『呪術廻戦』最新話97話のネタバレと感想!伏黒父に圧倒される猪野、一方粟坂と戦う虎杖たちは?

2020年3月2日(月)に発売した週刊少年ジャンプ14号の『呪術廻戦』の最新話97話「渋谷事変15」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『呪術廻戦』96話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第97話「渋谷事変15」のネタバレ

降霊術で現れた伏黒父 その圧倒的な力に猪野はなす術なく……

虎杖と伏黒が、達磨顔の呪詛師・粟坂と戦う中。

渋谷Sタワーの屋上にて、老婆と若者の術師と戦っていた、猪野は、目の前で起きた異変に驚き目を見開いていました。

先ほどまで戦っていた、若者が、老婆の呟きに応じ、その顔と体を、伏黒の父、「禪院甚爾」のものへと、変化させたのです。

(降霊術による変身!? あのババア、イタコだったのか!?)

(いや問題はそこじゃねぇ)

(なんなんだコイツ! 有名な術師か!?)

(立ち姿だけで分かる……)

(クソ強ぇ!)

目の前に現れた、伏黒父を見て、その圧倒的な強さを、感じ取る猪野。

「四番」

迫る伏黒に、猪野は、即座に自らの術式、「来訪瑞獣」を発動。攻撃を試みます。

「『竜──』」

目の前の相手に向けて、「竜」という瑞獣の力を、放とうとした猪野。

しかし、その名を口にし終える前に、猪野の術式の発動条件である、顔を覆う目出し帽が、背後に回った、伏黒父の手によって、剥ぎ取られます。

(速!?)

反応する間もなく、目出し帽を剥ぎ取られ、その事実に猪野が驚愕したと同時。伏黒父の右拳が、骨格を歪ませる勢いで、猪野の頬に、叩き込まれます。

攻撃を受け、なす術もなく、後ろへと仰け反る猪野。しかし伏黒父は、後ろへと倒れていく猪野の、襟首を、逃がすまいとするかのように、左手で掌握します。

そして、「天与呪縛」によって担保された、身体能力による、伏黒父の拳が、凄まじい勢いと速さで、猪野の顔面へと、連続で叩き込まれました。

粟坂を攻撃し続ける虎杖たち 粟坂の狙いは必殺のカウンター

一方、地上で戦う虎杖たちと戦う、粟坂は、自分の周囲に展開された、伏黒の式神「脱兎」に囲まれ、逃げ場を失っていました。

(数で陽動するタイプの式神……)

(このまま式神の向こうから、デカイ一撃をかますつもりか)

しかし。粟坂の考えとは裏腹に、次の瞬間、伏黒の「脱兎」は、1匹残らず、その場から、消滅してしまいました。

そうして開けた視界の中、虎杖と伏黒の姿がない事に、顔をしかめる粟坂。

「いねぇ! 逃げだのか!?」

しかし、次の瞬間。粟坂の直上から、象の姿をした、伏黒の式神「万象(ばんしょう)」が飛来。

周囲のアスファルトごと、粟坂の体を、押しつぶしてしまいます。

ですが粟坂は、周囲のアスファルトを砕くほどの、一撃を受けてなお、無傷のまま、「万象」を、押し返そうとします。

対する伏黒は、即座に「万象」を解除。道の脇のフェンスに足を乗せ、次の攻撃に備えます。

「出したり消したり忙しない」

「男ならハッキリしろい!」

そんな伏黒の様子を見て、苛立ったように、声を上げる粟坂。

「そういうのは」

「俺の担当じゃない」

対する伏黒が、そう言って、指を道の先に向けた途端。

粟坂の視界に入って来たのは、虎杖が、身一つでセダンを持ち上げ、それを自身の方へと投げ放ってくる、という、とんでもない光景でした。

粟坂は、陸橋の端に車体をぶつけながらも、アスファルトを削り、バウンドしながら迫るセダンを、どうにか、という様子で受け止めます。

(このガキ! さっきから)

(なんてパワー!)

