2020年2月10日(月)に発売した週刊少年ジャンプ11号の『呪術廻戦』の最新話94話「渋谷事変12」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第94話「渋谷事変12」のネタバレ
「帳」の前に辿り着く虎杖たち 一行は呪詛師の居場所を探る
五条奪還のため、七海と分かれ、「術師を入れない帳」の解除に、動き出した虎杖たち。
件の「帳」の前に辿り着いた、虎杖は、その表面に渾身の拳を叩きつけます。
しかし「帳」は、いとも簡単に、虎杖の拳を弾いてしまいました。
「ダメだ」
「ビクともしねぇ」
そう言って、改めて「帳」を見上げる虎杖。
一方の猪野は、その虎杖の拳の威力を見て、若干萎縮した表情を浮かべていました。
「ま…まぁまぁの威力だな」
そう言いながら、内心でその攻撃が、七海と同程度の威力を誇っていた事に、恐れを抱く猪野。
しかし猪野は、虎杖の拳が、とてつもない威力であったからこそ、それでも壊せなかった、目の前の「帳」に、辟易とします。
そして伏黒もまた、猪野と同じ感想を抱いたようで、「帳」を壊すため、このような提案をして来ます。
「どこか脆い所を探して、一瞬でもいいから穴をあけないと」
「中に入らないことには始まらない」
その伏黒の提案に、「なんで?」と、疑問を呈する虎杖。その虎杖の疑問に、猪野は、「帳は術師を守るバリアである」がゆえに、「術師は帳の中にいる」という、結界術の基本を説きます。
しかし、「そうではない」帳の存在に、心当たりがあった虎杖は、明治神宮前駅に貼られていた「帳」──つまり、「術師を外に置く代わり、強度を底上げしていた帳」について、猪野に説明。
「…成程!」
「いやでも結界術の基本ガン無視してんじゃねーか!」
「とんでもねぇ奴だな!」
猪野は、虎杖が明治神宮前で壊した、「帳」の性質に、驚きながらも、目の前の結界が異常に強固である理由に、納得します。
そして、それを聞きながら、何事かを考えていた様子の、伏黒。
「その理屈なら“帳”の基は」
「かなり目立つ所にあるんじゃないですか?」
伏黒の仮説を聞き、猪野、そして虎杖は、「帳」を発生させている術師の居場所を、考えます。
高層ビルに陣取る呪詛師たち 虎杖たちは空からの奇襲を試みる
一方、渋谷において最も高い建造物である、渋谷Sタワー。そこの屋上、ヘリポート上では、3人の呪詛師たちが、渋谷の街を、見下ろしていました。
「術師は気付くかな」
そう言って、街を見下ろすのは、小柄な達磨顔の呪詛師。
達磨顔は、傍らにいた、若い男の呪詛師、そして老婆の呪詛師に、「ここが一番目立つよな?」と同意を求めながら、そこらを歩き回ります。
「でも」
「気付いた所でだよ」
そう言って、この場所で呪術師を待ち構える事に、自信を覗かせるのは、若い男の呪詛師。
タワーの下層には、侵入してきた呪術師を阻む、改造人間が、ウジャウジャいるとの事で、達磨顔の男も、若い呪詛師の言葉に、同意を示します。
と、その時でした。
呪詛師たちの背後、つまりは渋谷の高層の空に、伏黒の操る式神の1つ、巨大な鳥の姿をした、「鵺」が、唐突に姿を現しました。
それを、呆然と見上げる達磨顔と、若い男の呪詛師。「鵺」の背には、当然、虎杖と猪野が乗っていて、3人の呪詛師のいる屋上へと、降り立ちます。
その動きの中で虎杖は、真希に勧められた、という新たな武器、ワイヤーを使い、呪詛師のうち、達磨顔の男へと攻撃を仕掛けます。
(ワイヤー!?)
その攻撃意図に気づきながら、「鵺」と虎杖の間に貼られた、ワイヤーによって、他2人の呪詛師から、引き離され空中へ投げ飛ばされてしまう、達磨顔の男。
一方の猪野は、虎杖がバッタ呪霊の側から拾ってきた、「帳」の基となっていた呪具と、同じものを、タワーの屋上に見つけ、それを破壊します。
しかし猪野は、その時、ある事実に気が付きました。
(3本あったのか!?)
