2020年2月3日(月)に発売した週刊少年ジャンプ10号の『呪術廻戦』の最新話93話「渋谷事変11」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第93話「渋谷事変11」のネタバレ
虎杖を狙ってそれぞれ動き出す呪霊たち 一方の偽夏油の目的は?
「虎杖殺しちゃお」
「大丈夫宿儺なんていなくたって」
「俺たちなら勝てるさ」
五条封印の事実が、呪術師側に漏れ、対応を迫られた、偽夏油と特級呪霊たち。
その中で、真人は、当初の目的であった、「宿儺復活」を反故にし、その器である虎杖を、殺すと宣言します。
「……本気か?」
真人の言葉に、見た目には冷静に、振る舞って見せる漏瑚。
漏瑚は、宿儺の復活が自分たちにとって、メリットばかりではないことを認めつつも、それこそが「呪いの時代」の到来のため、もっとも確実な方法であるのだと、真人に説きます。
対し、「欲求の赴くままに行動してこそ呪い」だとして、譲ろうとしない真人。
しかし真人は、だからと言って漏瑚と争う気もないらしく、こんな事を一行に持ちかけます。
「だからゲームをしようよ」
「俺が先に虎杖と遭遇したら奴を殺す」
「漏瑚が先なら指を差し出して宿儺に力を戻せばいい」
真人と同じく、虎杖を殺したい脹相は、この提案を快諾。漏瑚は未だ不満そうですが、真人は、すでにこの提案を、決定事項として話を進めます。
「夏油はどちらかと言えば漏瑚派だろ?」
「どうする?」
そう言って、偽夏油にも話を持ちかける真人。
しかし偽夏油は、「獄門疆を見ていないといけない」と言って、戦いには加わらない意志を示します。
「好きにするといい」
「私にとって宿儺は、獄門疆が失敗した時の代案に過ぎない」
そう言う偽夏油と、それを訝しげに見つめる真人。
一方の漏斗は、やはり、この「ゲーム」にあまり乗り気ではない様子。
しかし、真人、脹相、そして名称不明の海の呪霊が、揃って駅構内の階段を昇り、走り去ったのを見て、結局漏瑚は、それらを追いかけて、行ってしまいました。
それら、呪霊たちを見送ったのち、地下5階に、1人残された偽夏油。その時、偽夏油は突如として、「誰か」へと、語りかけました。
「呪霊の方が君達より利口だな」
そんな偽夏油の言葉に反応したのは、一般人たちに混じり、佇んでいた、2人の少女。
それはかつて、呪霊の被害に遭っていた村から、夏油が助け出し、夏油に心酔するに至った少女たち、美々子・菜々子の2人でした。
「返せ」
「私たちはオマエに協力し」
「秘術師共を落とし続けた」
「約束通り夏油様の肉体を返せ」
「夏油様を」
「これ以上」
「弄ぶな」
そう言って、偽夏油へと凄んで見せる、美々子と菜々子。しかし、2人と何らかの「約束」を交わしたらしき、偽夏油は、「返すわけがないだろう」と言って、その約束を、反故にします。
「消えろ」
「それともこの肉体に殺して欲しいか?」
そう言って、美々子と菜々子に、この場を立ち去るように告げる偽夏油。それに対し、美々子と菜々子の2人は、「後悔するぞ」と言い残し、その場を後にしました。
「……」
「後悔か」
「さて、どんな味だったかな」
偽夏油は、そう言って、五条が封印された「獄門疆」の前に、腰を下ろしました。
七海班と合流した虎杖 七海以外の一行は「帳」の解除を目指す
一方、地上へ出て、七海の名を、大声で呼び続けていた虎杖。その声を聞き、やってきた七海班と、虎杖は合流する事に、成功します。
「夏油さんが?」
メカ丸から、かつての先輩・夏油の肉体を被った、「誰か」が、今回の黒幕であるとの、情報を得る七海。更に、幾体かの特級呪霊、呪詛師、数多の改造人間が、敵であると知り、七海は、「渋谷駅を周囲の隣駅から攻める」という、メカ丸の案に、同意を示します。
「だがそのためにはまず“帳”を解かなければ」
「緊急事態だ、マルチタスクで頼む」
“帳”を解く必要を説く七海と、いくつかの事を、同時に進行しなければ、この危機は乗り越えられない、と、言外に告げる、メカ丸。
「……」
(四の五の言ってる場合ではないか……)
そうして七海は、まだ若い術師である、虎杖・伏黒に、戦闘を求める事に、難色を示しながらも、その場の全員に、指示を飛ばします。
「わたしでしか通らない要請がいくつかある」
「外に出て伊地知君とそれらを全て済ませて来ます」
「3人にはその間に、“術師を入れない帳”を解いて欲しい」
そう言って、後輩術師・猪野に、他の班との協働や、情報共有、虎杖・伏黒の世話を託す七海。