(冷々させる!)

飛んできたセダンを受け、傍らへと弾く粟坂ですが、その隙を突くようにして、伏黒の攻撃が、迫ります。

対する粟坂は、それを分かっていたかのように、短刀でのカウンターを選択。

坂の懐へと、飛び込んだ伏黒は、その反撃を、間一髪で避ける羽目に、なります。

(コッチもエンジンかかってきたな!)

(良し良し)

伏黒の攻撃を見て、どういうわけか、得意げな顔をする粟坂。

また、先ほどセダンを投げ放ってきた、虎杖が、自らの拳に、渾身の呪力を込め、自身を狙っているのが、粟坂の目に、入りました。

(来る!)

(必死の一撃!)

こうして粟坂は、左右の両面から、虎杖と伏黒の、渾身の一撃を、受ける羽目になります。

しかし粟坂の表情には、焦りや敗北の気配は、ありません。

(俺の術式は“あべこべ”だ)

(術式発動中、俺に当たる攻撃は)

(強い程弱く、弱い程強くなる)

そう、自らの術式効果を考える粟坂。

(今まで必死の一撃を当てた後のカウンターを、躱せた奴はいねぇ)

(ここで仕留める!)

粟坂はそうして、虎杖と伏黒が放ってくる、「必死の一撃」に、備えます。

一方、時間は少し戻り、粟坂が「脱兎」に囲まれ、身動きを取れなくされていた時。

一旦退がった、伏黒は、自らが看破した、粟坂の術式について、虎杖に説明をしていまいた。

「奴の術式は多分」

「“あべこべ”だ」

そう言って、自分がその考えに至った、根拠を説明する伏黒。

更に伏黒は、粟坂の「あべこべ」が、そう単純なものではなく、「弱すぎる」攻撃もまた、決定打にはならない、という問題点を、虎杖に説明します。

「だから規格外の五条先生には勝てないし」

「複雑な術式とは相性も悪い」

それを聞き、粟坂への有効打として、「強い力」と「程々の弱い力」での、同時攻撃を、提案する虎杖。

対する伏黒は、虎杖のアイデアに加え、「術式に気付いていないフリ」をするため、馬力をアピールし、その後に、最高のタイミングで、不意打ちを食らわせる事を、提案します。

術式を看破した虎杖たち 粟坂は反撃を試みるも虎杖の拳に沈む

そして現在。虎杖と伏黒の、同時の「必死の一撃」に、備えていた粟坂は、2人の間から飛んできた、伏黒の式神「蝦蟇」の一撃を、まともに腹に受け、大きなダメージを、受けていました。

(始めは打撃力の低い蝦蟇)

(そこから一気に畳む)

伏黒の策にハマり、致命的なダメージを、受けてしまった粟坂。

そこから先は、既に術式を看破している、虎杖と伏黒の、通常攻撃が、次々と刺さり、粟坂は、体に傷を増やして行きます。

(コイツら!)

(いつ気付いた!)

自らの術式の詳細が、敵にバレてしまった上、それを利用され、多大なダメージを負ってしまった事に、歯噛みする粟坂。

(だが!)

しかし粟坂は、口元から血を流しながらも、手にした短刀を振り、虎杖と伏黒を、瞬間、拳の間合いから、遠ざけます。

「この程度で」

「調子に乗るなよガキ共ォ!」

そう言って、威嚇するような、叫びを上げる、粟坂。

しかし、次の瞬間。先ほどと同じように、渾身の呪力を、拳に込めた、虎杖が、背後から己を狙っている事に、粟坂は気が付きます。

拳を打ち込んできた、虎杖に合わせ、その顔面に、短刀を突き込む粟坂。

ですが虎杖の拳は、粟坂の腕の隙間をすり抜け、その顔面へと向かい、そしてそこで、その凄まじい勢いを、完全に停止させました。

(すんどめ────)