猪野が見るのは、楔型の呪具の横に空いた、2つの穿ち痕。
1本を破壊しても、「術師を入れない帳」が、上がらない事を、確認した猪野は、残る2本の呪具が、宙に投げ飛ばされた達磨顔の手の中にある事に、気が付きます。
しかし、次の瞬間。達磨顔の呪詛師は、猪野の視界から、突如として、姿を消してしまいました。
それは、達磨顔の体に巻き付けたワイヤーを、タワーの屋上から飛び降りた虎杖が、体重任せに、引き寄せた事によるものでした。
それにより、達磨顔は、タワーの屋上から落下。一方の虎杖は、「鵺」、そして達磨顔の呪詛師に繋がったワイヤーを手放し、タワー側面の窓へと突入。
地上への落下を回避すると、タワーの内部を通り、地上で待つ伏黒の元へと向かいました。
呪詛師の分担に成功する一同 明かされる猪野の戦闘スタイル
一方、屋上に残された、若い男、老婆、そして猪野の3人。
「孫よ」
「うん」
「分かってるよ婆ちゃん」
老婆と、老婆を守るように立つ、その孫であるらしき若い男の呪詛師。
「帳」の呪具を破壊すべく、その場に残った猪野は、立ちはだかるように立つ若い男と相対し、こう言い放ちます。
「カワイイ後輩もできたことだし」
そう言いながら、猪野は、頭に被っていた帽子に、手をかけました。
そして猪野は、頭に被っていた帽子を、引き伸ばすようにすると、それを顔を覆うように固定。
そうして猪野の頭を、丸ごと覆ったのは、まるで強盗が使うようなデザインの目出し帽でした。
「ここいらで活躍して、ボチボチ俺も」
「一級術師に」
「なっちゃうぞ」
一方、タワーの内部を通り、地上まで降りてきた虎杖。
虎杖は、地上で待っていた伏黒と合流すると、屋上から落下した、達磨顔の呪詛師の行方を尋ねます。
「アイツは!?」
「そこだ」
アスファルトの上に倒れ、ピクリとも動かない男を見て、眉を顰める虎杖。
しかし伏黒は、動かない呪詛師を見ながら、こう言い放ちました。
「俺は設置の瞬間を見てない」
地上41階という高層から落ち、地面に叩きつけられたはずの達磨顔の男。
いわく、それにしては「死体がキレイすぎる」との事で、伏黒は、倒れた達磨顔へと警戒を強めます。
「起きろ」
「たぬきジジィ!」
それを聞いた、達磨顔の呪詛師は、ゆっくりと立ち上がります。
そして、己の体に巻きついたワイヤーを、強靭な力で引き剥がしながら、虎杖と伏黒に視線を向けました。
「まったく」
「若者は年寄りを」
「労らんかい」
一方の虎杖・伏黒は、拳、そして式神という、それぞれの武器を構えながら達磨顔の男と相対。
「時間はかえらんねぇぞ」
「かかんねぇだろ」
そう言って虎杖を急かす伏黒と、 ここから始まるであろう戦闘に、自信を覗かせる虎杖。
こうして、虎杖・伏黒・猪野と、3人の呪詛師との、変則3対3の戦闘が始まりました。
『呪術廻戦』第94話を読んだ感想と考察
伏黒・猪野と行動を共にし、「術師を入れない帳」の解除を目指す虎杖。
「縛り」の関係で、呪詛師が渋谷の街で1番目立つ場所にいる、とあたりを付けた一同は、渋谷Sタワーに向かいます。
そこで、3人の呪詛師に遭遇した一行は、2組に分かれ、「帳」を作る呪具の破壊を目指し、戦闘を開始しました。
「術師を入れない帳」の破壊を目指し、呪詛師との戦闘を開始した、虎杖たち一行。
というか、その前に虎杖が、普通のパンチで「帳」の破壊を試していましたが、あれ、今回のような特殊な「帳」でなかったら、普通に壊せていた、という事
でしょうか? これまで「帳の破壊」は、「術師を倒す」か、「五条が壊す」くらいしか、描写がなかったので、いまいちその辺りの塩梅が、解りません。
「術師を入れない帳」が、その程度の手段で壊せてしまうのであれば、「帳」としての存在意義が、なくなってしまうような気もするのですが……? あるいは、「普通の帳」であれば、壊せていたであろう、虎杖のフィジカルが、異常なのかも知れません。
そしてついに始まった、呪詛師たちとの戦闘です。久しぶりの虎杖と伏黒の共闘であったり、虎杖にとってほとんど初めての、対呪詛師戦であったり、見どころは沢山あった気もしますが、猪野の変貌に全て持っていかれました。
これまで猪野は、2級術師でありながら、1級への推薦を検討されるなど、実力ある術師である事は、描写されながら、なんだか小物然とした言動が目立っていました。
そんな中で突然披露されたのが、今回の、「目出し帽」という、衝撃の戦闘スタイル。
その際の、「1級術師になっちゃうぞ」という、なんとも胡散臭さの漂う、謎の決め台詞もあり、猪野の存在感を読者に植え付けるには、充分な回となりました。
こうして、虎杖&伏黒と、猪野の2組に分かれて始まった、3人の呪詛師との直接対決。
今のところ、呪詛師たちの能力や、その強さに関しては、特に触れられていませんが、どれも一筋縄ではいかない力を持っている事は確実そうです。
しかし考えてみれば、虎杖にとってこれは、(交流戦は除き)初の人間相手の戦いという事に、なるのでしょうか? 事ここに至り、虎杖が、呪詛師相手に、手を緩めたり、迷いを得たり……などという展開は、ないと思われますが、初めての経験である事は事実。
ともかく、どんな相手であっても、例え主人公勢力であっても、戦闘開始→即死亡、なんて展開が、余裕であり得るのが、「呪術廻戦」という作品。
油断ならない戦いが、繰り広げられる事は、必至のようです。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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