2020年2月17日(月)に発売した週刊少年ジャンプ12号の『呪術廻戦』の最新話95話「渋谷事変13」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第95話「渋谷事変13」のネタバレ
呪詛師との戦闘を始める猪野 明かされた術式・「来訪瑞獣」
「何故私の推薦にこだわるのですか」
そう言って、正面の席に座る猪野に、語りかける七海。
とある焼肉屋にて、七海と共に食事をしている猪野は、「準一級ならばすぐなれる」と、言外に「自分の推薦など必要ない」、と語る七海に、こう答えます。
「やっぱ“筋”って大事だと思うんスよ」
「でも俺は頭悪いから筋の通し方が分からなくなることがある」
「だから迷った時、こう考えるんです」
「『七海サンならどうするか』」
七海への、偽りなき尊敬の念を、憚ることなく覗かせる猪野。
猪野は、「そういう方針であるにもかかわらず、七海の推薦を得ず1級に昇るのは話が違う」と、自らの考えを、七海相手に、語ります。
そして、時は戻り、現代。「術師を入れない帳」の、解除のため動く、虎杖・伏黒・猪野の3人。
そのうちの1人、猪野は、渋谷Sタワーの屋上にて、老婆とその孫の若い男という、コンビの呪詛師を、相手にしていました。
「来訪瑞獣」
「一番」
戦闘体勢に入り、顔を目出し帽で覆った、猪野の手に現れたのは、20センチほどの大きさをした、円錐形の武器。
「獬豸(カイチ)」
切っ先を敵へと向けた、円錐形は、猪野の言葉と共に、鋭い勢いで発射。
何ごとか、呪文のような呟きを、吐き続けている老婆と、老婆を抱えて走る若者に、自動追尾を入れながら、襲いかかります。
そして若者は、避けきれない、と察したのか、猪野が放った「?豸」を、左腕を犠牲にして、受け止めます。
猪野が使うのは、降霊術「来訪瑞獣」。
顔を隠すことで、霊媒となった猪野の力で、「獬豸」、「霊亀(レイキ)」、「麒麟(キリン)」、「竜」の、4種の瑞獣の能力を降ろし、使用できる、との事です。
下で戦う、虎杖と伏黒を気にしつつも、老婆と若者を放ってはおけない、と、戦闘を選択した猪野。
猪野は、2人を撃破し、なるべく早く虎杖たちと合流する事を、目標に定めます。
対する呪詛師たちは、猪野の術式を見て、何ごとか、声を掛け合っていました。
「婆ちゃん、今の…」
「あぁ、奇遇よの」
そう、意味の分からない言葉を交わす、呪詛師たち。
それを聞いた猪野は、次なる攻撃、「二番・霊亀」の、準備を開始し、2人の呪詛師へと、攻撃を仕掛けに行きました。
地上で戦う虎杖たち しかし敵は全くダメージを受けず……?
一方、地上側で、達磨顔の呪詛師との、戦いを始めていた、虎杖と伏黒。
虎杖の、強烈な拳、そしてそれに合わせ、連携する、伏黒の「玉犬」が、達磨顔の呪詛師に、順調に刺さり続けます。
(正直敵よりも)
(コイツに合わせる方が)
(骨が折れる)
成長を遂げ、更なる強さを身につけつつある、虎杖を、内心でそう評する伏黒。そうするうちにも、2人の攻撃は、次々と、達磨顔の呪詛師の、顔や胴体を、捉え続けます。
「……フム」
しかし。同時に複数の攻撃を受けた、達磨顔の呪詛師は、まるで何ごともなかったかのように、その場に立ち続けています。
想定外のノーダメージ具合を見て、一瞬、驚愕に目を見開く虎杖。そしてその時、達磨顔の呪詛師は、腹巻の中から、「何か」を取り出し、虎杖へと向け、振り抜きました。
それは、木製の拵を持っていると思しき、脇差大の、短刀でした。そして短刀は、その場から咄嗟に飛び退いた、虎杖を掠め、その腹に、傷を負わせてしまいます。
しかし、その攻撃に合わせ、伏黒は、式神の1種・「蝦蟇(ガマ)」を呼び出していました。
そして呼び出した蝦蟇は、その舌を伸ばし、達磨顔の胴体を捕捉。そのまま、強烈な力で吹き飛ばし、達磨顔の、虎杖への追撃を、防ぎます。
伏黒の蝦蟇のよって、投げ飛ばされ、ビルから延びていた、連絡通路へと、衝突した達磨顔の呪詛師。
それを確認した、伏黒は、傷を負わされた虎杖へと駆け寄り、その体調を、慮ります。
「虎杖!」
「無問題(モーマンタイ)! 薄皮一枚!」
そう言って、健在をアピールする虎杖。
しかし、その正面、連絡通路から、下に地面へと降り立った、達磨顔の呪詛師もまた、何の問題もないかのような様子で、体勢を整えなおします。
「将来有望」
「殺り甲斐がある」
そう言って、虎杖と伏黒の前に、再び立ってみせる達磨顔。
特級呪霊をも貫く、「玉犬」の爪と、虎杖の渾身の拳を、いとも簡単に耐え切ってみせた、達磨顔の呪詛師の、不気味なまでのタフネスさを見て、虎杖と伏黒は警戒を強めます。
「来訪瑞獣」で敵を追い詰める猪野 その時現れたのは伏黒父!?