粟坂が、自らの顔面の直前で、虎杖の拳が止まった事に、気が付いた、その直後。

虎杖の拳が、粟坂の顔の至近距離から、再び発射されます。

(一人時間差で勢いを殺して──)

決して強くない、しかし弱すぎもしない、虎杖のパンチが、「あべこべ」の術式を貫き、粟坂の体を、数メートルも吹き飛ばし、その意識を完全に刈り取りました。

「オマエ、意外と器用だよな」

「そう?」

粟坂を下し、軽口を交わし合う、虎杖と伏黒。

こうして2人は、「術式を入れない帳」の呪具を持つ、呪詛師・粟坂の撃破に、成功しました。

『呪術廻戦』98話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第97話を読んだ感想と考察

降霊術により、禪院甚爾の体に変身し、猪野を圧倒する、「オガミ婆」と、その孫。

一方、達磨顔の呪詛師・粟坂と戦っていた、虎杖と伏黒は、強力な攻撃を、粟坂へと浴びせ続けていました。

そんな中、自らの術式による防御力に頼り、虎杖たちへとカウンターを浴びせようとする粟坂。

しかし、粟坂の術式のカラクリを、看破していた虎杖と伏黒は、粟坂へと、致命的なダメージを負わせる事に成功します。

最後には、虎杖の拳が突き刺さり、2人は粟坂相手に、見事勝利を収めました。

粟坂の術式を見事看破し、勝利を収めた虎杖と伏黒。

いや、何だか「これぞ正統派能力バトル」といった感じで、良い読後感の残る戦いでした。

ジャンプにおいては、「ハンター×ハンター」や「ジョジョ」シリーズあたりが、そうかと思うのですが、限られた手札を用い、手がかりのない敵の能力を暴き、勝利を目指すのは、バトル漫画を読む上での、1つの醍醐味。

そう言った意味では、汎用性が高い伏黒の術式と、単にパワーのある虎杖の戦い方の組み合わせも、「相手の能力を暴く」という戦い方においては、強ずぎず弱すぎず、良い塩梅を醸し出しているのだと、感じました。

一方の、猪野VS伏黒父戦。

さすがにオリジナルの「天与呪縛」には、及ばないだろうし、猪野には、未披露の瑞獣、「三番」・「四番」も残っているぞ、と楽観していたのですが、猪野、普通にやられてしまいました。

そもそも、伏黒父こと、「禪院甚爾」は、覚醒前の五条や、夏油を相手取り、勝利してしまえる程の実力の持ち主ですので、その再現度いかんによっては、2級術師である猪野に、勝ち目は皆無。

無論、この「降霊術」に、リスクや制限がないとは、思えませんので、勝ち筋があるとしたら、その辺りかとも思ったのですが……。

描写を見る限り、猪野が受けたダメージは、致命傷であっても、おかしくない程のものです。

術式の披露も、半ば中途半端なものなので、頑張ってほしいところですが……どうなる事でしょうか。

このように、達磨顔の呪詛師・粟坂には、勝利したものの、猪野側の戦況が、芳しくないものとなった、「呪術廻戦」第97話。

物語的には、伏黒VS伏黒父や、超パワーを持つ者同士、虎杖VS伏黒父、というカードも、見たいところなのですが、これらの展開=猪野の死亡となりそうなのが、ジレンマです。

とは言え、猪野の敗北が決まったわけでもなく、猪野にはまだ、「麒麟」と「竜」という、何だか強そうな瑞獣の披露が、残されている状態。

全体の戦況としても、「帳」の発生呪具を持った、粟坂は倒したわけですから、希望を捨てず、次号の発売を待とうと思います。

『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法

毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。

やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

漫画『呪術廻戦』を無料で読む方法を紹介!

週刊少年ジャンプ連載中の漫画一覧

『呪術廻戦』の関連記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です