賢者の孫36話アルティメットマジシャンズと世界連合の関係とは?魔人領攻略作戦がいよいよ開幕か?

アニメ、小説、漫画で大ヒット中の『賢者の孫』。その漫画版の第36話が公開されました。

日に日に実力を上げていったことで、もはや世界最強の存在にまで上り詰めたアルティメット・マジシャンズ。

その実力は、人類唯一の希望とまで、王国の重鎮から言われるほどに。

そして、いよいよ魔人を倒すために、世界連合閣僚会議が開かれ世界が自分の利益よりも、一致団結して戦うことを約束するかのように見えますが、いったいその結末はどうなるのでしょうか。ネタバレ含めご紹介していきますので、ご覧ください。

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『賢者の孫』36話のあらすじ・ネタバレ

場所は、アールスハイド王国軍務局庁舎内。近衛騎士団所属のクリスティーナ=ヘイデンと宮廷魔法師団所属のジークフリード=マルケスの二人は、それぞれ上司の前に腰掛けています。

二人の上司はそれぞれ、近衛騎士団総長のドミニク=ガストールと宮廷魔法師団団長のルーパー=オルグランです。

四人は先日実施した、「アルティメット・マジシャンズ」の戦力調査の分析結果について、話し合っているのでした。

結果は、驚くほどの戦力であることはもとより、各人の得意とする分野やどういう位置に配置するのが、最も効果的かということも判明したのです。

そして、何よりもシン=ウォルフォードの存在が、大きく彼らの能力開発に貢献している、と改めて考えざるを得ないのでした。

シンの存在は、意思を持つ魔人・オリバー=シュトロームをはじめ、大量に出現した魔物に対抗し得る人類唯一の希望でありました。

魔法使いの戦力に関しては、ほぼ申し分なかった実戦訓練でした。

改善しない騎士団の戦力

一方、肝心の騎士団の戦力向上はどうなっているのか、と問われたクリスティーナは、正直に現状を答えます。

騎士たちの実力は、魔法使いに比べて目に見えて向上しているとは、言いがたい状況でした。

その答えに檄を飛ばすドミニク総長でしたが、それに対してクリスティーナが手段はあると言います。

しかし、その方法は騎士でなくても誰でも強くなれるものであり、かえって騎士の戦力向上を妨げるものになってしまう諸刃の剣でもありました。

落胆する一同にクリスティーナは、それは飽くまで前提の話だというのです。

一方、魔人領である旧ブルースフィア帝国内では、魔物が跋扈し、魔人たちが暴れる機会を得られずにフラストレーションを溜め込んでいました。

アベルたち3人の魔人は、険しい顔を突き合わせていました。

そこへゼストから魔物の生態報告を命ぜられた、少年フィンがゼストの行方を尋ねますが、3人の機嫌は悪く突っぱねられます。

そんなフィンのもとへダンテがやって来て、フィンの話し相手になってやるのでした。

フィンがゼストを探していた頃、彼はオリバー=シュトロームのもとへ報告に赴いていました。

その内容は、人間たちの国々が結集して連合を組むことになってしまったという、言わば失敗報告でした。

そして、ついに「魔人領攻略作戦に向けた世界連合閣僚会議」が開催され、その場で災害級の魔物や魔人に対しては、「アルティメット・マジシャンズ」が対処することが発表されます。

アルティメット・マジシャンズの戦力調査結果

アールスハイド王国軍務局庁舎の一室に騎士と魔法使いが、四名集まっています。

その四名とは、近衛騎士団総長のドミニク=ガストールおよび宮廷魔法師団団長のルーパー=オルグラン、ならびに近衛騎士団所属のクリスティーナ=ヘイデンおよび宮廷魔法師団所属のジークフリード=マルケスです。