そして、タワーの屋上。呪文のようなものを、呟き続ける、老婆と若者を相手にする猪野は、順調に攻撃を繰り返していました。
猪野の攻撃を受け、全身の至る所から、出血を見せる若者。
更に猪野は、格闘においても、若者を圧倒し2級術師としての実力を見せつけて行きます。
(見立て通り大して強くねぇ)
(だが何が何でも身を挺して)
(ババアを守りやがる)
そう、猪野が相手を分析する間にも、謎の呪文を唱え続ける、老婆。それを見た猪野は、「決着を急いだ方がいい」と、2人に対する見立てを、改めます。
しかし、その時。若者の後ろにいた老婆の気配が、突如として変貌。その気配に気付いた猪野も、当然、警戒を強めます。
「もうええぞ」
それを機としてか、若者へと声をかける老婆。そしてその言葉を受け、若者は、何やら小さな、薬のようなものを取り出し、それを口に、含みました。
(させるか!)
「『獬豸』!」
一連の行動を不審に思い、それを阻もうと、咄嗟の攻撃に打って出る、猪野。
しかし、猪野の攻撃が届く前に、若者は、薬のようなものを、喉奥へと、嚥下してしまいます。
そんな若者と老婆へと迫る、猪野の「獬豸」の一撃。しかしその時、ずっと呪文を唱え続けていた、老婆は、最後に、ある「名」を、呟きました。
「禪院甚爾(ぜんいん・とうじ)」
それは、かつて学生だった五条を、苦しめ、「星漿体」天内理子を殺した、「術師殺し」と呼ばれる男の、元々の名前。
五条との戦闘時には、「伏黒」を名乗っていた、今は故人であるはずの、伏黒の実の父の名前です。
その言葉が、呟かれたと同時。老婆の傍にいた、若者は、今まで無防備に受けていた、猪野の「獬豸」による投射物を、片手を用い、いとも簡単に、受け止めてしまいます。
それを見て驚きの顔をみせる猪野と、「どうじゃ?」と、孫に調子を尋ねる老婆。
「うん」
「いいよ、婆ちゃん」
「今までにない」
そして、猪野の視線の先、若者の呪詛師の顔。
その右半分は、まるで右側から、侵食を受けるかのようにして、かつて五条が戦った「伏黒父」の顔に、変貌を遂げていました。
『呪術廻戦』第95話を読んだ感想と考察
2手に分かれ、それぞれの戦いを始め、「帳」の解除を目指す、虎杖・伏黒・猪野の3人。
「顔を隠す」事で発動する、猪野の術式もお披露目になる中、虎杖・伏黒は、いくら殴ってもダメージを負わない、達磨顔の呪詛師に、不気味な存在感を感じていました。
一方、怪しげな動きを見せるのは、猪野が相手をする、老婆と若者の呪詛師たち。
それを不審に思った猪野は、決着を急ぎますが、老婆が呟いた「禪院甚爾」の言葉と共に、若者の顔が、伏黒父と同じものに変化。猪野の攻撃を、いとも簡単に防ぎました。
それぞれに戦いを始め、ベールに包まれた、相手の能力を、探っていく、虎杖・伏黒、そして猪野の3人。
虎杖の攻撃を受け、一切のダメージを負った様子を見せない、達磨顔の術式も気になりますが、それ以上に衝撃だったのは、やはり、「禪院甚爾」の名前です。
つまりそれは、五条過去編にて登場した、作中では故人であるはずの、伏黒の父の名前。圧倒的な実力で、覚醒前の五条・夏油を、ボコボコにした相手ですので、その再登場には、度肝を抜かれました。
これはつまり、いわゆる死者の魂を呼び寄せる、と言われる、「口寄せ」というやつでしょうか? しかしそれにしては、見た目はおろか、「天与呪縛」による、身体能力ですら、コピーしている様子なので、やはりそこには、老婆と若者の、術式が関わってくるのでしょう。
「帳」を張る呪詛師を相手に、先手必勝、とでも言うように、呪術師3人の猛攻が描かれた、今号の「呪術廻戦」。
しかし、ダメージを負った様子を見せない、達磨顔といい、伏黒父の姿に変身(?)してみせた、若者といい、どちらかというと、「敵側の能力お披露目」といった印象の、回となりました。
「敵」としての、伏黒父の恐ろしさは元より、達磨顔が虎杖に負わせた傷も、特殊な「呪具」の存在を考えれば、何とも不気味な所。
テンポのいいバトルシーンが魅力の、本作ですが、この呪詛師たち、一筋縄ではいかない、強敵の気配を、早くも醸し出しています。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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