の由来は、汁にとろみがついた状態を表す「ぬっぺい」から来ているとのこと。
とと豆ってなに?
ある家庭では、のっぺ汁の具材のひとつとして鮭やいくらを入れるそうです。
いくらは生ではなく茹でたものを使うのですが、その茹でたいくらのことをとと豆と言います。
いくらを茹でるなんて初耳でしたが、半熟卵みたいで美味しいと地元の方がおすすめしていました。
のっぺ汁の作り方
番組内で紹介されたご家庭のレシピです。
- 干し貝柱と干し椎茸を前日から戻しておく。
- 1を水ごと鍋へ入れ、里芋(生のまま)、しめじ、にんじん、こんにゃく、たけのこ、かまぼこ、ちくわを入れる。
- 塩鮭といくらの塩漬け(一度別の鍋で茹でたもの)を入れる。
以上です。
極力調味料は使わず、鮭といくらの塩味と具材の味でできています。
のっぺ汁が食べれるお店は?
新潟県内でのっぺ汁が食べれる美味しそうなお店を見つけたのでご紹介します。
わっぱ飯 田舎家(いなかや)

北大路魯山人監修の「元祖 わっぱ飯 田舎家」の
平成30年の営業を、お陰様で終了いたしました。
平成31年は、1月2日より営業いたします。
新潟のお正月には欠かせない【のっぺ】は、
通年販売提供いたしております。
お米が美味しいわっぱ飯と共に、ぜひ味わってくださいませ。皆様良いお年を! pic.twitter.com/8jKl0nVgOc
— 新潟名物 元祖わっぱ飯 田舎家 (@inakayaniigata) 2018年12月30日
店舗情報
住所:新潟県新潟市中央区古町通9番町1457
営業時間:[月~土、祝前日] 11:30~14:30/17:00~22:30 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:00)
[日、祝日]11:30~14:30/17:00~21:30 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:00)
定休日:年末12/31、元旦1/1
駐車場:あり
電話番号:025-223-1266
のっぺ汁が買える通販サイト

缶詰になっているので、すぐに調理ができて便利ですね。
のっぺ汁が購入できるサイトはこちら
Yahoo!ショッピング
楽天市場
青森県「じゃっぱ汁」はただのあら汁ではない!

「じゃっぱ」とは雑把からきており、ガラクタやゴミを意味する言葉なのですが、この場合は魚のあらのことを言います。
しかし、青森県のじゃっぱ汁はただのあら汁ではなく、肝を溶かして入れたり白子を入れたりと魚のダシが出まくりの汁物なのです。
スーパーでは格安でじゃっぱセットが売っている

青森県内のスーパーでは、鱈のじゃっぱセットなるものが格安で販売されていました。
頭もしっかり入っていますね。
じゃっぱ汁の作り方
番組内で紹介されたご家庭のレシピです。
1.鱈のじゃっぱセットに熱湯をかけて下処理をする。
2.大根やにんじんが入った鍋に1を入れる。
3.火が通ったら酒を入れる。
4.合わせ味噌で味付けをする。
5.鱈の肝をほぐしながら加える。
6.絹ごし豆腐と白子、仕上げにねぎを加える。
★肝は入れずに塩で味付けをする白煮にする家庭もあるそうです。
じゃっぱ汁が食べれるお店は?
青森県弘前市でじゃっぱ汁が食べれる美味しそうなお店を見つけたのでご紹介します。
「創作郷土料理の店 菊富士 本店」

店舗情報
住所:青森県弘前市大字坂本町1
営業時間:11:00~14:30(L.O)
17:00~21:00(L.O)
定休日:毎週木曜
駐車場:あり
電話番号:0120-38-3638
大分県の「だんご汁」は手作りのだんごが入っている

大分県のたんご汁は、手作りのだんごに椎茸、いりこ、みそ、全ての具材の味が染みついているのが最大の魅力です。
家族でだんごを作るのがひとつのイベントにもなっているみたいです。
かぼすを絞って入れたり、柚子胡椒を溶かして味変しても美味しそうです。
だんご汁の作り方
1.小麦粉に水と塩を混ぜてこねた後寝かせる。
2.いりこの出汁に、椎茸、豚肉、ごぼう、にんじん、大根、里芋、油揚げ、白菜を入れぐつぐつ煮る。
3.寝かせていただんごを手で伸ばし、そのまま鍋へ入れる。
4.合わせ味噌で味付けをする。
だんご汁が食べれるお店は?
番組内で訪れていたお店です。とり天とだんご汁がセットになった定食が紹介されていました。
「和風グリル たかをや、」

店舗情報
住所:
営業時間:11:00~15:00
17:00~20:30(ラストオーダー)
定休日:月曜日※祝日の場合は営業。翌日休み
電話番号:097-532-2369
出演者の感想
番組内では3種類それぞれを試食。体が温まった松本明子さんは「今日はあっつい!」と暑がっていました。
新潟出身の高橋克実さんは、のっぺ汁について、滅多に作るものではなく年末に作ってお正月三が日ずっと食べるようなものと言っていました。そして、夏は冷やして食べるんだそうです。
とと豆を食べている様子を見て気持ち悪がっていた土田晃之さんでしたが、実際食べてみると美味しかったらしく、ずっと食べていられると絶賛していました。
NGT48の荻野由佳さんは、新潟での仕事の際にケータリングでのっぺ汁を食べることがあるそうですが、今回はだんご汁がとても気に入ったようです。
これからますます寒さが厳しくなりますので、こういった汁物を作ってお家で温まりたいですね。
コメントを残す