それを聞いた猪野は、「七海に頼られた」という事実に、感動しながらも、虎杖・伏黒へと、現状の説明を始めます。
「任務の前に事の重大さを教えてやる、題して」
「『五条サンがいなくなって困る2つのこと』」
「1つ、“五条家の失墜”」
猪野いわく、五条悟のワンマンチームである、という五条家。
その実力ゆえに許されていた、「融通」によって、数多くの術師が、守られていたのだと言います。そうした術師たちが、五条家の威光を受けられなり、危機に陥ってしまう事を、猪野は危惧します。
「そしてその2」
「“パワーバランスの崩壊”!」
「五条悟がいるから」というだけで、おとなしくしていた、数多の呪霊・呪詛師たち。
それらが一斉に動き出し、戦争でも起こせば、「五条家の失墜」によって、内輪がゴタつくであろう、呪術界は、耐えられたいだろうという事を、七海と猪野は、危惧している、との事です。
そして、そうなった後、日本がどうなるか、という結論を伏黒が告げます。
「少なくとも日本では」
「人間の時代が終わるかもしれないですね」
それを聞き、「分かってんじゃねーか」と、満足げな表情を見せる猪野。
そうして、猪野・虎杖・伏黒の3人は、七海が戻る前に、「帳」を解くため、行動を開始しました。
「五条悟を」
「助けるぞ!」
五条封印に伴い現れた呪詛師たち その強さと目的は如何に?
そして、それと同じ頃。渋谷にそびえる、ビル街の上では、3人の人間が街を見下ろしていました。
「粟坂や、聞こえたか?『五条先生が封印された』」
「敵方に情報が漏れとる」
そう言って、両手で数珠を擦り合わせるのは、着物を着、“帳”を発生させる楔を、幾本もぶら下げた老婆の姿。
「いーいじゃねぇかオガミ婆」
「俺はようやく実感湧いてきたぜ?」
「マジで封印されたんだな五条悟」
そう言って笑うのは、達磨のような顔をし、腹巻をした、小柄な中年男性らしき姿。
「これからどーなっちまうのかな、日本は」
「何も変わらん」
「呪い呪われ、死ぬだけよ」
そう言って、言葉を交わす、粟坂とオガミ婆。そして、その後ろに立つ若い男。
得体の知れない容姿をした、3人の呪詛師が、「五条悟封印」に伴い行動を始めていました。
『呪術廻戦』第93話を読んだ感想と考察
「宿儺」に関しての意見が割れる中、結局、競争めいた指針をもって行動を始めた特級呪霊たち。
五条を封印した「獄門疆」の元に残った、偽夏油の元には、夏油に心酔する2人の少女・美々子と菜々子が現れるも、すぐにその場を去ってしまいます。
一方、地上の術師たちに、「五条封印」の情報を伝えた虎杖は、七海たちと合流。七海は各種要請のために、「帳」の外へ。
虎杖・伏黒・猪野の3人は、「術師を入れない帳」を解除するため、渋谷駅へと向かう中、偽夏油の息のかかった呪詛師たちもまた動き始めていました。
宿儺の扱いに関し、意見が割れるも、それなりの節度をもって、それぞれの行動を開始した、特急呪霊たち。
中でも漏瑚辺りは、「宿儺復活」にこだわりをもっていそうだったので、このまま仲間割れか? と思いきや、各人それぞれ、思ったより冷静に、「早い者勝ち」という事で、話を付けてしまいました。
個人的に、真人が持つ「身勝手さ」が、術師側に有利に働いて、そこから綻びが生まれて……というような展開を予想していたので、この運びは少し想定外です。
また、真人の言う、「欲求に忠実でこそ呪い」という意見と、漏瑚の言う、「死すら恐れず目的に邁進出来ることこそ呪いの真髄」という意見。
これらを、ぶつけ合わず、各々を尊重する結論となったのは、「呪い」が、「ただの化け物」ではなく「人から生まれたもの」という設定への、作者のこだわりを感じるシーンでした。
五条が封印された事により、動き出した、特級呪霊と呪術師たち。今回はそれに加え、「五条がいた事によって抑圧されていた呪霊・呪詛師たち」にも言及し、現に新たな呪詛師らしきキャラクターもお目見えとなりました。
いかに虎杖たちが、呪術師として成長しているとはいえ、先週の伊地知のように、「会敵」→「即敗北」というような展開も、あり得る世界観を持っている本作。
五条悟が健在であった時にあった、「漠然とした安心感」が消え、緊張感の高まりを感じる1話になりました。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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