クリスティーナとジークフリードが並んで腰掛けて、テーブルを挟んで上司であるドミニクとルーパーが並んで腰掛けています。

シン=ウォルフォードがこの時代に存在していることに感心するジークフリード。

そして、意思を持った魔人オリバー=シュトロームをはじめ大量に出現した魔物や魔人に、対抗し得る人類唯一の希望である、とドミニク=ガストールは感嘆します。

魔物討伐演習の結果をクリスティーナは、次のように報告しました。

「あの程度の状況で誰ひとりとして全力を出すものはいません」

「むしろ、それすら利用して自分たちの訓練に組み込んでしまってますから」

また、魔法使いとしての見解からジークフリードは次のように分析します。

「後衛向きだったり、治癒向きだったり、魔道具の扱いに長けていたり……って特徴はありそうなんで……まあ、そのへんは臨機応変に動いてもらいつつ……」

それらの報告を受けて、ドミニク=ガストールは、アールスハイド国王陛下からも「アルティメット・マジシャンズは世界の共有戦力」との提言を受けていると漏らします。

どうやらその方向で連携各国の理解を得ようという考えが、アールスハイド王国としての見解になりそうなのです。

騎士団の戦力アップ方策

現時点では味方の戦力以上に敵の戦力が掴めていない彼らは、軍人の戦力の底上げについても話し合うのでした。

ドミニク=ガストールが近衛騎士団総長として、クリスティーナに騎士団の戦力アップについて近況を尋ねます。

クリスティーナは実直な軍人らしく、正直な感想を述べました。

「実力は上がってます……が、魔法師団ほどの戦力アップかと言うと、それは……」

言葉を濁すクリスティーナにドミニク=ガストールは檄を飛ばします。

「何かないのか!! ウォルフォード君の戦術で我々にも応用できそうなものが!! 」

そこで、クリスティーナがおもむろに懐から取り出したのは、短剣でした。

それは昔、シンから彼女がもらったものです。

その短剣は単なる短剣ではなく、シン=ウォルフォードが使う剣と同じ威力を持っていました。

超振動を発動して相手を倒すという魔法の短剣なのでした。それを使えば誰でも敵を倒せるし、何の技術も要らないのです。

ただし、この短剣に頼れば本来の剣術の技術は衰退してしまいます。クリスティーナは、断言しました。

「容易く手に入る力に意味はありません。私はそう思います」

その言葉を聞いて、他の者は黙り込みます。

そして、ドミニク=ガストールが重い口を開きました

「口惜しいが……そのとおりだ。やはり地道な訓練しかないか……我々は」

上げておいて落とす彼女の口ぶりに、ジークフリードが嗜めようとしたそのとき、

「今のは、前提の話です」

と、クリスティーナが何か妙案があるかのように言葉を続けるのでした。

魔人にとっての忠義

一方、場所は変わってこちらは魔人領、すなわち旧ブルースフィア帝国内の様子です。領内には魔物たちも多く住んでおり、状況がどのようになっているのか魔人たちにとっても分からない点があるようでした。

年少のフィンはかつての隊長ゼストから、領内の魔物の生態報告をするように命ぜられていました。

書類を抱えたフィンは、ゼストを探して城内を歩き回ります。ある部屋でソファに腰掛けて、為す術もなく投げやり状態のアベルたちに声を掛けました。

しかし、怖い顔で睨まれて恐ろしい返事が返ってくるだけでした。そこへ現れたのは、色白の長い顔をした長髪の魔人・ダンテです。

アベルたちの機嫌が悪いのは、フラストレーションが溜まっているせいだろう、とフィンに説明してやります。

当然自分も同じだ、というダンテはアベルたちよりも無表情で、それがかえってある種の恐ろしさを醸し出していました。

そして、帝国は解体したにも関わらず、今もゼストのことを「隊長」と呼んでいるフィンに苦言を呈するのでした。

魔人にとって主は、オリバー=シュトロームただ一人でなければならない、とダンテは考えているようです。

しかし、フィンにとってゼストは何も変わっておらず、「隊長」のままだというのです。それを聞いてダンテはこう言うのでした。

「……まあ、いいさ。主に忠義の心があるならな」

魔人領攻略作戦に向けた世界連合閣僚会議

人間たちの国々は、ついにお互いの利益を超えて、魔人たちと対決するために手を組みます。そのための第一歩として、「魔人領攻略作戦に向けた世界連合閣僚会議」が開催される手はずとなりました。

一方、この流れを阻止できなかったゼストは、オリバー=シュトロームに結果報告をします。シュトロームが、かつてのこの国における皇帝ヘラルドだったら、この報告に激怒したことでしょう。

しかし、シュトロームは、飽くまで穏やかな態度を崩しません。それどころか、人間たちの反乱に際しての戦略をゼストに一任するというのです。

シュトロームの考えを計りかねるゼストは、ミリアのもとを訪れます。魔人が子供を身ごもれるかの実験をしているミリアですが、シュトロームに対して単なる実験以上の感情を抱いています。

彼女の心の機微が手に取るように分かるゼストは、複雑な心境でミリアの部屋を後にするのでした。

『賢者の孫』36話の感想・見所

規格外の魔力ゆえに「魔王」の二つ名をいただいて、ウォルフォード商会という組織まで作られて、一部では「神の使い」などと呼ばれるシン=ウォルフォードは、今回あまり活躍するところが見られなくて、物足りない感じがしたかも知れません。

しかし、今回魔物討伐に際して、シン=ウォルフォードが考案した前衛と後衛の二人一組のペアを作って放射線状に並び、敵を中心部に入り込ませない戦術は、見どころの一つだといえるでしょう。

しかも、シンがペアを組んだシシリーには訓練のためとはいえ、前衛を集中的に割り当てます。

訓練終了後、疲労困憊してグッタリするシシリーを何気に負ぶって帰るところなどは、微笑ましくシンの優しさが見て取れる箇所です。

そして、訓練で分かったことは、「アルティメット・マジシャンズ」のメンバーの一人ひとりが、現時点で一国の軍隊にも相当するということ。

そうなれば、それに見合うだけの強い騎士団が欲しくなるのは、ドミニク=ガストール近衛騎士団総長でなくても思うところではないでしょうか。

ただ、魔法とは違い、実際の肉体の能力のみで勝負する騎士団の戦力の向上が、徐々にしかアップできないのは致し方ないことなのです。

そして、気になるのは、クリスティーナが超振動の短剣に替わる魔道具とはいったい何なのでしょうか?

そして、いよいよ「魔人領攻略作戦に向けた世界連合閣僚会議」が開催されました。

このことをシュトロームに報告するゼスト。

明らかに失敗の報告にも関わらず、まったく感情の起伏を見せないシュトロームは、いったい何を考えているのでしょうか。

そして、久しぶりにミリアのもとを訪れたゼストとの間で交わされる「実験の経過」も気になるところです。

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